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國友公司とは何者?筑波大卒の経歴・代表作と2026年最新の活動を徹底解説

土屋 航平 土屋 航平 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

國友公司(くにとも・こうじ)さんは、取材対象となる街や人々の生活圏に自ら入り込み、そこで出会った人々との交流を通して社会の実像を描くルポライターです。2018年に刊行した『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』でデビューし、『ルポ歌舞伎町』『ルポ路上生活』などの著作を発表。2025年には『ワイルドサイド漂流記』と『ルポ路上メシ』を刊行し、活動の幅を広げています。

2026年10月現在、國友公司さんの執筆活動は、かつての西成や歌舞伎町での生活体験だけにとどまりません。東洋経済オンラインでは、ゴミ屋敷や孤独、家族が抱える問題を取材した記事も継続的に掲載されています。この記事では、筑波大学芸術専門学群を卒業するまでの経歴、代表作の特徴、独自の取材スタイル、読者からの評判、そして2026年の最新動向を整理します。

【國友公司とは?読み方・プロフィールとルポライターとしての人物像】

國友公司

國友公司さんの読み方は「くにとも・こうじ」です。国立国会図書館の典拠データでも「國友, 公司」として登録されており、読みと生年が確認できます。

1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育ち、筑波大学芸術専門学群に進学しました。在学中からライターとして活動し、卒業後はフリーランスのライターとして取材・執筆を続けています。

國友さんの特徴は、社会問題を外側から解説するだけでなく、自分自身が現場に身を置くことで、そこに暮らす人々の日常や人間関係を描こうとする点です。西成のドヤ街、歌舞伎町の歓楽街、東京の路上生活者が集まる場所など、普段の生活では接点を持ちにくい環境に入り、現地での経験を文章にまとめてきました。

ここでいう「潜入取材」は、事件現場に一度だけ訪れて話を聞くような取材とは異なります。住居を移したり、一定期間その場所で生活したり、取材対象者と同じ環境で過ごしたりすることが、國友さんのルポの大きな特徴です。

一方、著作は社会学の専門研究書というより、書き手自身の体験や出会いを軸にしたノンフィクションです。取材対象者の言葉だけでなく、著者が何を見て、どう感じ、どのように関係を築いたかも読みどころになります。

【筑波大学芸術専門学群からデビューまで】國友公司の経歴を年表で整理

國友公司さんの経歴を理解するうえで重要なのは、大学在学中の放浪やアルバイト経験と、その後のルポライターとしての活動がつながっていることです。

東洋経済オンラインに掲載されたインタビューでは、國友さんが筑波大学を3回休学し、旅やアルバイトに時間を費やした経緯が紹介されています。大学卒業までに7年を要したことも、文春オンラインや出版社の著者プロフィールに記載されています。

時期 出来事 主なポイント
1992年 誕生 栃木県那須の温泉地で育つ。
大学在学中 筑波大学芸術専門学群で学ぶ 建築デザイン領域を学びながら、ライター活動を始める。
大学在学中 休学・旅行・アルバイトを経験 複数回の休学を経て、大学卒業まで7年を費やす。
2018年 『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』刊行 西成のあいりん地区で78日間生活した経験をまとめ、ルポライターとしてデビュー。
2021年12月 『ルポ路上生活』刊行 約2か月間、家に帰らずに路上生活を取材した記録を発表。
2023年 『ルポ歌舞伎町』刊行 歌舞伎町のマンションに住み、街の内側から人々の暮らしを描く。
2025年6月 『ワイルドサイド漂流記』刊行 歌舞伎町、西成、インド、モンゴルなどでの経験をまとめる。
2025年11月 『ルポ路上メシ』刊行 各地の炊き出しを巡り、全52食を通して生活困窮の実態を取材。
2026年 東洋経済オンラインなどで執筆 ゴミ屋敷や孤独、家族の問題を扱う記事を掲載。

大学時代の経験については、東洋経済オンラインのインタビュー記事が詳しい内容を伝えています。國友さんは芸術専門学群の建築デザイン領域に進みましたが、在学中は学業だけに集中する生活を送っていたわけではありません。旅やアルバイトに時間を使いながら、自分が面白いと感じることを探していました。

その後、現地で生活しながら取材する方法を選び、2018年に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』を刊行します。同書は文庫版も含めて累計6万部を超えるロングセラーになったと、東洋経済オンラインの著者プロフィールで紹介されています。

この数字は、単に話題性のある人物を追いかけたルポではなく、継続して読まれる作品を生み出してきたことを示す材料の一つです。

【代表作を徹底比較】『ルポ西成』『ルポ歌舞伎町』『ルポ路上生活』の読みどころ

國友公司さんの代表作は、いずれも一般的なイメージだけでは把握しにくい場所や人々を、実際の生活経験から描いている点で共通しています。ただし、作品ごとに取材対象と中心となる問いは異なります。

1.『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』

2018年に刊行されたデビュー作です。大阪市西成区のあいりん地区に身を置き、78日間にわたってドヤ街で生活した経験をまとめています。出版社の彩図社は、日雇い労働、生活保護、賭博場、元ヤクザなど、さまざまな背景を持つ人々との交流を作品の柱として紹介しています。

この作品の読みどころは、街を外から観察するだけでなく、現地で働き、生活することで見えてくる人間関係です。西成という地名から連想される治安や貧困のイメージだけでは捉えられない、住民それぞれの事情や日常が描かれています。

また、78日間という期間が明示されていることも重要です。短時間の訪問では分からない生活のリズムや、人との距離が変わっていく過程を読める点が、一般的な街歩き記事との違いです。

2.『ルポ路上生活』

2021年12月にKADOKAWAから刊行された作品です。2021年夏、東京オリンピックが開催されていた時期に、國友さんが約2か月間、自宅に帰らずホームレスの人々と生活を共にした経験を記録しています。

主なテーマは、寝床の確保、食事、仕事、災害や犯罪への不安など、路上で暮らすために必要となる具体的な生活条件です。路上生活を「住む場所がない」という一つの事情だけで説明せず、日々を送るための工夫や、周囲の人間関係まで視野に入れています。

読者にとって興味深いのは、ホームレスという言葉から想像する暮らしと、実際の現場で見える暮らしの違いです。生活に必要なものをどこで得るのか、どのような人間関係が生まれるのかといった問いを通して、都市の仕組みを考えるきっかけになります。

3.『ルポ歌舞伎町』

2023年に刊行された『ルポ歌舞伎町』は、新宿・歌舞伎町にあるマンションへ住居を移し、街に入り浸ることで見えてきた人間模様を記録した作品です。彩図社の紹介では、2019年に歌舞伎町のいわゆるヤクザマンションへ居を移したことが、取材の出発点として説明されています。

歌舞伎町は、歓楽街、ホストクラブ、風俗産業、スカウト、違法ビジネスなど、多様な要素が交錯する街です。國友さんは、外から街の危険性を論じるだけでなく、そこで暮らす人々との接触を通して、街の魅力と暗部の両方を描こうとしています。

2025年には文庫版も刊行されました。単行本を読んでいない人にとっても手に取りやすい形で再び流通したことは、作品への継続的な関心を示す動きの一つです。

4.『ワイルドサイド漂流記』

『ワイルドサイド漂流記 歌舞伎町・西成・インド・その他の街』は、2025年6月25日に文藝春秋から刊行された208ページのノンフィクション作品です。

出版社は、歌舞伎町、西成、インド、モンゴルなどでの体験をまとめたエッセイ集として紹介しています。これまでのルポ作品で扱われてきた街や人々との出会いに加え、旅先で巻き込まれた出来事や、著者自身の行動力、好奇心が前面に出ているのが特徴です。

『ルポ西成』や『ルポ路上生活』が特定の場所での生活を軸にしているのに対し、本作は複数の土地での経験を横断的に読める一冊です。社会ルポだけでなく、体験型エッセイとして國友さんの文章を読みたい人にも向いています。

5.『ルポ路上メシ』

2025年11月に双葉社から刊行された『ルポ路上メシ』は、炊き出しを取材の中心に据えた作品です。國友さんは上野、新宿都庁下、代々木公園、池袋、横浜の寿町、西成など、各地の炊き出しの現場を巡り、列に並び、配られた食事を実際に食べながら人々と交流しています。

出版社の紹介によると、作品では全52食の炊き出しが取り上げられています。注目すべきなのは、食事を受け取る人々がホームレスに限られない点です。生活保護を受けながら暮らす人や、年金などの収入だけでは生活が厳しい人も、炊き出しを利用する人々の中にいます。

食事という身近な入口から、貧困、福祉、生活の選択肢、地域の支援体制を考えられる点が本作の強みです。2026年1月には日刊ゲンダイDIGITALでも書評が掲載され、炊き出しを巡る取材内容が紹介されました。

【國友公司の取材スタイル】西成・歌舞伎町への潜入取材で見えてくるもの

國友公司さんの取材スタイルを理解するキーワードは、「現地に長く身を置くこと」です。出版社や媒体のプロフィールでも、取材地に赴き、その場所に長期間滞在する方法を好むルポライターとして紹介されています。

この方法には、短時間のインタビューでは得にくい情報に触れられるという利点があります。たとえば、同じ街に繰り返し通うことで、住民の生活リズムや人間関係の変化、表向きの説明とは異なる日常の事情が見えてくることがあります。

『ルポ西成』では78日間のドヤ街生活、『ルポ路上生活』では約2か月間の路上生活、『ルポ歌舞伎町』では歌舞伎町のマンションでの生活が、作品の骨格を形作っています。いずれも、取材者自身が生活環境を変えることで、外部の観察者という立場だけでは届きにくい経験を記録しています。

一方、体験型の取材には注意点もあります。取材者が出会った人々は、その地域に暮らす人々全体を代表しているわけではありません。また、印象的な人物や出来事が作品の中心になるほど、読者が街全体をそのイメージで捉えてしまう可能性もあります。

そのため、國友さんの作品を読む際には、現地の具体的な生活を知るための記録として読むことと、社会全体の実態を判断するための統計資料として読むことを分ける必要があります。生活の細部に強い作品であることと、社会全体を網羅していることは、同じ意味ではありません。

加えて、取材対象者との距離も重要です。長期滞在によって親密な関係が生まれる一方、取材者自身の感情や価値観が文章に表れやすくなります。これは体験ルポの魅力であると同時に、読み手が著者の視点を意識しておくべき理由でもあります。

【國友公司の評判と2026年最新情報】読者の評価・現在の執筆活動

國友公司さんの評判を考える際には、作品の販売実績、読者レビュー、媒体での継続的な執筆という3つの観点が参考になります。

読者から評価されるのは、現場の臨場感と文章の読みやすさ

『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』は、東洋経済オンラインの著者プロフィールで、文庫版を含めて6万部を超えるロングセラーとして紹介されています。デビュー作が長く読まれていることは、國友さんの代表作を語るうえで外せない実績です。

電子書籍ストアのレビューにも、現地の生活が具体的に伝わること、普段は接点を持ちにくい人々の話を知ることができること、文章が読みやすいことを評価する感想が見られます。『ルポ西成』については、BookLiveで3.8(31件)、ソニーの電子書籍ストア「Reader Store」でも平均3.8という評価表示が確認できます。これらは各サービス内の集計であり、読者全体を対象にした調査ではありません。

一方、読者が作品を評価するときには、著者の体験談と社会全体についての分析を区別することも大切です。強い個性を持つ登場人物や刺激的な出来事が描かれる作品では、その場面の印象が強く残ります。だからこそ、著者の視点や取材範囲も含めて読むことが、作品をより深く理解する助けになります。

2026年の最新記事は、ゴミ屋敷・孤独・家族の問題へ

2026年10月28日時点で、東洋経済オンラインの著者一覧には、國友公司さんによる記事が継続的に掲載されています。直近の掲載例は、2026年10月17日の「施設に入った母は二度と帰らなかった」から始まる、親の死後の片付けと家族の事情を扱った記事です。

その前には、2026年9月26日に、ゴミ屋敷で暮らしていた80代の認知症男性と、身寄りの少ない高齢者の問題を扱う記事が掲載されています。さらに同年8月29日には、広い家に暮らす高齢女性の生前整理を取り上げた記事も公開されています。

これらは、2025年までの代表作で扱ってきた路上生活や歓楽街のルポとは、題材や取材の見せ方が異なります。近年の記事では、ゴミ屋敷の片付けに関わる人々や家族への取材を通じて、孤独、生活環境、老後、家族関係といった問題を描いています。

ただし、これをもって國友さんが西成や歌舞伎町の取材を完全にやめたと判断することはできません。公開されている記事から読み取れるのは、少なくとも2026年には、生活困窮や孤独など、日常生活の中にある社会問題を扱う執筆も継続しているということです。

インタビューから分かる、取材対象への向き合い方

國友さんの人物像や経歴を知るには、本人の著書だけでなく、インタビュー記事も参考になります。東洋経済オンラインでは2023年5月に、筑波大学を3回休学した経歴や、旅を経てルポライターになった過程を紹介するインタビューが掲載されました。

また、文春オンラインでは2025年に、『ワイルドサイド漂流記』の刊行に関連する記事や、アルコ&ピースとの対談が掲載されています。こうした記事では、作品の紹介に加え、國友さん自身の経験や、取材対象となる人々との関わり方を知ることができます。

取材スタイルに関心がある読者は、完成した書籍だけでなく、こうしたインタビューも併せて読むと、なぜ特定の街に住み、そこで出会った人々を書き残すのかという背景を理解しやすくなります。

【プロの結論】國友公司のルポはどんな人におすすめ?読む前に知っておきたい判断基準

國友公司さんの作品を読む価値は、社会問題を抽象的な言葉だけで理解するのではなく、具体的な生活の場面を通じて考えられる点にあります。貧困や孤独という言葉だけでは見えてこない、食事、住居、仕事、人間関係、支援を利用する際の事情などが、登場人物の暮らしを通して描かれています。

特におすすめなのは、次のような読者です。

  • ニュースで扱われる貧困やホームレス問題について、当事者の日常から理解を深めたい人。
  • 西成や歌舞伎町など、外からのイメージが先行しやすい街について、実際の生活を描いた作品を読みたい人。
  • 社会学の概説書だけでは分かりにくい、人間関係や現場の空気を知りたい人。
  • ルポルタージュに加えて、旅や体験を軸にしたエッセイにも関心がある人。

反対に、全国規模の統計、制度の詳細な比較、政策の効果検証を主目的に読む人は、國友さんの作品だけで判断するのではなく、公的統計や行政資料、専門家による調査報告も併せて読む必要があります。体験ルポと政策研究は、目的も方法も異なるからです。

また、西成や歌舞伎町のような街を扱う作品では、刺激的な出来事だけを街全体の代表例として受け取らないことも大切です。どの人物に焦点が当てられているのか、どの期間の生活が描かれているのか、著者が現地で何を経験したのか。この3点を意識するだけでも、作品から得られる情報の読み取り方は変わります。

代表作から読み始めるなら、まず『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』で取材スタイルの原点に触れ、次に『ルポ歌舞伎町』や『ルポ路上生活』で対象となる場所や生活環境の違いを比べる方法がおすすめです。さらに『ルポ路上メシ』を読むと、住居や街の問題から食事と支援の問題へと視点を広げられます。

そして、2026年の執筆活動を追いたい場合は、東洋経済オンラインの著者一覧や、文春オンラインなどに掲載されたインタビュー・連載記事を確認すると、過去の著作から現在の取材テーマへと続く流れを把握できます。

【國友公司】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:國友公司の読み方は?
A1:國友公司は「くにとも・こうじ」と読みます。1992年生まれで、栃木県那須の温泉地で育ったルポライターです。

Q2:國友公司の代表作は何ですか?
A2:代表作として知られるのは、『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』『ルポ歌舞伎町』『ルポ路上生活』です。そのほか、2025年刊行の『ワイルドサイド漂流記』『ルポ路上メシ』も重要な著作です。

Q3:國友公司は2026年現在も活動していますか?
A3:はい。2026年には東洋経済オンラインで、ゴミ屋敷や孤独、家族の問題を扱う記事が掲載されています。2026年10月17日にも記事が公開されており、執筆活動が続いていることが分かります。

Q4:國友公司はなぜ西成や歌舞伎町で生活しながら取材するのですか?
A4:取材対象となる街に長く身を置き、住民との交流を通して日常や人間関係を記録するためです。『ルポ西成』では78日間、『ルポ路上生活』では約2か月間の生活経験が作品の中心になっています。

Q5:『ワイルドサイド漂流記』と『ルポ路上メシ』はどちらから読むべきですか?
A5:旅先での体験や國友さん自身の行動力に関心があるなら『ワイルドサイド漂流記』、炊き出しや生活困窮、地域の支援の実態を知りたいなら『ルポ路上メシ』がおすすめです。社会問題を扱うルポから入りたい人は、『ルポ西成』や『ルポ路上生活』から読む方法もあります。

國友公司さんは、筑波大学芸術専門学群を7年かけて卒業し、現地に身を置く取材スタイルで知られるルポライターです。2018年の『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』を出発点に、『ルポ路上生活』『ルポ歌舞伎町』などを通して、普段は見えにくい街の暮らしや人々の事情を描いてきました。

2025年には『ワイルドサイド漂流記』と『ルポ路上メシ』を刊行。2026年には東洋経済オンラインで、ゴミ屋敷や孤独、家族の問題を扱う記事も継続的に発表しています。取材対象は変化していても、具体的な生活の現場から人間や社会を描くという特徴は、これまでの作品にも現在の執筆活動にも通じています。

國友公司さんの作品を読む際は、現場に身を置いたからこそ描ける具体性や臨場感を味わうと同時に、一人の取材者が見た経験と、社会全体の実態を示すデータを区別することが大切です。その視点を持てば、西成、歌舞伎町、路上生活、炊き出し、そして孤独をめぐる記事から、ニュースの見出しだけでは分からない社会の一面を読み取れるはずです。

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トレンドリサーチャー 土屋 航平
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