2026年2月に開催されたミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケートでは、日本勢が金メダル1個、銀メダル3個、銅メダル2個の計6個を獲得した。最大のニュースは、三浦璃来・木原龍一組がペアで日本勢初のオリンピック金メダルに輝いたことだ。男子シングルでは鍵山優真が銀メダル、佐藤駿が銅メダルを獲得し、女子シングルでも坂本花織が銀メダル、中井亜美が銅メダルに入った。
一方、男子シングルではカザフスタンのミハイル・シャイドロフ、女子シングルでは米国のアリサ・リュウが金メダルを獲得。アイスダンスと団体戦でも各国の実力がぶつかり合った。国際スケート連盟(ISU)の公式最終結果をもとに、2026年のフィギュアスケート五輪メダル一覧、各種目の順位と得点、日本勢の成果、競技結果から読み取れるポイントを整理する。
【日本勢は金1・銀3・銅2】2026年フィギュアスケート五輪のメダル結果

ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケートは、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンス、団体戦の5種目で争われた。ISUの公式記録によると、日本はこのうちペアで金メダル、男子・女子シングルと団体戦で銀メダル3個、男子・女子シングルで銅メダル2個を獲得している。
日本勢の大きな特徴は、特定の選手だけにメダル獲得が集中したわけではない点だ。ペアで頂点に立った三浦・木原組に加え、男子と女子の両シングルで日本選手が2人ずつ表彰台に上がった。加えて、団体戦でも銀メダルを獲得し、個人競技とチーム競技の双方で存在感を示した。
海外勢では、男子シングルでミハイル・シャイドロフがカザフスタンに金メダルをもたらし、女子シングルではアリサ・リュウが米国勢として頂点に立った。アイスダンスではフランス、団体戦では米国が金メダルを獲得。日本のメダル数だけでなく、各種目で優勝国が異なったことも今大会の見どころだ。
【2026年メダル一覧】全5種目のメダリスト・順位・公式得点
各種目のメダリストと最終得点を一覧にまとめた。個人種目の得点はショートプログラムなどの規定演技とフリー演技を合計した最終スコアで、団体戦は各演技の順位に応じて付与されるポイントの合計だ。両者は計算方式が異なるため、数字を直接比較することはできない。
| 種目 | 金メダル | 銀メダル | 銅メダル |
|---|---|---|---|
| 男子シングル | ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) 291.58点 |
鍵山優真(日本) 280.06点 |
佐藤駿(日本) 274.90点 |
| 女子シングル | アリサ・リュウ(米国) 226.79点 |
坂本花織(日本) 224.90点 |
中井亜美(日本) 219.16点 |
| ペア | 三浦璃来・木原龍一(日本) 231.24点 |
アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ(ジョージア) 221.75点 |
ミネルヴァ・ファビエンヌ・ハーゼ/ニキータ・ボロディン(ドイツ) 219.09点 |
| アイスダンス | ロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン(フランス) 225.82点 |
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(米国) 224.39点 |
パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ(カナダ) 217.74点 |
| 団体戦 | 米国 69ポイント |
日本 68ポイント |
イタリア 60ポイント |
個人4種目の得点と団体戦の最終要点は、ISUの2026年オリンピック公式リザルトに基づく。日本勢はペアで優勝し、男子と女子では金メダルに届かなかったものの、いずれも複数の選手が表彰台に立った。
特に注目したいのは、団体戦の日本と米国の差がわずか1ポイントだったことだ。また、女子シングルでは金メダルのリュウと銀メダルの坂本の得点差が1.89点、アイスダンスでは金メダルのフルニエ・ボードリー/シゼロン組と銀メダルのチョック/ベイツ組の差が1.43点だった。上位争いが僅差で決着した種目も多く、最終順位だけでは競技の緊迫感を捉えきれない。
【男子シングル】鍵山優真が銀、佐藤駿が銅、シャイドロフが金
男子シングルは、カザフスタンのミハイル・シャイドロフが合計291.58点で優勝した。2位は鍵山優真の280.06点、3位は佐藤駿の274.90点。日本勢が銀・銅メダルをそろって獲得する一方、金メダルはカザフスタンにもたらされた。
シャイドロフの優勝は、今大会の男子シングルを象徴する結果の一つだ。ISUの公式最終結果では、ショートプログラムは5位だったものの、フリーで1位の得点を記録し、合計得点でトップに立った。五輪の最終順位はショートプログラムの順位だけでは決まらず、フリーでどこまで得点を伸ばせるかが勝敗を左右することを示した。
鍵山はショートプログラムを2位で終え、最終的にも銀メダルを確保。フリーの順位は6位だったが、ショートプログラムで築いた得点を含めて合計280.06点にまとめた。佐藤はショートプログラム9位からフリー3位へ順位を上げ、合計274.90点で表彰台に食い込んだ。
一方、優勝候補の一人として注目された米国のイリア・マリニンは、合計264.49点で8位だった。ショートプログラムでは1位だったものの、フリーでは15位となり、メダル圏外に終わった。男子シングルでは、事前の評価やショートプログラムの順位だけで最終結果を予測する難しさが浮き彫りになった。
日本勢にとっては、鍵山の安定した総合力と、佐藤のフリーでの巻き返しが異なる形で結果につながった大会だった。金メダルを逃したという一点だけで評価するのではなく、異なる展開の中で2人が表彰台を確保した点も見逃せない。
【女子シングル】アリサ・リュウが金、坂本花織が銀、中井亜美が銅
女子シングルは、米国のアリサ・リュウが合計226.79点で金メダルを獲得した。坂本花織は224.90点で銀メダル、中井亜美は219.16点で銅メダル。日本勢2人が表彰台に上がり、リュウが米国女子に個人種目の五輪金メダルをもたらした。
ISUの記録を見ると、ショートプログラム終了時点では中井が1位、坂本が2位、リュウが3位だった。ところがフリーではリュウが1位、坂本が2位となり、合計得点でリュウが逆転。中井はフリーで9位だったものの、ショートプログラムで得た得点が生き、最終的に3位を守った。
この結果は、フィギュアスケートの採点を理解するうえで重要だ。ショートプログラムでトップに立っても、フリーでの得点次第では順位が変わる。逆に、フリーで順位を落とした選手でも、前半の得点差を生かして表彰台に残る場合がある。中井の銅メダルは、2つの演技を合算して最終順位が決まる競技の特性を示す結果となった。
また、日本の女子シングルでは、4位にも千葉百音が入り、合計217.88点を記録した。坂本と中井に加えて千葉も上位に食い込んだことで、日本勢はメダル獲得だけでなく、上位争いに複数の選手が参加する層の厚さを示した。
坂本の銀メダル、中井の銅メダル、千葉の4位という結果を合わせて見ると、女子シングルは日本勢にとって大きな成果を残した種目だ。金メダルにはわずか1.89点届かなかったが、上位3人の得点差は小さく、最後まで順位が確定しない緊張感のある争いだった。
【ペア】三浦璃来・木原龍一が日本初の五輪金メダルを獲得
今大会の日本フィギュアスケートを語るうえで、最大の歴史的成果といえるのが三浦璃来・木原龍一組のペア金メダルだ。ISUの公式最終結果では、2人は合計231.24点を獲得し、ジョージアのアナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組を9.49点上回って優勝した。
この金メダルは、日本のペア競技にとって初のオリンピックメダルであると同時に、初の金メダルでもある。シングルで数々の実績を残してきた日本のフィギュアスケートに、新たな歴史が刻まれた。
優勝までの道のりは、最初から首位を独走する展開ではなかった。三浦・木原組はショートプログラムで73.11点を記録し、順位は5位。上位との差を追う立場からフリーに臨んだ。フリーでは158.13点を獲得して1位となり、合計得点で逆転優勝を決めた。
フリーで披露したのは、映画『グラディエーター』の音楽を用いたプログラムだ。ISUの公式記録では、フリーの158.13点が最終結果を大きく押し上げたことが分かる。ショートプログラムの失点や順位を引きずらず、フリーで高い完成度を示したことが、歴史的な金メダルにつながった。
ペア競技は、ジャンプやリフト、スロージャンプなどを男女2人が連動して実施する種目であり、個人種目とは異なる技術と協調性が求められる。三浦・木原組の優勝は、個々の技術だけでなく、2人の動きの同期やプログラム全体の完成度が結果に結びついた事例としても注目される。
日本のペア競技にとって、このメダルは単なる一大会の優勝にとどまらない。五輪での初メダルという実績が生まれたことで、ペアという種目の競技価値や、日本のフィギュアスケートが持つ可能性を改めて示す結果になった。
【アイスダンス】フランスが金、米国が銀、カナダが銅
アイスダンスでは、フランスのロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組が合計225.82点で金メダルを獲得した。米国のマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組が224.39点で銀メダル、カナダのパイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組が217.74点で銅メダルに入った。
金メダルと銀メダルの得点差はわずか1.43点。ISUの公式結果では、フルニエ・ボードリー/シゼロン組がリズムダンスとフリーダンスの両方で1位となり、最終順位でもトップを維持した。チョック/ベイツ組も両演技で2位に入り、安定した結果を残している。
アイスダンスは、男女のペアによるステップ、ターン、音楽表現、滑走の一体感などが重要となる競技だ。ペア競技とは採点上の重点や技の構成が異なり、リフトやジャンプの派手さだけでなく、音楽に沿った動きと2人の表現力が評価を左右する。
日本勢は今大会のアイスダンスでメダルを獲得していない。日本のフィギュアスケート全体では6個のメダルを獲得した一方、5種目すべてで表彰台に立ったわけではない点には注意が必要だ。日本勢の強さを評価する際には、種目ごとの結果を分けて見ることが大切になる。
【団体戦】日本は米国に1ポイント差で銀メダル
団体戦は、個人種目とは異なる緊張感が生まれる競技だ。各国の選手が男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの各演技に出場し、それぞれの順位に応じて獲得したポイントを積み上げる。個々の選手の実力に加え、チーム全体でポイントを取りこぼさない戦略が求められる。
2026年大会の最終結果は、米国が69ポイントで金メダル、日本が68ポイントで銀メダル、イタリアが60ポイントで銅メダルだった。ISUの団体戦公式記録によると、日本は優勝した米国にわずか1ポイント届かなかった。
この差は、団体戦で各種目の結果がどれほど重要かを示している。個人種目で金メダルを獲得した選手が所属する国であっても、団体戦で必ず優勝できるわけではない。複数種目の成績を合算するため、ある種目で高いポイントを獲得しても、別の種目での結果が最終順位に影響する。
日本は団体戦の銀メダルによって、個人種目だけでなくチームとしても表彰台に立った。鍵山優真、佐藤駿、坂本花織、三浦璃来・木原龍一組らが個人種目でも結果を残したことを考えると、今大会の日本勢は個人の表彰台とチーム全体の成果の両方を示したといえる。
ただし、団体戦の銀メダルを個人種目のメダルと混同してはいけない。日本勢の「計6個」という数字は、男子シングル2個、女子シングル2個、ペア1個、団体戦1個を合計したものだ。メダル獲得数を正確に理解するには、個人種目と団体戦を区別する必要がある。
【プロの結論】2026年の結果から分かる日本フィギュアの強みと課題
2026年ミラノ・コルティナ五輪の結果を分析すると、日本フィギュアスケートの強みは、複数の種目で表彰台を狙える競技力と、個々の演技で順位を巻き返す力にある。男子シングルでは鍵山優真が銀、佐藤駿が銅を獲得し、女子シングルでも坂本花織と中井亜美が表彰台に立った。ペアでは三浦・木原組が日本初の五輪金メダルを獲得し、団体戦でも銀メダルを手にした。
同時に、今回の結果は「日本勢が強い」という一言だけでは説明できない。男子シングルではシャイドロフがショートプログラム5位からフリー1位へと順位を上げ、女子シングルではリュウがショートプログラム3位から逆転優勝を果たした。フィギュアスケートでは、ショートプログラムの順位、フリーでの得点、技術点と演技構成点の積み上げが最終結果を左右する。
競技結果を読む際には、次の3点を判断基準にすると理解しやすい。
- 最終順位と得点を確認する:ショートプログラムの順位だけでなく、フリーを含む合計得点を確認する。
- 種目ごとの採点方式を区別する:個人種目の得点と団体戦の要点は仕組みが異なるため、同じ尺度で比較しない。
- メダル数と競技全体の成果を分けて考える:表彰台の数だけでなく、上位入賞者や種目ごとの順位変動も見る。
日本勢が獲得した金1・銀3・銅2という数字は、今大会の成果を端的に示している。しかし、その価値をより深く理解するには、三浦・木原組の逆転優勝、男子シングルでの2人の表彰台、女子シングルの僅差の争い、そして団体戦での1ポイント差という具体的な経緯まで確認することが重要だ。
【フィギュアスケートオリンピック2026メダル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のフィギュアスケートで日本はメダルを何個獲得しましたか?
A1:日本勢は金メダル1個、銀メダル3個、銅メダル2個の合計6個を獲得しました。ペアの金メダル、男子と女子のシングルで獲得した計4個のメダル、団体戦の銀メダルを合わせた数字です。
Q2:三浦璃来・木原龍一組は何点で金メダルを獲得しましたか?
A2:合計231.24点です。ショートプログラムでは73.11点で5位でしたが、フリーで158.13点を記録して1位となり、逆転優勝を果たしました。日本のペア競技にとって初のオリンピックメダルであり、初の金メダルです。
Q3:男子シングルと女子シングルの金メダリストは誰ですか?
A3:男子シングルはカザフスタンのミハイル・シャイドロフで、合計291.58点。女子シングルは米国のアリサ・リュウで、合計226.79点でした。男子では鍵山優真が銀、佐藤駿が銅、女子では坂本花織が銀、中井亜美が銅を獲得しています。
Q4:2026年のフィギュアスケート団体戦はどの国が優勝しましたか?
A4:米国が69ポイントで優勝し、日本は68ポイントで銀メダル、イタリアは60ポイントで銅メダルを獲得しました。日本と米国の差はわずか1ポイントでした。
Q5:アイスダンスのメダリストは誰ですか?
A5:金メダルはフランスのロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組、銀メダルは米国のマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組、銅メダルはカナダのパイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組でした。日本勢はこの種目では表彰台に届いていません。
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケートで、日本勢は金1・銀3・銅2の計6個を獲得した。三浦璃来・木原龍一組のペア金メダルは日本の競技史に残る成果となり、鍵山優真、佐藤駿、坂本花織、中井亜美もシングルで表彰台に立った。団体戦でも日本は米国に1ポイント差まで迫る銀メダルを獲得している。
海外勢では、男子シングルのミハイル・シャイドロフ、女子シングルのアリサ・リュウが金メダルを獲得し、アイスダンスではフランスが頂点に立った。日本勢の成果を正確に把握するには、メダルの数だけでなく、各種目の最終得点、ショートプログラムからフリーへの順位変動、団体戦のポイント差まで確認することが欠かせない。
最新の公式記録を確認する際は、国際スケート連盟(ISU)の2026年オリンピック競技結果を基準にするのが確実だ。2026年大会の記録は、優勝者だけでなく、逆転劇や僅差の争い、日本勢の競技力の広がりを知るための重要な資料となる。