2026年10月24日、東京競馬場で行われた第15回アルテミスステークスは、1番人気のプルヴィナルが優勝しました。雨が降る稍重馬場で、勝ち時計は1分35秒8。C.ルメール騎手が騎乗し、2着に1馬身1/4差をつけました。
2026年・1着プルヴィナル

1番人気/C.ルメール騎手1分35秒8
6枠9番・栗田徹厩舎・推定上がり34秒6
2着・10番人気
ローズサルーテ
小林美駒騎手/1分36秒0
勝ち馬から1馬身1/4差
3着・3番人気
シティオブドリーム
横山典弘騎手/1分36秒2
上位人気馬が巻き返して3着を確保
JRAの確定成績によると、2026年は13頭が出走し、上位3頭の単勝人気は1番人気、10番人気、3番人気の順でした。注目したいのは、勝ち馬を見極めるだけでなく、2着に入る伏兵をどう拾うかという点です。プルヴィナルが勝利した一方、2番人気のリスグロワールは8着に敗れています。
この結果は、上位人気を重視する過去の傾向と、人気薄が馬券に絡む可能性の両方を示しています。単勝の軸選びと、馬連・3連複・3連単の相手選びは分けて考えたいところです。
【歴代優勝馬一覧】過去10年の勝ち馬と人気を比較
2016~2025年のアルテミスステークスでは、1~3番人気の優勝が8回ありました。一方で、2018年は6番人気のシェーングランツ、2021年は7番人気のサークルオブライフが勝利しています。人気上位が強いレースでありながら、波乱の余地も残されています。
出典:JRAの重賞競走情報、各年の競走成績を基に整理。2026年の結果は別途、最新成績として扱っています。
歴代優勝馬から見える3つのポイント1. 2023年のチェルヴィニアは1番人気に応えた。
チェルヴィニアは2023年のアルテミスステークスを制覇。その後、2024年の優駿牝馬(オークス)も勝利しました。2歳時の重賞実績だけでなく、成長後の距離適性にも注目したい一例です。
2. 2024年のブラウンラチェット、2025年のフィロステファニは上位人気で勝利。
2頭はいずれも3番人気以内で優勝しました。前評判の高い馬が結果を出す年は少なくありませんが、人気だけで能力を判断するのではなく、前走の内容や今回の距離への対応も確認する必要があります。
3. 人気薄の勝利も無視できない。
2018年のシェーングランツは6番人気、2021年のサークルオブライフは7番人気でした。実績や人気が目立たない馬でも、末脚やレース運びが東京芝1600メートルに合えば、勝ち切る可能性があります。
【人気別成績】2番人気の複勝率90%は本当か
JRAが公表した2016~2025年の過去10年データでは、2番人気の成績は2勝・2着5回・3着2回・4着以下1回。複勝率は90%、連対率は70%です。10頭中9頭が3着以内に入った計算で、軸馬を選ぶ際の有力な判断材料になります。
主な人気別成績は次のとおりです。
- 1番人気: 4勝、複勝率50%
- 2番人気: 2勝、複勝率90%
- 3番人気: 2勝、複勝率40%
- 4番人気: 3着以内2回、複勝率20%
- 5番人気: 3着以内3回、複勝率30%
- 6~9番人気: 2勝、複勝率15%
- 10番人気以下: 3着以内1回、複勝率約2.9%
ここで注意したいのが、集計期間です。上記の90%は2016~2025年の成績であり、2026年の結果を含んだ数字ではありません。
2026年を加えて直近10年を2017~2026年に更新すると、2番人気は2017年から2025年までに8回3着以内に入り、2026年は8着。したがって、更新後の複勝率は80%(8頭/10頭)です。集計期間が1年ずれるだけで数値は変化します。
また、2番人気の複勝率が高いからといって、毎年2番人気を買えば必ず利益が出るわけではありません。複勝率は的中した割合であり、購入金額に対する回収率とは別の指標です。馬券の組み立てでは、オッズと期待できる払戻金も併せて考えましょう。
【前走着順・距離別成績】勝ち馬に共通する条件とは
前走の着順は、アルテミスステークスの予想で特に確認したいデータです。JRAの2016~2025年集計では、過去10年の優勝馬は全馬が前走1着でした。前走で勝ち切っているかどうかは、今回の能力を評価するうえで重要な手がかりになります。
前走1着馬を優先したい理由JRAの前走着順別データは次のとおりです。
- 前走1着: 10勝、2着9回、3着5回。複勝率25.5%
- 前走2着以下: 0勝、2着1回、3着5回。複勝率19.4%
前走1着馬で3着以内に入った24頭は、いずれも通算出走回数が2戦以内でした。2歳牝馬は競走経験が少なく、短期間で成長する馬も多いため、前走の勝利だけでなく、キャリアの浅さや伸びしろも見極めたいところです。
ただし、前走1着は絶対条件ではありません。前走で敗れた馬にも3着以内の実績があり、レース展開や相手関係を踏まえて評価する必要があります。
前走の距離は1600メートル超に注目前走距離別の成績では、距離短縮組が好成績を残しています。特に1800メートルから1600メートルへ距離を短縮する馬は、東京の長い直線を生かせるかどうかがポイントになります。
- 前走1600メートル未満: 0勝・2着3回・3着0回、複勝率11.1%
- 前走1600メートル: 4勝・2着6回・3着8回、複勝率26.1%
- 前走1600メートル超: 6勝・2着1回・3着2回、複勝率31.0%
1600メートル超のグループは勝率20.7%で、1600メートル組の5.8%を大きく上回ります。JRAの分析では、1800メートル組が26頭中6勝と目立つ成績を残しています。
距離短縮が有利な背景には、前走で経験した距離の長さだけでなく、追走の余裕や末脚を持続させる力が関係していると考えられます。前走の距離だけで判断せず、レース映像や上がり3ハロン、道中の位置取りも確認しましょう。
【東京芝1600メートル・枠順別成績】外枠有利と決めつけない
アルテミスステークスは東京芝1600メートルで行われます。直線の長い東京コースでは、最後まで脚を伸ばす持続力が重要です。一方、2歳馬のレースは展開が安定しないこともあり、先行馬にも差し馬にもチャンスがあります。
実際、2016~2025年の優勝馬には、2018年のシェーングランツのように4コーナー13番手から勝った馬がいる一方、2020年のソダシや2017年のラッキーライラックのように前方で運んで勝った馬もいます。位置取りだけで有利不利を決めるのは危険です。
枠順別成績の見方2016~2025年の枠順別データでは、8枠が3勝、2枠が2勝を挙げています。複勝率は2枠と8枠がともに28.6%で、4枠は14.3%でした。
ここで注意したいのは、枠ごとの出走頭数が均等ではない点です。過去10年の出走数は1枠が12頭、8枠が21頭。勝利数だけを比べると、出走機会の差が見えにくくなります。
そのため、予想では枠順の数字だけでなく、次の条件を組み合わせて考えるのが現実的です。
- 内枠なら、スタート後に包まれず進路を確保できるか。
- 外枠なら、序盤に脚を使いすぎず、無理なく位置を取れるか。
- 先行馬なら、前半で競り合う可能性があるか。
- 差し馬なら、直線で前が壁になるリスクや、馬場状態への対応力があるか。
2026年のプルヴィナルは6枠9番から勝利しました。枠順だけで勝ち馬が決まるわけではなく、当日の馬場と馬自身の走りを合わせて判断することが大切です。
【払戻金・阪神JF前哨戦】馬券と次走をどう考えるか
2026年のアルテミスステークスでは、1番人気のプルヴィナルが勝ちましたが、2着には10番人気のローズサルーテが入りました。この組み合わせによって、馬連や3連系の払戻金は高くなっています。
主な払戻金は以下のとおりです。金額はいずれも100円あたりです。
- 単勝9番:290円
- 複勝13番:520円
- 馬連9-13:6,200円
- 馬単9-13:8,810円
- 3連複5-9-13:11,170円
- 3連単9-13-5:67,050円
過去の払戻金にも大きな差があります。2017年は13番人気のサヤカチャンが2着に入り、3連単は308,150円。対照的に、2019年の3連単は2,020円、2023年は2,050円でした。人気馬が上位を占める年と、伏兵が馬券に絡む年では配当の水準が大きく変わります。
阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦としての価値アルテミスステークスは、2歳牝馬の頂点を争う阪神ジュベナイルフィリーズを占ううえでも重要な一戦です。実際、2017年のラッキーライラック、2020年のソダシ、2021年のサークルオブライフは、アルテミスステークスを勝った後に阪神ジュベナイルフィリーズも制しています。
ただし、アルテミスステークスの勝ち馬が必ず次走も勝つわけではありません。阪神ジュベナイルフィリーズでは、コースや距離への適性、出走馬のレベル、成長度合いなどが改めて問われます。アルテミスステークスでの勝利は有力な材料ですが、それだけで次走の結果まで決めつけるべきではありません。
【プロの結論】予想で優先したい3つの判断基準過去のデータを馬券予想に生かすなら、優先順位を整理しておくと判断しやすくなります。
1. 前走1着かどうかを確認する。 過去10年の勝ち馬は全馬が前走1着。まずは前走で勝ち切った馬から候補を絞ります。
2. 前走距離と末脚を評価する。 前走1800メートル組を含む距離短縮組は好成績。距離への対応力や、直線での伸びを確認します。
3. 人気と配当のバランスを取る。 上位人気を中心にしつつ、相手候補には展開次第で浮上する伏兵も検討します。人気薄を無条件で買うのではなく、前走内容や位置取りに根拠があるかを見極めます。
過去10年の統計は有力な判断材料ですが、未来の結果を保証するものではありません。特に2歳牝馬は成長の個体差が大きいため、データを出発点にして、当日の馬場や馬の状態を合わせて評価が必要です。
【アルテミスステークス過去】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:アルテミスステークスの過去10年の優勝馬は?
2016~2025年では、リスグラシュー、ラッキーライラック、シェーングランツ、リアアメリア、ソダシ、サークルオブライフ、ラヴェル、チェルヴィニア、ブラウンラチェット、フィロステファニです。2026年はプルヴィナルが優勝しました。
Q2:2番人気の複勝率90%は2026年も含まれていますか?
いいえ。90%は2016~2025年の10年間を対象としたJRAの集計です。2026年を含めた2017~2026年では、2番人気の複勝率は80%となります。
Q3:前走で何着だった馬を重視すべきですか?
過去10年の勝ち馬は全馬が前走1着でした。また、前走1600メートル超の馬は複勝率31.0%と好成績です。前走の着順と距離を基本に、上がり3ハロンやレース展開も確認すると判断材料が増えます。
アルテミスステークスの過去10年を振り返ると、前走1着馬の強さ、前走1600メートル超の馬の好成績、2番人気の高い複勝率が目立ちます。一方、2018年のシェーングランツや2021年のサークルオブライフのように、中位人気から勝ち切った例もあります。
2026年はプルヴィナルが勝ち、10番人気のローズサルーテが2着に入りました。人気上位の信頼度と伏兵の可能性を両方考えることが、馬券を組み立てるうえでのポイントです。
歴代優勝馬の名前だけでなく、前走の着順、距離、枠順、当日の馬場状態を組み合わせて判断する。こうした基本を積み重ねることで、アルテミスステークスの過去データをより実践的な予想に役立てられます。