東京メトロの料金は、2026年10月現在、普通乗車券(きっぷ)なら大人180円から、PASMOなどのICカードなら178円からです。ただし、乗車距離によって運賃は変わり、都営地下鉄への乗り継ぎや子供料金、24時間券、定期券を利用する場合には、支払額やお得になる条件も異なります。
東京メトロの公式運賃表では、普通運賃は距離別に5つの区分に分かれています。加えて、2023年3月に始まった鉄道駅バリアフリー料金の加算も、現在の運賃を理解するうえで押さえておきたいポイントです。ここでは、東京メトロの公式料金情報、運賃・乗り換え検索、東京都交通局の公表資料をもとに、2026年最新の運賃と賢い乗車券の選び方を整理します。
【東京メトロ料金は何円から?】2026年最新の距離別運賃表

東京メトロの普通運賃は、乗車する区間の距離に応じて決まります。東京メトロ公式サイトの普通券・PASMOの案内では、2026年10月時点で、大人のきっぷは180円・210円・260円・300円・330円、ICカードは178円・209円・252円・293円・324円という5段階の料金が案内されています。
以下は、公式の普通運賃表に基づく距離別の料金です。ICカード運賃ときっぷ料金では金額が異なるため、乗車回数が多い人ほど差を把握しておくと便利です。
| 乗車距離 | 大人・きっぷ | 大人・ICカード | 小児・きっぷ | 小児・ICカード |
|---|---|---|---|---|
| 1〜6km | 180円 | 178円 | 90円 | 89円 |
| 7〜11km | 210円 | 209円 | 110円 | 104円 |
| 12〜19km | 260円 | 252円 | 130円 | 126円 |
| 20〜27km | 300円 | 293円 | 150円 | 146円 |
| 28〜40km | 330円 | 324円 | 170円 | 162円 |
出典:東京メトロ公式サイト「普通券(きっぷ)」「PASMO」。金額は鉄道駅バリアフリー料金を含む。小児のきっぷ運賃は10円単位に切り上げ、ICカード運賃は1円未満を切り捨てて計算します。
表を見ると、初乗り区間ではICカードのほうが2円安く、12〜19kmでは8円安くなっています。長距離になるほど差が広がり、28〜40kmでは6円の差です。1回あたりの差は小さくても、通勤や通学、観光で何度も乗る場合には、合計額に影響します。
なお、これは東京メトロ線内の普通運賃です。JR線や私鉄、都営地下鉄を利用する場合には、各社の運賃や乗り継ぎ割引が関係するため、東京メトロ単独の運賃表だけでは最終的な支払額が分からないことがあります。
【ICカードときっぷはどちらがお得?】PASMOの運賃計算と注意点
東京メトロのICカード運賃は、PASMOやSuicaなどのIC乗車券を使って自動改札機で入場・出場した場合に適用される、1円単位の運賃です。一方、券売機できっぷを購入して乗車する場合は10円単位の運賃が適用されます。
同じ区間を乗るなら、基本的にはICカードのほうが安くなります。例えば、初乗り区間を往復すると、きっぷでは360円、ICカードでは356円です。1往復あたり4円の差ですが、平日に毎日往復するなら、20日間で80円の差になります。
ただし、ICカードであれば必ず最安になるとは限りません。24時間券や定期券など、利用条件に合った乗車券を選べば、通常のIC運賃よりも支出を抑えられる場合があります。
東京メトロの運賃計算で押さえたいのは、距離の端数処理です。公式案内では、運賃計算に用いるキロ程について、1km未満の端数を1km単位に切り上げるとしています。また、駅間の普通運賃を調べる際には、最短のキロ程に基づく駅間運賃表が参考になります。
そのため、地図上で駅同士が近く見えても、運賃区分が同じとは限りません。乗車駅と降車駅が決まっている場合は、東京メトロの「運賃・のりかえ検索」で、経路、所要時間、普通運賃、定期券運賃をまとめて確認するのが確実です。
また、PASMOの残高が不足している場合は、改札を出る前に精算が必要になることがあります。乗り越しや乗り換えを予定している場合は、目的地までの運賃を事前に確認しておくと、駅での手間を減らせます。
【東京メトロの子供料金はいくら?】年齢区分と無料になる条件
東京メトロの小児運賃は、大人運賃の半額が基本です。ただし、きっぷとICカードでは端数処理が異なるため、単純に大人料金を2で割った金額にならない区間があります。
公式サイトの年齢区分では、原則として12歳以上が大人、6歳以上12歳未満が小児、1歳以上6歳未満が幼児、1歳未満が乳児です。ただし、13歳未満の小学生は小児運賃が適用され、6歳でも小学校入学前であれば幼児として扱われます。
- 小児:大人運賃の半額。きっぷは10円単位に切り上げ、ICカードは1円未満を切り捨てます。
- 幼児:大人または小児1人に同伴する場合、2人まで無料です。3人目からは小児運賃が必要です。
- 幼児が単独で乗車する場合:小児運賃が必要です。
- 乳児:1歳未満は無料です。
例えば、初乗り区間なら小児のきっぷは90円、ICカードは89円です。小児のきっぷ料金は、区間によって大人運賃のちょうど半額にならないことがあるため、購入時には小児欄の金額を確認してください。
子供連れで東京観光をする場合は、普通運賃だけでなく、24時間券の小児料金も比較対象になります。東京メトロ24時間券は小児350円で、東京メトロ線内を何度でも利用できます。移動回数が多い日には、毎回小児運賃を支払うよりもお得になる可能性があります。
【東京メトロ24時間券・定期券の料金】何回乗れば元が取れる?
東京メトロを1日に何度も利用するなら、普通運賃だけでなく、乗り放題の乗車券も検討したいところです。代表的なのが東京メトロ24時間券で、東京メトロの全9路線が利用開始から24時間、乗り降り自由になります。
東京メトロ公式サイトによると、24時間券の料金は大人700円、小児350円です。前売り券はオンラインで販売され、購入日から6か月以内に使用を開始できます。当日券は東京メトロ各駅の券売機で購入できます。
初乗り区間を利用する場合、24時間券は4回以上の乗車でお得になります。大人がICカードで4回乗ると178円×4回で712円、きっぷなら180円×4回で720円です。いずれも700円を上回るため、短距離移動を何度も繰り返す日には24時間券が有利です。
ただし、ここでいう24時間は、暦日の始まりから終わりまでではありません。使用開始から24時間という時間制です。前売り券、当日券、ICタイプでは有効時間の起算方法が異なるため、購入する商品の案内を確認しましょう。
東京メトロ線だけでなく都営地下鉄も利用するなら、別の乗車券も候補になります。代表的な選択肢は次のとおりです。
- 東京メトロ24時間券:大人700円、小児350円。東京メトロ全9路線が対象です。
- 東京メトロ・都営地下鉄共通1日乗車券:大人1,100円、小児550円。両社の地下鉄全線を、指定日の始発から終電まで利用できます。
- Tokyo Subway Ticket 24-hour:大人1,000円、小児500円。東京メトロと都営地下鉄の全線が対象で、主に所定の条件を満たす旅行者向けに販売されています。
共通1日乗車券とTokyo Subway Ticketは、どちらも2社の地下鉄を利用できますが、有効時間や販売条件が異なります。特に旅行者向けのTokyo Subway Ticketは、購入対象者や販売方法の条件を確認してから選ぶ必要があります。
通勤・通学で繰り返し同じ区間を利用するなら、定期券も比較対象です。東京メトロの通勤・通学定期券は、利用区間と期間によって料金が決まります。通勤定期券には鉄道駅バリアフリー料金が含まれますが、通学定期券には加算されません。
参考として、東京メトロ全線を利用できる「全線定期券」は、大人の場合、1か月17,670円、3か月50,360円、6か月95,420円です。これは特定区間の通勤定期券とは異なる商品で、通常の通勤・通学定期券の料金を示すものではありません。通勤先や通学先が決まっている場合は、区間を指定して公式検索で調べるのが適切です。
【都営地下鉄との乗り継ぎ料金】70円割引と運賃の違い
東京メトロと都営地下鉄は、東京都内を走る地下鉄ですが、運営主体が異なり、普通運賃の計算体系も同一ではありません。東京メトロの運賃表をそのまま都営地下鉄に当てはめることはできず、乗車区間によっては乗り継ぎ運賃が適用されます。
東京メトロの公式案内では、東京メトロ線から都営地下鉄線へ乗り継ぐ場合、連絡普通旅客運賃から70円が割引されます。PASMOなどのIC乗車券を利用する場合も、対象となる乗り継ぎでは割引が自動的に適用されます。
ただし、割引を考える際には、東京メトロと都営地下鉄の双方を利用した場合の合計運賃で比較することが大切です。東京メトロの初乗り運賃だけを見て移動費を見積もると、目的地までの総額を正しく把握できないことがあります。
都営地下鉄の公式運賃表では、きっぷとクレジットカード等のタッチ決済は10円単位、ICカードは1円単位の運賃です。距離区分も東京メトロとは異なり、都営地下鉄では1〜4km、5〜9kmなどの区分が設定されています。同じ地下鉄でも、会社ごとの料金体系を確認する必要があります。
加えて、東京メトロでは、乗り換えに関する条件や連絡乗車券の有効区間にも注意が必要です。駅によって改札内で乗り換えられる場合と、一度改札を出る必要がある場合があり、すべての駅間で自由に乗り継げるわけではありません。
最終的な支払額を確認する際は、出発駅と到着駅を入力し、東京メトロ線内のみの経路と、都営地下鉄を含む経路を比較するとよいでしょう。所要時間だけでなく、運賃や乗り換え回数も含めて判断できます。
【東京メトロ運賃改定の経緯】バリアフリー料金はなぜ加算される?
東京メトロの現在の料金を理解するには、過去の運賃改定と鉄道駅バリアフリー料金を区別する必要があります。過去の料金表と現在の料金表を見比べると、消費税率の変更に伴う改定と、駅設備の整備を目的とする料金制度が、それぞれ異なる時期に導入されていることが分かります。
東京メトロの公式発表によると、2019年10月1日には、消費税率が8%から10%に引き上げられたことに伴い、定期券・定期外の旅客運賃が改定されました。これは税率引き上げ相当分を運賃に反映させるための改定でした。
その後、2023年3月18日から、鉄道駅バリアフリー料金制度に基づく料金の収受が始まりました。東京メトロは、ホームドアをはじめとするバリアフリー設備の整備や維持・更新を進めるため、この制度を活用しています。
普通運賃では、大人1乗車あたり10円の加算が基本です。通勤定期券にもバリアフリー料金が含まれ、公式FAQでは大人1か月あたり370円と案内されています。一方、通学定期券には大人・小児ともに加算されません。
ここで押さえたいのは、現在の運賃表に表示されている金額が、原則としてこのバリアフリー料金を含んだ総額だという点です。例えば、初乗り180円のきっぷを購入する際に、さらにバリアフリー料金10円を追加して190円と計算するのは誤りです。
2026年3月14日現在の東京メトロ公式駅間運賃表も、普通旅客運賃と鉄道駅バリアフリー料金の合計額を示しています。料金を調べる際は、古い運賃表や過去の報道記事だけで判断せず、現在の公式表を基準にすることが大切です。
運賃の改定は、鉄道事業者が自由に決められるものではありません。東京メトロのファクトブックでは、運賃の上限の設定・変更について国土交通大臣の認可が必要であり、適正な原価に適正な利潤を加えた水準を超えないか審査する制度が説明されています。運賃の変化を追う際には、税率変更、バリアフリー料金、運賃そのものの改定を分けて見ることが重要です。
【プロの結論】東京メトロ料金を安く抑える選び方
東京メトロの料金を抑えるうえで、最も大切なのは、単に1回あたりの運賃が安い乗り方を選ぶことではありません。移動する距離、1日の乗車回数、利用する路線、通勤・通学の頻度によって、最適な乗車券は変わります。
短距離を数回移動するならICカード、1日に何度も乗るなら24時間券、同じ区間を繰り返し利用するなら定期券という考え方が基本です。ただし、都営地下鉄や他社線を含む場合には、対象路線と乗り継ぎ割引まで含めて比較する必要があります。
- ICカードが向いている人:乗車回数が少なく、利用する区間も日によって変わる人。きっぷよりも1円単位で運賃が計算されます。
- 24時間券が向いている人:観光や買い物などで、東京メトロ線内を1日に何度も乗り降りする人。初乗り区間なら4回以上の乗車が目安です。
- 定期券が向いている人:同じ区間を通勤・通学などで繰り返し利用する人。1か月、3か月、6か月の料金を比較して選べます。
- 共通乗車券が向いている人:東京メトロと都営地下鉄の両方を使う予定があり、対象路線を幅広く移動する人。
反対に、1日1〜2回しか乗らない人が、乗り放題という理由だけで24時間券を購入すると、通常運賃のほうが安くなる場合があります。また、通勤定期券も、実際の利用日数や区間によってはICカードで都度精算するほうが支出を抑えられる可能性があります。
比較するときは、予定している乗車区間と回数から通常運賃の合計を計算し、乗車券の料金と照らし合わせる方法が分かりやすいでしょう。乗車券の有効時間や対象路線も確認すれば、購入後に「思っていた条件と違った」という失敗を避けられます。
【東京メトロ料金】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京メトロの初乗り料金は2026年現在いくらですか?
A1:大人はきっぷ180円、PASMOなどのICカードは178円です。1〜6kmの区間が対象で、料金には鉄道駅バリアフリー料金が含まれています。
Q2:東京メトロはきっぷとICカードのどちらが安いですか?
A2:同じ区間なら、基本的にICカードのほうが安くなります。例えば、初乗り区間はきっぷ180円に対しICカード178円です。ただし、乗車回数が多い日は24時間券なども比較してください。
Q3:東京メトロ24時間券はいくらですか?
A3:大人700円、小児350円です。東京メトロ全9路線が対象で、使用開始から24時間乗り降り自由です。都営地下鉄も利用したい場合は、共通1日乗車券などとの比較が必要です。
Q4:子供料金は何歳から必要ですか?
A4:原則として6歳以上12歳未満が小児で、小児運賃が必要です。ただし、6歳でも小学校入学前なら幼児、13歳未満の小学生は小児として扱われます。1歳以上6歳未満の幼児は、大人または小児1人につき2人まで無料です。
Q5:東京メトロと都営地下鉄を乗り継ぐと安くなりますか?
A5:対象となる連絡普通旅客運賃には70円の割引があります。PASMOなどのIC乗車券でも対象の割引が適用されますが、経路や乗り換え条件によって運賃が変わるため、事前の検索がおすすめです。
Q6:東京メトロの定期券料金はどこで調べられますか?
A6:東京メトロ公式サイトの「運賃・のりかえ検索」で、出発駅と到着駅を指定すると、定期券運賃を確認できます。通勤定期券と通学定期券では料金の扱いが異なるため、購入する種類も確認してください。
2026年10月現在、東京メトロの初乗り運賃は、大人のきっぷが180円、ICカードが178円です。普通運賃は距離別の5区分で設定され、子供料金や乗り放題の乗車券、定期券にはそれぞれ異なる条件があります。
1日に何度も乗るなら東京メトロ24時間券、同じ区間を継続的に利用するなら定期券、利用区間が日によって変わるならICカードが有力な選択肢です。都営地下鉄も利用する場合には、70円の乗り継ぎ割引や共通乗車券の条件も確認しましょう。
運賃表を見る際は、バリアフリー料金がすでに含まれているかどうかにも注意が必要です。最終的には、東京メトロの公式運賃表と運賃・のりかえ検索で出発駅から目的地までの料金を確認し、移動回数や利用時間に合った乗車券を選ぶことが、無駄な交通費を減らす近道です。