大相撲の友風(ともかぜ)関は、最高位の前頭三枚目まで駆け上がり、横綱から金星を獲得した実力者です。2019年の九州場所で右膝に選手生命を左右するほどの大けがを負い、長期休場と番付降下を経験しながら、土俵への復帰を果たしました。
2026年10月28日現在、友風は2026年11月場所で東十両11枚目に位置しています。直近の9月場所は5勝10敗。幕内復帰を経験した力士が、再び上位を目指すための足場を築いている段階です。本名・南友太、所属する中村部屋、得意技の突き・押し、2019年の負傷から復帰までの歩み、今後の番付予想を日本相撲協会の公式情報や報道をもとに整理します。
【2026年最新】友風力士の現在は東十両11枚目!直近成績を解説

日本相撲協会の公式力士プロフィールによると、友風は2026年11月場所で東十両11枚目に番付を下げています。9月場所の西十両七枚目からの移動で、幕内復帰を目指すうえでは、まず十両で安定した成績を残すことが課題です。
2026年は、幕内と十両を行き来する厳しいシーズンになりました。1月場所は西前頭十三枚目で4勝11敗。幕内から十両へ降格した3月場所も6勝9敗と負け越しましたが、5月場所は8勝7敗で勝ち越しています。
ところが、7月場所と9月場所はいずれも5勝10敗。連続して黒星が先行し、11月場所は東十両11枚目で再起を図ることになりました。
東11
2026年11月場所現在の番付
東十両11枚目。場所前の番付であり、11月場所の取組成績はまだ反映されていません。5勝10敗
2026年9月場所直近の成績
西十両七枚目で負け越し。7月場所も5勝10敗だったため、2場所連続で苦しい結果となりました。前頭3
自己最高位過去の到達点
2019年に記録した最高位は前頭三枚目。横綱から金星を獲得した実績もあります。
注目したいのは、2026年5月場所では8勝7敗と勝ち越せている点です。十両上位での6勝9敗、十両中位での勝ち越し、そして連続する5勝10敗という成績には波があります。現在の課題は、持ち味の攻めを15日間にわたって安定して発揮できるかどうかです。
また、11月場所はまだ始まっていないため、現時点での番付と、これからの取組結果は区別して見る必要があります。友風の現在地を把握するなら、過去の最高位だけでなく、直近3場所の成績と今場所の結果を合わせて追うのが適切です。
【プロフィール・経歴】友風の本名は南友太!最高位・受賞歴まで整理
友風の四股名は「友風想大(ともかぜ・そうだい)」です。本名は南友太(みなみ・ゆうた)。1994年12月2日生まれ、神奈川県川崎市川崎区出身で、日本相撲協会の公式プロフィールでは身長185センチ、体重173キロとされています。
所属するのは中村部屋です。師匠は、現役時代に関脇まで昇進した元嘉風の中村親方。友風は2017年5月場所に初土俵を踏み、序ノ口、三段目での優勝を経て、短期間で番付を駆け上がりました。
日本相撲協会の公式プロフィールと各場所の成績記録をたどると、友風の経歴は大きく「急速な出世」「2019年の大けが」「復帰と再昇進」「2026年の再挑戦」という4段階に分けられます。
| 時期 | 番付・成績 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2017年5月 | 初土俵 | 本名の南で角界入り。その後、友風に改名。 |
| 2018年11月 | 十両12勝3敗 | 新十両で十両優勝を達成。 |
| 2019年3月 | 新入幕 | 前頭十三枚目で幕内デビュー。 |
| 2019年7月 | 11勝4敗 | 殊勲賞を受賞。横綱・鶴竜から初金星。 |
| 2019年9月 | 前頭三枚目 | 鶴竜から2個目の金星を獲得。 |
| 2019年11月 | 九州場所で負傷 | 右膝に重傷を負い、長期休場へ。 |
| 2021年3月 | 序二段で6勝1敗 | 7場所連続休場を経て土俵復帰。 |
| 2023年11月 | 幕内で白星 | 4年ぶりの再入幕後、1513日ぶりに幕内勝利。 |
| 2024年7月 | 十両 | 中村部屋への転籍後、四股名を友風想大に変更。 |
| 2026年5月 | 十両8勝7敗 | 勝ち越しを記録。 |
| 2026年9月 | 十両5勝10敗 | 2場所連続の負け越しとなる。 |
| 2026年11月 | 東十両11枚目 | 現在の番付。次の上昇を目指す場所。 |
友風のキャリアを語るうえで欠かせないのが、幕内上位で残した実績です。2019年7月場所には11勝4敗を記録し、殊勲賞を受賞。横綱・鶴竜を破って初金星を挙げ、同年9月場所にも同じ鶴竜から金星を獲得しました。
金星とは、平幕力士が横綱に勝ったときに記録される殊勲です。友風は金星2個、殊勲賞1回という実績を持っています。十両での優勝も経験しており、単に幕内に在籍しただけでなく、上位力士を脅かす力を示した力士です。
2024年には四股名の下の名を「勇太」から「想大」に変更しました。同年6月には、元嘉風の中村親方が独立したことに伴い、二所ノ関部屋から中村部屋へ転籍しています。現在の四股名と所属部屋は、こうした経緯を経て定着したものです。
【2019年の大けがと復帰】友風の右膝はどうなった?土俵に戻るまでの経緯
友風の相撲人生を大きく変えたのが、2019年11月場所2日目の負傷です。当時、自己最高位の西前頭三枚目だった友風は、琴勇輝との取組で敗れ、土俵下に転落した際に右膝を負傷しました。日刊スポーツの当時の報道では、師匠が関節の脱臼を疑い、友風は病院に搬送されたと伝えられています。
日本相撲協会が2020年1月場所の休場に際して公表した診断書では、傷病名は右膝関節脱臼でした。その後の報道では、靱帯損傷や大腿骨の骨折などを伴う重傷で、友風は膝の手術を計4回受けたことが明らかになっています。
単に相撲が取れなくなっただけではありません。2021年の復帰時に日刊スポーツやスポニチが伝えた経緯によると、当初は歩行そのものが危ぶまれ、競技復帰を考える以前に、日常生活を取り戻すことが大きな課題でした。友風は7場所連続で休場し、番付も序二段まで下がりました。
それでも、治療とリハビリを続け、2021年3月場所で土俵に戻ります。復帰戦は西序二段五十五枚目。初日から相撲を取り、最終的に6勝1敗で場所を終えました。復帰できたことだけでなく、7番の取組を通して相撲を取り切ったことにも大きな意味があります。
その後も番付を上げ、2023年11月場所には幕内へ復帰。デイリースポーツの報道によると、同場所2日目に宝富士を押し出しで破り、1513日ぶりの幕内白星を挙げました。大けがからの復帰は一度の出来事ではなく、序二段から幕内へ戻るまで、何年にもわたる再建の過程でした。
「右膝のけが」と「右足首の障害」は同じ意味ではない友風について検索すると、「右足首が動かない」「右足に障害がある」といった情報も見つかります。ここで区別したいのは、負傷した部位と、現在まで続く後遺症です。
けがの発端は2019年の右膝関節脱臼です。一方、日刊スポーツの2025年の特集では、友風には右足首が動かず、右膝から下の感覚がないという後遺症が残っていることが報じられています。右足首の障害は、右膝の大けがと無関係な別の負傷というより、重傷後に残った身体機能上の問題として理解するのが適切です。
現在も、友風はこうした身体的な制約を抱えながら土俵に立っています。ただし、後遺症があることだけを理由に、個々の取組の敗因や今後の成績を断定することはできません。相手との相性、立ち合い、攻めの精度、15日間を通じた状態など、複数の要素を合わせて見る必要があります。
【得意技・金星・評判】友風の相撲は何が強い?実績から取り口を分析
日本相撲協会の公式プロフィールに記載されている得意技は、突き・押しです。相手の胸や肩を突き、前に出る圧力で相手の体勢を崩し、土俵の外へ追い込む攻撃型の取り口が基本となります。
友風の特徴を考える際には、得意技の表記だけでなく、実際の決まり手の傾向にも注目したいところです。日本相撲協会が公表する過去6場所の決まり手データでは、叩き込みが69%、押し出しが11%、押し倒しが6%となっています。集計対象は過去6場所であり、キャリア全体の割合ではありません。
この数字からは、友風の相撲を「前に出て押すだけ」と捉えるのは不十分だと分かります。突き・押しを得意技としながら、相手の出方や前進する勢いを利用する叩き込みでも勝ち星を重ねています。攻めの圧力と、相手の動きに応じた対応の両方が、取組を見る際のポイントです。
友風の主な実績金星2個
2019年7月場所と9月場所に横綱・鶴竜を破り、2個の金星を獲得しました。
殊勲賞1回・十両優勝1回
2019年7月場所の殊勲賞に加え、2018年11月場所の新十両優勝という実績があります。
幕内への復帰
2021年の序二段での復帰から番付を上げ、2023年11月場所には幕内で再び白星を挙げました。
友風の力士としての評価を実績から見ると、急速な出世、幕内上位での金星、そして大けがからの復帰という3つの側面が際立ちます。とりわけ、2019年に前頭三枚目まで昇進したことは、当時の友風が幕内上位で戦う力を備えていたことを示す重要な記録です。
一方で、過去の実績がそのまま現在の強さを保証するわけではありません。2026年は5月場所で勝ち越した一方、7月と9月は5勝10敗でした。現在の評価では、かつての最高位や金星の数と、直近の勝ち負けを分けて考える必要があります。
また、友風自身が日本相撲協会の公式アンケートで「相撲界で自分がNo.1だと思うこと」として挙げているのは、「怪我からの復帰」です。これは、復帰という経験が本人のキャリアにおいて大きな意味を持っていることを示しています。単なる美談としてではなく、長いリハビリを経て再び関取として戦い続けてきた実績として評価したい部分です。
【今後の番付予想】友風は再入幕できる?2026年11月場所の注目点
2026年11月場所の友風は東十両11枚目から再出発します。直近2場所は連続して5勝10敗ですが、5月場所には8勝7敗で勝ち越しています。今後の番付を考えるうえで大切なのは、過去の最高位を基準に期待することより、現在の位置からどれだけ白星を積み上げられるかです。
勝ち越し・二桁勝利が番付上昇の目安次の番付を予想する際には、まず11月場所の勝ち星を確認する必要があります。以下は、現時点の番付と一般的な番付編成の仕組みを踏まえた目安です。実際の番付は、友風本人の成績だけでなく、同じ地位にいる力士や十両・幕内間の昇降状況にも左右されます。
10勝以上
二桁勝利を挙げられれば、上位十両への復帰を狙ううえで大きな前進です。ただし、1場所の好成績だけで再入幕が確定するわけではありません。8勝7敗
まず勝ち越しを確保する水準です。番付を上げるための足場になりますが、上昇幅は周囲の力士の成績にも左右されます。7勝8敗前後
負け越しとなるため、番付上昇は難しくなります。勝ち越しにあと一歩届かなかった場合、翌場所に向けて立て直せるかが焦点です。5勝10敗以下
現在のような負け越しが続けば、十両下位へさらに下がる可能性があります。十両残留と再上昇のためにも、連敗を減らすことが課題です。
再入幕を目指すうえでは、東十両11枚目という位置から、まず上位十両へ戻ることが現実的な目標になります。幕内との入れ替えは、十両上位での成績や幕内下位の力士の成績にも影響されます。そのため、11月場所で勝ち越せたとしても、直ちに再入幕できると断定することはできません。
勝ち星だけでは見えない、友風の現在の課題友風の相撲を継続して追うなら、勝敗に加えて、立ち合いから相手を前に出させずに攻められているか、得意の突き・押しで主導権を握れているか、取組の中で自分の形を作れているかに注目したいところです。
2019年の大けが以前と現在では、身体の状態も番付も異なります。過去の友風を基準にして現在の成績だけを評価すると、復帰後に積み重ねてきた実績を見落とす一方、復帰の物語だけを重視すると、直近の成績が示す課題を見逃してしまいます。
また、休場の理由を調べる際にも注意が必要です。2019年11月場所以降の長期休場は、右膝の重傷と治療が背景にありました。しかし、2026年の負け越しについて、過去のけがだけを原因と決めつけることはできません。現在の休場情報と、過去の負傷歴、実際の取組結果は、それぞれ分けて確認するのが適切です。
【プロの結論】友風の評価は最高位より「現在の15日間」で判断する
友風のキャリアには、幕内上位への急速な出世、横綱からの金星、右膝の大けが、序二段からの復帰、そして再入幕という大きな転換点があります。こうした経歴を踏まえると、現在の東十両11枚目という番付だけで、力士としての価値を判断するのは早計です。
一方、今後の番付を考える際に、2019年の実績や復帰までの経緯だけを根拠に、再入幕が近いと期待するのも適切ではありません。2026年7月場所と9月場所は、いずれも5勝10敗。現在の番付が示しているのは、かつての幕内上位の実績と、直近の成績との間に差があるという現実です。
友風を継続して応援する読者にとって、見るべき要点は次の3つです。
- 成績:11月場所で勝ち越し、できれば二桁勝利を挙げられるか。
- 取り口:得意の突き・押しで主導権を握り、安定して白星につなげられるか。
- 番付:十両下位から上位へ戻り、再入幕を狙える位置まで上がれるか。
友風の強みは、過去に前頭三枚目まで到達した実績だけではありません。大けがで番付を大きく落としながらも、土俵に戻り、再び幕内で勝利を挙げた経験があります。今後の評価では、その歩みを尊重しつつ、毎場所の成績と相撲内容を冷静に見ていくことが重要です。
【友風力士】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:友風力士の現在の番付は?
A1:2026年11月場所は東十両11枚目です。直近の2026年9月場所は西十両七枚目で5勝10敗でした。
Q2:友風の本名と所属部屋は?
A2:本名は南友太(みなみ・ゆうた)で、所属は中村部屋です。師匠は元関脇・嘉風の中村親方。四股名は友風想大(ともかぜ・そうだい)です。
Q3:友風は2019年にどのようなけがをした?
A3:2019年11月場所2日目の取組で右膝を負傷し、右膝関節脱臼と診断されました。4度の手術などを経て、2021年3月場所に序二段で復帰しています。報道では、右足首が動かないなどの後遺症も伝えられています。
友風は本名を南友太といい、中村部屋に所属する力士です。最高位は前頭三枚目で、殊勲賞1回、金星2個、十両優勝1回という実績を持ちます。2019年の右膝の大けがによって長期休場と番付降下を経験しましたが、2021年に復帰し、2023年には再び幕内で白星を挙げました。
2026年11月場所は東十両11枚目からの挑戦です。7月と9月の2場所連続で5勝10敗となった一方、5月場所には8勝7敗で勝ち越しています。今後の番付を占ううえでは、まず勝ち越しを確保し、上位十両へ戻るための足がかりを作れるかが焦点になります。
友風の歩みを正しく理解するには、過去の最高位や復帰の経緯だけでなく、最新の番付、直近成績、取組内容を合わせて見ることが大切です。2026年11月場所でどこまで白星を積み重ねられるか。再入幕を目指す友風の現在地と、次の一歩を判断するうえで、今場所の15日間は見逃せない機会になります。