フジノウェーブ記念は、大井競馬場のダート1400mで行われる南関東公営競馬の重賞競走(SIII)です。正式名称は「TOKYO MX賞 フジノウェーブ記念」。特別区競馬組合が主催し、東京メトロポリタンテレビジョンが優勝杯を提供しています。
2026年3月10日に開催された第17回は、5番人気のナンセイホワイトが優勝。2着に7番人気のジョージテソーロ、3着に14番人気のドリームビリーバーが入り、三連単は135万5,280円の高配当となりました。2027年の開催予定日は3月11日です。レースの基本条件、歴代優勝馬、2026年の結果、大井ダート1400mの攻略ポイントまで整理します。
【まず確認】フジノウェーブ記念とは?正式名称・主催・レース条件

フジノウェーブ記念は、南関東4競馬場の一つである大井競馬場で開催される、古馬の短距離路線を代表する重賞競走です。ダート1400mを舞台に、地方競馬の実力馬が競い合います。
東京シティ競馬(TCK)の公式レース情報では、レースの正式名称は「TOKYO MX賞 フジノウェーブ記念(SIII)」とされています。TOKYO MXの略称で知られる東京メトロポリタンテレビジョンが優勝杯を提供していることが、名称に反映されています。
- 正式名称:TOKYO MX賞 フジノウェーブ記念
- 主催:特別区競馬組合
- 競馬場:大井競馬場
- コース:ダート1400m(外回り)
- 格付け:南関東重賞SIII
- 出走資格:4歳以上
- 負担重量:別定
- 2026年の1着賞金:1,500万円
レース名の由来となったのは、地方競馬の歴史に名を残す名スプリンター、フジノウェーブです。前身の「東京スプリング盃」で2010年から2013年まで4連覇を達成。その功績をたたえ、2014年の第5回から現在の名称に変更されました。
地方競馬情報サイトの優勝馬一覧でも、この名称変更の前後を確認できます。現在のレース名だけで歴代記録を調べると、2010~2013年の優勝記録を見落としやすいため、前身競走まで含めて振り返ることがポイントです。
【2026年最新】日程・結果・払戻金を振り返る
2026年の第17回フジノウェーブ記念は、3月10日(火)16時55分発走で実施されました。大井競馬場のダート1400m外回り、出走16頭、馬場状態は稍重。優勝したのは、大井所属のナンセイホワイトでした。
東京シティ競馬の公式レースレポートによると、ナンセイホワイトは道中9番手付近で脚をため、直線で力強く伸びて先頭へ。上がり3ハロンはメンバー最速の37秒1を記録し、勝ちタイムは1分25秒0でした。安藤洋一騎手とのコンビで重賞初制覇を果たしています。
上位3頭の結果は次のとおりです。
- 1着:ナンセイホワイト(5番人気、安藤洋一騎手、1分25秒0)
- 2着:ジョージテソーロ(7番人気、落合玄太騎手、1分25秒4)
- 3着:ドリームビリーバー(14番人気、藤田凌騎手、1分25秒4)
2着のジョージテソーロは先行して粘り込み、3着のドリームビリーバーは後方から追い上げました。勝ち馬は中団後方から差し切っており、前に行った馬だけで決まるレースではなかったことが分かります。
特に注目したいのは、事前の単勝1番人気だったチカッパが7着に終わった点です。ダート短距離の実績馬が集まった一戦でも、コース適性や展開によって着順が大きく変わることを示しました。
南関東4競馬場の公式成績に掲載された主な払戻金は以下のとおりです。
- 単勝8番:1,410円
- 馬連8-9:8,680円
- 三連複8-9-13:31万9,410円
- 三連単8→9→13:135万5,280円
三連単は100円につき135万5,280円。14番人気のドリームビリーバーが3着に食い込んだことが、高配当の大きな要因になりました。人気上位馬を中心に考える場合でも、相手候補を人気だけで絞り込みすぎないことが、今回の結果から得られる教訓です。
【歴代優勝馬】フジノウェーブの4連覇から2026年までの記録
フジノウェーブ記念の歴史を語るうえで欠かせないのが、2010~2013年の前身競走で4連覇したフジノウェーブです。その後もキャプテンキングやギャルダルが複数回の優勝を記録し、同じコースへの適性や実績の継続性が注目されるレースとなっています。
地方競馬情報サイトの「重賞競走優勝馬一覧」と東京シティ競馬の公式レース情報をもとに、2010年から2026年までの優勝馬をまとめました。
| 年 | 競走名・回次 | 優勝馬 | 主な記録 |
|---|---|---|---|
| 2026年 | 第17回 | ナンセイホワイト | 5番人気で優勝 |
| 2025年 | 第16回 | イグザルト | 1分24秒1で優勝 |
| 2024年 | 第15回 | ギャルダル | 前年に続く勝利 |
| 2023年 | 第14回 | ギャルダル | 3番人気で優勝 |
| 2022年 | 第13回 | ルーチェドーロ | 4歳で優勝 |
| 2021年 | 第12回 | キャプテンキング | 6番人気で優勝 |
| 2020年 | 第11回 | トロヴァオ | 6番人気で優勝 |
| 2019年 | 第10回 | キャプテンキング | 2度目の優勝 |
| 2018年 | 第9回 | リッカルド | 船橋所属馬が優勝 |
| 2017年 | 第8回 | ケイアイレオーネ | 7歳で優勝 |
| 2016年 | 第7回 | ソルテ | 1番人気で優勝 |
| 2015年 | 第6回 | セイントメモリー | 5番人気で優勝 |
| 2014年 | 第5回 | ジェネラルグラント | 現名称での第1回 |
| 2013年 | 第4回・東京スプリング盃 | フジノウェーブ | 4連覇を達成 |
| 2012年 | 第3回・東京スプリング盃 | フジノウェーブ | 3連覇 |
| 2011年 | 第2回・東京スプリング盃 | フジノウェーブ | 2連覇 |
| 2010年 | 第1回・東京スプリング盃 | フジノウェーブ | 初代優勝馬 |
歴代優勝馬を見ると、ギャルダルは2023年と2024年、キャプテンキングは2019年と2021年に勝利しています。連続した年の優勝という意味での連覇は、2026年までの記録ではフジノウェーブが前身競走で達成した4連覇が際立ちます。
2025年のイグザルトは、1分24秒1で後続に7馬身差をつける圧勝でした。一方、2026年はナンセイホワイトが1分25秒0で勝利。年ごとの馬場状態や出走馬の構成が異なるため、勝ちタイムだけを単純比較するのではなく、当日の馬場や展開と合わせて評価する必要があります。
【大井ダート1400m】コース特徴と予想で押さえたいポイント
フジノウェーブ記念の予想では、馬の実績に加え、大井競馬場のダート1400m外回りというコース形態を理解しておくことが欠かせません。
東京シティ競馬のコース解説によると、スタート地点は2コーナー奥のポケットで、発走後すぐにカーブを迎えます。4コーナーからゴールまでの直線は長く、序盤の位置取りと最後の伸びの両方が勝敗を左右します。
1. スタート直後の位置取りを確認する発走直後にカーブがあるため、内枠の馬は先行位置を確保しやすい傾向があります。反対に外枠の馬は、前に出るために脚を使うのか、控えて外を回るのかという判断が必要です。ただし、内枠だから必ず有利、外枠だから必ず不利と決めつけるのは危険です。
2. 前走の距離と脚質を照合する1400mへの距離短縮は、1200mなどの短距離戦で培ったスピードを生かせる可能性があります。一方、1600m以上を使ってきた馬は、道中で折り合いをつけながら終盤に脚を残せるかが判断材料です。前走の着順だけでなく、どの位置から運び、どれだけ伸びたかまで確認しましょう。
3. 人気と実力を分けて評価する東京シティ競馬が2026年の開催前に公表した過去10年の分析では、単勝3番人気以内の馬の成績は8勝・2着5回・3着3回で、3着内率は53.3%でした。4~8番人気は3着内率22.0%、9番人気以下は4.1%という集計です。
この数字は、上位人気馬を評価するうえで参考になります。ただし、2026年には14番人気のドリームビリーバーが3着に入りました。過去の傾向は確率を考える材料であり、個々のレースの結果を保証するものではありません。
予想を組み立てる際は、人気順だけでなく、近走の内容、大井1400mへの適性、枠順、想定される先行争い、馬場状態を総合的に比較することが大切です。
【2027年の開催予定】日程・出走予定馬・出走表はいつ確認する?
2026年10月28日時点で、南関東4競馬場が公表した2027年の重賞競走日程には、第18回フジノウェーブ記念が2027年3月11日(木)・大井・ダート1400mで予定されています。出走資格は4歳以上、格付けはSIIIで、1着賞金は1,500万円です。
ただし、開催日程は今後変更される可能性があります。また、開催予定日が決まっていても、出走予定馬や最終的な出走表が確定したことにはなりません。出走馬を調べる際は、前年の登録馬や過去の出走表を翌年の確定メンバーと混同しないことが大切です。
次回のフジノウェーブ記念に向けて、確認したい情報は次のとおりです。
- 開催日程:南関東4競馬場の公式開催カレンダーで日付や開催場を確認する。
- 予備登録馬:主催者が発表する登録情報で、出走を予定する馬を把握する。
- 確定出走表:馬番、枠番、騎手、調教師、負担重量、出走取消などを確認する。
- 直前情報:オッズ、馬体重、馬場状態、近走成績を予想に反映する。
- レース結果:確定着順、走破タイム、払戻金を公式成績で確認する。
2026年の出走表は3月7日に確定し、3月10日にレースが行われました。この流れを参考に、2027年も開催が近づいた段階で最新の出走情報を確認するとよいでしょう。具体的な出走予定馬については、主催者の登録発表や出走表が公開されてから判断するのが確実です。
なお、フジノウェーブ記念の優勝馬には、翌月に大井競馬場で行われる東京スプリント(JpnIII)の優先出走権が付与されます。単独の重賞タイトルだけでなく、春のダート短距離路線を占う一戦として位置づけられている点も、レースを追ううえでの見どころです。
【プロの結論】SIIIの意味とフジノウェーブ記念を見極める判断基準
フジノウェーブ記念を理解するうえで、まず押さえておきたいのが「SIII」と「JpnIII」の違いです。どちらも重賞競走の格付けに関係する表記ですが、同じ意味ではありません。
SIIIは南関東競馬の重賞格付けであり、JpnIIIはダートグレード競走の格付けです。フジノウェーブ記念は南関東の重賞SIIIに位置づけられ、東京スプリントのようなダートグレード競走とは区別されます。重賞という言葉だけで全国的な格付けを同一視しないことが、競走体系を正しく理解する第一歩です。
また、フジノウェーブ記念は名称の由来そのものに競馬史が刻まれています。フジノウェーブは2007年のJBCスプリントを制し、地方馬として初めてJBC競走の勝ち馬となった名馬です。その後、東京スプリング盃を4連覇した実績が、現在のレース名へと受け継がれました。
競馬ファンがレースを比較するときには、次の3点を判断基準にすると、情報を整理しやすくなります。
- 過去の実績を重視する人:歴代優勝馬、重賞実績、同距離での成績を軸に比較する。
- 展開を重視する人:枠順、先行馬の数、前走の通過順、終盤の末脚を確認する。
- データを活用したい人:人気別成績や所属別成績を参考にしながら、当日の条件と照合する。
一方、過去の勝ち馬や人気別の傾向だけで次のレースを決めつける方法はおすすめできません。2026年のように、上位人気のチカッパが7着に終わり、14番人気のドリームビリーバーが3着に入ることもあります。データを使うなら、予想を固定するためではなく、評価の根拠を比較するために使うべきです。
フジノウェーブ記念の見どころは、歴史あるレース名だけではありません。大井1400m特有のスタート直後の駆け引き、長い直線での末脚、そして東京スプリントへつながる短距離路線の競争が重なっています。過去の記録と当日の条件を組み合わせることが、レースをより深く楽しむための実践的な見方です。
【フジノウェーブ記念】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:フジノウェーブ記念2026の優勝馬は誰ですか?
A1:2026年3月10日に開催された第17回の優勝馬は、大井所属のナンセイホワイトです。安藤洋一騎手が騎乗し、稍重のダート1400mを1分25秒0で走破しました。5番人気からの勝利でした。
Q2:フジノウェーブ記念2027はいつ開催されますか?
A2:南関東4競馬場が公表した重賞競走日程では、2027年3月11日(木)に大井競馬場のダート1400mで開催予定です。開催日程は変更される可能性があるため、最新の公式発表も確認してください。
Q3:フジノウェーブ記念の出走表や予想はどこで確認できますか?
A3:東京シティ競馬の公式レース情報、南関東4競馬場の開催情報、地方競馬情報サイトなどで確認できます。出走表が確定したら、馬番、騎手、負担重量、近走成績、オッズ、馬場状態を比較し、大井ダート1400mへの適性も含めて予想を組み立てましょう。
フジノウェーブ記念は、大井競馬場のダート1400mで行われる南関東重賞SIIIです。特別区競馬組合が主催し、正式名称は「TOKYO MX賞 フジノウェーブ記念」。前身の東京スプリング盃を4連覇したフジノウェーブの功績をたたえ、2014年から現在の名称で開催されています。
2026年はナンセイホワイトが5番人気から優勝し、三連単135万5,280円の高配当となりました。歴代優勝馬にはギャルダルやキャプテンキングなど複数回の勝利を記録した馬もおり、コース適性や近走内容を比較する意義がうかがえます。
次回の第18回は2027年3月11日開催予定です。出走予定馬や確定出走表、直前オッズは今後の公式発表を確認し、枠順、脚質、前走の内容、馬場状態を総合的に評価しましょう。歴史とコースの特徴を押さえておけば、フジノウェーブ記念のレース展開や春の短距離路線の行方を、より立体的に楽しめます。