大学女子駅伝の年末決戦「富士山女子駅伝」が、2026年12月30日(水)に開催されます。正式名称は「全日本大学女子選抜駅伝競走」。静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社前から富士市の富士総合運動公園陸上競技場まで、7区間43.4kmを舞台に大学女子長距離界の頂点を争います。
2025年大会では城西大学が2時間22分36秒で初優勝。続く2026年10月25日の全日本大学女子駅伝では名城大学が大会新記録で優勝し、大東文化大学、城西大学、東北福祉大学も上位に入りました。2026年の富士山女子駅伝では、前年王者の城西大学と、勢いを取り戻した名城大学を中心に、どの大学が優勝争いをリードするのかが焦点です。
【2026年最新】富士山女子駅伝の開催日・スタート時間・テレビ放送予定

公益社団法人日本学生陸上競技連合が公表した2026年大会要項によると、開催日は2026年12月30日(水)、スタートは午前10時です。会場は静岡県富士宮市・富士市で、富士山本宮浅間大社前を出発し、富士総合運動公園陸上競技場でフィニッシュします。
年末の大学女子駅伝を楽しみにしている人にとって、まず押さえたいのが放送情報です。大会要項には、フジテレビ系列28局による全国生中継が明記されています。具体的な番組開始時刻や各局の番組編成については、放送日が近づいてからの番組表も確認しておきたいところです。
富士山女子駅伝は、10月に宮城県仙台市で開催される全日本大学女子駅伝対校選手権大会とは別の大会です。仙台の大会が大学女子駅伝の年間を通じた重要なタイトル争いであるのに対し、富士山女子駅伝は年末を締めくくる全国大会。出場校が重なっていても、距離やコースが異なるため、前の大会の順位がそのまま再現されるとは限りません。
また、2026年10月25日の全日本大学女子駅伝はすでに終了しています。名城大学が2時間02分21秒の大会新記録で優勝し、富士山女子駅伝に向けても大きな存在感を示しました。ここからは、同大会の結果だけでなく、富士山女子駅伝特有のコース適性や選手配置を踏まえて戦力を見極める必要があります。
【コース・区間距離】7区間43.4kmはどこが勝負を分けるのか
富士山女子駅伝の特徴は、富士山麓の景観だけではありません。富士市・富士宮市が案内するコースは、7区間43.4km、高低差約174mに及ぶ起伏のあるルートです。単純にスピードのある選手を並べるだけでは対応しにくく、上り下りへの適応力、長距離への対応、たすきを受け渡す時点での順位が重要になります。
2026年大会要項に記載された区間距離は以下の通りです。
- 1区:4.1km — 富士山本宮浅間大社前をスタート。短い距離の中で流れをつくる区間。
- 2区:6.8km — 富士宮市から富士市へ向かう長い下りが特徴。スピードと下りへの対応が問われます。
- 3区:3.3km — 距離の短いスピード区間。流れを維持できるかがポイントです。
- 4区:4.4km — 比較的短い区間ですが、風などの気象条件もレース展開に影響します。
- 5区:10.5km — 全7区間で最長。スタミナのある選手を配置したい重要区間です。
- 6区:6.0km — 最終区間につなぐ位置取りが大切になる区間。
- 7区:8.3km — フィニッシュまでの最終区間。長い距離を走り切る力と、競り合いでの粘りが大切です。
とりわけ注目したいのは、5区と7区です。5区は10.5kmと長く、ここで大きくタイムを失うと、後半で挽回する負担が増します。一方、7区も8.3kmあり、短距離のラストスパートだけでは勝負が決まりません。前半でつくったリードを守れるか、あるいは後半に強い選手が順位をひっくり返すかが、優勝争いを左右します。
観戦する際は、単に先頭の大学だけを見るのではなく、5区終了時点の順位と先頭との差、6区から7区へのたすきリレーに注目すると、最終盤の展開が読みやすくなります。富士山女子駅伝では、総合力に加えて、長い区間に誰を置くかという監督の戦略も見どころです。
【2025年結果・歴代優勝校】城西大学の初優勝と名城大学の連覇時代を振り返る
2025年12月30日に開催された第13回大会は、城西大学が2時間22分36秒で優勝しました。公式結果によると、2位は東北福祉大学の2時間22分47秒、3位は大東文化大学の2時間23分10秒。城西大学と東北福祉大学の差はわずか11秒で、最後まで緊張感のある優勝争いとなりました。
2025年大会で特筆すべきなのは、城西大学が富士山女子駅伝で初優勝を果たしたことです。前年の2024年は立命館大学が優勝しており、2025年は歴代の強豪校が並ぶ優勝記録に新たな大学が加わる大会となりました。
公式の歴代優勝記録を見ると、2013年から2017年までは立命館大学が5大会連続で優勝。2018年から2023年までは名城大学が6大会連続で頂点に立ち、2024年には立命館大学が再び優勝しました。そして2025年は城西大学が初めて優勝。立命館大学と名城大学が築いた歴史に、城西大学が新しいページを加えています。
以下は、2013年の第1回大会から2025年までの歴代優勝校と総合タイムです。2016年はコース全体が変更され、総距離が43.8kmだったため、ほかの年の記録と単純に比較する際には注意が必要です。
| 開催年 | 優勝校 | 総合タイム |
|---|---|---|
| 2013年 | 立命館大学 | 2時間21分48秒 |
| 2014年 | 立命館大学 | 2時間22分20秒 |
| 2015年 | 立命館大学 | 2時間21分50秒 |
| 2016年 | 立命館大学 | 2時間25分43秒 |
| 2017年 | 立命館大学 | 2時間23分46秒 |
| 2018年 | 名城大学 | 2時間22分50秒 |
| 2019年 | 名城大学 | 2時間23分09秒 |
| 2020年 | 名城大学 | 2時間21分38秒 |
| 2021年 | 名城大学 | 2時間22分24秒 |
| 2022年 | 名城大学 | 2時間21分56秒 |
| 2023年 | 名城大学 | 2時間22分42秒 |
| 2024年 | 立命館大学 | 2時間21分09秒 |
| 2025年 | 城西大学 | 2時間22分36秒 |
歴代記録から分かるのは、優勝校が毎年大きく入れ替わってきたわけではないという点です。立命館大学と名城大学は、それぞれ長期にわたって優勝を重ねてきました。一方、2025年の城西大学の優勝は、過去の実績だけでは次の王者を決められないことも示しています。
なお、2025年大会の2時間22分36秒は、2013年の大会記録2時間21分48秒を上回るタイムです。駅伝では、順位だけでなく、コース条件や当日の気象状況も含めて記録を評価する必要があります。歴代タイムを比較する際には、距離の違いがあった2016年のような例も押さえておきたいところです。
【2026年の出場校一覧】エントリー情報はいつ確定する?
2026年大会の出場枠は、日本学生陸上競技連合が9月9日付で公表した大会要項に示されています。主な枠組みは、10月25日に開催された全日本大学女子駅伝の上位12チーム、5000mの登録選手7人の記録による10チーム、そして静岡県学生選抜チームです。
2026年大会では、従来の大会で参加していた全日本大学選抜チームを編成しないことも要項に明記されています。そのため、前年までの「24チーム」という構成をそのまま当てはめることはできません。各枠の参加状況が確定した段階で、正式な出場チーム数と一覧を確認する必要があります。
最初に、10月25日の全日本大学女子駅伝の結果から、富士山女子駅伝の出場権対象となる上位12校は次の通りです。ここでいう「出場権対象」は、富士山女子駅伝への出場がすべて正式決定したという意味ではなく、参加希望の確認などが残っている段階を含みます。
- 1位:名城大学 — 2時間02分21秒
- 2位:大東文化大学 — 2時間03分31秒
- 3位:城西大学 — 2時間05分02秒
- 4位:東北福祉大学 — 2時間05分27秒
- 5位:順天堂大学 — 2時間05分51秒
- 6位:筑波大学 — 2時間06分20秒
- 7位:日本体育大学 — 2時間06分25秒
- 8位:大阪学院大学 — 2時間06分45秒
- 9位:立命館大学 — 2時間07分15秒
- 10位:東洋大学 — 2時間07分18秒
- 11位:帝京科学大学 — 2時間07分41秒
- 12位:玉川大学 — 2時間07分41秒
残る大学枠は、5000mの登録選手7人の記録によって決まります。大会要項では、対象期間を2026年4月1日から11月29日までとし、電気計時の記録を有効としています。つまり、過去の実績だけでなく、2026年シーズンに積み上げた記録が出場権争いに影響します。
エントリー情報を追う際は、次の3段階を区別することが大切です。
- 出場権対象校:全日本大学女子駅伝の順位などによって、出場枠の対象となった大学。
- 正式な出場校:参加意思の確認や5000mの記録による選考を経て、出場が確定した大学。
- 区間エントリー:大会直前に発表される、各区間を走る選手の配置。
大会要項では、上位12チームの参加意思の回答期限と、5000m記録枠の参加意思確認はいずれも11月9日。選手登録の申込期限は11月30日正午とされています。正選手7人と補員2人による区間オーダーは、12月29日の大会受付時に提出する予定です。したがって、10月末の段階で区間オーダーまで確定していると考えるのは早計です。
【2026年の優勝予想】城西大学・名城大学・大東文化大学・東北福祉大学を比較
2026年の優勝争いを予想するうえで、最も分かりやすい材料は、2025年の富士山女子駅伝の結果と、直近の全日本大学女子駅伝の結果を組み合わせることです。ただし、全日本大学女子駅伝は6区間38.0km、富士山女子駅伝は7区間43.4kmであり、総合タイムを直接比較することはできません。参考になるのは、各大学の順位、チームの層の厚さ、そして直近のレースで見せた勢いです。
名城大学:2026年10月25日の全日本大学女子駅伝で2時間02分21秒の大会新記録をマークし、3年ぶり9度目の優勝を果たしました。富士山女子駅伝でも2018年から2023年まで6連覇を達成した実績があります。過去の富士山での強さと直近の全国大会での優勝を考えると、優勝候補の筆頭として注目したい大学です。
大東文化大学:2025年の富士山女子駅伝では3位、2026年の全日本大学女子駅伝では2位でした。両大会で上位争いに加わっており、安定したチーム力が持ち味です。富士山のコースでは最長の5区や最終7区への選手配置が重要になるため、長い距離を任せられる選手をどのように起用するかが見どころになります。
城西大学:2025年の富士山女子駅伝を制した前年王者です。2026年の全日本大学女子駅伝でも3位に入り、引き続き上位を狙える位置にいます。連覇を実現するには、前年の成功を支えたチーム力を維持しつつ、他大学の対策に対応できるかがポイントです。
東北福祉大学:2025年の富士山女子駅伝では2位。2026年の全日本大学女子駅伝でも4位に入り、2大会続けて全国レベルの上位争いに顔を出しています。城西大学との差が11秒だった2025年の富士山女子駅伝を考えると、接戦に持ち込めれば優勝を狙う可能性は十分あります。
立命館大学:富士山女子駅伝で通算6度の優勝を誇り、2024年大会の王者でもあります。2026年の全日本大学女子駅伝は9位でしたが、歴代の富士山女子駅伝で示してきた実績は軽視できません。直近の順位だけで判断せず、出場メンバーや区間配置が明らかになった段階で評価したい大学です。
このほか、2026年の全日本大学女子駅伝で5位に入った順天堂大学、6位の筑波大学、7位の日本体育大学、8位の大阪学院大学にも注目したいところです。5000m記録による出場枠から加わる大学が、富士山のコースでどのような走りを見せるかも見逃せません。
現段階の優勝予想は、直近の全国大会を制した名城大学を軸に、大東文化大学、城西大学、東北福祉大学が追う構図です。ただし、これは10月末時点の結果に基づく見立てであり、正式な出場校、登録メンバー、区間オーダーが発表されれば評価は変わり得ます。とくに長距離区間にどの選手を置くかによって、実際のレース展開は大きく変わります。
【観戦前に押さえたいポイント】順位・タイム・区間配置の読み方
富士山女子駅伝をより深く楽しむなら、前年の総合順位だけを基準にするのではなく、複数の視点を組み合わせることが大切です。
- 直近の大会順位:2026年の全日本大学女子駅伝で上位に入った大学は、現時点でのチーム力を測る有力な材料になります。
- 富士山女子駅伝の過去実績:長い下りや最長区間への対応を含め、コースとの相性を考える手掛かりになります。
- 5000mのチーム記録:出場枠の選考材料となるだけでなく、登録選手のスピードを比較する参考になります。ただし、5000mの記録だけで駅伝の強さが決まるわけではありません。
- 区間オーダー:エースをどの区間に置くか、前半型か後半型かという各大学の戦略を読み解く重要な情報です。
- 当日の気象条件:冬の富士宮市・富士市では、風や気温がレースに影響する可能性があります。タイムの比較では、当日の条件も考慮したいところです。
特に注意したいのは、全日本大学女子駅伝の総合タイムと、富士山女子駅伝の総合タイムをそのまま比べないことです。前者は38.0kmの6区間、後者は43.4kmの7区間であり、コースも区間距離も異なります。2時間02分台の大学が、富士山でも同じようなタイムで走るという意味ではありません。
また、前年の優勝校が翌年も必ず勝つわけではありません。城西大学の2025年の優勝は、歴代の強豪校以外にも頂点に立つ可能性があることを示しました。2026年大会では、過去の優勝実績、直近の全国大会の結果、登録メンバー、そして最終的な区間配置を順に確認するのが、優勝争いを見極める近道です。
【大学女子駅伝富士山】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:富士山女子駅伝2026はいつ開催されますか?
A1:2026年12月30日(水)に開催予定で、スタートは午前10時です。富士山本宮浅間大社前から富士総合運動公園陸上競技場まで、7区間43.4kmを走ります。
Q2:富士山女子駅伝2026はテレビで見られますか?
A2:大会要項では、フジテレビ系列28局による全国生中継が予定されています。番組の開始時刻などの詳細は、放送日が近づいた段階で各局の番組表を確認してください。
Q3:2026年の出場校はすべて決まっていますか?
A3:10月25日の全日本大学女子駅伝で、上位12校の出場権対象が決まりました。一方、5000mの登録選手7人の記録による10校の選考や参加意思の確認、正式な選手登録は別途行われます。10月末時点では、出場権対象校と正式な出場校を区別して確認する必要があります。
Q4:2025年の富士山女子駅伝で優勝した大学はどこですか?
A4:城西大学です。総合タイムは2時間22分36秒で、2位の東北福祉大学に11秒差をつけて初優勝しました。
Q5:2026年の優勝候補はどの大学ですか?
A5:直近の全日本大学女子駅伝で優勝した名城大学、2位の大東文化大学、3位の城西大学、4位の東北福祉大学が有力候補です。ただし、富士山女子駅伝は区間距離やコースが異なるため、最終的な出場メンバーと区間オーダーも確認したいところです。
2026年の富士山女子駅伝は、12月30日(水)午前10時スタート予定です。富士宮市から富士市へ向かう7区間43.4kmのコースで、フジテレビ系列による全国生中継も予定されています。
2025年の大会では城西大学が初優勝し、東北福祉大学、大東文化大学が続きました。さらに2026年10月の全日本大学女子駅伝では名城大学が大会新記録で優勝。直近の結果を踏まえると、名城大学、大東文化大学、城西大学、東北福祉大学を中心に優勝争いが展開される可能性があります。
ただし、富士山女子駅伝は単純なスピード勝負ではありません。最長の5区10.5kmや最終7区8.3kmを誰が走るのか、前半のリードをどこまで守れるのかが勝敗を左右します。出場校一覧、エントリー情報、区間オーダーの発表を順に追いながら、歴代優勝校の実績と2026年シーズンの勢いを照らし合わせることが、レースをより深く楽しむポイントです。