ジュリクソン・プロファーは、キュラソー島ウィレムスタッド出身のプロ野球選手です。スイッチヒッターとして左右両打席に立てる打撃力と、外野を中心に複数のポジションをこなす対応力を備え、MLBで長年プレーしてきました。2024年にはサンディエゴ・パドレスで自己最高級のシーズンを送り、オールスター選出とシルバースラッガー賞受賞を果たしています。
一方、2026年のプロファーを理解するうえで欠かせないのが、アトランタ・ブレーブスとの契約関係と、薬物規定違反による162試合の出場停止処分です。MLB公式発表によると、2026年3月に2度目の処分が科され、その後、異議申し立ても退けられました。現在の所属状況を知るには、過去の輝かしい成績だけでなく、この最新動向も押さえる必要があります。
【ジュリクソン・プロファーはどんな選手?プロフィールと読み方】

ジュリクソン・プロファーの英語表記はJurickson Profarです。日本語では「ジュリクソン・プロファー」と表記されます。1993年2月20日生まれで、2026年10月時点では33歳。カリブ海に位置するオランダ王国構成国のキュラソー島、その中心都市ウィレムスタッドの出身です。
MLBの公式選手プロフィールに掲載された基本情報を整理すると、次のようになります。
- 氏名:ジュリクソン・バルサロミュウス・プロファー(Jurickson Barthelomeus Profar)
- 生年月日:1993年2月20日
- 年齢:33歳(2026年10月時点)
- 出身地:キュラソー島ウィレムスタッド
- 投打:右投両打
- 守備位置:外野手。主に左翼を守り、内野でのプレー経験もあります。
- MLBデビュー:2012年9月2日
- 主な所属球団:テキサス・レンジャーズ、オークランド・アスレチックス、サンディエゴ・パドレス、コロラド・ロッキーズ、アトランタ・ブレーブス
プロファーの特徴は、右投げでありながら左右どちらの打席にも立てることです。相手投手の左右を問わず起用しやすく、打順や守備位置の選択肢を広げられます。キャリア初期には遊撃手や二塁手としてもプレーし、メジャーでは外野を中心に指名打者なども経験しました。
そのため、プロファーは単純な長距離打者というより、出塁能力と長打力を併せ持ち、複数の役割を担える野手として評価されてきた選手です。
【経歴を年表で整理】レンジャーズからブレーブスまでの歩み
プロファーは10代でメジャーの舞台に立ち、複数球団を渡り歩きながら経験を積みました。若手時代の期待、出場機会の変化、そして2024年の飛躍という流れを追うと、キャリアの転換点が見えてきます。
| 時期 | 所属・出来事 | 主な注目ポイント |
|---|---|---|
| 2012年 | テキサス・レンジャーズでMLBデビュー | 19歳でメジャー初出場 |
| 2019年 | オークランド・アスレチックス | 内野手としても経験を積み、20本塁打を記録 |
| 2020~2022年 | サンディエゴ・パドレス | 複数ポジションを経験しながら出場機会を重ねる |
| 2023年 | コロラド・ロッキーズを経てパドレスに復帰 | シーズン途中に所属球団が変わる |
| 2024年 | パドレス | 打率.280、24本塁打。初のオールスター選出とシルバースラッガー賞受賞 |
| 2025年1月 | アトランタ・ブレーブスと契約 | 3年総額4200万ドルの契約を締結 |
| 2025年3月~7月 | 薬物規定違反による80試合の出場停止 | 7月2日にブレーブスで復帰 |
| 2026年3月 | 162試合の出場停止処分 | 2度目の薬物規定違反に関する処分でMLBのシーズンを欠場 |
| 2026年10月 | ティブロネス・デ・ラ・グアイラへの登録 | MiLB公式選手ページの最新取引情報に記載 |
2012年にレンジャーズでデビューしたプロファーは、若くしてメジャーの経験を積みました。2019年にはアスレチックスで20本塁打を記録。2023年にはロッキーズとパドレスの両方でプレーするなど、所属球団や起用法が変化する時期もありました。
大きな転機となったのが2024年です。パドレスで158試合に出場し、打率.280、24本塁打、85打点、出塁率.380、OPS.839をマーク。初のオールスター選出に加え、ナショナル・リーグのシルバースラッガー賞を獲得しました。
この実績を背景に、2025年1月にはブレーブスと3年総額4200万ドルの契約を結びます。しかし、同年3月の出場停止処分によって新天地でのシーズンは中断。復帰後は80試合に出場したものの、2026年にも再び出場停止処分を受け、キャリアは新たな局面を迎えています。
【成績を分析】プロファーの強みは出塁率と対応力
ジュリクソン・プロファーのMLB成績を評価する際、打率や本塁打だけに注目するのは十分ではありません。四球などを含む出塁能力、長打を含めた総合的な打撃指標、そして複数の守備位置を経験してきた点を合わせて見る必要があります。
MLB公式選手プロフィールとBaseball Savantの通算データによると、2025年シーズン終了時点のレギュラーシーズン通算成績は以下のとおりです。
- 通算出場試合:1,199試合
- 通算安打:995安打
- 通算本塁打:125本
- 通算打点:487打点
- 通算打率:.245
- 通算出塁率:.333
- 通算OPS:.731
通算打率は.245ですが、出塁率は.333。打率だけでは把握できない四球などによる出塁も、プロファーの打撃を理解する材料になります。左右両打ちという特性もあり、チームは相手投手や打順に応じて起用法を組み立てられます。
特に注目したいのは2024年の成績です。打率.280、出塁率.380、長打率.459を記録し、OPSは.839に達しました。24本塁打は当時の自己最多で、85打点、94得点も記録。158試合に出場したことからも、打撃成績だけでなくシーズンを通して戦力になった点が分かります。
また、2024年のナ・リーグ地区シリーズでは、左翼守備でムーキー・ベッツの本塁打性の打球を好捕したプレーもMLB公式プロフィールに記録されています。攻撃面だけでなく、守備で試合の流れを変えられることも、プロファーの価値を考えるうえで見逃せません。
一方、2025年は出場停止の影響で80試合にとどまりました。打率.245、14本塁打、43打点、出塁率.353、OPS.787という数字は一定の打撃力を示していますが、2024年と同じ規模の出場機会を得たシーズンではありません。両年を比較する際は、成績の差だけでなく出場試合数の違いも考慮する必要があります。
【2026年最新】現在の所属球団と162試合出場停止の経緯
2026年のプロファーについて、最も重要なのはブレーブスとの契約関係と、MLBでプレーできない状況を区別することです。ブレーブスと契約しているからといって、2026年シーズンに同球団の外野手として試合に出場しているわけではありません。
MLBの発表によると、プロファーは2025年3月31日、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が検出されたことを受け、薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けました。2025年7月2日にブレーブスで復帰した後は、80試合に出場してシーズンを終えています。
さらに2026年3月4日、MLBはプロファーに対し、外因性テストステロンおよびその代謝物が検出されたことを理由に、162試合の出場停止処分を発表しました。2度目の違反に関する処分であり、無給での出場停止に加え、ポストシーズンとワールド・ベースボール・クラシックへの出場も認められない内容でした。
選手会側は異議申し立てを行いましたが、Reutersは2026年3月19日、申し立てが退けられ、プロファーが2026年シーズンを欠場することになったと報じています。ブレーブスが発表した声明でも、球団は処分対象となった事態への失望を表明しました。
契約面では、プロファーは2025年に結んだ3年総額4200万ドルの契約により、2027年までの契約を残しています。ただし、2027年に実際に出場できるか、どのような役割を担うかについては、今後の状況を見極める必要があります。
また、MiLB公式選手ページの最新トランザクション欄には、2026年10月20日付で、ベネズエラのティブロネス・デ・ラ・グアイラへの登録が記録されています。これはブレーブスでのMLB出場と同じ意味ではありません。2026年の現在地を把握する際は、MLBの処分、契約上の所属、他リーグの登録情報を分けて確認することが大切です。
【ジュレミー・プロファーとの兄弟関係】弟も野球選手
プロファーの家族については、弟のジュレミー・プロファー(Juremi Profar)も野球選手として知られています。MLB公式プロフィールによると、ジュリクソンにはジュレミーとジュディックという2人の弟がおり、兄弟はいずれもキュラソー島にルーツを持ちます。
ジュレミー・プロファーは1996年1月30日生まれで、兄と同じウィレムスタッド出身です。主な守備位置は内野で、2013年から2019年までテキサス・レンジャーズ傘下のマイナーリーグでプレーしました。MiLB公式プロフィールには、マイナー通算2,374打数、打率.265、49本塁打という成績が掲載されています。
ただし、兄のジュリクソンと弟のジュレミーは、同じプロ野球選手でも歩んできたキャリアが異なります。ジュリクソンは2012年にMLBデビューを果たし、オールスター選出やシルバースラッガー賞受賞を経験しました。一方、ジュレミーは主にマイナーリーグでキャリアを積んだ内野手です。
兄弟であることは確かな事実ですが、兄の実績をそのまま弟の評価に結び付けることはできません。両者の成績や所属歴を個別に確認することで、プロファー家の野球キャリアをより正確に理解できます。
【プロの結論】プロファーを評価する3つの判断基準
ジュリクソン・プロファーを評価するなら、第一に2024年の打撃成績、第二に左右両打ちと守備の柔軟性、第三に2025年以降の出場停止処分と今後の競技活動を分けて考える必要があります。
第一の基準は、2024年の実績が示す打撃力です。打率.280、24本塁打、出塁率.380という数字は、プロファーがメジャーで中軸を支えられる打撃能力を発揮したことを示しています。初のオールスター選出とシルバースラッガー賞受賞も、そのシーズンの評価を裏付けています。
第二の基準は、起用の幅です。プロファーは左翼を中心とする外野手ですが、内野や指名打者としての経験もあります。左右両打ちのため、チーム編成や打順の組み立てにおいて複数の選択肢を提供できる選手です。ただし、過去に守ったポジションがすべて同じ水準で守れることを意味するわけではなく、実際の起用法や守備成績も確認すべきです。
第三の基準は、現在の出場資格と信頼性です。2026年には2度目の薬物規定違反に関する162試合の出場停止処分が科され、異議申し立ても退けられました。これは選手評価において無視できない事実です。過去の成績が優れていても、実際に試合へ出場できるかどうかは別の問題であり、今後の復帰を考える際には処分の影響と球団側の判断を確認する必要があります。
また、「ブレーブス所属」という表現だけで現在の状況を判断するのも適切ではありません。契約が続いていることと、MLBの公式戦に出場できることは同義ではないからです。2026年のプロファーを調べる読者にとっては、通算成績や受賞歴に加え、最新の処分状況と登録情報を確認することが、最も実用的な判断基準になります。
【ジュリクソンプロファー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ジュリクソン・プロファーの読み方は?
A1:日本語では「ジュリクソン・プロファー」と表記されます。英語表記はJurickson Profarです。
Q2:ジュリクソン・プロファーは2026年現在どこの球団に所属していますか?
A2:MLBではアトランタ・ブレーブスとの契約関係がありますが、162試合の出場停止処分により2026年のMLBシーズンを欠場しました。2026年10月20日付のMiLB公式選手ページには、ベネズエラのティブロネス・デ・ラ・グアイラへの登録も記録されています。
Q3:プロファーの最高のシーズンはいつですか?
A3:代表的な飛躍の年は2024年です。パドレスで打率.280、24本塁打、85打点、OPS.839を記録し、初のオールスター選出とナ・リーグのシルバースラッガー賞受賞を果たしました。
Q4:ジュレミー・プロファーはジュリクソンの弟ですか?
A4:はい。ジュレミー・プロファーはジュリクソンの弟で、主に内野手としてレンジャーズ傘下のマイナーリーグなどでプレーした野球選手です。
Q5:プロファーの投打と守備位置は?
A5:右投両打で、主な守備位置は外野手、特に左翼です。キャリア初期には遊撃手や二塁手も経験し、指名打者として起用された実績もあります。
ジュリクソン・プロファーは、キュラソー島出身の右投両打の外野手です。2012年にMLBデビューを果たし、複数球団で経験を積み、2024年にはパドレスでオールスター選出とシルバースラッガー賞受賞を達成しました。打撃力、出塁能力、複数ポジションへの対応力が、これまでのキャリアを支えてきた強みです。
一方、2026年は薬物規定違反に関する162試合の出場停止処分によって、MLBの公式戦に出場できないシーズンとなりました。ブレーブスとの契約関係が残ることと、実際の出場状況は分けて考える必要があります。
今後の焦点は、2027年に向けた契約上の扱い、競技活動の動向、そして再びメジャーの舞台でプレーできるかどうかです。過去の輝かしい実績と2026年の厳しい現状を両面から見ることが、ジュリクソン・プロファーという選手を正確に理解するためのポイントです。