徳島県立鳴門渦潮高校野球部は、2026年夏の第108回全国高校野球選手権大会で、八王子実践に2-1でサヨナラ勝ちした後、2回戦で霞ヶ浦に1-5で敗れた。甲子園出場を懸けた徳島大会では、阿南光との決勝を7-4で制し、2年ぶり9回目の夏の甲子園出場を決めている。
鳴門渦潮の甲子園成績を正しく理解するには、2026年夏の試合結果だけでなく、前身校である鳴門工と鳴門第一の実績も押さえておきたい。春の選抜出場回数、夏の甲子園出場回数、通算勝敗、過去最高成績、そして2012年の統合による校名の変遷を整理すると、徳島の高校野球を代表するチームの歩みが見えてくる。
【2026年夏の結果】徳島大会で阿南光を破り、2年ぶりの甲子園へ

鳴門渦潮は2026年7月27日、第108回全国高校野球選手権徳島大会の決勝で阿南光と対戦し、7-4で勝利した。日刊スポーツや高校野球ドットコムの報道によると、これにより2年ぶり9回目の夏の甲子園出場が決定。統合後の鳴門渦潮としては3度目の出場となった。
決勝では1回表に先制を許したものの、その裏に同点に追いついた。3回に適時二塁打で勝ち越すと、4回にも2点を追加。5回と6回にも得点を重ね、試合の主導権を握った。7回には阿南光の反撃で3点差まで迫られたが、リードを守り切った。
この試合では、エースの西村大輝投手が先発し、6回を2失点で投げた。いったんマウンドを譲った後、8回から再登板して相手の反撃を抑えたことも勝利につながった。
徳島大会の勝ち上がりは、1回戦の徳島市立戦が4-1、2回戦の阿波戦が5-3、準々決勝の鳴門戦が2-1、準決勝の生光学園戦が5-4、そして決勝の阿南光戦が7-4だった。接戦を重ねながら5連勝し、全国大会への切符をつかんだ形だ。
決勝の記録を見ると、鳴門渦潮は12安打、阿南光は14安打を記録している。安打数では相手を下回りながらも、鳴門渦潮は無失策で試合を終えた。得点を挙げる局面での集中力と守備の安定が、勝敗を分ける要素になった。
【2026年夏の甲子園】八王子実践に2-1で勝利、霞ヶ浦には1-5で敗退
甲子園での初戦は2026年8月9日の八王子実践戦だった。鳴門渦潮は延長10回タイブレークの末、2-1でサヨナラ勝ち。接戦をものにして、2026年夏の甲子園で初勝利を挙げた。
共同通信の配信記事によると、試合は1-1のまま延長戦に入り、10回裏2死二、三塁から山本飛佑雅選手が左前適時打を放って決着した。西村大輝投手は5安打に抑えて投げ切り、徳島大会決勝に続いてチームを支えた。
続く8月14日の2回戦では、茨城代表の霞ヶ浦と対戦した。試合は鳴門渦潮が1-5で敗れ、2026年夏の甲子園は2回戦で幕を閉じた。
一球速報.comの試合記録では、鳴門渦潮は7安打、霞ヶ浦は8安打。鳴門渦潮は2回に先制点を許し、3回に4点を失った。4回に1点を返したものの、その後は得点できず、序盤の失点を取り返せなかった。
2026年夏の甲子園成績は、1勝1敗の2回戦敗退となる。初戦では延長タイブレークを制する粘りを見せた一方、2回戦では序盤に広がった点差を覆せなかった。2試合を並べると、接戦で勝ち切る力と、序盤の失点を防ぐことの両方が全国大会で問われたことがわかる。
【歴代成績を数字で確認】春9回・夏9回、通算17勝18敗
鳴門渦潮の甲子園歴代成績を調べる際に注意したいのは、前身校の記録を含めた数字と、2012年に統合して誕生した現在の学校の記録を区別することだ。
スポーツナビの全国大会成績では、前身校を含む集計で春の選抜が9回、夏の選手権が9回、春夏通算18回の出場となっている。通算成績は17勝18敗。内訳は春が8勝9敗、夏が9勝9敗だ。
| 項目 | 出場回数 | 通算成績 | 最高成績 |
|---|---|---|---|
| 春の選抜 | 9回 | 8勝9敗 | 準優勝(2002年・鳴門工) |
| 夏の甲子園 | 9回 | 9勝9敗 | ベスト8(2005年・鳴門工) |
| 春夏通算 | 18回 | 17勝18敗 | 春の選抜で準優勝 |
| 統合後の鳴門渦潮・夏 | 3回(2017年・2024年・2026年) | 2026年は1勝1敗 | 2026年に2回戦進出 |
春の最高成績は、2002年の第74回選抜高校野球大会で鳴門工が記録した準優勝だ。鳴門工は1回戦から勝ち進み、決勝で報徳学園に2-8で敗れた。スポニチの高校野球特集でも、この大会の準優勝は鳴門工の歴史を象徴する実績として紹介されている。
夏の最高成績は、前身校の鳴門工が2005年に記録したベスト8。したがって、前身校を含めた歴史全体で見ると、春の準優勝が最も高い到達点となる。
一方、現在の鳴門渦潮高校としての夏の甲子園出場は、2017年、2024年、2026年の3回。2026年に初めて初戦を突破し、2回戦まで進んだ。春夏通算18回という数字だけを見ると、現在の学校が18回すべてに出場したように誤解しやすいが、実際には統合前の学校の実績が含まれている。
【校名の変遷】鳴門第一と鳴門工の実績が鳴門渦潮に受け継がれる理由
鳴門渦潮は2012年、徳島県立鳴門第一高校と徳島県立鳴門工業高校の統合によって誕生した県立高校だ。現在の野球部の歴史を理解するには、統合前の2校がそれぞれ築いてきた実績を押さえる必要がある。
鳴門第一の校名の変遷をたどると、撫養、鳴門商、鳴門第一という歴史がある。一方、鳴門工は別の前身校であり、両校はそれぞれ高校野球の全国大会に出場してきた。したがって、学校の沿革を単純に一つの校名変更の連続として捉えるのではなく、2校が統合されて現在の鳴門渦潮になったと理解するのが正確だ。
鳴門工は2002年春の選抜で準優勝を果たし、2005年夏にはベスト8に進出した。こうした記録が、鳴門渦潮の春夏通算成績や最高成績を語る際の重要な土台となっている。
ただし、統合前の学校が残した記録と、統合後に現在の校名で戦った記録は同一ではない。たとえば「春夏18回出場」は前身校を含めた歴史的な集計であり、現在の鳴門渦潮が18回甲子園に出場したという意味ではない。この区別を知っておけば、歴代成績の数字を読み違えずに済む。
【森恭仁監督と西村大輝投手】2026年のチームを支えた強み
鳴門渦潮の公式野球部紹介ページでは、森恭仁監督がチームを率いている。活動方針には、人間力の向上を通じて社会から信頼される生徒の集団を目指す考えが掲げられ、活動目標として甲子園出場と勝利が示されている。
2026年夏のチームを語るうえで欠かせない選手が、エースの西村大輝投手だ。徳島大会決勝では6回2失点と試合をつくり、継投後にも再登板してリードを守った。甲子園の八王子実践戦でも相手打線を5安打に抑え、延長10回のサヨナラ勝ちにつなげた。
この2試合から読み取れるのは、投手の能力だけで勝敗が決まるわけではないという点だ。徳島大会では接戦を重ね、甲子園初戦では延長タイブレークを制した。投手が粘り、守備が失点を抑え、打線が必要な場面で得点するという複数の要素がかみ合ったことで、全国大会での1勝が実現した。
一方、霞ヶ浦戦では序盤に5失点を許し、打線が7安打を放ちながら1得点にとどまった。初戦の勝利と2回戦の敗戦を比較すると、全国の強豪校を相手に勝ち上がるためには、投手の踏ん張りに加え、試合序盤の失点を減らし、得点機を確実に生かすことが重要になる。
【2026年の最新情報】秋季徳島大会は城南に1-5で敗退
2026年夏の甲子園終了後、鳴門渦潮は秋の大会にも臨んだ。スポーツナビの試合記録によると、9月19日の秋季徳島大会2回戦で城南と対戦し、1-5で敗れた。
試合は3回に3点、6回に2点を失い、鳴門渦潮は5回に1点を返したものの、追いつくことはできなかった。この結果、秋季徳島大会は2回戦で敗退。翌春の選抜につながる秋季四国大会への出場も逃した。
高校野球では、夏の甲子園での実績と、翌春の選抜出場につながる秋の大会の結果は別々に評価される。夏に甲子園で1勝を挙げたチームであっても、秋の大会で早期敗退すれば、次の春の全国大会に向けた道のりは厳しくなる。
そのため、鳴門渦潮の最新情報を追う際は、夏の甲子園の結果だけでなく、秋季徳島大会の結果や、翌年に向けたチームの再編にも注目したい。2026年夏の経験を、次のチームがどのように生かしていくかが今後の焦点となる。
【プロの結論】鳴門渦潮の甲子園成績は「歴史」と「現在」を分けて見る
鳴門渦潮の甲子園成績を評価するうえで、最初に確認すべきなのは、どの範囲の記録を見ているかという点だ。前身校を含めた春夏通算18回、17勝18敗という数字は、鳴門第一と鳴門工が積み上げてきた歴史を反映している。一方、現在の鳴門渦潮は2012年の統合後に新たなチームとして歩み、2026年夏に甲子園で初勝利を挙げた。
この2つの視点を分ければ、過去の栄光だけで現在の実力を判断したり、現在の成績だけで前身校の歴史を見落としたりすることがなくなる。春の選抜で準優勝した鳴門工の実績は学校の歴史を語るうえで大きいが、2026年の鳴門渦潮の評価には、八王子実践戦の勝利や霞ヶ浦戦の敗戦を個別に見る必要がある。
また、2026年夏の徳島大会では阿南光との決勝を制し、甲子園では延長戦を勝ち抜いた。こうした接戦を経験したことは、試合運びや勝負どころでの判断を振り返る材料になる。今後のチームを評価する際には、勝敗だけでなく、序盤の失点、得点機の生かし方、投手起用、守備の安定性を合わせて見ると、より具体的な分析ができる。
鳴門渦潮の歴代成績を調べる読者にとって大切なのは、出場回数や通算勝敗を単独で見るのではなく、前身校を含む数字なのか、統合後の現在の学校の数字なのかを見極めることだ。これが、甲子園の記録を正しく理解するための基本となる。
【鳴門渦潮甲子園】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:鳴門渦潮の2026年夏の甲子園の結果は?
A1:1回戦で八王子実践に2-1でサヨナラ勝ちし、2回戦で霞ヶ浦に1-5で敗れました。2026年夏は1勝1敗の2回戦敗退です。
Q2:鳴門渦潮の春・夏の甲子園出場回数と通算勝敗は?
A2:前身校を含めた集計では、春の選抜が9回、夏の選手権が9回で、春夏通算18回出場しています。通算成績は17勝18敗で、内訳は春が8勝9敗、夏が9勝9敗です。
Q3:鳴門渦潮の甲子園での最高成績は?
A3:前身校を含めた歴史全体では、2002年春に鳴門工が記録した準優勝が最高成績です。夏は鳴門工が2005年にベスト8へ進出しています。統合後の鳴門渦潮としては、2026年夏の2回戦進出が最高成績です。
鳴門渦潮は2026年夏の徳島大会決勝で阿南光を7-4で破り、2年ぶり9回目の夏の甲子園出場を果たした。甲子園では八王子実践に2-1で勝利した後、霞ヶ浦に1-5で敗れ、2回戦で大会を終えた。
歴代成績は前身校を含めて春9回、夏9回の計18回出場、通算17勝18敗。最高成績は2002年春の鳴門工による準優勝で、夏は2005年のベスト8だ。2012年に鳴門第一と鳴門工が統合して現在の鳴門渦潮が誕生した経緯を押さえると、これらの記録の意味がより明確になる。
2026年秋季徳島大会では城南に1-5で敗れたものの、夏の甲子園で初勝利を挙げた経験は、チームの歩みを振り返るうえで重要な出来事となった。今後も、前身校から続く歴史と現在のチームの戦績を分けて確認しながら、鳴門渦潮の新たな甲子園への挑戦に注目したい。