「日本対ノルウェー」の試合結果は、2023年8月5日に行われたFIFA女子ワールドカップのラウンド16で、なでしこジャパンが3-1で勝利しました。日本は前半15分にオウンゴールで先制したものの、同20分にグーロ・レイテンのヘディングシュートで同点に追いつかれます。それでも後半に清水梨紗、宮澤ひなたが追加点を奪い、ベスト8進出を決めました。
この試合の見どころは、単に3-1というスコアだけではありません。高さとフィジカルに強みを持つノルウェーに対し、日本はボール保持、サイド攻撃、セカンドボールへの対応を組み合わせて勝ち切りました。2026年にあらためて試合結果、得点経過、スタメン、フォーメーション、シュート数、ボール保持率を振り返り、勝敗を分けたポイントを整理します。
【日本対ノルウェーの試合結果】3-1で日本が勝利したラウンド16

試合は2023年8月5日、ニュージーランドのウェリントン・リージョナル・スタジアムで開催されました。FIFA女子ワールドカップ2023の決勝トーナメント、ラウンド16にあたる一戦です。日本サッカー協会(JFA)の公式マッチレポートによると、なでしこジャパンはノルウェー女子代表を3-1で破り、準々決勝へ進出しました。
前半は1-1で終了。日本が先制した後、ノルウェーがセットプレーにもつながる高さを生かした攻撃で追いつきました。後半は日本が再びリードを奪い、81分に宮澤ひなたが3点目を決めて勝利を大きく引き寄せます。
観客数は33,042人。日本はグループステージをザンビア戦5-0、コスタリカ戦2-0、スペイン戦4-0の3連勝、無失点で突破していました。ノルウェー戦では大会初失点を喫したものの、失点後に崩れず、攻撃の形を維持したことが勝利につながりました。
なお、この試合の勝利によって日本はベスト8へ進みましたが、準々決勝ではスウェーデンに1-2で敗れています。ノルウェー戦の勝利と大会全体の最終成績は、分けて理解する必要があります。
【日本対ノルウェーの得点経過】先制点から宮澤ひなたの決勝を決定づけるゴールまで
日本対ノルウェーの得点経過を時系列で見ると、試合の流れが変わった場面は大きく4つあります。以下の時間はJFAの試合報告と試合記録に基づいています。
前半15分:日本がオウンゴールで先制
日本は序盤からボールを保持し、両ウイングを高い位置に押し上げて攻撃を仕掛けました。左サイドでボールを持った宮澤ひなたが右足で斜めのクロスを送ると、ノルウェーのイングリット・シルスタッド・エンゲンに当たってコースが変わり、ボールはゴールへ。日本が先制しました。
この得点は公式記録上、相手のオウンゴールです。宮澤のクロスが得点のきっかけになったことは重要ですが、宮澤自身のゴールとして数えるのは正確ではありません。
前半20分:グーロ・レイテンがヘディングで同点弾
先制から5分後、ノルウェーが反撃します。グーロ・レイテンがヴィルデ・ボーエ・リサのクロスに合わせ、高い打点のヘディングシュートを決めました。スコアは1-1。日本はこの大会で初めて失点しました。
ノルウェーの強みである高さとクロスへの対応が問われた場面です。日本がボールを保持していても、相手のサイド攻撃や空中戦を完全に封じられるわけではないことが表れました。
後半5分・50分:清水梨紗が勝ち越しゴール
後半に入って50分、日本が再びリードを奪います。長谷川唯が前線でボールを落とした後、ノルウェーが一度はボールを奪いますが、清水梨紗がルーズボールへの反応で上回りました。右サイドからゴール前へ攻め上がり、右足でシュート。ボールがゴール右に入り、日本が2-1としました。
この得点の要点は、清水が相手の守備が整う前にボールを奪い、素早くフィニッシュまで持ち込んだことです。守備的な役割も担う選手が攻撃参加から得点を生み出した、試合を左右する一撃でした。
後半36分・81分:宮澤ひなたが3点目
81分には藤野あおばのスルーパスに宮澤が反応し、左足でゴール右下へ流し込みました。スコアは3-1。日本がリードを2点に広げ、勝利を決定づけました。
このゴールは宮澤にとって大会5得点目。得点ランキングでも首位に立つ重要な得点となり、試合後にはプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選ばれました。
終盤にはノルウェーも反撃し、追加時間にはカリーナ・セービックが至近距離からヘディングシュートを放ちました。しかし、GK山下杏也加が左手でセーブ。日本は最後まで集中を切らさず、3-1で試合を終えました。
【日本対ノルウェーのスタメン・フォーメーション】両チームの布陣を比較
日本はスペイン戦から先発3人を変更し、長谷川唯を中盤に配置。宮澤ひなた、藤野あおば、田中美南が前線に並びました。JFAの試合報告では、両ウイングを高い位置に置き、序盤からボールを保持する戦い方が説明されています。
先発メンバーの役割を大づかみに整理すると、日本は3バックを基礎にした3-4-3、ノルウェーは4バックを基礎にした配置として理解できます。ただし、フォーメーションは試合中に変化するものであり、守備時と攻撃時の並びが常に同じだったわけではありません。
| 項目 | 日本 | ノルウェー |
|---|---|---|
| 試合結果 | 3-1で勝利 | 1-3で敗戦 |
| 基本布陣の目安 | 3-4-3 | 4-3-3を基礎とする配置 |
| GK | 山下杏也加 | オーロラ・ミカルセン |
| DF | 高橋はな、熊谷紗希、南萌華 | トゥバ・ハンセン、マレン・ミェルデ、テア・ビャルデ、マティルデ・ハルヴィケン |
| MF | 清水梨紗、長谷川唯、長野風花、遠藤純 | イングリット・シルスタッド・エンゲン、ヴィルデ・ボーエ・リサ、グーロ・レイテン |
| 前線の主な選手 | 藤野あおば、田中美南、宮澤ひなた | キャロライン・グラハム・ハンセン、ソフィー・ハウ、エミリー・ハーヴィ |
| 主な得点者 | オウンゴール、清水梨紗、宮澤ひなた | グーロ・レイテン |
日本の特徴は、中盤でボールを動かしながら、サイドの選手を高い位置へ送り込めることでした。長谷川がボールを受けて攻撃を組み立て、宮澤や藤野が相手の最終ラインの背後を狙い、清水や遠藤が幅を取る。複数の選手が異なる役割を担うことで、ノルウェーの守備を一方向に固定させませんでした。
一方、ノルウェーは高さを生かしたクロスや空中戦で日本に圧力をかけました。レイテンの同点ゴールは、その強みが実際に得点へ結びついた場面です。布陣の優劣だけでなく、選手同士の距離、ボールを奪った後の判断、セカンドボールへの反応が勝敗を分けました。
【シュート数・ボール保持率を検証】数字から見える日本の優位性
試合データを見ると、日本はボールを保持しながら攻撃を繰り返し、ノルウェーより多くのシュートを記録しました。日刊スポーツの試合データに掲載された数字は、シュート数が日本14本、ノルウェー7本、ボール保持率が日本56%、ノルウェー44%です。
同じ試合でも、データ配信元によってシュート数や保持率の集計に差が生じる場合があります。国際的な統計サイトにはシュート数16対8、保持率60%対40%という別の集計も掲載されています。数字を比較するときは、同じ集計元のデータを使うことが大切です。
日刊スポーツ掲載値を基準にすると、コーナーキックも日本6本、ノルウェー1本でした。日本が攻撃を継続し、相手陣内でプレーする時間を確保していたことがうかがえます。ただし、ボール保持率が高ければ必ず勝てるわけではありません。保持したボールをシュートや決定機へ結びつけ、相手の反撃を抑えることが必要です。
実際、この試合で日本はボールを保持しながらも、レイテンのヘディングによって同点に追いつかれています。数字上の優位性と、相手の得意な攻撃を防ぐ能力は別の問題です。日本が勝利できた理由は、保持率の高さだけでなく、後半に勝ち越したこと、宮澤の追加点でリードを広げたこと、そして終盤の山下のセーブまで含めて評価する必要があります。
【なでしこジャパンの勝因を戦術分析】清水と宮澤のゴールが示したもの
日本対ノルウェーの勝因は、主に3つに整理できます。
1.サイドを使って相手の守備を動かしたこと
日本は両ウイングを高い位置に配置し、相手の守備ラインに幅と奥行きを意識させました。宮澤のクロスから生まれた先制点も、左サイドからの攻撃が起点です。相手の守備が中央に集まりすぎないようにしながら、スペースを見つけてボールを送り込む狙いがありました。
2.同点に追いつかれても攻撃の形を崩さなかったこと
先制後に追いつかれたことは、日本にとって大会初失点という意味でも試練でした。しかし、JFAが公開した池田太監督の試合後コメントでは、同点にされた後も選手たちが前向きな声かけを行い、プレーをぶらさずに再開したことが語られています。失点直後に慌てて戦い方を変えるのではなく、準備してきた攻撃を続けたことが後半の勝ち越しにつながりました。
3.セカンドボールと攻守の切り替えで勝負したこと
ノルウェーは空中戦に強く、クロスから危険な場面をつくりました。それに対し、日本は競り合いの後にこぼれたボールへの反応や、中盤での回収を重視しました。清水の勝ち越しゴールは、ルーズボールを見逃さず、相手の守備が整う前に攻撃を完結させた象徴的な場面です。
加えて、81分の宮澤のゴールは藤野のスルーパスから生まれました。サイドでの仕掛けだけでなく、相手の最終ラインの背後を突く動きも得点につながっています。日本の攻撃は単調なパス回しではなく、クロス、ボール奪取、スルーパスと複数の手段を組み合わせていました。
守備面でも、終盤に山下がセービックのヘディングを止めたことは見逃せません。3点を奪った攻撃力だけでなく、相手が追い上げようとする時間帯に失点を防いだことが、3-1という結果を守り切るうえで重要でした。
【日本対ノルウェーのハイライトと歴代対戦成績】2023年の一戦をどう評価するか
ハイライトを見るなら、得点シーンだけでなく、失点直後の日本の立て直し、後半開始直後の清水の勝ち越し、そして試合終了間際の山下のセーブにも注目したいところです。これらを追うことで、単にゴール数が多かった試合ではなく、試合の流れを自分たちに引き戻した日本の対応が見えてきます。
特に清水のゴールは、ボール保持を続けるだけではなく、相手がボールを失った瞬間に攻撃へ切り替える重要性を示しました。宮澤の3点目は、藤野のスルーパスと宮澤の背後への動きが合致した得点です。両者は異なる形から生まれたゴールであり、日本の攻撃の幅を示すものでした。
日本とノルウェーの歴代対戦成績を調べる場合は、女子A代表の親善試合と主要大会の公式戦を分けて確認する必要があります。2023年の3-1は、女子W杯の決勝トーナメントで日本が勝利した記録です。この一戦の結果だけをもって、両国の通算成績全体を評価するのは適切ではありません。
また、「日本はオウンゴールで先制したから勝てた」という見方も、試合全体を説明するには不十分です。先制点がオウンゴールだったのは事実ですが、日本はその後に清水と宮澤が得点し、相手の反撃を抑えています。勝利を支えたのは、先制点だけではなく、後半の攻撃、守備の修正、選手交代を含めた試合運びでした。
2026年にこの試合を振り返る際にも、得点者だけでなく、得点に至るまでのプレーの連続性を見ることが大切です。公式の試合報告では、宮澤の先制点につながるクロス、清水のボール奪取、藤野のスルーパス、山下の終盤のセーブが記録されています。こうした具体的なプレーを追うことが、試合の内容を理解する最も確かな手がかりになります。
【日本対ノルウェー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本対ノルウェーの試合結果は何対何でしたか?
A1:2023年8月5日の女子W杯ラウンド16で、日本がノルウェーに3-1で勝利しました。前半は1-1、後半に日本が2点を追加しています。
Q2:日本対ノルウェーで得点した選手は誰ですか?
A2:日本は前半15分のオウンゴール、後半50分の清水梨紗、後半81分の宮澤ひなたで3得点を記録しました。ノルウェーは前半20分にグーロ・レイテンがヘディングシュートを決めています。先制点は公式記録上、相手のオウンゴールです。
Q3:日本対ノルウェーのシュート数とボール保持率は?
A3:日刊スポーツ掲載の試合データでは、日本がシュート14本、保持率56%、ノルウェーがシュート7本、保持率44%です。集計元によって異なる数字が掲載される場合があるため、統計を比較する際は出典をそろえてください。
Q4:なでしこジャパンがノルウェーに勝った理由は何ですか?
A4:サイドを使った攻撃、ボールを奪われた直後の切り替え、セカンドボールへの反応が主なポイントです。同点に追いつかれた後も攻撃の形を崩さず、清水の勝ち越しゴールと宮澤の追加点で試合を決めました。
Q5:日本対ノルウェー戦の後、日本はどこまで勝ち進みましたか?
A5:ノルウェー戦の勝利で準々決勝に進みましたが、次のスウェーデン戦では1-2で敗れ、2023年女子W杯はベスト8で終了しました。
2023年女子W杯ラウンド16の日本対ノルウェーは、なでしこジャパンが3-1で勝利した一戦です。宮澤ひなたのクロスから生まれた先制点、グーロ・レイテンの同点弾、清水梨紗の勝ち越し、宮澤の追加点という流れが、試合の大きな節目となりました。
勝因を理解するうえで重要なのは、ボール保持率やシュート数だけで結論を出さないことです。日本は攻撃の幅を確保し、相手の守備が整う前に仕掛け、セカンドボールを回収して得点につなげました。加えて、終盤の山下杏也加のセーブを含め、攻守両面で試合を締めくくっています。
試合結果を知るだけなら3-1という数字で十分ですが、スタメン、フォーメーション、得点経過、シュート数、ボール保持率を組み合わせて見ると、なでしこジャパンが勝利をつかんだ理由がより明確になります。2026年にこの試合を振り返る際も、ゴールの瞬間だけでなく、その前後の判断とチーム全体の連動に注目することが、試合を深く理解するためのポイントです。
主な参照資料:日本サッカー協会(JFA)の公式マッチレポート・大会記録、日刊スポーツの試合データ。