東京・お台場の人気温浴施設「東京お台場 大江戸温泉物語」は、2021年9月5日をもって営業を終了しました。2003年3月の開業以来、江戸の町並みを再現した館内、浴衣で楽しむ足湯庭園、多彩な温泉や食事処で親しまれてきた施設です。年間約100万人が訪れた時期もありましたが、閉館の直接的な理由は、東京都との土地賃貸借契約をめぐる問題でした。
2026年10月現在、旧施設は営業しておらず、再開日も公表されていません。東京都議会の公開記録では、跡地の活用について検討が続いてきた経緯が確認できます。一方、大江戸温泉物語グループ自体は全国で事業を展開しており、東京近郊にも代わりとなる温浴施設があります。閉館の真相から跡地の現状、当時の料金・アクセス、現在利用できる施設まで整理します。
【2026年現在】大江戸温泉お台場は営業している?閉館日は2021年9月5日

結論からいえば、東京お台場 大江戸温泉物語は現在営業していません。最終営業日は2021年9月5日(日)です。施設を運営していた大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツは、同年6月23日に営業終了を発表しました。公式発表を受け、ITmediaやImpress Watchなどの報道各社も、東京都との契約が満了することを閉館の背景として伝えています。
施設が誕生したのは2003年3月1日。江戸時代の町並みをイメージした温泉テーマパークとして開業し、都心からアクセスしやすい立地を生かして人気を集めました。大浴場や露天風呂だけでなく、浴衣で歩ける館内、足湯、飲食店、休憩スペースなどを備え、温泉とレジャーを一度に楽しめる点が特徴でした。
閉館後も施設名を検索すると、過去の入館チケットや観光案内、営業当時の口コミが表示されることがあります。しかし、それらは現行の営業情報ではありません。古い予約サイトや割引券のページが残っていても、入館できるわけではないため注意が必要です。
また、「大江戸温泉物語」というブランド自体がなくなったわけでもありません。終了したのは、お台場の特定の施設です。全国の温泉旅館やホテルを運営するグループは、閉館後も事業を継続しています。
【閉館理由の真相】東京都との契約が延長できなかった背景
大江戸温泉お台場の閉館理由を理解するうえで重要なのは、施設の人気や温泉事業そのものの継続性と、土地を使い続けられるかどうかは別の問題だったという点です。
運営会社の発表によると、施設の土地について東京都と締結していた契約は「事業用定期借地権設定契約」で、期限は2021年12月に到来する予定でした。契約締結当時の借地借家法では、契約期間の上限が20年とされ、運営会社の説明では期間延長が認められず、再契約も成立しませんでした。
つまり、温泉施設の経営を続けたいという意向だけでは営業を継続できない状況だったのです。土地の返還にあたっては、建物を解体・撤去し、更地に戻す必要がありました。期限までに施設を閉鎖し、撤去や返還に向けた対応を進めなければならなかったことが、閉館につながりました。
ここで押さえておきたいのは、閉館の直接的な理由として公表されたのは、東京都との契約満了と再契約不成立だということです。施設の人気がなくなったために閉館した、あるいは温泉事業そのものが成り立たなくなったと説明されたわけではありません。
実際、東京都江東区の公表資料には、施設の経営開始日が2003年3月1日、終了日が2021年9月5日と記録されています。閉館は運営会社の発表だけでなく、行政の記録からも確認できる事実です。
【開業から閉館まで】18年間の経緯を年表で整理
大江戸温泉お台場の歴史を振り返ると、開業から閉館まで一貫していたのは、温泉に江戸情緒や娯楽を組み合わせた独自の施設づくりです。一方、営業継続を左右したのは、土地の契約条件でした。
| 時期 | 出来事 | 確認できるポイント |
|---|---|---|
| 2003年3月1日 | 東京お台場 大江戸温泉物語が開業 | 江戸文化をテーマにした温泉レジャー施設として営業開始 |
| 2019年 | 足湯庭園や庭園露天風呂をリニューアル | 閉館前まで施設の魅力を高める取り組みが続いていた |
| 2021年6月23日 | 運営会社が閉館を発表 | 東京都との契約満了と再契約不成立を理由に説明 |
| 2021年9月5日 | 最終営業日 | 約18年間の営業を終了 |
| 2022年以降 | 東京都が跡地の活用を検討 | 都議会の記録では、青海地区の土地利用が議論された |
| 2026年10月 | 跡地の新用途・再開予定を確認できる公式発表なし | 営業再開を前提とした予定は公表されていない |
2019年には足湯庭園や庭園露天風呂のリニューアルが報じられており、閉館直前まで設備面の更新が行われていました。2021年6月の閉館発表後も、運営会社は最終営業日までイベントを実施し、利用者への感謝を伝える企画を案内しています。
閉館後の2021年9月には、ITmedia NEWSが、施設の18年間を振り返る特設サイトの公開を報道しました。利用者から寄せられたメッセージなどが紹介され、施設が単なる入浴場所ではなく、レジャーや思い出づくりの場として認識されていたことがうかがえます。
この年表から読み取れるのは、閉館までの経緯を「人気施設が突然なくなった」という一言だけでは説明できないことです。開業以来の営業実績、土地契約の期限、再契約の不成立、土地返還の必要性という複数の事情が重なり、営業終了に至りました。
【跡地の現在】再開予定や新施設計画はどうなっている?
大江戸温泉お台場の跡地は、東京都江東区青海地区にあります。東京都議会の公開記録では、旧施設があった区画は「青海E区画」として扱われています。2022年の都議会審議では、定期借地による暫定利用が契約満了を迎えたことを踏まえ、土地の今後の活用方法を検討するとの説明がありました。
加えて、2023年の東京都議会経済・港湾委員会でも、東京都側は、社会経済状況などを見極めながら適切な処分に向けて検討する旨を説明しています。2025年の同委員会の議事録では、委員が跡地の状況に言及しており、少なくとも閉館後すぐに大規模な新施設へ置き換わったわけではありません。
2026年10月現在、旧施設の営業再開日や、跡地に新しい温泉施設を建設する計画は公式発表されていません。再開予定をうたう情報を見かけても、東京都や事業者による正式な発表が伴っているかを確認する必要があります。
特に注意したいのは、お台場周辺で進む別の開発計画と、旧大江戸温泉物語の跡地利用を混同しないことです。青海・有明エリアでは複合施設やエンターテインメント施設の整備が進められてきましたが、周辺地域に新施設ができることと、旧施設の敷地にその施設が建設されることは同義ではありません。
跡地に関する最新情報を判断する際は、東京都の臨海副都心関連の発表や都議会の議事録を確認するのが確実です。現段階では「閉館した施設がそのまま復活する」という見通しよりも、「東京都が土地の活用方法を検討してきた」という経緯を押さえるほうが実態に近いといえます。
【口コミ・評判、料金、アクセス】閉館前の施設はどんな場所だった?
営業当時の大江戸温泉お台場は、入浴だけでなく、館内で過ごす時間そのものを楽しむ温泉テーマパークでした。浴衣を選んで江戸風の町並みを歩き、食事処や休憩所を巡り、足湯庭園や露天風呂を利用するという体験が、一般的な銭湯や日帰り温泉との大きな違いでした。
口コミ・評判を振り返る際には、施設の雰囲気や娯楽性に関する評価と、入館料や追加費用に関する評価を分けて考えると実態を把握しやすくなります。館内の世界観や複数の設備をまとめて楽しめる点が施設の特色である一方、温泉に入ることだけを目的にする人にとっては、テーマパーク型の料金体系が割高に感じられる可能性もありました。
閉館後に残された利用者のメッセージや当時の体験記事は、過去の評判を知る手がかりになります。ただし、現在の営業状況を示すものではなく、過去の口コミ評価をそのまま現行施設の評判として扱うことはできません。
閉館前の料金は、利用日や入館時間によって異なっていました。たとえば、2020年度から2021年ごろに掲載された料金情報では、大人の通常入館料は平日2,768円、土日祝日2,988円、特定日3,098円。18時以降のナイター料金は平日2,218円、土日祝日2,438円、特定日2,548円でした。小人料金は1,078円で、4歳未満は無料とされていました。これらは営業当時の料金であり、2026年に利用できる料金ではありません。
当時の入館料には、入浴料に加えて浴衣やタオルの利用料などが含まれていました。一方、深夜帯の滞在などには追加料金が発生する条件もありました。過去の料金表を参照する場合は、通常入館料とナイター料金、深夜割増料金の区別が必要です。
アクセス面では、旧施設は東京都江東区青海2丁目に位置し、ゆりかもめのテレコムセンター駅から徒歩約2分、りんかい線の東京テレポート駅から無料シャトルバスで約7分という案内が掲載されていました。ただし、これは営業当時のアクセス情報です。現在、同じ住所へ温泉利用を目的に向かっても、旧施設を利用することはできません。
【代わりの温泉施設】大江戸温泉物語グループの現在と東京近郊の候補
お台場の施設は閉館しましたが、大江戸温泉物語グループは2026年も全国で温泉宿やホテルを展開しています。公式の施設検索ページでは、全国75施設が掲載されており、地域やブランド、設備、日帰り利用の可否などから探せるようになっています。
現在のグループは、宿泊と温泉、食事を組み合わせた旅行向けの施設が中心です。公式サイトでは、上質な滞在体験を打ち出す「TAOYA」ブランドのほか、「Premium」「スタンダード」「わんわんリゾート」などのブランドが案内されています。お台場のように都心で一日遊ぶ温泉テーマパークとは、施設の目的や利用スタイルが異なります。
グループの施設を探す場合は、施設名だけでなく、日帰り入浴が可能か、宿泊が必要か、食事プランがあるか、最寄り駅からの交通手段は何かを確認することが大切です。全国の施設数が多くても、すべてが東京近郊にあるわけではありません。
東京で大江戸温泉お台場に近い利用体験を求めるなら、次の温浴施設が代替候補になります。いずれも大江戸温泉物語グループの施設ではありませんが、日帰りで温泉やサウナ、休憩を楽しみたい人に向いています。
東京豊洲 万葉倶楽部:豊洲エリアにある温浴施設で、公式案内では24時間営業とされています。浴衣やタオルを含む入館セット、展望足湯庭園、リラックスルームなどを備え、深夜滞在にも対応しています。営業時間や浴場の清掃時間、深夜料金は利用前に確認してください。
スパ ラクーア:東京ドームシティ内にある温浴施設です。天然温泉、サウナ、リラクゼーションスペース、レストランなどがあり、公式案内では営業時間は11時から翌朝9時まで、入館料は大人3,500円からとされています。料金は日によって変動し、年齢制限や休館日もあるため、最新の営業案内を確認する必要があります。
選び方の要点は、何を重視するかです。江戸風の町並みや館内レジャーを重視していた人は、温泉だけでなく休憩スペースや食事、館内の過ごし方も比較するとよいでしょう。深夜滞在を重視するなら営業時間と追加料金、旅行気分を味わいたいなら宿泊施設を含めて比較するのがおすすめです。
【大江戸温泉お台場】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大江戸温泉お台場は2026年に再開しますか? A1:2026年10月現在、営業再開日や再開計画の公式発表はありません。旧施設は2021年9月5日に閉館しており、跡地の活用については東京都の公開記録で検討の経緯が確認できます。
Q2:大江戸温泉お台場の閉館理由は経営不振ですか? A2:運営会社が公表した直接的な理由は、東京都との事業用定期借地権設定契約の満了と、再契約が成立しなかったことです。土地を返還するために建物を撤去し、更地にする必要がありました。
Q3:大江戸温泉お台場の跡地には何ができましたか? A3:2026年10月現在、跡地に新たな温泉施設などが開業したとする確定情報はありません。東京都議会の公開記録では、土地の活用方法を検討してきた経緯が確認できます。
Q4:大江戸温泉物語グループの施設は現在も利用できますか? A4:はい。グループは全国で温泉宿やホテルを運営しており、公式施設検索ページには75施設が掲載されています。ただし、日帰り利用の可否や料金は施設ごとに異なります。
Q5:東京で大江戸温泉お台場の代わりになる施設はありますか? A5:東京豊洲 万葉倶楽部やスパ ラクーアなどが候補です。営業時間、入館料、深夜料金、利用条件を比較し、希望する過ごし方に合う施設を選んでください。
大江戸温泉お台場は、2003年3月1日に開業し、2021年9月5日に閉館しました。閉館の直接的な理由は、東京都との事業用定期借地権設定契約が満了し、再契約も成立しなかったことです。営業を続けるための土地の利用条件が整わず、建物を撤去して土地を返還する必要が生じたことが、18年間の営業に幕を下ろす結果につながりました。
2026年10月現在、旧施設は営業しておらず、再開予定も公表されていません。跡地については東京都議会で活用方法の検討が続けられてきましたが、新しい用途が確定したとする公式発表は確認できません。周辺地域の開発情報と旧施設の跡地利用を混同しないことが、最新情報を見極めるうえで大切です。
一方、大江戸温泉物語グループは全国で事業を継続しており、東京近郊にも別ブランドの温浴施設があります。かつての施設と同じ体験を完全に再現することは難しくても、温泉、食事、休憩、深夜滞在など、希望する条件を整理すれば代わりの施設を探せます。再開の噂を追う際は、東京都や運営事業者の正式発表を基準にし、実際に利用できる施設の最新情報と照らし合わせて判断しましょう。
参考資料:大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツの公式発表・企業沿革、東京都江東区の公表資料、東京都議会の会議録、ITmedia NEWS、ITmedia ビジネスオンライン、Impress Watch、東京豊洲 万葉倶楽部およびスパ ラクーアの公式案内。