音羽山親方は、第71代横綱・鶴竜として活躍した元横綱です。2026年10月現在、41歳で、日本相撲協会の親方として後進を指導する一方、東京都墨田区向島に創設した音羽山部屋を率いています。現役時代には幕内優勝6回を記録し、引退後は年寄「音羽山」を襲名。独立後の部屋づくりにも力を注いできました。
2026年の大きな動きは、所属力士の霧島が大関として活躍するなか、19歳の竜鳳が新十両昇進を決めたことです。日本相撲協会の公式プロフィールや部屋の公式サイト、2026年秋場所後の報道をもとに、音羽山親方の本名・年齢・経歴・現役時代の戦績から、年寄名跡を襲名した経緯、部屋の所属力士一覧、最新の指導方針まで整理します。
【2026年最新】音羽山親方の現在は?本名・年齢・プロフィール

音羽山親方は、元横綱・鶴竜として知られる相撲界の指導者です。日本相撲協会の公式プロフィールでは、年寄名を「音羽山 力三郎」、本名を「マンガラジャラブ・アナンダ」としています。現役時代の四股名である鶴竜と、現在の年寄名である音羽山を区別すると、経歴を理解しやすくなります。
2026年10月28日時点で41歳。モンゴルのスフバートル出身で、身長186センチ、体重154キロという体格を生かし、現役時代は右四つや下手投げを得意としました。現在は自ら相撲部屋を運営し、力士の育成と日本相撲協会の業務に携わっています。
日本相撲協会の公式プロフィールでは、音羽山親方の所属部屋は音羽山部屋、年寄名履歴は「鶴竜 力三郎」から「音羽山 力三郎」へと記載されています。元横綱が現役を退いてから、年寄名を改めて独立した師匠になるまでには、段階的な手続きと部屋の体制づくりがありました。
2026年には、部屋の成長を示す動きも見られます。大関・霧島が中心力士として存在感を発揮する一方、部屋で一から育った竜鳳が十両昇進を決めました。師匠自身の実績だけでなく、弟子がどのように成長しているかも、現在の音羽山親方を知るうえで欠かせないポイントです。
【経歴・年表】第71代横綱・鶴竜の現役時代と通算成績
音羽山親方の相撲人生は、2001年11月場所の初土俵から始まりました。故郷のモンゴルを離れて来日した当初の体重は、本人が部屋の公式サイトで紹介しているところによると、わずか65キロ。そこから約20年にわたって大相撲の土俵に立ち、最高位の横綱まで上り詰めました。
日本相撲協会の歴代横綱プロフィールによると、鶴竜は2005年11月場所で新十両、2006年11月場所で新入幕を果たしています。2009年には三役、2012年には大関へ昇進。2014年春場所で初優勝を飾り、同場所後に第71代横綱となりました。
横綱昇進の転機となった2014年春場所では14勝1敗で初優勝。前場所も14勝1敗だったことから、連続して高い成績を残したことが昇進につながりました。右四つからの攻めや下手投げ、相手の動きを見極める取り口など、力任せではない技術的な相撲が持ち味でした。
一方、横綱在位中は故障にも苦しみました。2020年以降は腰痛や右肘の負傷などで休場が続き、2021年春場所も左太ももの負傷によって出場を断念。日本相撲協会は2021年3月24日、現役引退と年寄「鶴竜」の襲名を承認しました。
引退は、単に年齢を理由にしたものではありません。引退会見では、けがが長引いて土俵に立てない状況が続いたことや、身体を再びつくる難しさを語っています。横綱としての責任を果たしたいという思いと、故障によって思うように相撲が取れない現実。その両方を抱えた末の決断でした。
日本相撲協会が公表している主な経歴と戦績は、次のとおりです。
| 時期・項目 | 出来事・成績 | ポイント |
|---|---|---|
| 2001年11月 | 初土俵 | 井筒部屋から大相撲の世界へ |
| 2005年11月 | 新十両 | 関取への昇進を果たす |
| 2006年11月 | 新入幕 | 幕内力士となる |
| 2012年5月 | 大関昇進 | 最高位への足掛かりを築く |
| 2014年春場所後 | 第71代横綱に昇進 | 春場所で14勝1敗、初優勝 |
| 2019年7月 | 幕内優勝6回目 | 現役最後の幕内優勝 |
| 2021年3月 | 現役引退 | 年寄「鶴竜」を襲名 |
| 2023年12月27日 | 年寄「音羽山」を襲名、部屋新設が承認 | 陸奥部屋から独立 |
| 2026年10月 | 音羽山部屋の師匠として活動 | 41歳。竜鳳の新十両昇進も決定 |
| 生涯戦歴 | 785勝497敗231休 | 115場所、幕内優勝6回 |
受賞歴は、幕内優勝6回のほか、殊勲賞2回、技能賞7回です。日本相撲協会の公式記録では、幕内戦歴は645勝394敗231休となっています。通算成績の数字だけでなく、技能賞を7回獲得した点からも、技術面で高く評価されてきた力士だったことが分かります。
【引退後の経緯】年寄名跡「音羽山」の襲名と陸奥部屋からの独立
鶴竜は2021年3月の引退時、年寄「鶴竜」を襲名しました。その後、陸奥部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたり、2023年12月27日に年寄「音羽山」の継承・襲名と、音羽山部屋の新設が日本相撲協会の理事会で承認されました。
年寄名跡とは、引退した力士が親方として日本相撲協会に所属する際に必要となる名跡です。現役時代の四股名をそのまま親方名として使い続ける場合もありますが、鶴竜は年寄「音羽山」を継承したことで、現在の師匠名へと移行しました。
横綱には、一定の条件のもとで引退後5年間、現役時の四股名を使って協会に残れる特例があります。鶴竜も引退後にこの制度を利用していましたが、2023年12月に年寄名跡を襲名し、独立した部屋を率いる体制へと進みました。
独立の背景には、後進を育てる立場として、自らの部屋を運営する段階に入ったことがあります。音羽山部屋の公式挨拶では、伝統を大切にしながら新しい時代の息吹も取り入れたいという考えが示されています。現役時代に培った技術と経験を、次の世代に直接伝えられる環境を整えたわけです。
独立当初は、旧井筒部屋時代から縁のある力士の鋼、竹内らとともに部屋の歩みを始めました。加えて、2024年4月2日付で陸奥部屋が閉鎖されると、霧島や陸奥親方、呼び出し、床山らも音羽山部屋へ移籍しました。これにより、部屋の所属力士と運営体制は大きく変わりました。
なお、部屋の新設が承認されたのは2023年12月27日ですが、東京都墨田区向島での部屋開きは2025年6月22日です。設立の承認日と、施設の部屋開きの日付は異なります。この2つを区別すると、音羽山部屋がどのように現在の体制へ移行したのかが分かります。
【音羽山部屋の現在】向島の所在地と2026年の所属力士一覧
音羽山部屋の所在地は、東京都墨田区向島2丁目17番11号です。日本相撲協会の部屋紹介と音羽山部屋の公式サイトに掲載されている所在地で、東京の下町にある相撲部屋として活動しています。
2026年10月26日に発表された九州場所の番付では、音羽山部屋から11人の力士が番付に掲載されています。部屋頭は大関・霧島で、新十両の竜鳳が加わることになりました。2026年九州場所は11月8日に初日を迎える予定です。
所属力士は番付によって次のように整理できます。番付は2026年11月場所のものです。
- 大関:霧島鐵力(きりしま・てつりき)
- 十両:竜鳳和真(りゅうほう・かずま)
- 幕下:光星竜、象竜、鶴英山
- 序二段:鶴峰、鶴翔、白竜、瀬戸ノ竜、讃岐竜、鋼
所属力士のなかで、特に注目されるのが霧島と竜鳳です。霧島は陸奥部屋から移籍した実績ある関取で、2026年春場所では幕内優勝を果たし、その後大関へ復帰しました。一方、竜鳳は音羽山部屋で初土俵から育った力士で、師匠にとっても部屋の育成成果を示す存在になっています。
ここで注意したいのが「霧島」という名前です。現役力士の霧島鐵力と、元大関・霧島で現在は年寄「陸奥」を名乗る親方は別人です。音羽山部屋の歴史を調べる際には、現役の大関と、陸奥部屋を率いていた元大関を混同しないことが大切です。
また、所属力士一覧は場所ごとに番付が変わるため、固定された名簿ではありません。昇進や降格、新弟子の入門などによって構成が変化します。最新の番付を知りたい場合は、日本相撲協会の部屋紹介と番付発表を照らし合わせるのが確実です。
【2026年の注目力士】霧島の大関復帰と竜鳳の新十両昇進
音羽山部屋の2026年を語るうえで、まず外せないのが霧島の活躍です。2026年春場所では幕内優勝を果たし、その後大関に復帰。7月の名古屋場所では横綱昇進を目指す立場として注目されました。横綱経験者である音羽山親方にとっても、弟子の昇進や大一番への向き合い方は指導の見せどころです。
2026年7月の名古屋場所前、報道によると、音羽山親方は霧島に対して、周囲の声に惑わされず相撲に集中することを説きました。横綱昇進という目標を前にしても、目先の結果や外部の期待に振り回されず、普段どおりの相撲を取ることを重視した助言です。
そして、秋場所後の2026年9月30日、日本相撲協会は竜鳳の新十両昇進を決定しました。竜鳳は2007年6月12日生まれの19歳。鳥取・東伯中時代に中学横綱となり、高校時代を経て2025年名古屋場所で初土俵を踏みました。2026年秋場所では東幕下4枚目で4勝3敗と勝ち越し、九州場所での十両昇進をつかみました。
竜鳳の昇進が特別なのは、音羽山部屋に移籍してきた霧島に続く関取というだけではない点です。霧島は陸奥部屋から移籍した力士ですが、竜鳳は音羽山部屋で一から育った力士です。師匠が自らの部屋で育成した弟子が関取に昇進したことは、部屋の成長を測る節目になります。
竜鳳は新十両昇進に際し、師匠からの連絡を受けて喜びを語ったと報じられています。また、付け人として接してきた霧島の姿を間近で見て、関取としての心構えを学んできたことも明かしています。大関と若手力士が同じ部屋で稽古を重ねる環境は、技術面だけでなく、日々の姿勢を学ぶ場にもなっています。
2026年九州場所では、霧島が大関としての地位を守りながら再び上位争いに挑み、竜鳳は十両で関取としての第一歩を踏み出します。部屋の現在を評価する際には、霧島の成績だけでなく、竜鳳をはじめとする若手がどこまで番付を上げられるかにも注目したいところです。
【指導方針を分析】音羽山親方が目指す「強さ」と「人間性」の両立
音羽山親方の指導方針で特徴的なのは、相撲の強さだけでなく、力士として、また一人の人間として成長することを重視している点です。2025年6月の部屋開きでは、報道各社の取材に対し、強いだけでなく人としても成長し、周囲から愛され、尊敬される力士を育てたいという趣旨を語っています。
稽古では互いにライバル意識を持って切磋琢磨する一方、稽古以外の時間は家族や兄弟のように過ごせる関係を目指す考えも示しています。競争と安心感を両立させるという方針は、若い力士が長く相撲に取り組むための環境づくりという観点からも興味深いものです。
この指導姿勢は、音羽山親方自身の現役時代の経験とも重なります。鶴竜は、相手の動きを見極めながら自分の型に持ち込む技術を磨き、横綱まで昇進しました。一方で、故障によって思うように土俵に立てない時期も長く経験しました。技術を身につけることだけでなく、身体の状態を管理し、精神面を整えながら競技を続ける難しさを知る師匠でもあります。
実際、2026年3月には、初の綱取りに挑む安青錦に対し、音羽山親方が自身の横綱昇進時の経験を踏まえた助言を送ったと報じられました。先の結果ばかりを意識せず、自分の型を崩さずに取り組むという考え方は、横綱を経験した指導者ならではの視点です。
部屋の育成を評価するなら、次の3点が判断材料になります。
- 技術の継承:四つ相撲や相手の懐に入る技術など、力士ごとの長所を伸ばせているか。
- 精神面の育成:昇進への期待や勝敗のプレッシャーに対して、自分の相撲を保つ力を養えているか。
- 人間性と集団生活:稽古で競い合いながら、部屋の仲間を尊重し、日常生活でも成長できているか。
2026年に竜鳳が十両へ昇進したことは、こうした指導方針を考えるうえで一つの具体的な材料になります。ただし、部屋の育成力を一人の昇進だけで判断するのは早計です。今後、幕下以下の力士が関取へと続けて昇進できるか、霧島が上位で安定した成績を残せるかなど、複数の観点から見ていく必要があります。
【音羽山親方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:音羽山親方の本名と年齢は?
A1:本名はマンガラジャラブ・アナンダです。1985年8月10日生まれで、2026年10月28日時点では41歳です。第71代横綱・鶴竜として活躍し、現在は音羽山部屋の師匠を務めています。
Q2:音羽山親方はいつ引退し、いつ音羽山部屋を創設した?
A2:2021年3月場所で現役を引退し、当初は年寄「鶴竜」を襲名しました。2023年12月27日に年寄「音羽山」の襲名と部屋新設が承認され、陸奥部屋から独立しました。部屋開きは2025年6月22日です。
Q3:2026年の音羽山部屋には誰が所属している?
A3:2026年11月場所の番付では11人の力士が掲載されています。大関・霧島、十両・竜鳳のほか、幕下の光星竜、象竜、鶴英山、序二段の鶴峰、鶴翔、白竜、瀬戸ノ竜、讃岐竜、鋼が所属しています。番付は場所ごとに変わるため、最新情報は日本相撲協会の公式発表で確認できます。
音羽山親方は、第71代横綱・鶴竜として幕内優勝6回を記録した実績ある元横綱です。2021年の引退後は親方として後進の指導にあたり、2023年12月に年寄「音羽山」を襲名して陸奥部屋から独立しました。現在は東京都墨田区向島の音羽山部屋を率い、力士の育成と相撲協会の業務に取り組んでいます。
2026年の注目点は、大関・霧島の活躍に加え、19歳の竜鳳が新十両に昇進したことです。移籍してきた実力者を支えるだけでなく、自らの部屋で育てた力士が関取へと成長したことは、師匠としての歩みを考えるうえで大きな節目となりました。
今後の音羽山部屋を見る際は、霧島の大関としての成績、竜鳳の十両での戦い、幕下以下の若手の昇進、そして音羽山親方が掲げる技術と人間性の両立という指導方針に注目するのがおすすめです。現役横綱として築いた実績が、師匠としてどのような成果につながるのか。2026年九州場所以降の土俵が、その答えを少しずつ示していくことになります。