2026年9月10日、京セラドーム大阪で開催された「ANGEL CHAMPAGNE presents 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」で、朝倉未来と青木真也が総合格闘技(MMA)ルールで対戦した。注目の一戦は、朝倉未来が1ラウンド2分39秒、グラウンドパンチによるTKO勝ちを収める結果となった。
試合中には、青木真也が得意の寝技からバックを奪い、腕十字を狙う場面もあった。しかし、朝倉は危機を脱すると一気にパウンドを連打。試合後、青木は自らの敗北を「完敗」と認め、年齢や身体の状態についても率直な言葉を残した。加えて、引退をめぐる発言や、2026年10月に発表されたDDTプロレスへの入団も関心を集めている。
【試合結果】朝倉未来が1回2分39秒TKO勝ち!超RIZIN.5の公式記録

RIZIN FIGHTING FEDERATION(ライジン公式サイト)の試合結果によると、朝倉未来と青木真也の対戦は、RIZIN MMAルールの5分3ラウンド、71.0kg契約で実施された。試合は判定にもつれ込むことなく、初回のレフェリーストップで決着している。
公式記録上の勝者は朝倉未来。決まり手はグラウンドパンチによるTKOで、決着時刻は1R 2分39秒だ。一般に「KO勝ち」と表現されることもあるが、公式の試合結果ではレフェリーストップによるTKOとして記録されている。
大会は2026年9月10日に大阪の京セラドーム大阪で開催された。朝倉にとっては、2025年大みそかのラジャブアリ・シェイドゥラエフ戦でのTKO負けを経て臨んだ再起戦でもあった。大きな注目を集める相手との一戦で勝利し、再び存在感を示した形だ。
一方の青木真也は、修斗、DREAM、ONE Championshipなどで実績を積み重ねてきた、日本を代表するグラップラーの一人。RIZINの選手紹介では、MMAでの49勝のうち33勝が一本勝ちと紹介されている。寝技の名手が朝倉の打撃にどう対抗するかが、試合前から大きな見どころだった。
両者の勝敗を整理すると、結果は明確だ。ただし、この試合を単純な打撃力の比較として見るだけでは、青木が試合序盤に作り出した危険な局面と、朝倉がそこから脱出した技術の両方を見落としてしまう。
【試合内容を時系列で解説】青木の寝技・腕十字から朝倉のパウンドTKOへ
試合の要点は、青木が得意なグラップリングで先手を取ろうとしたことと、朝倉がその攻防をしのいで攻撃に転じたことにある。RIZIN公式の試合レポートでは、1ラウンドの攻防が具体的に記録されている。
序盤:青木が組みつき、寝技の展開を作る
開始後、青木は朝倉の左ストレートをかわして組みつき、テイクダウンを狙った。朝倉は上のポジションを取ることに成功し、青木が下から仕掛けた三角絞めも回避する。しかし、青木はそこで攻撃を終えず、再び距離を詰めて組みつき、朝倉の背後へ回った。
中盤:バックポジションから青木が極めを狙う
青木は朝倉の背中側を取り、両脚を絡める4の字ロックでバックを固定。得意のバックチョークにつながるポジションを作り、朝倉を追い込んだ。加えて、体勢が変わる場面では腕十字も狙っている。
ここは青木の強みが表れた局面だった。相手の背後を取り、逃げにくい状態を作ってから関節技や絞め技へつなげるのは、長年培ってきた青木の得意パターンだ。単に組みつくだけではなく、相手の動きを制限しながら一本を狙う点に特徴がある。
終盤:朝倉が腕十字を察知し、攻守を逆転
朝倉は青木の腕を脇に挟んで攻撃の進行を防ぎ、相手の狙いを見極めながらポジションを入れ替えた。青木が腕十字を仕掛けようとしたところで、朝倉は攻撃を受け続けるのではなく、グラウンドパンチによる反撃へ移行する。
そこから朝倉が強烈なパウンドを連打。レフェリーが試合を止め、1ラウンド2分39秒で決着した。
この一連の展開で重要なのは、朝倉が青木の寝技を完全に受けなかったという事実だけではない。青木が得意な形を作った後も冷静に対処し、危険な関節技を回避したうえで、打撃を当てられるポジションへ切り替えたことが勝敗を左右した。
なお、青木がバックを奪った時点で試合の流れが決まったわけではない。寝技ではポジションを取ることと、実際に一本を極めることは別だ。今回の試合は、その差が短時間のうちに結果へ直結した一戦だった。
【年齢差と対戦の経緯】朝倉未来と青木真也は何歳違う?プロフィール比較
この対戦が注目された理由の一つは、年齢もキャリアも異なる二人が、同じMMAルールで直接対決したことにある。朝倉未来は打撃を軸に知名度と実績を築いてきたファイターであり、青木真也は関節技や絞め技を武器に国内外の舞台で実績を残してきた。
RIZINの公式選手プロフィールなどをもとに、両者の基本情報と今回の試合を整理した。
| 項目 | 朝倉未来 | 青木真也 |
|---|---|---|
| 生年月日 | 1992年7月15日 | 1983年5月9日 |
| 試合当日の年齢 | 34歳 | 43歳 |
| 年齢差 | 青木が9歳年上 | |
| 主な強み | 打撃、距離の管理、カウンター | グラップリング、関節技、絞め技 |
| 主な所属 | JAPAN TOP TEAM | BAMF |
| 超RIZIN.5の結果 | 1R 2分39秒 TKO勝ち | 1R 2分39秒 TKO負け |
青木は朝倉より9歳年上で、MMAのキャリアも長い。修斗世界王座、DREAMライト級王座、ONE世界ライト級王座などを経験しており、寝技を中心とした技術体系を長年にわたって磨いてきた。
一方、朝倉はTHE OUTSIDERで二階級制覇を達成した後、2018年にRIZINへ参戦。打撃技術と試合運びに加え、YouTubeや格闘技イベントのプロデュースなどを通じて幅広い層に知られる存在となった。
試合に至る経緯としては、朝倉がシェイドゥラエフ戦の敗北から立て直しを図るタイミングで、経験豊富な青木との対戦が実現した点が大きい。朝倉にとっては再起を示す機会であり、青木にとっては自身の寝技をトップクラスの打撃系ファイターにぶつける舞台だった。
ただし、年齢差だけで勝敗を説明するのは適切ではない。年齢は回復力やコンディションを考えるうえで無視できない要素だが、今回の映像と公式レポートから読み取れるのは、実際の攻防におけるポジションの取り合い、関節技への対応、攻撃へ移る判断の差である。
【試合後コメント】青木真也の「完敗」発言と朝倉未来の率直な評価
試合後のコメントでは、両者が対戦相手をどう評価したかが注目された。RIZIN公式サイトは9月14日、二人の試合後インタビューを公開している。勝者の朝倉と敗者の青木は、それぞれ異なる立場から試合を振り返った。
青木真也:「完敗」と認めた理由
青木は試合後のインタビューで、冒頭から「完敗、以上」と敗北を認めた。対戦相手についても、この日は朝倉のほうが強かったという趣旨の発言をしている。
さらに青木は、バックチョークや腕十字といった、これまで自身が極めてきた技について言及。そうした技が以前のようには通じなくなることを年齢と結びつけ、自身の状態を振り返った。
この発言は、単に負けを認めたというだけではない。青木は試合中に得意なポジションを作りながらも、最終的には一本を奪えず、逆に打撃でフィニッシュされた。その結果を受け、自らのコンディションや技術の通用度を厳しく見つめていたことがうかがえる。
朝倉未来:プレッシャーと相手へのリスペクト
朝倉は試合後、プレッシャーが大きかったと明かし、勝ててよかったという率直な気持ちを語った。また、実際に戦った青木についても、想像していた以上に強く、勝負に懸ける姿勢が伝わってきたと評価している。
寝技の攻防については、グラップリングの練習を重ねてきた成果が出たという趣旨の説明をした。青木の4の字ロックからの脱出についても、練習で繰り返してきた形だったため、冷静に対応できたと振り返っている。
試合後に青木へ声をかけた際には、練習をお願いしたいという趣旨の言葉も伝えたという。朝倉は青木へのリスペクトを示しており、今回の勝利を単なるベテラン撃破として扱っていたわけではない。
また、勝利者コメントでは「日本の格闘技の歴史の1ページ」と表現し、青木への感謝を述べた。試合前の期待や緊張が大きかったからこそ、勝利そのものだけでなく、長年第一線で戦ってきた相手との対戦に特別な意味を見いだしていたことが分かる。
【2026年10月最新】青木真也は引退する?去就発言とDDT入団の意味
今回の試合をめぐり、特に検索されているのが青木真也の引退の可能性だ。43歳での敗戦、本人による年齢への言及、そして試合後の発言が重なり、MMAを続けるのかどうかに関心が集まっている。
試合直後、今後について質問された青木は、引退をめぐる話題に反応しつつ、自分の考えだけで簡単に決められることではないという趣旨を説明した。自分自身の判断だけでなく、関係者やプロモーターの考えもあるため、すぐに結論を出す問題ではないという姿勢だった。
その後、9月26日に掲載された集英社オンラインのインタビューでは、青木が引退を意識していることや、格闘技以外の人生にも目を向け始めていることが紹介された。長く格闘技を続けてきたからこそ、競技から離れることを考える一方で、格闘技がもたらす刺激や表現の魅力から簡単には離れられないという葛藤も語っている。
ここで区別したいのは、引退を考えていることと、引退を正式に決定したことは同じではないという点だ。本人が去就を意識していることは報道から読み取れるが、それだけでMMAからの完全引退が確定したと判断することはできない。
加えて、2026年10月18日にはDDTプロレスリングが公式サイトで青木の入団を発表した。発表によると、青木は11月3日付で入団し、同日の「Ultimate Party 2026」東京・両国国技館大会が所属第一戦となる予定だ。
これは、青木がプロレスラーとして活動を続けることを示す重要な情報だ。ただし、プロレスへの入団はMMAからの引退発表とは異なる。今後のMMA参戦については、本人や大会主催者による具体的な発表を確認する必要がある。
したがって、2026年10月28日時点での整理は、青木が引退を意識している一方、去就については一律に決着していないというものだ。DDTへの入団は確定した動きだが、それをもってMMA引退まで断定するのは早い。
【試合動画の見どころ】公式レポートと試合後インタビューで確認したい場面
朝倉未来と青木真也の試合動画を探す場合は、RIZIN公式サイトの試合結果記事と試合後インタビューが、展開を把握するための有力な手掛かりになる。公式インタビュー記事には映像への案内も掲載されており、試合結果だけでなく、選手本人の説明と合わせて振り返ることができる。
映像を見る際に注目したいのは、次の3点だ。
1.青木が最初に三角絞めを狙った場面。朝倉がテイクダウンの攻防で上を取りながら、青木の下からの攻撃をどう外したのかを確認したい。青木が早い段階から得意の寝技に持ち込もうとしていたことが分かる。
2.バックからの4の字ロックと腕十字の攻防。青木が朝倉の背後を取り、関節技を狙った場面は、この試合の重要な山場だ。朝倉がどのように腕を制御し、体勢を入れ替えたのかが勝敗を理解する鍵になる。
3.パウンドによるフィニッシュ。朝倉が攻守を逆転した後、連続攻撃によってレフェリーストップを呼び込むまでの流れを確認したい。TKOという結果だけでなく、反撃に転じたタイミングを見ることで、試合の決定的な局面を理解しやすくなる。
動画の公開状況や視聴できる期間は配信サービスによって変わることがある。映像を探す際は、RIZIN公式サイトの試合レポートや公式チャンネル、ABEMA TIMESの大会結果記事など、試合を扱った媒体の公式情報を手掛かりにするとよい。
【プロの結論】朝倉未来の勝利は何を示し、青木真也の敗戦をどう見るべきか
この試合を評価するうえで重要なのは、朝倉未来が打撃で勝ったという結果だけではない。青木が得意とする寝技の局面に入りながら、危険なポジションをしのぎ、攻撃へ転じてフィニッシュまで持ち込んだことが、今回の勝利の核心だ。
朝倉の試合後コメントからは、グラップリングの練習を重ねたことや、青木の技を想定した準備が実戦で役立ったことが読み取れる。打撃を得意とする選手が寝技の専門家と対戦する場合、組まれないことだけを目指すのではなく、組まれた後にどのように危険を減らし、立て直すかも重要になる。今回の試合は、その対応力が勝敗に結びついた例だ。
一方、青木の敗戦を年齢だけで説明するのも十分ではない。本人は年齢やコンディションについて語っているが、実際の試合ではバックを奪い、腕十字を狙う場面まで作っている。得意な形に持ち込む技術が残っていたことと、そこから勝利までつなげられなかったことは、分けて考える必要がある。
また、朝倉の勝利をもって、打撃系ファイターが寝技系ファイターに常に有利だと結論づけることもできない。体格、ルール、準備期間、選手の状態、ポジションごとの技術など、多くの要素が試合結果を左右するからだ。
今回の対戦には、現役で成長を続ける朝倉と、長年にわたり寝技を武器に戦ってきた青木という、異なるキャリアの交差という意味もあった。勝者と敗者が明確になった一方で、試合後の両者の発言からは、競技者としての自負や相手への敬意も伝わってくる。
今後を追う読者にとっては、朝倉については次戦の発表や階級選択、青木についてはMMAの去就とプロレスでの活動を分けて確認することが重要だ。とりわけ引退という話題は見出しが先行しやすいため、本人の発言、主催者の公式発表、実際の出場予定を区別することが、情報を正しく理解する判断基準になる。
【朝倉未来青木真也】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:朝倉未来と青木真也の試合結果は?
A1:2026年9月10日の超RIZIN.5で、朝倉未来が青木真也に1ラウンド2分39秒、グラウンドパンチによるTKO勝ちを収めた。大会は京セラドーム大阪で開催された。
Q2:青木真也は腕十字を極められなかったのですか?
A2:青木はバックポジションからの攻撃に加え、腕十字も狙ったが、朝倉が対処して反撃に転じた。最終的には朝倉のパウンド連打でレフェリーストップとなった。
Q3:青木真也は試合後に「完敗」と発言したのですか?
A3:はい。RIZIN公式の試合後インタビューや日刊スポーツの報道では、青木が「完敗」と明確に認めたことが伝えられている。本人は相手の強さに加え、年齢やコンディションについても振り返った。
Q4:朝倉未来と青木真也の年齢差は何歳ですか?
A4:試合当日の年齢は朝倉が34歳、青木が43歳で、青木が9歳年上だった。
Q5:青木真也は2026年に引退するのですか?
A5:引退を意識していることは報道されているが、試合後の発言だけでMMA引退が確定したとはいえない。2026年10月18日にはDDTプロレスが入団を発表しており、11月3日に所属第一戦を迎える予定だ。プロレスへの入団とMMA引退は別の話として整理する必要がある。
朝倉未来と青木真也の対戦は、2026年9月10日の超RIZIN.5で実現し、朝倉が1ラウンド2分39秒のTKO勝ちを収めた。青木は得意の寝技からバックや腕十字を狙ったものの、朝倉が危機を脱してパウンドで決着させた。
試合後、青木は「完敗」と認め、年齢やコンディションについて言及した。朝倉は大きなプレッシャーがあったと振り返りながらも、青木の実力と競技への姿勢に敬意を示している。
2026年10月28日時点で、青木の去就については、引退を意識しているという本人の発言と、DDTプロレスへの入団という具体的な動きを分けて見ることが欠かせない。MMAからの引退が正式に確定したと早合点せず、今後の本人の発言や公式発表を確認したい。
この一戦は、単なるベテランと人気ファイターの勝負ではなかった。寝技の専門技術と、それに対抗する準備、危機を脱して攻撃に転じる判断が、短い試合時間の中で勝敗を分けた。試合動画と公式インタビューを合わせて振り返ることで、結果だけでは見えにくい両者の技術と、次のキャリアへ向かう姿勢まで理解できる。