元DEEPライト級王者、元戦極ライト級王者、元CAGE FORCEライト級王者として知られる総合格闘家・廣田瑞人(ひろた・みずと)。修斗でプロデビューを果たし、国内の主要団体でタイトルを獲得した後、UFCやRIZINにも参戦した実力派ファイターです。
2026年10月現在、廣田瑞人のプロ総合格闘技における最終試合は、2019年7月28日の「RIZIN.17」でのホベルト・サトシ・ソウザ戦です。公開されている戦績記録では、その後のプロ公式戦は確認できません。一方、正式な引退発表の有無や、現在の所属ジムでの具体的な活動については、試合に出場していないという事実と分けて考える必要があります。
【廣田瑞人の現在】2026年最新情報と最終試合を整理

廣田瑞人の現在を把握するうえで、最初に押さえておきたいのは、最後に確認できるプロ公式戦と、現在の活動状況は別の情報だという点です。
RIZIN公式サイトの選手プロフィールや、Sherdog、Tapologyなどの総合格闘技データベースでは、廣田の最終戦は2019年7月28日に開催された「RIZIN.17」とされています。対戦相手はブラジル出身のホベルト・サトシ・ソウザで、廣田は1ラウンド3分05秒、グラウンドパンチによるTKOで敗れました。
2026年10月までに、これを上回る新たなプロ公式戦の記録は見当たりません。したがって、競技者としては長期間試合から離れている状態です。ただし、試合記録が途絶えていることだけを根拠に、本人が正式に引退を宣言した、あるいは格闘技活動を完全に終了したと断定することはできません。
所属については、RIZINの選手プロフィールや格闘技データベースで「CAVE」と記載されています。一方、CAVEの公式スタッフ一覧には廣田の名前が掲載されていません。過去の所属実績は確認できますが、2026年現在の雇用関係や指導者としての役割まで、公表情報から確定することはできない状況です。
なお、廣田の生年月日は1981年5月5日。2026年10月時点では45歳です。年齢や最終試合の日付は確認できる一方、現在の生活拠点や日常の活動を具体的に示す継続的な公式発表は限られています。
【プロフィール・経歴】修斗デビューから国内三大王座獲得まで
廣田瑞人は1981年5月5日、長崎県諫早市に生まれました。身長は171cm。幼少期には相撲を経験し、高校時代にはボクシングでインターハイに2度出場した経歴を持ちます。打撃を軸とするファイトスタイルの基礎には、こうした競技経験がありました。
21歳のとき、プロの総合格闘家を目指して上京。2004年9月には第11回全日本アマチュア修斗選手権大会のウェルター級で優勝し、アマチュア時代から結果を残しました。
プロデビューは2005年2月6日の修斗。山守正明とのデビュー戦をTKOで制し、その後は修斗ウェルター級新人王にも輝きました。デビューから6連勝を飾るなど、早い段階から国内の有望選手として頭角を現します。
2007年2月には中蔵隆志との修斗環太平洋ウェルター級王座決定戦に臨みましたが、判定で敗れ、初の王座獲得はなりませんでした。しかし、この敗戦を経て参戦したCAGE FORCEでは、翌2008年にライト級王座を獲得。さらに戦極、DEEPでも頂点に立ち、国内主要団体で実績を積み重ねていきます。
キャリアの節目となったのは、2009年の戦極ライト級王座獲得、2011年のDEEPライト級王座獲得です。特にDEEPでの復帰戦は、長期欠場を経てタイトルをつかんだ試合として記憶されています。
【全試合結果】プロ戦績31戦18勝11敗2分の歩み
SherdogやTapologyなどの公開戦績を基準にすると、廣田瑞人のプロ総合格闘技戦績は31戦18勝11敗2分です。勝利18試合のうち10試合がKO・TKO、8試合が判定決着で、一本勝ちの記録はありません。
以下は、公開されているプロ公式戦の記録を古い試合から順に整理した一覧です。Road to UFC: Japanのトーナメントで行われたエキシビション形式の試合は、プロ公式戦の通算成績とは区別しています。
| 時期 | 対戦相手 | 結果 | 大会・決着 |
|---|---|---|---|
| 2005年2月 | 山守正明 | 勝利 | 修斗・TKO |
| 2005年6月 | 岡田孔明 | 勝利 | 修斗・TKO |
| 2005年9月 | 児山佳宏 | 勝利 | 修斗・判定 |
| 2005年12月 | 光陰兜 | 勝利 | 修斗・判定 |
| 2006年2月 | ダニーロ・シェウマン | 勝利 | 修斗・判定 |
| 2006年5月 | 風田陣 | 勝利 | 修斗・判定 |
| 2007年2月 | 中蔵隆志 | 敗北 | 修斗・判定 |
| 2007年8月 | 天突頑丈 | 敗北 | 修斗・判定 |
| 2007年12月 | シン・ドゥギ | 勝利 | CAGE FORCE・KO |
| 2008年2月 | ジョニー・フラシェ | 勝利 | CAGE FORCE・KO |
| 2008年4月 | 鹿又智成 | 勝利 | CAGE FORCEライト級王座決定戦・TKO |
| 2008年8月 | ライアン・シュルツ | 勝利 | 戦極・KO |
| 2008年11月 | 横田一則 | 敗北 | 戦極・判定 |
| 2009年2月 | 井上克也 | 引き分け | CAGE FORCE・判定 |
| 2009年5月 | 石田光洋 | 勝利 | 修斗・TKO |
| 2009年8月 | 北岡悟 | 勝利 | 戦極ライト級タイトルマッチ・TKO |
| 2009年12月 | 青木真也 | 敗北 | Dynamite!!・アームロックによる一本 |
| 2011年8月 | 菊野克紀 | 勝利 | DEEPライト級タイトルマッチ・判定 |
| 2012年2月 | 池本誠知 | 勝利 | DEEPライト級タイトルマッチ・判定 |
| 2012年7月 | パット・ヒーリー | 敗北 | Strikeforce・判定 |
| 2013年3月 | ハニ・ヤヒーラ | 敗北 | UFC・判定 |
| 2013年6月 | ホドリゴ・ダム | 敗北 | UFC・判定 |
| 2014年4月 | 中村大介 | 勝利 | DEEP・判定 |
| 2014年10月 | 今成正和 | 勝利 | DEEP・TKO |
| 2014年12月 | キム・ギュファ | 勝利 | DEEP DREAM IMPACT・TKO |
| 2015年10月 | 石原夜叉坊 | 引き分け | UFC Fight Night・判定 |
| 2016年12月 | コール・ミラー | 勝利 | UFC・判定 |
| 2017年6月 | アレクサンダー・ヴォルカノフスキー | 敗北 | UFC・判定 |
| 2018年2月 | ロス・ピアソン | 敗北 | UFC・判定 |
| 2018年12月 | クリストス・ジアゴス | 敗北 | UFC・判定 |
| 2019年7月 | ホベルト・サトシ・ソウザ | 敗北 | RIZIN.17・1R 3分05秒 TKO |
この一覧から見えてくるのは、廣田が修斗時代から勝利を積み上げ、2008~2012年に国内外の強豪と競い合いながら、UFC参戦後も世界レベルの選手との対戦を重ねたことです。
なお、UFC公式選手ページには通算19勝10敗2分という数字が掲載されている場合があります。これは2019年のRIZIN.17での敗戦を反映した通算戦績とは異なります。RIZIN参戦後まで含めたプロ戦績を確認する場合は、最終試合の結果を反映した18勝11敗2分という記録が整合的です。
【歴代タイトル・獲得実績】CAGE FORCE・戦極・DEEPで頂点へ
廣田瑞人のキャリアを語るうえで欠かせないのが、国内主要団体のライト級タイトルを獲得した実績です。単に一つの団体で長く活躍した選手ではなく、異なる競技環境で結果を残した点に強みがあります。
2008年4月5日、CAGE FORCEライト級王座を獲得。鹿又智成との王座決定戦では、1ラウンド1分でTKO勝ちを収めました。短時間で試合を終わらせたこの勝利は、廣田の打撃力を印象づける結果となりました。
翌2009年8月2日には、戦極ライト級チャンピオンシップで王者・北岡悟と対戦。グラウンドでの膝蹴りによるTKO勝ちで、第2代戦極ライト級王者に就きました。寝技や組み技に強い北岡を相手に、フィニッシュまで持ち込んだことは大きな評価材料です。
さらに2011年8月26日、DEEP 55 IMPACTで菊野克紀が保持していたライト級王座に挑戦。3ラウンドを戦い抜き、判定5対0で勝利して第6代DEEPライト級王者となりました。2012年2月には池本誠知を判定で破り、同王座の防衛にも成功しています。
主な獲得タイトルは次のとおりです。
- 2004年:全日本アマチュア修斗選手権ウェルター級優勝
- 2005年:修斗ウェルター級新人王
- 第2代CAGE FORCEライト級王者
- 第2代戦極ライト級王者
- 第6代DEEPライト級王者
タイトル戦の結果だけでなく、青木真也、北岡悟、菊野克紀ら、異なる強みを持つ選手との対戦経験もキャリアの重要な要素です。廣田は打撃を軸にしながら、国内MMAの多様な競技スタイルに対応してきました。
【UFC戦績・参戦経緯】一度の契約解除から再びオクタゴンへ
廣田瑞人は2013年にUFCと契約し、世界最高峰の総合格闘技団体で戦う機会を得ました。初期のUFC参戦ではハニ・ヤヒーラ、ホドリゴ・ダムに敗れ、2連敗を喫して契約解除となります。
その後、2015年に開催されたリアリティ番組形式のトーナメント「Road to UFC: Japan」に参加。ロイ・ネルソン率いるチーム・ネルソンの一員として戦い、太尊伸光、DJ.taikiらを破って決勝に進出しました。決勝の石原夜叉坊戦は判定引き分けでしたが、廣田は再びUFCとの契約を勝ち取ります。
2016年12月17日のUFC復帰戦では、コール・ミラーに判定3対0で勝利。これがUFC本戦での初勝利となりました。経験豊富な選手を相手に、持ち味である打撃を生かして勝ち切った試合です。
しかし、その後はアレクサンダー・ヴォルカノフスキー、ロス・ピアソン、クリストス・ジアゴスに判定で敗れました。2018年12月のジアゴス戦が、記録上の最後のUFC戦となっています。
UFCでの戦績は、集計基準により表示差が生じることがありますが、公式戦の結果を整理すると1勝5敗1分です。世界のトップ選手と対戦した経験は、勝敗だけでは測れない廣田のキャリアの一部です。一方で、UFCで安定して勝ち星を積み重ねることは難しく、2018年の契約終了後は国内復帰へと向かいました。
【RIZIN.17試合結果】ホベルト・サトシ・ソウザ戦で何が起きたのか
廣田瑞人の最終試合として知られるのが、2019年7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN.17」です。対戦相手は、ボンサイ柔術を代表するホベルト・サトシ・ソウザ。試合は71kg契約、5分3ラウンドのRIZIN MMAルールで行われました。
当時の廣田は、2018年12月のUFC戦を最後に国内での試合から離れていました。RIZIN参戦は約4年7カ月ぶりの国内復帰戦として注目を集めました。所属ジムCAVEの公式告知でも対戦カードが発表され、廣田本人は強豪サトシとの試合に向けて準備を進めていました。
試合では、サトシが序盤からテイクダウンを仕掛け、グラウンドで攻勢に出ます。廣田が一度距離を取り、スタンドでの攻防に移った場面では、サトシの右ストレートが命中。廣田がダウンすると、サトシが追撃のパウンドを連打し、レフェリーが試合を止めました。
RIZIN公式試合レポートによる結果は、1ラウンド3分05秒、グラウンドパンチによるTKO負けです。廣田にとっては厳しい結果となりましたが、試合内容を理解するには、サトシが柔術だけでなく、打撃を含む総合格闘技に適応していた点も押さえておく必要があります。
この試合の敗戦以降、廣田のプロ公式戦は公開戦績に記録されていません。RIZIN.17は、現在確認できる範囲で廣田の最後の試合として位置づけられています。
【プロの結論】廣田瑞人の引退理由と引退説の真相
廣田瑞人の引退については、2019年7月のRIZIN.17参戦前に行われたインタビューが重要な手がかりになります。格闘技専門メディア「ゴング格闘技」やRIZIN公式サイトの公開練習記事では、廣田が一度は格闘技を辞めようと考えたものの、周囲の人々や友人から「日本でもう一回見たい」と言われ、再び試合に出る決断をしたことが紹介されています。
つまり、少なくとも2019年の時点では、引退を考えるほど競技生活の継続に迷いがあったことがうかがえます。しかし、その発言はRIZIN.17への出場を決めた経緯について語ったものであり、試合後に正式な引退を発表したことを意味するものではありません。
2026年10月時点で確認できる公開戦績では、2019年7月28日以降のプロ公式戦は見当たりません。また、本人による正式な引退宣言を裏づける確かな公表情報も確認できません。したがって、現在の状態を表すなら、「長期間、プロ公式戦に出場していない元王者。ただし、正式な引退の公表については確認できない」という整理が適切です。
もう一つ重要なのは、競技活動の終了と、格闘技との関わりそのものの終了を混同しないことです。現役選手として試合に出ていなくても、練習や指導など別の形で格闘技に関わる可能性はあります。ただし、廣田が現在どのような役割を担っているかについては、公開情報だけでは確定できません。
廣田のキャリアを評価する際には、UFCやRIZINでの最終的な勝敗だけに注目するのではなく、CAGE FORCE、戦極、DEEPで王座を獲得した時期、長期欠場からの復帰、そして世界の強豪との対戦を通じて積み上げた経験を総合的に見ることが大切です。
【廣田瑞人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:廣田瑞人は2026年現在、引退していますか?
A1:2019年7月28日のRIZIN.17以降、プロ公式戦の出場記録は確認できません。一方、正式な引退発表を確定できる公表情報も確認できないため、長期休止状態と正式引退は区別して考える必要があります。
Q2:廣田瑞人の通算戦績と最後の試合は?
A2:公開されているプロ戦績は18勝11敗2分です。最終試合として確認できるのは2019年7月28日のRIZIN.17で、ホベルト・サトシ・ソウザに1ラウンド3分05秒、グラウンドパンチによるTKOで敗れています。
Q3:廣田瑞人が獲得したタイトルは何ですか?
A3:全日本アマチュア修斗選手権ウェルター級、修斗ウェルター級新人王、第2代CAGE FORCEライト級王座、第2代戦極ライト級王座、第6代DEEPライト級王座などの実績があります。UFCではコール・ミラーに勝利し、世界のトップ選手との対戦も経験しました。
廣田瑞人は、修斗でプロデビューした後、CAGE FORCE、戦極、DEEPのライト級王座を獲得し、UFCとRIZINにも参戦した日本MMA界の実力派です。ボクシングを基礎とした打撃と高いKO・TKO能力を武器に、国内外の強豪と戦い続けました。
2026年10月時点で、最後に確認できるプロ公式戦は2019年7月のRIZIN.17。正式な引退発表や現在の所属先での具体的な活動については、公開情報だけでは確定できません。最終試合の日付、通算戦績、獲得タイトル、本人が過去に語った引退への迷いを切り分けて把握することが、現在の廣田瑞人を正確に理解する近道です。
今後、新たな試合出場や本人・所属先からの発表があれば、競技復帰の可能性や現在の活動を改めて評価する材料になります。廣田瑞人のキャリアを振り返る際には、最後の敗戦だけでなく、複数団体で王座を獲得した実績と、世界の舞台に挑戦し続けた歩みの両方に目を向けたいところです。