2026年秋、MBSラジオの番組編成が大きく変わった。今回の改編の中心は、平日夜の「MBSヤングタウン」を軸に、新番組「ヤングタウンA(エース)」を組み合わせる大胆なリニューアルだ。「アッパレやってまーす!」は平日枠を終了して土日に放送を残し、金曜の「MBSヤングタウン」にはNovel Coreが新たに加わった。加えて、52年にわたって関西の朝を彩ってきた「ありがとう浜村淳です」も、2026年9月26日の放送をもって歴史に幕を下ろした。
MBSラジオが9月15日に発表した秋改編では、改編率20.0%、制作率96.4%という数字も明らかになった。注目すべきなのは、新番組の数だけではない。若い世代を意識した夜帯の再設計と、長寿番組から次の番組へのバトンタッチが同時に進んでいる点だ。2026年10月28日時点の公式番組情報と報道をもとに、改編の開始日、出演者の新旧比較、終了番組、変更の狙いを整理する。
【MBSラジオ2026年秋改編はいつから?】発表日と変更スケジュール

MBSラジオは2026年9月15日、大阪市内で秋の番組改編を発表した。今回の変更は一斉に始まったわけではなく、9月末の終了番組と10月初旬の新番組・移動番組が段階的に切り替わっている。
日刊スポーツ、オリコンニュースなどの報道とMBSラジオの公式番組情報を整理すると、主要な節目は次のとおりだ。
- 9月25日:「伊原六花のMBSヤングタウン」が終了。
- 9月26日:「ありがとう浜村淳です」の土曜版が最終回を迎えた。
- 10月2日:金曜22時台に「Novel CoreのMBSヤングタウン」がスタート。
- 10月3日:「福島のぶひろのサタデーモーニングリゾート」が土曜朝8時台へ移動し、放送枠を拡大。
- 10月5日:平日23時30分からの「ヤングタウンA」がスタート。
つまり、MBSラジオの秋改編は、単に10月から新番組を増やしたものではない。9月末で役割を終える番組の枠を、新たな出演者や既存番組の移動によって再構成した改編だ。
放送時間や出演者を調べる際には、改編発表当日の資料と現在の番組表を区別する必要がある。発表直後には「後日発表」とされた出演者も、10月28日時点の公式「ヤングタウンA」番組ページでは曜日別に掲載されている。
【夜帯の主役は「ヤングタウンA」】新番組の出演者と放送時間
今回の改編で最も大きく変わったのは、平日夜の編成だ。MBSラジオは従来の「MBSヤングタウン」を22時から23時30分まで放送し、その直後に「ヤングタウンA」を23時30分から翌1時まで配置した。平日は合計3時間にわたり、「ヤングタウン」の名前を冠した番組が続く構成となった。
「ヤングタウンA」は、お笑い芸人、アイドル、アーティスト、声優など、異なるジャンルの出演者が集まるバラエティー番組だ。番組名の「A」には、各分野のエースが集まり、「アッパレ」なトークを展開するというコンセプトが込められている。
月曜から木曜にかけては、「アッパレやってまーす!」の出演者や、別の深夜番組で活動してきた出演者を生かした顔ぶれが並ぶ。金曜には武井壮、とにかく明るい安村、松元絵里花、小日向美香が出演する。MBSラジオの公式番組ページで公表されている曜日別の出演者は次のとおりだ。
【MBSラジオ改編タイムテーブル】出演者の新旧比較一覧
夜帯の変更を理解するには、番組名だけでなく、放送時間と出演者を合わせて確認するのが近道だ。下表は、MBSラジオの公式番組ページ・週間番組表と、秋改編発表時の報道をもとに整理した主要枠の一覧である。
| 番組・曜日 | 放送時間 | 出演者・改編ポイント |
|---|---|---|
| MBSヤングタウン(月~木) | 22:00~23:30 | 月曜:豪快キャプテン、火曜:オーイシマサヨシ、水曜:Aぇ! group、木曜:Aマッソ。各曜日の番組を継続。 |
| MBSヤングタウン(金) | 22:00~23:30 | Novel Coreが新たに担当。従来の伊原六花の番組から交代。 |
| ヤングタウンA(月) | 23:30~翌1:00 | クロちゃん、坪倉由幸、二階堂高嗣、坂ノ上茜、山野愛月、矢吹奈子。 |
| ヤングタウンA(火) | 23:30~翌1:00 | くっきー!、ハリウッドザコシショウ、みなみかわ、小栗有以、青山なぎさ。 |
| ヤングタウンA(水) | 23:30~翌1:00 | 濱口優、敦士、ぼる塾、田中雅功。24:45から伊波杏樹のコーナー「ヤングタウンA伊波!1名様やってまーす」を放送。 |
| ヤングタウンA(木) | 23:30~翌1:00 | 城島茂、鳥居みゆき、陣、鈴木美羽、秋山由奈。 |
| ヤングタウンA(金) | 23:30~翌1:00 | 武井壮、とにかく明るい安村、松元絵里花、小日向美香。 |
| アッパレやってまーす!土曜日です | 土曜24:00~25:30 | 極楽とんぼ、なすなかにし、トム・ブラウン、河合郁人、鈴木瞳美など。土曜枠を継続。 |
| アッパレやってまーす!日曜日です | 日曜24:00~25:30 | ケンドーコバヤシ、アンガールズ、柏木由紀、江角怜音。日曜枠を継続。 |
| 福島のぶひろのサタデーモーニングリゾート | 土曜8:00~11:30 | 福島暢啓、出世凪沙。旧「ありがとう浜村淳です」の放送枠に移動し、放送時間を拡大。 |
この比較から分かるのは、改編が全面的な出演者の入れ替えではないという点だ。既存のパーソナリティーを生かしながら、番組タイトル、曜日ごとの組み合わせ、放送枠の配置を組み替えている。
なお、上表は主な出演者を整理したもので、出演者の休演・代演や特別編成によって、個別回の内容が変わる場合がある。実際に聴く際は、放送日ごとの公式週間番組表も確認したい。
【アッパレやってまーす!平日終了の理由】番組消滅ではなくブランド再編
今回の発表で誤解されやすいのが、「アッパレやってまーす!」が完全に終了したという受け止め方だ。実際には、平日の放送枠が終了し、土曜版と日曜版は継続している。番組ブランドそのものがなくなったわけではない。
2026年9月15日の改編会見について、日刊スポーツやスポニチアネックスは、MBSラジオが今回のテーマを「夜帯のリブランディング」と位置づけたと報じている。田中良樹常務取締役による説明では、若い世代の意見を取り入れるため、約1年前に若手社員のプロジェクトチームを立ち上げ、夜帯のタイムテーブルを見直してきたという。
虎松英樹編成局長も、平日の「アッパレやってまーす!」を「ヤングタウンA」に変更する狙いについて、「ヤングタウン」というIPをさらに強化し、次の世代に引き継ぐ番組ブランドを育てる趣旨を説明したと報じられている。
ここでいうIPは、知的財産を意味する言葉だが、ラジオ編成では番組名やコンセプト、出演者、リスナーとの関係性を含むブランド資産として捉えられる。長年知られてきた「ヤングタウン」の名前を平日夜の2番組に展開すれば、番組単体だけでなく、時間帯全体の認知を高める戦略につながる。
また、「アッパレやってまーす!」の出演者を一部引き継ぐことで、従来のリスナーが新番組に移りやすい構造も作られている。これは、出演者を一斉に刷新して聴取習慣を断ち切るのではなく、親しみのある顔ぶれを残しながらブランドを変える手法だ。
終了理由について、MBSラジオが公表した改編説明の中心は、夜帯の再設計と「ヤングタウン」の強化である。聴取率の低迷が直接の理由だと断定できる公表情報はなく、「人気がなかったため終了した」といった説明に結びつけるのは適切ではない。
【ありがとう浜村淳ですの後番組】福島暢啓アナが朝の枠を引き継ぐ
夜帯と並んで大きな節目となったのが、長寿番組「ありがとう浜村淳です」の終了だ。1974年に始まった同番組は、映画紹介、芸能情報、時事の話題、リスナーとのやり取りなどを通じて関西の朝を支えてきた。平日版は2024年3月に終了しており、2026年秋に終了したのは土曜版である。
土曜版は2026年9月26日が最終回となり、52年にわたる歴史に区切りをつけた。MBSラジオは終了について、秋の番組改編に伴うものと発表している。日刊スポーツの7月の報道では、原厳一郎社長が、将来に向けた世代交代を重要な課題として説明したことも伝えられた。
後を引き継いだのは、福島暢啓アナウンサーが担当する「福島のぶひろのサタデーモーニングリゾート」だ。もともと土曜朝の早い時間に放送されていた番組が、10月3日から8時台に移動。公式週間番組表では、福島アナと出世凪沙が出演し、土曜8時から11時30分までの3時間半枠で放送されている。
番組のコンセプトは「あなたのお耳にバカンスをお届け」。音楽や旅行、暮らしにまつわる話題などを織り交ぜ、家事や移動中にも聴きやすい番組を目指している。オリコンニュースなどの報道によると、今回の変更は、まったく別の新番組を一から立ち上げるというより、既存番組を移動・拡大して新しい朝の顔に据える形だ。
この変更は、長年の番組を終了させるだけではなく、後継の番組に十分な放送時間を与える再編でもある。浜村淳が築いてきた番組の歴史をそのまま再現するのではなく、福島アナと出世凪沙の掛け合いや音楽を軸に、朝の聴取スタイルを引き継いでいく構成となった。
なお、浜村淳が出演する「浜村淳の歌の宝石箱」は、秋改編後も継続している。「ありがとう浜村淳です」の終了を、浜村淳のラジオ出演すべての終了と混同しないようにしたい。
【MBSラジオ改編率20%と終了番組一覧】今回の変更で何が変わったのか
2026年9月15日の秋改編会見では、MBSラジオの改編率は20.0%、制作率は96.4%と発表された。改編率20%という数字は、編成全体に一定規模の変更があったことを示すが、「全番組の20%が打ち切りになった」という意味ではない。放送時間の移動、番組名の変更、出演者の交代、新番組の設置などを含め、編成全体を見る必要がある。
今回の秋改編で終了した主な番組には、次のようなものがある。
- ありがとう浜村淳です(土曜版):9月26日終了。後継の朝枠は「福島のぶひろのサタデーモーニングリゾート」へ。
- 伊原六花のMBSヤングタウン:9月25日終了。金曜22時台は「Novel CoreのMBSヤングタウン」に交代。
- イマドキッ ドゥフドゥフナイト:9月末で終了し、深夜帯の編成が変更された。
- 増田貴久のスーパーオモシロラジオ:秋改編に伴い終了。
- ゴチャ・まぜっ天国!:秋改編に伴い終了。
- まいどおおきに!! Appare!でーす!:9月末で終了。
これらは主な終了番組であり、今回の変更は終了だけにとどまらない。既存番組の移動や放送時間の拡大、新番組への出演者の再配置も含まれている。深夜帯では番組の整理が進む一方、夜の中心には「ヤングタウンA」という新しいブランドが置かれた。
改編の全体像を読み解くうえで重要なのは、20.0%という数字を単独で評価しないことだ。制作率96.4%という発表と合わせて見ると、自社制作を基盤にしながら、時間帯や番組ブランドの組み合わせを見直した改編であることが分かる。
もちろん、数字だけで成功・失敗を判断することはできない。新番組が定着するかどうかは、聴取者が番組を継続して聴くか、出演者の組み合わせが番組の個性につながるか、放送後の音声コンテンツなどを含めて接点を広げられるかによって変わる。今回の編成は、そうした中長期的なブランド育成を狙う試みとして評価するのが妥当だ。
【MBSラジオ2026年秋改編】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:MBSラジオの2026年秋改編はいつから始まりましたか?
A1:「Novel CoreのMBSヤングタウン」は10月2日、「福島のぶひろのサタデーモーニングリゾート」の新しい時間帯は10月3日、「ヤングタウンA」は10月5日から始まりました。9月末には複数の終了番組もあり、段階的に切り替わっています。
Q2:「アッパレやってまーす!」は完全に終了したのですか?
A2:いいえ。平日の放送枠は終了しましたが、土曜版と日曜版は継続しています。平日深夜の枠に新設されたのが「ヤングタウンA」です。
Q3:「ありがとう浜村淳です」の後番組は何ですか?
A3:土曜朝の枠を引き継いだのは「福島のぶひろのサタデーモーニングリゾート」です。福島暢啓アナウンサーと出世凪沙が出演し、2026年10月3日から土曜8時~11時30分に放送されています。
Q4:「ヤングタウンA」の金曜出演者は誰ですか?
A4:MBSラジオの公式番組ページでは、武井壮、とにかく明るい安村、松元絵里花、小日向美香が掲載されています。出演者の休演・代演などが生じる場合は、当日の番組表を確認してください。
Q5:改編率20%は、番組の20%が終了したという意味ですか?
A5:そうではありません。改編率は編成変更の規模を示す数字で、番組終了だけでなく、時間帯の移動や新番組への変更なども含めて捉える必要があります。
2026年秋のMBSラジオ改編は、夜帯の「ヤングタウンA」新設、金曜「MBSヤングタウン」のNovel Coreへの交代、「ありがとう浜村淳です」終了後の朝枠再編という、性格の異なる変更が重なったものだ。
【プロの結論】今回の改編を理解する鍵は、「人気番組が終わったかどうか」だけではなく、「どの時間帯に、どのブランドを置き、誰に聴いてもらおうとしているのか」を見ることにある。「アッパレやってまーす!」は土日に残り、「ヤングタウンA」は平日の出演者やトークの魅力を新しい番組名に引き継ぐ。朝の枠では、52年続いた番組の終了を受け、既存の「サタデーモーニングリゾート」を拡大する形で新たな編成が始まった。
今後の評価では、改編率や話題性だけでなく、番組ごとの聴取者の定着、曜日別の個性、若い世代と従来のリスナーの双方に届く内容になっているかを見ていきたい。最新の放送時間や出演者を調べる際は、発表当日の報道だけで判断せず、MBSラジオの公式番組ページと週間番組表を確認することが、情報を取り違えないための確実な方法だ。
主な参照資料:MBSラジオ公式「ヤングタウンA」番組ページ・週間番組表、「ありがとう浜村淳です」公式ページ、2026年9月15日の秋改編会見に関する日刊スポーツ、オリコンニュース、スポニチアネックスの報道。