2026年の韓国大統領来日スケジュールで注目されたのが、李在明(イ・ジェミョン)大統領による1月13日・14日の奈良訪問です。高市早苗首相との日韓首脳会談、夕食会、法隆寺の訪問、在日韓国人との懇談などが行われ、両国の外交関係を考えるうえで重要な機会となりました。
外務省と首相官邸の公表資料によると、今回の訪日は単なる儀礼的な交流ではありません。経済安全保障、サプライチェーン、北朝鮮問題、歴史に関わる課題などが話し合われました。加えて、2026年5月には高市首相が韓国を訪問しています。10月28日時点で確認できる公式情報をもとに、李在明大統領の来日日程、会談内容、訪問目的、次回訪日の発表状況を整理します。
【結論】韓国大統領の来日は1月13日・14日、奈良での日韓外交が焦点

2026年1月9日、外務省は李在明韓国大統領夫妻が1月13日から14日まで日本を訪問し、奈良県に滞在すると発表しました。滞在中は高市早苗首相との会談や夕食会などが予定されていました。
実際に1月13日には奈良県で日韓首脳会談が開催され、翌14日には両首脳が法隆寺を訪問しました。李大統領は在日韓国人との懇談にも臨み、2日間の日程を終えて帰国しています。
今回の韓国大統領の来日を理解するうえで重要なのは、訪問先が東京ではなく奈良だったことです。奈良は高市首相の地元であり、李大統領が2025年10月の首脳会談で奈良訪問への意向を示していたことも、訪問先の決定につながりました。
また、今回の訪日は、首脳が相互に相手国を訪れる「シャトル外交」の一環でした。首脳同士が継続的に直接対話することで、意見が異なる問題を管理しながら、安全保障や経済などの共通課題で協力を進める狙いがあります。
【日程一覧】李在明大統領の2026年1月13日・14日の行動を時系列で確認
韓国大統領の来日日程を確認する際は、訪日前に発表された予定と、訪日後に公表された実施結果を区別することが大切です。外務省、首相官邸、韓国側の発表および聯合ニュースの報道を整理すると、主な日程は次のとおりです。
| 日付・時間 | 主な行事 | 内容・確認できる事実 |
|---|---|---|
| 1月9日 | 訪日発表 | 外務省が1月13日・14日の訪日と奈良県への訪問予定を公表。 |
| 1月13日午後2時 | 日韓首脳会談 | 高市首相と李大統領が会談。少人数会合と拡大会合を合わせて約90分間実施。 |
| 1月13日・会談後 | 共同記者発表・夕食会 | 会談の成果を共同記者発表で説明し、その後、夕食会を開催。 |
| 1月14日午前9時から約1時間 | 法隆寺訪問 | 両首脳が法隆寺を訪れ、釈迦三尊像や百済観音像などを拝観。 |
| 1月14日 | 在日韓国人との懇談 | 李大統領が在日韓国人らと懇談し、在日同胞の歩みや貢献について意見を交わした。 |
| 1月14日夜 | 帰国 | 聯合ニュースは、李大統領が2日間の訪日を終え、同日夜に帰国したと報道。 |
日韓首脳会談の開始時刻や所要時間は、外務省の公表資料で確認できます。一方、在日韓国人との懇談などについては、訪問全体の流れを示す報道と大統領側の発表をあわせて把握する必要があります。
なお、上表は主要行事をまとめたもので、移動や非公開の打ち合わせを含む全行程ではありません。一般に、首脳の訪日日程は安全上の理由などから、すべての移動時刻が公開されるわけではありません。
【日韓首脳会談2026】高市早苗首相と李在明大統領は何を話し合ったのか
1月13日の会談は午後2時に始まり、少人数会合が約20分間、拡大会合が約70分間行われました。会談後には共同記者発表が実施されています。外務省の発表からは、今回の協議が安全保障と経済の両面に重点を置いていたことが分かります。
1.安全保障と日米韓の連携
両首脳は、日韓関係が地域の安定にとって戦略的に重要であるとの認識を共有しました。北朝鮮の核・ミサイル問題についても話し合い、北朝鮮の完全な非核化に向けて、日韓および日米韓の枠組みで緊密に連携する方針を改めて確認しました。
高市首相は、日本人拉致問題の即時解決に向けて李大統領の理解と協力を求め、両首脳は取り組みの重要性で一致しました。安全保障上の共通課題について、首脳間の意思疎通を継続する姿勢が示されています。
2.経済安全保障とサプライチェーン
経済分野では、従来の貿易関係にとどまらず、経済安全保障を含む戦略的な協力を進めることで一致しました。特に、サプライチェーンについて踏み込んだ議論が行われ、関係部局間で協議を深めることになりました。
サプライチェーンとは、原材料の調達から製造、輸送、販売までの供給網を指します。国際情勢の変化によって重要物資の調達が不安定になれば、企業活動や暮らしにも影響が及びます。日韓両国が供給網の安定を共通課題として扱ったことは、会談の実務的な成果の一つです。
3.国境を越える組織的詐欺への対策
両首脳は、国境を越えた組織的詐欺への対応を加速するため、協力文書を策定することで一致しました。国境をまたいで活動する犯罪組織への対応は、一国だけでは捜査や情報収集に限界があるため、関係機関の連携が重要になります。
4.長生炭鉱の遺骨とDNA型鑑定
山口県宇部市の長生炭鉱で発見された遺骨についても、DNA型鑑定に関する日韓間の調整が進展していることを両首脳が歓迎しました。歴史に関わる問題をめぐり、具体的な協力を進める動きが議題に含まれた点は注目されます。
こうした内容から、2026年の日韓首脳会談は、関係改善を象徴する外交行事であると同時に、安全保障、経済、犯罪対策、歴史に関わる課題を実務レベルで前進させるための機会だったと整理できます。ただし、会談で合意した方針と、その後に実際の制度や事業として実現した成果は、分けて評価する必要があります。
【奈良訪問の目的】法隆寺と在日韓国人との懇談が持つ意味
李在明大統領の奈良訪問には、首脳会談だけでは伝えきれない歴史・文化面の交流という側面もありました。外務省の発表によると、1月14日午前、両首脳は法隆寺管長の案内で寺院を訪問し、釈迦三尊像、薬師如来像、聖徳太子像、百済観音像、玉虫厨子などを拝観しました。
法隆寺は、日本と朝鮮半島の長い交流の歴史を考えるうえで意味のある場所です。百済観音をはじめとする文化財は、古代から人や技術、文化が海を越えて行き来してきた歴史を想起させます。首脳がこうした場所をともに訪れたことは、現在の政治課題だけでなく、両国の歴史的なつながりにも目を向ける機会となりました。
一方、李大統領が在日韓国人らと懇談したことも、今回の訪日の重要な要素です。聯合ニュースによると、李大統領は在日同胞が韓国の民主主義や文化の継承に果たしてきた役割に言及し、過去の歴史のなかで苦難を経験した人々にも触れました。
こうした交流は、政府間の協議とは異なる意味を持ちます。首脳会談が政策上の合意を目指す場であるのに対し、文化財の訪問や在日同胞との懇談は、歴史認識や人的交流を含めた関係の土台を意識する機会だからです。
もっとも、文化交流や友好的な雰囲気だけで、歴史認識をめぐる対立や個別の懸案がすべて解消されるわけではありません。外交を評価する際には、象徴的な交流と、具体的な協議・実施状況の双方を確認が必要です。
【次回訪日はいつ?】2026年10月28日時点の発表状況と日韓シャトル外交
韓国大統領の次回訪日予定を知りたい読者にとって、重要な節目となったのが2026年5月19日の日韓首脳会談です。この日は高市首相が韓国の安東(アンドン)を訪問し、李大統領と会談しました。1月に李大統領が高市首相の地元・奈良を訪れたのに続き、今度は高市首相が李大統領の地元を訪問した形です。
外務省によると、5月19日の会談は午後2時30分から約100分間行われ、少人数会合と拡大会合の後に共同記者発表が実施されました。両首脳は日韓関係全般や地域情勢などについて意見交換し、協力を継続する方針を確認しています。
同日の共同記者発表では、高市首相が次回は李大統領に日本を訪問してもらうことになるとの考えを示しました。つまり、次の訪問の方向性には言及があったものの、具体的な訪問日や開催地が決まったという意味ではありません。
2026年10月28日時点で、次回の李在明大統領の訪日について、具体的な日程を定めた公式発表は確認できません。外務省の会談・訪問記録や公表されている日韓関係の資料を確認する際も、次回訪日の意向と、確定した訪日日程は区別して読む必要があります。
今後の発表を追うなら、外務省の「会談・訪問」「大韓民国」関連ページ、首相官邸の発表、韓国大統領府の公式発信が主な確認先です。訪問日が発表された場合は、日程だけでなく、訪問先、首脳会談の有無、共同記者発表の予定もあわせて確認すると、ニュースの全体像を把握しやすくなります。
日韓シャトル外交は、首脳が相互に訪問して直接対話を重ねる外交方式です。首脳が定期的に会うことで、懸案が生じた際にも意思疎通を維持し、合意事項の実施を後押しすることが期待されています。ただし、次回の訪問がいつになるかは、両政府の調整と正式発表を待つ必要があります。
【韓国大統領来日スケジュール】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:韓国の李在明大統領は2026年のいつ来日しましたか?
A1:2026年1月13日から14日までの2日間です。奈良県を訪れ、高市早苗首相との日韓首脳会談、夕食会、法隆寺訪問、在日韓国人との懇談などを行いました。
Q2:日韓首脳会談では何が話し合われましたか?
A2:安全保障、日米韓の連携、経済安全保障、サプライチェーン、国境を越えた組織的詐欺への対応、長生炭鉱で発見された遺骨のDNA型鑑定協力などが議題となりました。北朝鮮の核・ミサイル問題や日本人拉致問題についても意見が交わされました。
Q3:韓国大統領の次回訪日はいつですか?
A3:2026年10月28日時点では、次回訪日の具体的な日付は公式発表で確認できません。5月19日の首脳会談では次回の日本訪問に言及がありましたが、確定した日程とは区別する必要があります。
Q4:なぜ日韓首脳会談は奈良県で行われたのですか?
A4:奈良県は高市首相の地元です。李大統領が2025年10月の首脳会談で奈良を訪問したいとの意向を示しており、今回の訪問は首脳同士の相互往来を進めるシャトル外交の一環として実施されました。
Q5:最新の日韓関係を確認するには、どの情報を見ればよいですか?
A5:外務省の韓国関連発表、首相官邸の首脳会談記録、韓国大統領府の公式発表を確認する方法が基本です。訪日日程の予定、会談後の実施結果、今後の訪問計画を分けて確認すると、報道の内容を整理しやすくなります。
2026年1月13日・14日の李在明大統領の奈良訪問では、高市早苗首相との首脳会談を中心に、安全保障、経済安全保障、サプライチェーン、犯罪対策、歴史に関わる課題などが話し合われました。法隆寺の訪問や在日韓国人との懇談も行われ、政策協議と文化・人的交流の両面を持つ訪問となりました。
その後、5月19日には高市首相が韓国の安東を訪れ、首脳会談を実施しています。相互訪問を続ける日韓シャトル外交は進展していますが、次回の李大統領の訪日については、2026年10月28日時点で具体的な日程が公表されていません。
【プロの結論】日韓外交の動きを正確に把握するには、首脳がいつ会うのかという日程情報に加え、会談で何が合意され、その後にどのような実施状況が確認できるかを見ることが欠かせません。今後は次回訪日の正式発表に加え、経済安全保障やサプライチェーンの協力、北朝鮮問題への対応、歴史に関わる課題の進展を継続して追うことが、日韓関係の最新動向を理解するための判断基準になります。