元バスケットボール女子日本代表の三好南穂さんは、東京2020オリンピックで銀メダルを獲得し、Wリーグでも優勝を経験した実力派ガードです。シャンソンVマジック、トヨタ自動車アンテロープスで活躍し、3ポイントシュートの成功率でもリーグトップに立ちました。
2022年に現役を引退した後は、会社員としてスポーツ振興に携わり、次世代の選手育成にも取り組んできました。加えて、2025年4月にはアルバルク東京アカデミーのテクニカルアドバイザーを退任。2026年現在の仕事や、現役時代から変化した夢とは何なのでしょうか。公式発表や本人のインタビューをもとに、その歩みを整理します。
>
>
> - プロフィール: 1993年12月21日生まれ、千葉県市川市出身。桜花学園高校からWリーグへ進んだ元女子日本代表。
> - 主な実績: 東京2020オリンピック銀メダル、Wリーグ2連覇、3ポイントシュート成功率1位など。
> - 引退後の仕事: トヨタ自動車でのスポーツ関連業務や選手サポート、ユース世代の指導を経験。2025年にはアルバルク東京の役職を退任している。
【三好南穂の現在】2026年の仕事と引退後の活動は?

三好南穂さんは、現役引退後、バスケットボールの経験を企業での仕事や選手育成に生かしてきました。
スポーツくじの応援サイト「GROWING by スポーツくじ」に掲載されたインタビューでは、2024年10月の取材時点で、トヨタ自動車のトヨタスポーツ推進部に所属し、アスリートのサポートや社内の動画番組への出演などに取り組んでいると紹介されています。
また、アルバルク東京アカデミーでは、ユース世代の技術指導を担うテクニカルアドバイザーとして活動していました。
ただし、2026年現在の状況を把握するうえでは、2025年の発表が重要です。
2025年4月23日、アルバルク東京は、三好さんが第一子の出産に向けてアカデミーのテクニカルアドバイザーを退任すると公式発表しました。これにより、少なくとも同クラブでの当該役職については一区切りがついています。
一方、この発表はアルバルク東京での役職に関するものであり、トヨタ自動車を退職したという発表ではありません。2026年時点の具体的な社内業務や、新たな活動については、公開情報だけでは詳しく特定できません。
つまり、三好さんの引退後を理解するには、会社員としての仕事と、バスケットボールの指導・普及活動を分けて考える必要があります。
【経歴とプロフィール】市川市で始めたバスケが日本代表への道に
三好南穂さんは1993年12月21日生まれ、千葉県市川市出身。ポジションはガードです。2026年10月時点では32歳で、同年12月に33歳を迎えます。
バスケットボールを始めたのは小学2年生のとき。スポーツくじの応援サイトに掲載された本人のインタビューによると、当初は運動が得意ではなく、基礎練習を中心に取り組んでいたそうです。
その後、プレーの面白さに気づき、小学6年生の頃にはバスケットボール選手を将来の夢として考えるようになりました。
進学先は、全国屈指の女子バスケットボール強豪校として知られる愛知県の桜花学園高校です。在学中には年代別日本代表として国際大会を経験し、競技者としての基礎を築きました。
高校卒業後の2012年、WリーグのシャンソンVマジックに加入。2017年にはトヨタ自動車アンテロープスへ移籍し、国内トップレベルの舞台で活躍を続けます。
JOC(日本オリンピック委員会)の選手情報やWリーグの記録資料をたどると、三好さんのキャリアは、育成年代の国際経験から国内リーグ、そしてオリンピックへと段階的に広がっていったことが分かります。
【経歴年表】シャンソンVマジックからトヨタ自動車、そして引退後へ
三好さんのキャリアは、所属チームの移籍だけでなく、日本代表としての経験や、競技生活から次の仕事へ移る過程にも特徴があります。
| 時期 | 出来事・所属 | 主な実績・内容 |
|---|---|---|
| 小学2年生 | バスケットボールを始める | 千葉県市川市で競技を始める |
| 高校時代 | 桜花学園高校 | U-17世界選手権5位、3×3ユース世界選手権3位 |
| 2012年 | シャンソンVマジック加入 | Wリーグでのキャリアをスタート |
| 2014年 | 仁川アジア大会の日本代表 | 国際大会を経験 |
| 2016年 | リオデジャネイロオリンピック | 女子日本代表として出場、8位 |
| 2016-17シーズン | シャンソンVマジック | Wリーグの3ポイントシュート成功率1位 |
| 2017年 | トヨタ自動車アンテロープスへ移籍 | 新たな環境で競技を継続 |
| 2020-21シーズン | トヨタ自動車アンテロープス | Wリーグ優勝 |
| 2021年 | 東京2020オリンピック | 女子日本代表として銀メダル獲得 |
| 2021-22シーズン | トヨタ自動車アンテロープス | リーグ連覇を達成し、現役生活を終える |
| 2022-23シーズン | トヨタ自動車のサポートコーチ | 引退後もチームを支援 |
| 2023年以降 | 企業でのスポーツ関連業務、育成活動 | アスリート支援やユース世代の指導を経験 |
| 2025年4月 | アルバルク東京の役職を退任 | 第一子の出産に向け、テクニカルアドバイザーを退任 |
この年表から見えてくるのは、三好さんが現役引退と同時にバスケットボールとの関係を断ったわけではないという点です。
引退後は、選手としてプレーする立場から、チームを支える立場、さらに育成年代に技術や経験を伝える立場へと役割を変えてきました。
【日本代表と五輪銀メダル】三好南穂の実績はどれほどすごい?
三好さんの名前を広く知らしめた実績の一つが、東京2020オリンピックでの女子日本代表の銀メダル獲得です。
日本女子代表は同大会で決勝に進出し、女子バスケットボールでは日本勢初となるオリンピック銀メダルを獲得しました。三好さんは代表メンバーとして、この歴史的な結果を支えました。
その前の2016年には、リオデジャネイロオリンピックにも出場しています。五輪を2大会経験したことは、国際舞台での経験を積み重ねてきた証しです。
また、2014年の仁川アジア大会にも日本代表として参加。高校時代にはU-17世界選手権で5位、第1回3×3ユース世界選手権で3位という成績を残しています。
3ポイントシュートの精度も大きな武器三好さんの選手としての強みを語るうえで欠かせないのが、3ポイントシュートです。
Wリーグの公式記録によると、三好さんは2016-17シーズンに3ポイントシュート成功率1位を獲得しました。加えて、Wリーグの25周年記念資料では、キャリアを通じて3ポイントシュート成功率のリーダーズ受賞が2回、フリースロー成功率の受賞が1回と記録されています。
引退した2021-22シーズンにも、3ポイントシュートとフリースローの成功率でタイトルを獲得し、有終の美を飾りました。
3ポイントシュートは、単に遠い位置から得点できる技術ではありません。相手ディフェンスを外側へ引き出し、味方がゴール付近へ攻め込むスペースを作る効果もあります。高い成功率を維持できるシューターは、得点数以外の面でもチーム戦術に貢献できます。
三好さんの価値は、シュートを決める能力だけでなく、長いシーズンを通して安定した精度を発揮してきた点にもあります。
【引退後の仕事】会社員・サポートコーチ・育成指導者としての歩み
三好さんが現役を引退したのは、トヨタ自動車アンテロープスでプレーした2021-22シーズン終了後です。2022年4月には引退会見が行われ、競技生活に区切りをつけました。
引退後のキャリアは、大きく3つの側面から整理できます。
1.トヨタ自動車のサポートコーチ2022-23シーズンには、トヨタ自動車アンテロープスのサポートコーチを担当しました。
選手として積み上げてきた経験をもとに、プレー以外の部分からチームを支える役割です。試合に出場する選手とは異なる立場で、チーム運営や選手の心理面にも関わる仕事へ移りました。
2.企業のスポーツ関連業務スポーツくじの応援サイト「GROWING by スポーツくじ」のインタビューでは、トヨタ自動車のトヨタスポーツ推進部で働き、アスリートのサポートや社内動画番組への出演などを担当していたことが紹介されています。
トップアスリートとして競技に集中してきた人が、企業の一員として企画や調整などの仕事に取り組むことは、現役時代とは異なる能力が求められる転換でもあります。
競技経験がそのまま会社員としての仕事になるわけではありません。社内外の関係者との調整、目的に応じた情報発信、チームでの業務遂行など、新しい仕事の進め方を身につける必要があります。
三好さんの場合、アスリートの経験を企業のスポーツ振興に結びつける道を選んだ点が特徴的です。
3.アルバルク東京でのユース世代の育成2023年9月、三好さんはアルバルク東京アカデミーのテクニカルアドバイザーに就任しました。
ユースチームやバスケットボールスクールの指導に携わり、シュート技術だけでなく、トップレベルで競技に取り組んできた経験も伝えていました。
アルバルク東京の公式発表によると、2025年4月23日に第一子の出産に向けた退任が発表されています。これによって、同アカデミーでの活動には一区切りがつきました。
この経緯から、三好さんの引退後の仕事を「コーチになった」の一言でまとめるのは十分ではありません。企業でのスポーツ関連業務、チームのサポート、子どもたちへの技術指導という複数の役割を経験してきたからです。
【引退後の夢と仕事の実態】三好南穂が目指すスポーツ界への恩返し
三好さんの引退後の目標を知るうえで参考になるのが、スポーツくじの応援サイトに掲載された本人のインタビューです。
同インタビューでは、現役時代に抱えていた負担や、引退を考えるようになった経緯、最後のシーズンを迎える際の心境が紹介されています。
三好さんは2020年頃、心身への負担などから引退を考えるようになりました。しかし、長く続けてきたバスケットボールを苦しい思いだけで終えたくないと考え、もう1シーズン続けることを決断します。
最後のシーズンにはキャプテンを降り、自分自身がプレーを楽しむことにも意識を向けました。その結果、チームの優勝と個人タイトルを経験し、現役生活を終えています。
この決断からは、競技を続けることだけが選手としての成功ではなく、自分の心身と向き合い、納得できる形で次の人生へ進むことも大切だという考え方が読み取れます。
子どもたちに夢を与え、スポーツ全体を盛り上げる三好さんはインタビューで、バスケットボールを通じて得た経験を次世代に還元したいという思いを語っています。
特に、育成年代の選手たちに技術を伝えることは、銀メダルを獲得した経験を次の世代へつなぐ活動です。
また、企業での仕事を通じて、バスケットボール以外にも優れた選手や魅力的な競技が数多く存在することに気づき、スポーツ全体の盛り上げにも貢献したいという目標を持つようになったと紹介されています。
この考え方は、元日本代表選手が引退後に果たせる役割を考えるうえでも興味深いものです。
競技生活の最中は、自分が試合に出て結果を残すことが中心になります。一方、引退後は、選手を支える環境を整えたり、競技の魅力を広めたり、将来の選手を育てたりすることで、スポーツ界に貢献できます。
三好さんが歩んできた道は、トップアスリートとしての経験を、競技の外側でも生かしていくキャリアの一例です。
ただし、2026年現在の具体的な担当業務や活動再開の予定については、公開情報から詳細を断定できません。アルバルク東京の役職を退任したという事実と、会社員としての仕事の最新状況は分けて捉える必要があります。
【三好南穂】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:三好南穂さんは2026年現在、何をしているのですか?
A1:2024年10月の取材記事では、トヨタ自動車のトヨタスポーツ推進部に所属し、アスリート支援などの業務に携わっていると紹介されています。2025年4月にはアルバルク東京アカデミーのテクニカルアドバイザーを退任しました。2026年現在の社内での具体的な担当業務については、最新の公表情報から詳しく特定できません。
Q2:三好南穂さんはオリンピックで銀メダルを獲得したのですか?
A2:はい。三好さんは女子日本代表として東京2020オリンピックに出場し、銀メダルを獲得しました。2016年のリオデジャネイロオリンピックにも出場しており、2大会の五輪経験があります。
Q3:三好南穂さんは3ポイントシュートが得意だったのですか?
A3:はい。Wリーグの2016-17シーズンに3ポイントシュート成功率1位を獲得しています。Wリーグの25周年記念資料でも、キャリアを通じて同部門のリーダーズ受賞が2回あったことが記録されています。
三好南穂さんは、千葉県市川市でバスケットボールを始め、桜花学園高校、シャンソンVマジック、トヨタ自動車アンテロープスを経て、日本代表として東京2020オリンピックの銀メダルを獲得しました。3ポイントシュートの成功率でもリーグを代表する実績を残しています。
2022年の現役引退後は、トヨタ自動車のサポートコーチやスポーツ関連業務、アルバルク東京アカデミーでの育成指導など、競技者とは異なる立場でスポーツに関わってきました。2025年4月には同アカデミーの役職を退任しています。
2026年現在の仕事を調べる際は、過去のインタビューに記載された職務と、その後に発表された役職変更を区別することが大切です。
三好さんの歩みが示しているのは、現役時代の実績だけがアスリートの価値を決めるわけではないということです。競技で培った経験を、企業の仕事や次世代の育成、スポーツの普及にどうつなげていくのか。引退後のキャリアにも、元日本代表として積み重ねてきた経験が生かされています。