2022年のサッカー日本代表は、カタールW杯アジア最終予選での本大会出場権獲得から、キリンチャレンジカップ、EAFF E-1サッカー選手権、そしてFIFAワールドカップ・カタール大会まで、数々の重要な試合を戦いました。なかでも、ドイツとスペインを相手に挙げた逆転勝利は、日本サッカー史に残る大きな出来事です。
2026年に当時の戦いを振り返るため、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の公式日程・試合記録を基に、2022年の日本代表の試合日程、対戦相手、スコア、主要な試合時間を時系列で整理します。アジア最終予選の突破からクロアチアとのPK戦まで、森保ジャパンの1年を振り返ります。
JFAの「SAMURAI BLUE 2022年スケジュール」に掲載された日程・結果を、1月から12月まで順番に整理しました。1月に予定されていたウズベキスタン戦は中止となったため、以下の一覧には実際に行われた18試合を掲載しています。
| 開催日 | 大会・試合 | 対戦相手 | 結果(日本視点) | キックオフ(日本時間) |
|---|---|---|---|---|
| 1月21日 | キリンチャレンジカップ | ウズベキスタン | 中止 | 予定19:25 |
| 1月27日 | アジア最終予選 | 中国 | ○ 2-0 | — |
| 2月1日 | アジア最終予選 | サウジアラビア | ○ 2-0 | — |
| 3月24日 | アジア最終予選 | オーストラリア | ○ 2-0 | — |
| 3月29日 | アジア最終予選 | ベトナム | △ 1-1 | — |
| 6月2日 | キリンチャレンジカップ | パラグアイ | ○ 4-1 | — |
| 6月6日 | キリンチャレンジカップ | ブラジル | ● 0-1 | — |
| 6月10日 | キリンカップサッカー | ガーナ | ○ 4-1 | — |
| 6月14日 | キリンカップサッカー | チュニジア | ● 0-3 | — |
| 7月19日 | EAFF E-1選手権 | 香港 | ○ 6-0 | — |
| 7月24日 | EAFF E-1選手権 | 中国 | △ 0-0 | — |
| 7月27日 | EAFF E-1選手権 | 韓国 | ○ 3-0 | — |
| 9月23日 | キリンチャレンジカップ | アメリカ | ○ 2-0 | — |
| 9月27日 | キリンチャレンジカップ | エクアドル | △ 0-0 | — |
| 11月17日 | 国際親善試合 | カナダ | ● 1-2 | — |
| 11月23日 | カタールW杯・グループE | ドイツ | ○ 2-1 | 22:00 |
| 11月27日 | カタールW杯・グループE | コスタリカ | ● 0-1 | 19:00 |
| 12月2日 | カタールW杯・グループE | スペイン | ○ 2-1 | 4:00 |
| 12月6日 | カタールW杯・ラウンド16 | クロアチア | ● 1-1(PK1-3) | 0:00 |
※1月21日のウズベキスタン戦は、オミクロン株の感染拡大に伴う外国人の新規入国停止措置の影響で中止されました。上表の「実施済み18試合」には、この中止試合を含めていません。
※W杯の試合時間は日本時間です。スペイン戦はカタール現地時間の12月1日22時開始で、日本では12月2日午前4時にキックオフしました。JFAの年間一覧と大会個別ページでは日付の表記に差があるため、観戦日時を調べる場合は個別の試合記録も確認する必要があります。
2022年の日本代表は、アジア最終予選で本大会出場を決めた後、国内外で強化試合を重ね、7月にはE-1選手権を制覇しました。そして年末のカタールW杯で世界の強豪を相手に躍進。1年を通じて、予選突破、戦力の見極め、国際大会での実戦という段階を踏んだことが分かります。
【1~3月】カタールW杯アジア最終予選で本大会出場を決定

2022年序盤の最大の目標は、FIFAワールドカップ・カタール大会の出場権を獲得することでした。日本はアジア最終予選のグループBに入り、2021年から続く予選の終盤を戦いました。
JFAの公式記録によると、2022年に行われた最終予選の4試合は次の結果です。
- 1月27日:中国に2-0で勝利
- 2月1日:サウジアラビアに2-0で勝利
- 3月24日:オーストラリアに2-0で勝利
- 3月29日:ベトナムと1-1で引き分け
大きな節目となったのは、3月24日のアウェーでのオーストラリア戦です。日本は三笘薫の2得点によって2-0で勝利し、最終戦を残してカタールW杯出場を決めました。日本にとっては7大会連続7度目のワールドカップ出場でした。
最終予選のグループBで、日本は7勝1分け2敗、勝ち点22の2位。首位サウジアラビアの勝ち点23に続く成績でした。上位2チームが本大会出場権を得る方式のため、オーストラリアとの直接対決に勝ったことが出場権獲得を大きく左右しました。
一方、ベトナムとの最終戦は1-1の引き分けに終わっています。出場権獲得後の試合でもありましたが、予選を勝利で締めくくれなかった点は、チームにとって次の強化段階へ向かう課題の一つでした。
【6月】キリンチャレンジカップとキリンカップで見えた課題
本大会出場を決めた日本は、6月に複数の国際親善試合を実施しました。南米の強豪ブラジルやアフリカの代表チームとの対戦は、アジア最終予選とは異なるタイプの相手に対して、戦術や選手の組み合わせを試す機会になりました。
キリンチャレンジカップでは、6月2日にパラグアイを4-1で破った一方、6月6日のブラジル戦は0-1で敗れました。続くキリンカップサッカー2022では、6月10日にガーナに4-1で勝利しましたが、6月14日のチュニジア戦は0-3の敗戦でした。
この4試合は、勝敗だけでなく対戦相手の特徴を比較して見ることが重要です。パラグアイやガーナには複数得点を挙げたものの、ブラジル戦では無得点に終わり、チュニジア戦では3失点を喫しました。得点力と守備の安定性を、より高いレベルの相手に対してどう両立させるかが、W杯本大会へ向けたテーマとなりました。
キリンカップサッカー2022には、ガーナ、チュニジア、チリが参加する予定でした。日本はガーナとチュニジアに対戦し、最終的にガーナ戦の勝利とチュニジア戦の敗戦を記録しています。大会名が似ているキリンチャレンジカップとキリンカップは別の大会として整理すると、年間日程を理解しやすくなります。
【7月】EAFF E-1サッカー選手権2022で森保ジャパン初タイトル
7月には、東アジアの代表チームが競うEAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会が日本で開催されました。日本は香港、中国、韓国と対戦し、2勝1分けで大会を終えています。
試合結果は、7月19日の香港戦が6-0、7月24日の中国戦が0-0、7月27日の韓国戦が3-0でした。最終戦の韓国戦で勝利したことで、日本は勝ち点7を獲得し、4大会ぶりの優勝を決めました。JFAはこの優勝を森保一監督体制での初タイトルと報告しています。
この大会は、欧州など海外クラブに所属する主力選手を中心とするチーム編成とは異なり、国内組を中心に代表の選手層を確認する機会でもありました。韓国戦では相馬勇紀が先制点を挙げ、佐々木翔のゴールをアシスト。町野修斗も得点し、相馬と町野はともに大会得点王に輝きました。相馬は大会MVPにも選ばれています。
W杯の最終メンバー選考を控えた時期に、国内でプレーする選手が代表で結果を残したことは、チーム編成の選択肢を広げる意味を持ちました。E-1選手権の結果を、単なる東アジアの大会成績としてではなく、代表候補の発掘と競争という視点から見ると、その役割がより明確になります。
【9~12月】カタールW杯の日本代表日程と全試合の結果
2022年のハイライトは、11月から12月にかけて開催されたFIFAワールドカップ・カタール大会です。日本はグループEでドイツ、コスタリカ、スペインと対戦し、2勝1敗の勝ち点6で首位通過を果たしました。
ただし、グループステージの結果は一直線の快進撃ではありませんでした。初戦でドイツを破った後、コスタリカに敗れ、最後にスペインを再び逆転で下すという展開です。ラウンド16ではクロアチアにPK戦で敗れ、目標としていた初のベスト8には届きませんでした。
日本対ドイツ 2022 結果:2-1で歴史的な逆転勝利日本は11月23日の初戦でドイツと対戦し、2-1で勝利しました。前半33分にイルカイ・ギュンドアンのPKで先制を許しましたが、後半75分に堂安律、83分に浅野拓磨がゴールを決め、試合をひっくり返しました。
JFAの試合記録でも、後半から投入された堂安と浅野が得点を挙げた逆転劇として記録されています。ワールドカップ優勝経験のあるドイツに対し、リードを許してから勝利をつかんだことは、日本代表にとって大きな成果でした。
日本対コスタリカ 2022 結果:0-1で痛恨の敗戦11月27日の第2戦はコスタリカ戦でした。日本はドイツ戦に続く勝利でグループステージ突破を大きく近づけたいところでしたが、試合は0-1で敗れました。
前半を無失点で終えたものの、後半81分にケイシェル・フジェルに得点を許しました。日本は得点を奪えず、1勝1敗となって突破決定は最終戦に持ち越されました。
この試合は、強豪相手に力を発揮したドイツ戦とは対照的な結果でした。相手が守備を固める展開で、攻撃の形を得点に結び付けられなかったことが、最終スコアに表れています。
日本対スペイン 2022 結果:2-1の逆転でグループ首位通過12月2日午前4時(日本時間)の第3戦では、スペインに2-1で勝利しました。前半11分にアルバロ・モラタに先制点を許したものの、後半48分に堂安律が同点ゴールを決め、51分には田中碧が逆転ゴールを挙げました。
堂安の同点弾に続き、三笘薫がゴールライン際から折り返したボールを田中が押し込んだ場面は、この大会を象徴するプレーの一つです。日本はドイツ戦に続いて強豪国に逆転勝利を収め、グループEを首位で突破しました。
グループEの最終成績は、日本が勝ち点6で1位、スペインが勝ち点4で2位、ドイツが勝ち点4で3位、コスタリカが勝ち点3で4位でした。日本はドイツ、スペインというW杯優勝経験国に勝利しながら、グループステージで1敗も記録しています。この振れ幅こそ、2022年大会を振り返る際に押さえておきたい点です。
日本対クロアチア 2022 結果:1-1からPK戦で敗退12月6日のラウンド16では、前回大会準優勝のクロアチアと対戦しました。日本は前半43分に前田大然が先制しましたが、後半55分にイバン・ペリシッチに同点ゴールを決められました。
延長戦でも決着はつかず、試合はPK戦へ。日本は1-3で敗れ、初のベスト8進出はなりませんでした。JFAの公式記録では、試合結果は1-1、PK戦は日本の1-3と記載されています。
ドイツ、スペインに勝ってグループ首位で突破した日本にとって、クロアチア戦は新たな壁となりました。強豪を相手に逆転勝利を収める力を示した一方、決勝トーナメントで勝ち切るための試合運びやPK戦への対応など、次の段階に向けた課題も残しました。JFAのワールドカップヒストリーでは、日本の最終順位を9位としています。
【プロの結論】2022年の森保ジャパンを正しく振り返る3つの視点
2022年の日本代表を評価するとき、W杯の勝敗だけで1年全体を判断するのは適切ではありません。アジア最終予選での出場権獲得、E-1選手権での優勝、強化試合での試行錯誤、そしてW杯での躍進と敗退を、連続した過程として見る必要があります。
第一に、予選突破と本大会での勝利は別の課題です。アジア最終予選ではグループBを2位で通過し、出場権を獲得しました。本大会ではドイツとスペインに勝利しましたが、コスタリカ戦とクロアチア戦では望んだ結果を得られませんでした。予選で安定して勝ち点を積む能力と、世界の強豪との短期決戦を勝ち抜く能力は、分けて評価する必要があります。
第二に、親善試合や地域大会は結果だけでなく目的を見て評価すべきです。キリンチャレンジカップやキリンカップは、異なる特徴を持つ相手と対戦し、戦術や選手の組み合わせを確認する場です。E-1選手権は国内組を中心に選手層を確かめる機会となりました。すべての試合を勝敗だけで比較すると、それぞれの大会が持つ役割を見落とします。
第三に、試合日時は大会の個別記録で確認することが大切です。日本代表の日程を調べる際には、JFAの年間スケジュールで全体像を把握し、大会の試合ページでキックオフ時刻や得点経過を確認する方法が確実です。特にカタールなど日本との時差がある地域の試合では、現地日付と日本時間の日付が異なることがあります。スペイン戦のように日本では翌日早朝の開催となる試合は、日付の取り違えに注意が必要です。
2022年は、日本代表が世界の強豪を相手に勝てることを示した年であると同時に、ベスト8進出という目標の難しさを改めて突き付けられた年でもありました。勝利の記憶だけでなく、敗戦の内容や大会ごとの役割まで押さえることで、森保ジャパンの成長と課題を立体的に理解できます。
【サッカー日本代表日程2022】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2022年の日本代表は、カタールW杯で何試合戦いましたか?
A1:グループステージ3試合とラウンド16の計4試合です。ドイツに2-1、スペインに2-1で勝利し、コスタリカには0-1で敗れました。ラウンド16ではクロアチアと1-1で引き分けた後、PK戦で1-3と敗退しました。
Q2:日本対ドイツ戦と日本対スペイン戦は、日本時間で何時に始まりましたか?
A2:ドイツ戦は2022年11月23日22時、スペイン戦は12月2日午前4時にキックオフしました。スペイン戦はカタール現地時間では12月1日の夜に開催されています。
Q3:2022年の日本代表は、W杯以外にどのような大会に出場しましたか?
A3:アジア最終予選、キリンチャレンジカップ、キリンカップサッカー、EAFF E-1サッカー選手権などに出場しました。E-1選手権では香港に6-0、中国と0-0、韓国に3-0という結果を残し、2勝1分けで優勝しています。
2022年のサッカー日本代表は、アジア最終予選を突破し、E-1選手権で優勝したうえで、カタールW杯のグループステージを首位で通過しました。ドイツとスペインへの逆転勝利は歴史的な成果でしたが、クロアチアとのPK戦で敗れ、初のベスト8進出には届きませんでした。
年間日程を確認する際は、JFAの公式記録を基準に、試合日、対戦相手、結果、キックオフ時刻を照合するのが基本です。2026年に過去の代表戦を振り返る場合も、親善試合と公式大会を区別し、W杯のような時差のある試合では日本時間を確認することで、当時の戦いをより正確に理解できます。