プロ野球の春季キャンプは、開幕に向けて選手たちが体をつくり、投手陣の調整やレギュラー争い、新戦力の実力を確かめる重要な期間です。2023年は2月1日から多くの球団がキャンプインし、宮崎県や沖縄県を中心に、鹿児島県や高知県などでも練習が行われました。読売ジャイアンツの宮崎キャンプ、阪神タイガースの宜野座キャンプをはじめ、球団ごとに開催日程や練習場所が異なります。
2026年10月現在、2023年の開催実績を調べる際に役立つのが、日本野球機構(NPB)の「2023年春季キャンプガイド」と、2026年版の最新ガイドです。両年度の資料を照らし合わせると、1軍・2軍のキャンプ地だけでなく、複数の地域を移動する球団や、3軍まで別会場で練習する球団の特徴も見えてきます。この記事では、12球団の2023年の日程・場所を整理し、2026年の開催地との違い、見学方法、アクセス、観戦費用まで解説します。
【まず確認】プロ野球キャンプ2023の開催日程はいつ?

2023年のプロ野球春季キャンプは、2月1日を中心にスタートしました。ただし、全12球団が同じ日程で同じ場所に集まるわけではありません。練習期間や休日、1軍・2軍の振り分け、対外試合の日程は球団ごとに設定されています。
NPBの2023年春季キャンプガイドには、球団別の開催地や球場が掲載されています。日程の詳細については、球団の公式発表や当時のスポーツ報道を合わせて確認することで、実際のキャンプ期間を把握できます。
代表的な日程を挙げると、阪神タイガースは1軍・2軍ともに2月1日から27日まで、読売ジャイアンツの1軍は2月1日から14日まで宮崎県で練習した後、2月16日から3月5日まで沖縄県那覇市でキャンプを行いました。広島東洋カープの1軍も、2月前半は宮崎県日南市、後半は沖縄県沖縄市へと移動しています。
また、埼玉西武ライオンズは2月6日にキャンプインし、宮崎県日南市と高知県高知市に分かれて練習しました。東北楽天ゴールデンイーグルスは、1軍が沖縄県金武町、2軍が沖縄県久米島町で始動し、2軍はその後、宮崎県日向市へ移っています。
このように、キャンプ日程を調べるときは「球団名と2月」という情報だけでは不十分です。訪問したい日付、球団、1軍・2軍の別、練習場所の4点をセットで確認することが、現地観戦の計画を立てる第一歩です。
【一覧表】12球団のプロ野球キャンプ2023日程・場所
以下は、NPB公式の2023年春季キャンプガイドを軸に、当時の球団発表やスポーツ報道で確認できる日程を整理した一覧です。期間は2023年当時のものであり、2026年の開催予定を示すものではありません。班分けの呼称やカテゴリーの扱いは球団によって異なります。
| 球団 | 2023年の1軍・主力班の日程と場所 | 2軍・別班などの日程と場所 |
|---|---|---|
| 東京ヤクルトスワローズ | 2月1日~27日 沖縄県浦添市・ANA BALL PARK 浦添 |
2月1日~24日 宮崎県西都市・西都原運動公園野球場 |
| 横浜DeNAベイスターズ | A班:2月1日~26日 沖縄県宜野湾市・アトムホームスタジアム宜野湾 |
B班:2月1日~25日 鹿児島県奄美市・名瀬運動公園市民球場 |
| 阪神タイガース | 2月1日~27日 沖縄県宜野座村・宜野座村野球場 |
2月1日~27日 沖縄県うるま市・具志川野球場 |
| 読売ジャイアンツ | 2月1日~14日:宮崎県宮崎市 2月16日~3月5日:沖縄県那覇市 |
2軍:宮崎市、2月1日~28日 3軍:宮崎県都城市、2月1日~28日 |
| 広島東洋カープ | 2月1日~15日:宮崎県日南市 2月17日~28日:沖縄県沖縄市 |
山口県岩国市の由宇練習場、宮崎県日南市の東光寺球場・天福球場など |
| 中日ドラゴンズ | 2月1日~27日 沖縄県北谷町・Agreスタジアム北谷 |
2月1日~24日 沖縄県読谷村・オキハム読谷平和の森球場 |
| オリックス・バファローズ | Aグループ:2月1日~3月2日 宮崎県宮崎市・SOKKENスタジアム |
Bグループ:2月1日~3月2日 宮崎市清武総合運動公園第2野球場 |
| 福岡ソフトバンクホークス | 2月1日~3月2日を中心に実施 宮崎県宮崎市・生目の杜運動公園 |
宮崎市生目の杜運動公園第2野球場、福岡県筑後市・タマホーム スタジアム筑後など |
| 埼玉西武ライオンズ | A班:2月6日~23日 宮崎県日南市・南郷中央公園 |
B班:2月6日~23日 高知県高知市・高知県立春野総合運動公園 |
| 東北楽天ゴールデンイーグルス | 2月1日~19日 沖縄県金武町・金武町ベースボールスタジアム |
2月1日~19日:沖縄県久米島町 2月21日~3月5日:宮崎県日向市 |
| 千葉ロッテマリーンズ | 2月1日~26日:沖縄県石垣市 2月14日~23日:沖縄県糸満市 |
沖縄県石垣市・石垣市中央運動公園野球場 |
| 北海道日本ハムファイターズ | 2月1日~27日 沖縄県名護市・タピックスタジアム名護 |
2月1日~25日 沖縄県国頭村・かいぎんスタジアム国頭 |
出典:日本野球機構「2023年春季キャンプガイド」、Full-Countの2023年1月31日付キャンプ日程記事、球団公式発表。巨人・広島・楽天などの移動日程は、当時の発表内容を基に整理しています。
表の読み方で注意したいのは、球団によって「1軍・2軍」と「A班・B班」「Aグループ・Bグループ」などの表記が混在している点です。班の名称をそのまま1軍・2軍と同一視すると、選手の振り分けや練習場所を誤認する可能性があります。
【開催場所の違い】宮崎キャンプと沖縄キャンプは何が違う?
春季キャンプの開催地としてよく知られるのが、宮崎県と沖縄県です。両地域は多くの球団が拠点を置いていますが、キャンプ地を選ぶ際には、気候だけでなく、球場や練習設備、移動のしやすさ、対外試合の組みやすさなど、複数の条件が関係します。
宮崎キャンプは複数球団を巡りやすい地域もある宮崎県では、宮崎市や日南市を中心に、ソフトバンク、オリックス、巨人、広島、西武などがキャンプを行ってきました。2023年には、楽天の2軍も沖縄県久米島町での練習後、宮崎県日向市へ移動しています。
宮崎の特徴は、県内の複数地域に球団の拠点があることです。日程が合えば異なる球団の練習を見学する計画も立てられます。ただし、宮崎市と日南市、日向市などの球場はそれぞれ離れているため、同じ県内だからといって短時間で移動できるとは限りません。
巨人の宮崎キャンプを中心に観戦したい人は、宮崎市の球場を軸に予定を組むのが基本です。西武の南郷キャンプなど、別の市町村にある球場も訪問する場合は、移動時間と練習終了時刻を考慮して計画しましょう。
沖縄キャンプは球団が集まる一方、会場間の移動に注意沖縄県では、阪神の宜野座キャンプ、DeNAの宜野湾キャンプ、中日の北谷キャンプ、日本ハムの名護キャンプ、ヤクルトの浦添キャンプなどが知られています。2023年は巨人が宮崎から那覇へ移動し、広島も日南から沖縄市へ拠点を移しました。
沖縄本島内に複数の球団があることは、キャンプ観戦を組み合わせたいファンにとって利点です。一方で、宜野座村、宜野湾市、北谷町、浦添市、名護市などの間には距離があります。公共交通機関だけで複数球場を回る場合は、運行本数や乗り換えを含めた下調べが欠かせません。
また、石垣島や久米島は沖縄本島とは別の離島です。千葉ロッテの石垣キャンプや楽天の久米島キャンプを見学する場合、那覇市内を拠点にする日帰り旅行と同じ感覚で予定を組むのは避けましょう。航空便や船便、宿泊先を含めて計画する必要があります。
春季キャンプの開催地が宮崎・沖縄に集中する理由2月は本州の多くの地域で寒さが厳しく、屋外での長時間の練習には気象条件への配慮が必要です。比較的温暖な宮崎や沖縄は、野外練習を継続しやすい環境を確保するうえで有力な選択肢となります。
ただし、開催地は気候だけで決まるものではありません。球団と自治体の関係、長年の施設利用、練習場の設備、宿泊環境、他球団との練習試合の組みやすさなども、キャンプ地を継続する背景として考えられます。
【2026年最新】12球団のキャンプ地は2023年からどう変わった?
2026年版のNPB春季キャンプガイドでは、球団ごとの最新の開催地が掲載されています。2023年版と比較すると、以前から続く拠点がある一方、育成カテゴリーの練習場所や球団内のグループ編成、球場の名称などに違いが見られます。
2026年の主なキャンプ地を確認すると、巨人は宮崎市と那覇市、阪神は宜野座村と沖縄県うるま市、DeNAは宜野湾市と嘉手納町、ヤクルトは浦添市を中心にキャンプを実施しました。ソフトバンクは宮崎市にA組・B組、福岡県筑後市にC組の拠点を置いています。
以下は、2023年と2026年の公式ガイドを照合した際に、違いを把握しやすい事例です。
- 横浜DeNAベイスターズ:2023年はA班が沖縄県宜野湾市、B班が鹿児島県奄美市でした。2026年版では1軍が宜野湾市、2軍が沖縄県嘉手納町に掲載されています。
- 千葉ロッテマリーンズ:2023年は石垣市と糸満市を中心にキャンプを実施。2026年版では宮崎県都城市と沖縄県糸満市が1軍の拠点として掲載され、2軍は石垣市と都城市に拠点があります。
- 読売ジャイアンツ:2023年と2026年の双方で、1軍が宮崎市から那覇市へ移動する形を採用。2軍は宮崎市、3軍は都城市を中心に練習を行う構成が見られます。
- 阪神タイガース:2023年は宜野座村と具志川野球場が1軍・2軍の拠点でした。2026年版でも宜野座村と、うるま市の具志川野球場という組み合わせが続いています。
- 東北楽天ゴールデンイーグルス:2023年は1軍が金武町、2軍が久米島町から日向市へ移動。2026年版にも金武町、久米島町、日向市が掲載されています。
球場名の変更にも注意が必要です。スポンサー企業の名称が付く施設では、年度によって表記が変わることがあります。2023年の資料に記載された球場名を検索しても、現在の施設案内と一致しない場合があるため、所在地と施設の正式名称を合わせて確認すると確実です。
なお、2026年のキャンプ地が2027年もそのまま採用されるとは限りません。2026年10月時点で過去の開催実績を調べる場合は、2023年版と2026年版を区別し、次年度の旅行計画には新たに発表される公式日程を使うことが大切です。
【現地観戦ガイド】キャンプの見学方法・アクセス・費用
プロ野球キャンプは、公式戦とは異なり、練習風景や選手の調整過程を間近で見られることが魅力です。紅白戦や練習試合、ファンサービスなどが行われる場合もあります。ただし、見学可能な範囲やイベント内容は球団ごとに異なり、すべての練習が公開されるわけではありません。
見学前に確認したい4つのポイント- 球団公式のキャンプ情報:開催期間、練習開始時刻、休養日、対外試合の日程を確認する。
- 観覧エリアと入場条件:一般見学が可能な場所、予約やチケットの必要性、入場制限の有無を調べる。
- アクセスと駐車場:最寄り駅・バス停、レンタカーの利用、周辺駐車場の混雑状況を確認する。
- 当日の変更情報:雨天による練習場所の変更、非公開練習、イベント中止などの案内を確認する。
阪神タイガースの2026年公式案内では、宜野座村の球場は那覇空港から車で約90分、沖縄自動車道の宜野座インターチェンジから車で約4分と案内されています。一方、うるま市の具志川野球場については、バス停から徒歩で移動するアクセス方法も紹介されています。こうした球場ごとの違いを事前に把握しておくと、当日の移動がスムーズです。
キャンプ観戦費用は入場料だけで判断しない春季キャンプの練習見学は、無料で公開されるケースがあります。ただし、イベントや特別な観覧エリアなどは有料になる場合があり、料金体系は年度や球団によって変わります。2026年のDeNA公式キャンプ案内でも、通常の練習見学と一部の有料観覧エリアが区別されています。
現地観戦に必要な費用は、主に次の項目です。
- 自宅から開催地までの航空券・鉄道・高速バスなどの交通費
- ホテルや旅館などの宿泊費
- 球場までのレンタカー代、路線バス代、駐車料金
- 食事代、飲み物代、グッズ購入費
- 有料イベントや特別観覧エリアのチケット代
例えば、無料で練習を見学できる球場であっても、沖縄の離島や遠方の宮崎県内の会場を訪れる場合は、移動費や宿泊費が予算の中心になることがあります。観戦費用を比較する際は、入場料だけでなく、移動と滞在に必要な総額で考えるのがおすすめです。
見学時のマナーと持ち物キャンプでは選手がシーズンに向けて集中して練習しています。選手の動線や関係者エリアに立ち入らない、係員の指示に従う、荷物による場所取りをしない、練習中に大きな声で呼び止めないなど、会場のルールを守りましょう。サインや写真撮影への対応も、球団が定めるルールや当日の運営方針によって異なります。
持ち物は、飲み物、帽子、タオル、歩きやすい靴、雨具、必要に応じて双眼鏡などが基本です。2月でも風が強い日や雨天は体感温度が下がるため、上着を用意しておくと安心です。練習試合では打球やファウルボールが飛んでくる可能性もあるため、観覧中は安全にも注意してください。
【プロの結論】キャンプ地選びで失敗しないための判断基準
プロ野球キャンプを楽しむうえで、最も大切なのは「有名な球団のキャンプ地だから」という理由だけで訪問先を決めないことです。キャンプは球団の練習計画に沿って進むため、同じ球場でも日によって見られる練習や選手の顔ぶれが変わります。1軍の主力選手を見たいのか、若手や育成選手の成長を追いたいのかによって、選ぶべき会場は異なります。
例えば、阪神の主力選手を中心に見たい場合は宜野座村、2軍の練習を見たい場合はうるま市の具志川野球場が候補になります。巨人を追いかけるなら、宮崎市での前半日程と那覇市での後半日程を分けて検討する必要があります。複数の球団を巡りたい人は、球場の数を増やすよりも、移動時間を抑えて一つの地域でじっくり見学するほうが、練習を見逃しにくい場合もあります。
もう一つ重要なのが、キャンプ地の変遷と球団の現在の方針を分けて考えることです。NPBのキャンプガイドには、過去の開催地を振り返る資料も掲載されています。過去のキャンプ地が現在も使われているとは限らず、球場の名称や班の配置が変わっている場合もあります。2023年の記録を調べるなら2023年版、2026年の開催実績を確認するなら2026年版を使い分けることが基本です。
2023年の開催実績から得られる実用的な教訓は、球団名だけでなく、日付・カテゴリー・球場の3点を確認することです。 この3点がそろえば、現地で見たい選手や練習を探しやすくなり、移動や宿泊の計画も立てやすくなります。
【プロ野球キャンプ2023】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:プロ野球キャンプ2023はいつから始まりましたか?
A1:多くの球団は2023年2月1日にキャンプインしました。ただし、西武は2月6日開始など、球団によって開始日や終了日が異なります。正確な期間はNPBの2023年春季キャンプガイドや当時の球団発表で確認できます。
Q2:2023年の巨人キャンプはどこで開催されましたか?
A2:1軍は2月1日から14日まで宮崎県宮崎市で練習し、2月16日から3月5日までは沖縄県那覇市へ移動しました。2軍は宮崎市、3軍は宮崎県都城市を中心にキャンプを実施しました。
Q3:阪神タイガースの宜野座キャンプと2軍キャンプは同じ場所ですか?
A3:2023年は、1軍が沖縄県宜野座村の宜野座村野球場、2軍が沖縄県うるま市の具志川野球場で練習しました。両会場は別の場所なので、訪問先を間違えないよう注意してください。
Q4:プロ野球キャンプの見学は無料ですか?
A4:練習見学が無料で公開される球団・会場はありますが、イベントや特別観覧エリアなどが有料になる場合もあります。入場条件は年度や球団によって異なるため、訪問前に公式サイトで確認してください。
Q5:2023年と2026年のキャンプ地は同じですか?
A5:同じ拠点を継続している球団もありますが、すべてが同じではありません。例えば、DeNAは2023年にB班を鹿児島県奄美市で実施した一方、2026年版では2軍の拠点が沖縄県嘉手納町になっています。最新の開催地は2026年版のNPB春季キャンプガイドで確認できます。
プロ野球キャンプ2023は、宮崎県と沖縄県を中心に、鹿児島県、高知県、山口県、福岡県などでも開催されました。多くの球団が2月1日に始動した一方、巨人や広島のように途中で拠点を移す球団や、1軍・2軍・3軍で練習場所を分ける球団もあります。
2026年の最新ガイドを参照すると、従来の拠点が続くケースと、班やカテゴリーによって開催地が異なるケースの両方が確認できます。キャンプ地の変遷を調べる際は、施設の名称だけで判断せず、所在地や球団の公式発表を照らし合わせることが大切です。
現地でキャンプを見学する場合は、訪問したい球団とカテゴリーを決め、日程・休養日・練習場所・入場条件・アクセスを事前に確認しましょう。2023年のキャンプ地を知りたい人にも、2026年の開催実績を参考に次の観戦旅行を計画したい人にも、NPB公式ガイドと球団公式情報の組み合わせが、間違いの少ない情報収集につながります。