2026年10月現在、三井住友銀行の頭取CEOを務めているのは、福留朗裕(ふくとめ・あきひろ)氏です。2023年4月1日に頭取へ就任し、2026年6月26日付の同行の役員情報でも、引き続き頭取CEOとして掲載されています。1963年1月1日生まれで、旧三井銀行への入行から海外勤務、トヨタグループの金融事業会社の社長を経て銀行トップに就いた、異色の経歴を持つ経営者です。
福留氏を理解するうえで押さえたいのは、2023年の頭取交代の背景だけではありません。2026年度から始まったSMBCグループの新たな経営計画、グループCEOを務める中島達氏との役割の違い、副頭取の工藤禎子氏の立場も重要です。最新の公式発表と公表されている経歴をもとに、歴代頭取からの交代の流れ、年齢・学歴、経営方針、今後の注目点まで整理します。
【2026年最新】三井住友銀行の頭取は福留朗裕氏!現在の役職と最新動向

福留 朗裕(ふくとめ あきひろ)氏
三井住友銀行 頭取CEO
生年月日:1963年1月1日
2026年10月現在:63歳
就任日:2023年4月1日
三井住友銀行の公式発表によると、福留氏は2022年12月15日に代表取締役等の異動として頭取CEOへの就任が公表され、2023年4月1日付で正式に就任しました。2026年3月9日の役員異動発表でも重任候補として記載され、同年6月26日付の役員情報で頭取CEOとしての在任が確認できます。
福留氏の特徴は、銀行内での昇進だけでなく、海外の金融市場と一般事業会社の双方で経験を積んできた点です。為替・資金運用などの市場業務、法人営業、海外拠点の経営、トヨタグループの金融事業を経験しており、銀行業務を金融の内側だけから捉えない経歴を持っています。
2026年10月には、全国銀行協会の次期会長に福留氏を充てる人事が内定しました。全国銀行協会の発表によると、正式な選定手続きを経て2027年4月1日に就任する予定です。銀行業界全体の課題に関わる役割も担う見通しとなり、同行の経営に加えて、金融業界での発言や政策課題への対応にも注目が集まります。
【経歴・学歴・年齢】福留朗裕氏はどのような人物なのか
福留氏は岐阜県出身で、一橋大学経済学部を卒業後、1985年4月に三井銀行へ入行しました。現在の三井住友銀行は、旧三井銀行と旧住友銀行を源流とする金融機関です。福留氏は、合併後の同行で初めて旧三井銀行出身から頭取に就任した人物としても知られています。
そのキャリアは、一般的な銀行幹部の経歴と比べても国際業務の比重が大きいものです。ロンドン、香港、上海、ニューヨークなどで勤務し、カナダの現地法人経営も経験しました。その後、名古屋での法人営業やトヨタ自動車の金融事業を経て、銀行グループの経営中枢へ戻っています。
出典:三井住友銀行の代表取締役等の異動に関する発表、FACTA ONLINE、JBpressのインタビュー記事など。
福留朗裕氏の学歴と生年月日・年齢福留氏の生年月日は1963年1月1日です。2026年10月28日時点では63歳となります。学歴については、一橋大学経済学部を卒業したことが金融業界のインタビュー記事などで紹介されています。
一橋大学で経済学を学んだ後、1985年に三井銀行へ入行した福留氏は、長年にわたって市場業務や海外勤務に携わりました。大学卒業後の一貫した銀行勤務だけではなく、トヨタファイナンシャルサービスの社長として事業会社を率いた経験が、現在の経営者像を理解するうえで大きなポイントです。
海外勤務約16年とトヨタでの経験福留氏は、為替や資金管理などの市場業務に長く携わり、海外勤務は約16年に及んだとJBpressのインタビュー記事などで紹介されています。海外市場の変動を実務の現場で経験したことは、国際的な資金の流れや企業の海外展開を理解するうえで強みとなる経歴です。
加えて、2018年から2021年にかけてはトヨタ自動車の常務役員とトヨタファイナンシャルサービスの社長を務めました。金融機関の融資側だけでなく、企業活動を支える金融サービスの運営側も経験したことが特徴です。
【頭取就任の理由】2023年の交代はなぜ起きたのか
福留氏の頭取就任が公表されたのは2022年12月15日です。前任の髙島誠氏は2023年4月1日付で頭取CEOから取締役会長へ移り、福留氏が頭取CEOに就任しました。國部毅氏は三井住友銀行の取締役会長を退き、三井住友フィナンシャルグループの取締役会長に専任する体制となりました。
この交代には、いくつかの背景があります。
第一に、髙島氏は2017年4月に頭取へ就任しており、交代は約6年ぶりでした。歴代頭取もおおむね6年前後で交代しており、経営トップの世代交代という側面があります。
第二に、福留氏の国際業務の経験です。長年の海外勤務に加えて、海外拠点の経営やトヨタグループの金融事業を経験しており、グローバル展開と国内事業の両面を理解する経営者としての経歴を備えています。
第三に、旧三井銀行と旧住友銀行の統合後の人事という観点です。福留氏は合併後、初めて旧三井銀行出身から頭取に就任しました。ただし、出身銀行だけで選任理由を説明することはできません。同行の公式発表は人事異動を明らかにしていますが、選考過程の詳細な評価や決定理由を網羅的に公表しているわけではありません。
三井住友銀行の歴代頭取三井住友銀行は2001年4月に発足しました。SMBCグループの社史資料などで確認できる、発足後の歴代頭取は次のとおりです。
- 西川善文氏(2001~2005年):発足時の初代頭取。
- 奥正之氏(2005~2011年):2代目頭取。
- 國部毅氏(2011~2017年):3代目頭取。
- 髙島誠氏(2017~2023年):4代目頭取。2023年4月に会長へ移行。
- 福留朗裕氏(2023年~):5代目頭取。2026年10月現在も在任。
歴代の交代を追うと、福留氏の就任は単なる役職変更ではなく、発足から続く経営体制の継承と、新しい経営環境への対応が重なった節目だったことがわかります。
【2026年の経営方針】福留朗裕氏が率いるSMBCの重点戦略
福留氏の経営を考えるうえで欠かせないのが、SMBCグループ全体の戦略です。2026年4月1日、三井住友フィナンシャルグループは新たなビジョンとして、「世界をつなぐ日本発のトラステッド・パートナー」を掲げました。
このビジョンは、国内の企業や個人を支えるだけでなく、国境を越えた企業活動や資金の流れをつなぎ、日本市場で培った強みを海外展開にも生かす考え方です。福留氏が率いる三井住友銀行の経営も、このグループ方針と連動して進められます。
1. 国内事業の成長と金利環境の変化への対応金利のある経済環境では、銀行の貸出業務や預金業務を取り巻く条件が変わります。企業の設備投資や事業再編、個人の資産形成に伴う金融ニーズを捉え、顧客基盤を広げられるかが課題です。
2026年度からの中期経営計画では、デジタルプラットフォームの優位性やグループ一体での営業展開を通じ、国内事業の成長を目指す方針が示されています。単に貸出残高を拡大するだけでなく、顧客との取引全体から価値を生み出せるかが問われます。
2. 海外事業と資本効率の向上SMBCグループは、日本、資本市場、アジアの成長を重点領域として掲げています。海外事業では、既存の貸出ビジネスにおける資産構成の見直しや、資産運用、決済関連サービスなどの拡大を通じて収益性を高める方針です。
福留氏の海外勤務経験は、こうした戦略を理解するうえで注目される経歴の一つです。ただし、海外経験が豊富であることだけで経営成果が保証されるわけではありません。投資先の選択、リスク管理、事業の収益性をどのように改善するかが実際の評価基準になります。
3. 生成AIを含むIT変革2026~2028年度の中期経営計画では、IT変革に3年間で1兆円規模の投資を行う方針が示されています。クラウド化などのIT基盤刷新、開発体制の強化、生成AIの活用が主な柱です。
銀行にとってデジタル化は、利便性の向上だけではありません。業務効率、顧客対応の速度、不正取引の検知、サイバーセキュリティーなどにも関わります。投資額の大きさだけでなく、サービス品質や業務生産性の改善につながるかどうかが重要です。
4. 収益性と社会的価値の両立同計画では、中長期的な収益性の目標として、ROTE(有形自己資本利益率)15%程度を掲げています。これは2026~2028年度の各年度に必ず達成するという意味ではなく、計画期間以降を見据えた中長期のターゲットです。
SMBCグループは、収益成長や資本効率の向上に加え、社会的価値の創造も経営方針に含めています。成長投資の成果とリスク管理を両立し、顧客・株主・社会からの信頼を維持できるかが、今後の経営を評価するうえでの焦点です。
【役職の違いを整理】頭取CEO・SMFGグループCEO・副頭取は何が違う?
三井住友銀行と三井住友フィナンシャルグループは、密接に連携する組織ですが、同一の会社ではありません。役職名に「CEO」が含まれていても、誰がどの組織の経営責任を担っているかを区別する必要があります。
三井住友銀行の頭取CEOとSMFGのグループCEO三井住友銀行の頭取CEOは、銀行本体の経営を率いるトップです。2026年10月現在、この役職を担うのが福留朗裕氏です。
一方、三井住友フィナンシャルグループの執行役社長・グループCEOは、銀行を含むグループ全体の経営を統括する立場で、2026年6月26日付の公式役員情報では中島達氏が務めています。
つまり、福留氏は銀行本体、中島氏は持株会社である三井住友フィナンシャルグループの経営トップです。「三井住友銀行の頭取」と「SMBCグループのCEO」を同じ役職として扱わないことが、役員人事を正しく理解するポイントです。
副頭取の工藤禎子氏の役割工藤禎子氏は、三井住友銀行の取締役・副頭取執行役員を務めるとともに、三井住友フィナンシャルグループでは執行役副社長・グループCCOを兼任しています。CCOは、コンプライアンスを統括する役職です。
2026年の公式役員情報では、工藤氏はグループのコンプライアンス統括や金融犯罪対策などを担当しています。銀行本体の経営とグループ全体のコンプライアンス管理をまたぐ立場にあり、福留氏の頭取職とは異なる責任を担っています。
また、2026年3月の三井住友銀行の役員異動発表では、道岡俊浩氏も副頭取執行役員の重任候補として記載されています。副頭取は一人とは限らず、担当分野や兼任する役職を確認することが大切です。
【評判・人物像を分析】福留朗裕氏の強みと今後の課題
福留氏の人物像を理解する材料として、JBpressやFACTA ONLINEなどのインタビュー記事があります。これらでは、長年の海外勤務や市場業務、トヨタグループでの経営経験が取り上げられています。特に、現場での経験を重視する姿勢が、福留氏の経営スタイルを理解するうえでの手がかりになります。
強みは金融市場と事業会社の双方を知ること福留氏のキャリアには、主に3つの特徴があります。
- 国際金融の実務経験: 海外市場や為替・資金管理に関わる業務を長期間経験している。
- 企業経営への理解: トヨタファイナンシャルサービスの社長として、金融サービス事業の運営を担った。
- 銀行現場への理解: 市場業務だけでなく、法人営業や海外拠点の経営にも携わっている。
この組み合わせは、銀行を資金の貸し手としてだけでなく、企業の成長や海外展開を支援するパートナーとして捉えるうえで生かせる可能性があります。
評価すべきなのは経歴だけでなく経営の実績一方、海外勤務の長さや有名企業での役職だけで、経営者としての成果を判断することはできません。福留氏の経営を評価するなら、次の点を継続的に確認する必要があります。
- 国内の金利環境の変化を、持続的な収益成長につなげられるか。
- 海外事業の拡大と、信用リスク・市場リスクの管理を両立できるか。
- 生成AIなどへの大規模投資が、業務効率や顧客サービスの改善につながるか。
- 利益の成長だけでなく、顧客の信頼やコンプライアンスを維持できるか。
2026年10月に公表された全国銀行協会の次期会長人事も、今後の人物評価に関わる動きです。2027年4月の就任が予定されており、金融業界全体の成長投資やサイバーセキュリティーなどの課題に、どのように取り組むかも注目点となります。
【三井住友銀行頭取】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:三井住友銀行の頭取は2026年現在、誰ですか?
2026年10月現在の頭取CEOは福留朗裕氏です。2023年4月1日に就任し、2026年6月26日付の役員情報でも頭取CEOとして掲載されています。Q2:福留朗裕氏は何歳で、どこの大学を卒業していますか?
1963年1月1日生まれで、2026年10月現在63歳です。一橋大学経済学部を卒業後、1985年に三井銀行へ入行しました。Q3:福留朗裕氏が頭取に就任したのはなぜですか?
2022年12月に人事が公表され、2023年4月に就任しました。約16年の海外勤務や市場業務、トヨタファイナンシャルサービス社長の経験などが経歴上の特徴です。公式発表では人事異動が示されていますが、選任理由の詳細すべてが公表されているわけではありません。Q4:三井住友銀行の頭取とSMBCグループCEOは同じ人ですか?
いいえ。三井住友銀行の頭取CEOは福留朗裕氏、三井住友フィナンシャルグループの執行役社長・グループCEOは中島達氏です。前者は銀行本体、後者はグループ全体の経営を担います。Q5:福留朗裕氏の後任や次の頭取は決まっていますか?
2026年10月時点で、後任の頭取を正式に決定したという公表は確認できません。2027年4月には全国銀行協会の次期会長への就任が予定されていますが、これは三井住友銀行の頭取交代を意味するものではありません。
2026年10月現在、三井住友銀行の頭取CEOは福留朗裕氏です。1985年の旧三井銀行入行から、海外での市場業務、トヨタファイナンシャルサービスの社長、SMBCグループの経営幹部を経て、2023年4月に頭取へ就任しました。2026年6月の公式役員情報でも、その役職は継続しています。
今後の経営を見るうえでは、福留氏個人の経歴だけでなく、SMBCグループ全体の戦略との関係を押さえることが重要です。国内事業の成長、海外事業の収益性向上、生成AIを含むIT変革、資本効率の向上は、2026~2028年度の経営を読み解く主要なテーマです。
また、福留朗裕氏が三井住友銀行の頭取、中島達氏がSMBCグループのCEO、工藤禎子氏が銀行の副頭取とグループのCCOを兼ねるという役割分担を理解すると、人事発表や経営ニュースの意味をより正確に把握できます。
2027年4月に予定される全国銀行協会会長への就任も含め、今後は経営方針の実行状況と、金融業界全体への対応の双方が注目されます。役員の肩書だけで判断せず、公式発表に示された役割、経営計画の目標、実際の成果を照らし合わせることが、三井住友銀行の動向を見極めるうえでの基準となります。