2026年2月8日(日)、山口県山口市で「第54回全日本実業団ハーフマラソン大会」が開催された。男子ハーフマラソンはコニカミノルタの平山大雅が1時間00分44秒で優勝。NDソフトのボニフェイス・ムルアが1秒差、サンベルクスの市山翼が2秒差で続き、最後まで目が離せない接戦となった。
女子ハーフマラソンでは三井住友海上の樺沢和佳奈が1時間09分20秒で優勝し、初ハーフに挑んだ不破聖衣来も4位に入った。女子10kmは積水化学の山本有真が32分01秒で連覇を達成。男子10kmではSUBARUの石田洸介が29分21秒で頂点に立った。日本陸上競技連盟の大会情報、月刊陸上競技の結果記事、各実業団チームの公表記録をもとに、2026年大会の順位・記録から歴代優勝者との比較、2027年の開催予定まで整理する。
【2026年大会の概要】2月8日に山口市で開催、テレビ放送はTBS系列

第54回全日本実業団ハーフマラソン大会は、山口県山口市の維新みらいふスタジアム(維新百年記念公園陸上競技場)をスタート・フィニッシュ地点として実施された。ハーフマラソンの距離は21.0975km。男女のハーフマラソンに加え、男女10kmの種目でも実業団ランナーが競い合った。
大会の開催日は2026年2月8日(日)。日本実業団陸上競技連合が主催する大会で、日本陸上競技連盟の大会情報にも開催日と会場が掲載されている。2026年の海外ハーフマラソン派遣選考に関係する競技会としても位置づけられ、実業団のトップ選手にとってシーズン序盤の重要なレースとなった。
テレビ放送は、TBS系列28局のフルネットで14時から15時24分まで編成された。番組名は「全日本実業団山口ハーフマラソン2026」。午前に行われたレースを午後に伝える録画中継として案内されていたため、リアルタイムの順位速報とテレビ放送の映像には時間差が生じる点に注意したい。
大会結果を確認する場合は、日本実業団陸上競技連合の公式リザルト、日本陸連の大会情報、月陸Online(『月刊陸上競技』のウェブメディア)、各チームの競技結果ページを使い分けるとよい。順位の全体像を知りたいなら大会リザルト、所属選手の記録やレース後の振り返りを知りたいならチーム公式発表が役立つ。
【男子ハーフの順位・記録】平山大雅が1時間00分44秒で初優勝
男子ハーフマラソンは、コニカミノルタの平山大雅が1時間00分44秒で優勝した。2位のボニフェイス・ムルア(NDソフト)は1時間00分45秒、3位の市山翼(サンベルクス)は1時間00分46秒。上位3人が1秒刻みでフィニッシュする、極めて僅差の決着だった。
月陸Onlineの大会結果によると、平山はゴール直前の逆転でトップに立った。1位から3位までの差は合計わずか2秒。21.0975kmを走り切った選手たちが、最後の局面で順位を争う実業団ハーフならではの展開となった。
上位5人の結果を見ると、4位はトヨタ自動車の丸山竜也で1時間00分50秒、5位はNTT ExCパートナーの山中秀仁で1時間00分52秒だった。さらに6位の松並昂勢、7位の中山凜斗、8位の小林歩は、いずれも1時間00分53秒を記録している。トップ争いだけでなく、入賞圏内でも僅差の競り合いが続いた。
注目選手の一人だった市山翼は、前年の第53回大会で1時間00分22秒を記録して優勝していた。2026年は連覇こそ逃したものの、1時間00分46秒で3位に入っている。前回大会の優勝者が再び表彰台に立ったことは、実業団長距離界の上位争いを追ううえで押さえておきたいポイントだ。
また、ムルアは1時間00分45秒で自己ベストを記録したとNDソフトの公表資料に掲載されている。優勝争いの結果だけでなく、自己記録の更新や所属チーム内の成績も確認すると、各選手がこのレースで得た成果をより立体的に把握できる。
【女子ハーフ・10kmの結果】樺沢和佳奈が優勝、不破聖衣来は4位
女子ハーフマラソンは、三井住友海上の樺沢和佳奈が1時間09分20秒で優勝した。2位はシスメックスの中地こころで1時間09分24秒、3位は積水化学の山﨑りさで1時間09分30秒。4位には同じく三井住友海上の不破聖衣来が1時間09分39秒で入った。
女子レースの大きな見どころは、不破のハーフマラソン初挑戦だった。TBS NEWS DIGのレース報道によると、雪が舞うコンディションのなか、不破は序盤から川村楓らと先頭集団を形成。中盤以降も積極的にレースを進めたが、終盤の先頭争いで順位が入れ替わり、最終的に4位でフィニッシュした。
優勝した樺沢と2位の中地の差は4秒。3位の山﨑も1時間09分30秒と、先頭集団は高い水準の記録でまとまった。上位5人までが1時間09分台を記録しており、女子ハーフも最後まで競り合いの続くレースとなった。
女子10kmでは、積水化学の山本有真が32分01秒で優勝。前年の2025年大会に続く連覇を達成した。2位は第一生命グループの中後心晴で32分44秒、3位は積水化学の楠莉奈で32分47秒だった。
月陸Onlineの結果記事によると、山本は5kmを16分24秒で通過し、その時点で2位に差をつける展開を作った。最終的には2位に43秒差をつけての優勝で、女子10kmでは後続を大きく引き離した。積水化学のチーム掲載資料には32分02秒という記載もあるため、記録を厳密に照合する際は大会の最終リザルトも併せて確認したい。
男子10kmはSUBARUの石田洸介が29分21秒で制した。2位のHonda・小袖英人は29分54秒、3位の武田薬品・五島昂紀は30分31秒だった。月陸Onlineによれば、石田はSUBARUでの初レースで優勝を飾り、5kmを14分29秒で通過して主導権を握った。
【全日本実業団ハーフ2026の結果一覧】男女ハーフ・10kmの上位記録
2026年大会の主要結果を種目別にまとめた。男子ハーフは上位5人、女子ハーフと男女10kmも上位5人を掲載する。所属は大会結果や各チームの公表資料に基づく。
| 種目 | 順位 | 選手名 | 所属 | 記録 |
|---|---|---|---|---|
| 男子ハーフ | 1位 | 平山大雅 | コニカミノルタ | 1時間00分44秒 |
| 男子ハーフ | 2位 | ボニフェイス・ムルア | NDソフト | 1時間00分45秒 |
| 男子ハーフ | 3位 | 市山翼 | サンベルクス | 1時間00分46秒 |
| 男子ハーフ | 4位 | 丸山竜也 | トヨタ自動車 | 1時間00分50秒 |
| 男子ハーフ | 5位 | 山中秀仁 | NTT ExCパートナー | 1時間00分52秒 |
| 女子ハーフ | 1位 | 樺沢和佳奈 | 三井住友海上 | 1時間09分20秒 |
| 女子ハーフ | 2位 | 中地こころ | シスメックス | 1時間09分24秒 |
| 女子ハーフ | 3位 | 山﨑りさ | 積水化学 | 1時間09分30秒 |
| 女子ハーフ | 4位 | 不破聖衣来 | 三井住友海上 | 1時間09分39秒 |
| 女子ハーフ | 5位 | 川村楓 | 岩谷産業 | 1時間09分50秒 |
| 男子10km | 1位 | 石田洸介 | SUBARU | 29分21秒 |
| 男子10km | 2位 | 小袖英人 | Honda | 29分54秒 |
| 男子10km | 3位 | 五島昂紀 | 武田薬品 | 30分31秒 |
| 男子10km | 4位 | 多久和能広 | ホシザキ | 30分40秒 |
| 男子10km | 5位 | 元永好多朗 | 武田薬品 | 30分55秒 |
| 女子10km | 1位 | 山本有真 | 積水化学 | 32分01秒 |
| 女子10km | 2位 | 中後心晴 | 第一生命グループ | 32分44秒 |
| 女子10km | 3位 | 楠莉奈 | 積水化学 | 32分47秒 |
| 女子10km | 4位 | 川口桃佳 | ユニクロ | 32分47秒 |
| 女子10km | 5位 | 平井見季 | ユニクロ | 32分49秒 |
この一覧から読み取れるのは、男子ハーフの上位争いが1秒単位の接戦だった一方、男女10kmでは優勝者が後続を引き離したことだ。同じ大会でも、種目によってレース展開や勝負の決まり方が大きく異なった。
【レース分析】雪と寒さのなかで生まれた接戦、注目選手の収穫
2026年大会を振り返るうえで外せないのが、当日の気象条件だ。TBSのレース報道では、スタート直後から雪が強まる場面が伝えられた。日本実業団陸上競技連合の公式結果資料では、気温マイナス0.5度、湿度59%、風向は西、風速0.8m/sと記録されている。
こうした環境では、気温だけでなく、濡れた路面や手足の冷え、集団内での位置取りも走りに影響する。もちろん、気象条件だけで選手の結果を説明することはできないが、前年の記録と比較する際には、レース当日の状況を併せて見る必要がある。
男子ハーフの平山、ムルア、市山は、最終的に1秒ずつ差が開く形で上位3人を占めた。記録上の差が小さいレースでは、終盤のペース変化に対応できるか、先頭集団のどこで走るか、ラストスパートでどれだけ余力を残せるかが順位を左右する。上位のタイムだけを見て選手の力を単純比較するより、途中経過とフィニッシュ時の順位変動を合わせて見ることが重要だ。
女子ハーフでは、不破聖衣来の初ハーフ挑戦が大きな注目を集めた。初めての距離で4位に入ったことは結果として明確だが、1回のレースだけで今後のハーフやフルマラソンでの成績まで断定することはできない。今後の評価では、トラック種目での実績に加え、ロードでの経験やレース間隔、コンディションの変化を継続して追う必要がある。
女子10kmの山本有真は、2位に43秒差をつけて2連覇を達成した。2025年の優勝タイムは32分33秒で、2026年は32分01秒。記録上は32秒の短縮となった。異なる大会日の気象条件を踏まえる必要はあるものの、2年続けて勝ち切ったこととタイムを縮めたことは、今回の女子10kmを評価するうえで重要な材料になる。
【歴代優勝者と2027年大会】前回との比較、次回日程の確認方法
実業団ハーフの歴代優勝者を振り返ると、2025年の第53回大会では男子が市山翼(サンベルクス)で1時間00分22秒、女子ハーフは吉薗栞(天満屋)で1時間09分45秒だった。2024年の第52回大会は、男子が四釜峻佑、女子が樺沢和佳奈。女子10kmでは山本有真が2025年、2026年と連続で優勝している。
男子ハーフの優勝タイムを単純比較すると、2025年の市山の1時間00分22秒に対し、2026年の平山は1時間00分44秒で、22秒差がある。一方、女子ハーフは2025年の吉薗の1時間09分45秒から、2026年の樺沢の1時間09分20秒へと25秒短縮された。前述のとおり、記録の比較では気象条件やレース展開も考慮したい。
次回の第55回全日本実業団ハーフマラソン大会については、日本陸上競技連盟の大会情報に、2027年2月14日(日)、山口県山口市の維新みらいふスタジアム発着と掲載されている。2026年10月時点では、2027年大会のテレビ放送時間などの詳細は、2026年大会の放送情報と分けて確認する必要がある。
次回のエントリー選手や競技日程、放送予定を追うなら、まず日本陸連の大会情報を確認し、その後に日本実業団陸上競技連合の公式発表や各チームの出場予定を照合するのが確実だ。大会前のエントリー情報と、レース後に確定した順位・記録は別の情報なので、結果を探すときは掲載日にも目を向けたい。
【プロの結論】 実業団ハーフを深く楽しむには、優勝者の名前だけでなく、上位のタイム差、10km種目の結果、前年からの記録変化を組み合わせて見ることが大切だ。順位を知りたい人は大会の最終リザルト、特定選手の状態を追いたい人は所属チームの発表、過去大会との比較をしたい人は同じ種目の歴代結果を確認すると、情報の取り違えを防ぎやすい。
【実業団ハーフ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:全日本実業団ハーフマラソン2026の男子優勝者と記録は? A1:男子ハーフマラソンはコニカミノルタの平山大雅が1時間00分44秒で優勝した。2位はNDソフトのボニフェイス・ムルアで1時間00分45秒、3位はサンベルクスの市山翼で1時間00分46秒だった。
Q2:2026年大会の女子ハーフと10kmの優勝者は? A2:女子ハーフは三井住友海上の樺沢和佳奈が1時間09分20秒で優勝。女子10kmは積水化学の山本有真が32分01秒で制し、連覇を達成した。
Q3:2026年大会のテレビ放送はいつだった? A3:TBS系列28局のフルネットで、2026年2月8日(日)14時から15時24分まで放送された。録画中継として案内されていたため、リアルタイム速報とは時間差があった。
Q4:第55回全日本実業団ハーフマラソンはいつ開催される? A4:日本陸上競技連盟の大会情報では、2027年2月14日(日)に山口県山口市の維新みらいふスタジアム発着で開催予定となっている。放送時間や出場選手などは、今後の公式発表を確認したい。
Q5:実業団ハーフの正式な順位・記録はどこで確認できる? A5:日本実業団陸上競技連合の大会リザルトを基本に、日本陸連の大会情報や各実業団チームの競技結果ページを照合する方法がおすすめだ。選手名や記録の表記に差がある場合は、速報記事だけで判断せず、最終結果の掲載内容を確認しよう。
第54回全日本実業団ハーフマラソン大会は、男子ハーフで平山大雅が1時間00分44秒、女子ハーフで樺沢和佳奈が1時間09分20秒を記録して優勝した。男子10kmは石田洸介が29分21秒、女子10kmは山本有真が32分01秒で制し、それぞれの種目で存在感を示した。
2026年大会の見どころは、男子ハーフ上位3人が2秒差に収まった接戦、女子ハーフでの樺沢の優勝と不破の初挑戦、そして山本の女子10km連覇にある。歴代優勝者との比較では、タイムだけでなく、天候やレース展開も含めて振り返ることが欠かせない。
次回の第55回大会は2027年2月14日(日)に山口市で開催予定だ。今後は公式の大会情報や各チームの発表を追いながら、出場選手、放送予定、最終順位を確認したい。2026年大会の記録を基準にしておけば、次のシーズンに誰が成長し、どの種目で新たな接戦が生まれるのかを、より具体的に見届けられるはずだ。