東京競馬場の馬場状態を確認するときは、JRA公式の発表だけでなく、芝・ダートそれぞれの含水率、クッション値、直近の降雨量、コースの傷み具合まで見ることが大切です。同じ「良馬場」でも、芝の反発力や水分量、内柵沿いの状態によって、レースの時計や脚質ごとの有利不利が変わることがあります。
2026年10月28日時点で、JRA公式の東京競馬場「馬場情報」に掲載されている直近の開催は、10月25日(日曜)の第4回東京競馬第9日です。馬場状態欄は10月23日(金曜)正午現在で芝・ダートともに「良」。一方、週間情報には10月24日(土曜)の降雨量6.5ミリも記録されています。発表の基準時刻と実際のレース当日の状況を区別することが、馬場を正しく読む第一歩です。
【2026年最新】東京競馬場の馬場状態は?JRA公式の発表を確認

東京競馬場の馬場状態を調べる際、最初に見るべき情報源はJRA公式サイトの「馬場情報(東京競馬場)」です。芝・ダートの馬場状態に加え、含水率、芝のクッション値、週間の天候や雨量、芝の状態、使用コースなどを確認できます。
2026年10月28日時点で確認できる直近の開催情報を整理すると、次のとおりです。
- 対象開催:第4回東京競馬第9日(2026年10月25日)
- 馬場状態欄の基準時刻:2026年10月23日(金曜)正午
- 発表欄の天候:曇
- 芝:良
- ダート:良
- 週間情報の雨量:10月24日(土曜)は6.5ミリ、10月25日(日曜)は0.0ミリ
ここで注意したいのは、馬場状態欄の基準時刻が金曜日の正午になっている点です。週末の降雨や気温、散水などによって馬場は変化するため、この表示だけを見て日曜日の全レースが同じコンディションだったと判断するのは適切ではありません。
また、JRA公式ページの含水率欄には、ゴール前と4コーナーの数値として、芝がそれぞれ17.5%、16.9%、ダートが7.4%、7.9%と掲載されています。これらの数値を参照する際も、馬場状態欄に記された基準時刻と測定時刻を確認し、異なる時点の情報を混同しないことが重要です。
なお、2026年10月25日付のスポニチ競馬Webによる馬場情報では、前日午前7時に測定した芝のクッション値は9.5で「標準」と紹介されました。これは前日測定の数値であり、次の開催日の測定値を示すものではありません。次回の予想では、直近の数値をそのまま流用せず、開催直前に更新される公式発表を改めて確認してください。
【良・稍重・重・不良】4段階の違いと芝・ダートへの影響
JRAでは、芝・ダートともに馬場状態を「良」「稍重」「重」「不良」の4段階に区分しています。基本的な考え方は、馬場の湿潤度合いです。水分が少なく乾燥している状態が良で、水分が増えるにつれて稍重、重、不良へと区分されます。
ただし、この4段階は単純に水分量だけで機械的に決められるものではありません。コース全体の状態を総合的に判断するため、含水率の数値だけを見て公式発表と異なる状態を断定しないようにしましょう。
| 馬場状態 | 基本的な特徴 | 予想で確認したいポイント |
|---|---|---|
| 良 | 4区分の中では水分が少ない状態 | 時計の速さ、芝の反発力、コースの傷み、走破時計の比較 |
| 稍重 | 良より水分が多い状態 | 雨量、含水率の変化、芝の走りやすさ、ダートの砂の締まり具合 |
| 重 | 水分が多く、馬場の湿潤が進んだ状態 | 道悪実績、走破時計、先行馬と差し馬の位置取り、馬場適性 |
| 不良 | 4区分の中で最も湿潤した状態 | 当日の実際の走りやすさ、道悪適性、馬場の変化、展開 |
芝とダートでは、同じ馬場状態でもレースへの影響が異なります。芝は水分量に加え、芝の生育状況や路盤の締まり具合によって反発力が変化します。雨で水分が増えれば必ず時計が遅くなる、と決めつけることはできません。
ダートは、表層のクッション砂に含まれる水分が重要です。一般に、湿ったダートでは砂が締まって時計が速くなるケースがありますが、降雨量や砂の状態、レース展開によって結果は変わります。乾いたダートなら差し馬、湿ったダートなら先行馬という単純なルールだけで予想するのは危険です。
馬場状態を予想に取り入れる際は、4段階の区分を出発点にしながら、実際にその日の東京競馬場でどのような時計が出ているかを確認するのが基本です。
【含水率・クッション値】数値の意味と東京競馬場での見方
東京競馬場の芝の状態を詳しく調べるなら、含水率とクッション値の両方を確認しましょう。どちらも馬場の状態を数値で把握するための指標ですが、測定対象も意味も異なります。
含水率は「どれだけ水分を含んでいるか」を示すJRAの説明によると、含水率は馬場から採取した試料に含まれる水分の割合を、重量を基準とした百分率で示したものです。芝では芝の根より下にある路盤砂、ダートでは表層のクッション砂を試料として測定します。
例えば、含水率15%は、試料100グラムに対して水分が15グラム含まれていることを意味します。数値が大きいほど、試料に含まれる水分が多いという読み方です。
JRAが公表する過去の馬場状態と含水率の関係を参考にすると、東京競馬場の芝では、良が19%以下、稍重が17~21%、重が18~23%、不良が20%以上という目安が示されています。ダートは全競馬場共通の参考範囲として、良が9%以下、稍重が7~13%、重が11~16%、不良が14%以上です。
これらの範囲には重複があります。例えば、東京競馬場の芝で含水率が19%だったとしても、数値だけで良か稍重かを確定することはできません。測定箇所や天候などによっても値は変わるため、JRAが発表する正式な馬場状態を優先してください。
クッション値は芝表層の反発力を示すクッション値は、芝の表面に重りを落下させた際の反発力を測定する指標です。含水率が芝の根の下にある路盤砂の水分状態を示すのに対し、クッション値には芝の生育状況や路盤の締まり具合なども反映されます。
JRAが示す芝のクッション値の目安は、次のとおりです。
- 12以上:硬め
- 10以上12未満:やや硬め
- 8以上10未満:標準
- 7以上8未満:やや軟らかめ
- 7以下:軟らかめ
例えば、クッション値9.5なら「標準」の範囲に入ります。ただし、クッション値が高いから必ず逃げ・先行馬が有利、低いから必ず差し馬が有利というわけではありません。数値は芝表層の状態を把握する手掛かりであり、脚質の有利不利を直接判定するものではないためです。
また、クッション値は芝コースの指標です。ダートの状態を判断するときは、含水率や砂の状態、走破時計などを重視してください。
【発表時刻と確認方法】JRA公式の最新情報をいつ見るべきか
東京競馬場の馬場状態は、JRA公式サイトの「馬場情報(東京競馬場)」から確認できます。ページでは、馬場状態だけでなく、芝のクッション値、ゴール前と4コーナーの含水率、週間情報、芝丈、使用コース、芝の傷み具合などをチェックできます。
発表時刻について、JRAは含水率とクッション値を開催前日および開催当日に公表すると案内しています。基本的な公表予定は、開催前日の金曜日が昼過ぎ、開催当日が概ね午前9時30分ごろです。実際の測定時刻は調教時間や天候などによって異なるため、公表欄に記載された時刻も確認してください。
含水率は原則として金曜日に午前中、土日の開催日は早朝に測定されます。クッション値についても、測定時刻は各競馬場の調教時間や天候などに左右されます。発表予定時刻と測定時刻は同じ意味ではありません。
効率よく確認するなら、次の順番がおすすめです。
- 1. 馬場状態:芝とダートそれぞれの「良・稍重・重・不良」を確認する。
- 2. 発表日時・測定時刻:数値がいつの状態を示しているかを確かめる。
- 3. 含水率:ゴール前と4コーナーの値を見比べる。
- 4. クッション値:芝表層の硬さ・軟らかさの目安を把握する。
- 5. 週間情報:直近の降雨量、散水、芝刈りなどの管理作業を確認する。
- 6. 芝の状態・使用コース:内柵沿いの傷みや、A・B・Cコースの切り替えを確認する。
とくに注意したいのは、金曜日に確認した情報を日曜日までそのまま使わないことです。土曜日の降雨や日曜日の天候によって状況が変わる可能性があるため、開催当日の発表とレース結果を組み合わせて判断しましょう。
【天候と東京コースの特徴】雨量・内柵沿いの傷みが予想を左右する
東京競馬場の馬場を読む際は、当日の天候だけでなく、開催前からの雨量や芝の管理状況にも目を向ける必要があります。晴れていても、前日に降った雨が馬場に残っていれば、含水率や走破時計に影響する可能性があるためです。
2026年10月25日の開催に関するJRA公式の週間情報では、10月24日(土曜)の雨量は6.5ミリ、10月25日(日曜)は0.0ミリと記録されています。これは、レース当日の天気だけを見ても、直前までの馬場の変化を十分に把握できないことを示す一例です。
同じ開催のJRA公式情報では、東京競馬場の芝コースについて、向正面直線から正面直線にかけての内柵沿いに傷みが見られると説明されています。芝丈は野芝が10~12センチ、洋芝が10~14センチで、使用コースはAコースでした。
東京競馬場の芝コースは、Aコースで内柵を最内に設置し、BコースではAコースから3メートル、Cコースでは6メートル外側に内柵を移動する構造です。内柵の位置が変われば、使用される走路の範囲も変わるため、過去の開催と同じような馬場状態に見えても、単純に比較できない場合があります。
JRAの第4回・第5回東京競馬の馬場概要では、第3回東京競馬終了後にコース内側を中心として約3万7,000平方メートルの芝を張り替え、クッション性を確保するためのエアレーション作業を実施したことも説明されています。開催期間中も芝の生育管理のため散水などが行われます。
こうした管理作業は、馬場の状態を維持するためのものです。ただし、芝を張り替えたことや散水が実施されたことだけで、特定の脚質が有利になると決めつけることはできません。開催の進行に伴う傷み、当日の天候、実際のレース結果を併せて確認が必要です。
【馬場状態を予想に生かす】数値だけで決めない判断基準
東京競馬場の馬場情報を競馬予想に生かすには、公式発表の数値をそのまま勝ち馬の選定に結びつけるのではなく、複数の材料を組み合わせる必要があります。
まず芝では、馬場状態とクッション値を確認したうえで、直近のレースでどの程度の時計が出ているかを見ましょう。良馬場でもクッション値が異なれば表層の反発力が異なる可能性があります。また、内柵沿いの傷みが目立つ場合は、各馬がどの位置を通っているかにも注目したいところです。
ダートでは、含水率と雨量に加え、当日の走破時計や位置取りを確認します。湿ったダートでは時計が速くなるケースがありますが、コースの状態や展開によって傾向は変わります。馬場状態の区分だけを根拠に、前残りや差し有利を断定しないようにしてください。
馬場情報と競馬予想を結びつける際は、次の3点を意識すると判断を整理しやすくなります。
- 公式発表と実際のレース結果が一致しているか:馬場状態だけでなく、時計や通過順位の傾向も確認する。
- 馬場情報の時刻は新しいか:前日測定の含水率やクッション値と、当日発表の情報を混同しない。
- 馬場以外の要素も考慮しているか:距離、枠順、展開、馬自身の道悪適性なども判断材料にする。
例えば、芝が良馬場でクッション値も標準だったとしても、当日のレースで内柵沿いの傷みが目立ち、外側を通った馬が伸びているなら、その傾向を次のレースの検討材料にできます。ただし、1レースだけで結論を出すのではなく、複数のレースで同様の傾向が見られるかを確かめることが大切です。
また、馬場状態を重視した予想が向いているのは、公式発表や当日のレース結果を確認しながら判断を更新できる人です。一方、含水率やクッション値の数値だけで買い目を決めたい人は注意が必要です。数値は有力な判断材料ですが、レース結果を保証するものではありません。
【東京競馬場の馬場状態】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京競馬場の馬場状態はどこで確認できますか?
A1:JRA公式サイトの「馬場情報(東京競馬場)」で確認できます。芝・ダートの馬場状態、含水率、芝のクッション値、週間の天候や雨量、芝の状態、使用コースなどが掲載されています。最新の予想に使う場合は、発表日時と測定時刻も確認してください。
Q2:含水率が高ければ、必ず稍重・重・不良になりますか?
A2:必ずしもそうではありません。含水率と馬場状態にはおおよその関係がありますが、JRAは馬場全体の状態を総合的に判断して区分を決めています。測定箇所や天候によって数値が目安の範囲を外れることもあるため、公式発表の馬場状態を優先しましょう。
Q3:クッション値が高いと、逃げ馬や先行馬が有利になりますか?
A3:クッション値は芝表層の反発力を示す指標ですが、脚質の有利不利を直接判定する数値ではありません。実際のレース結果、走破時計、内外の傷み、展開などを併せて確認する必要があります。クッション値だけで買い目を決めるのは避けましょう。
東京競馬場の馬場状態を把握するには、JRA公式の最新発表を起点に、芝・ダートの区分、含水率、クッション値、天候、使用コース、芝の傷み具合を順番に確認することが大切です。
2026年10月28日時点で、JRA公式の直近の東京開催欄は10月25日分で、馬場状態欄の基準時刻は10月23日(金曜)正午です。芝・ダートともに良と表示されていますが、週間情報には前日の降雨も記録されています。過去の開催情報と次回開催の最新値を混同しないようにしましょう。
含水率は水分量、クッション値は芝表層の反発力を示す指標です。どちらも馬場を分析するうえで役立ちますが、数値だけで馬場状態や脚質の有利不利を断定することはできません。開催直前の公式発表を確認し、当日の走破時計やレース展開、コースの傷み具合まで組み合わせることが、東京競馬場の馬場状態を予想に生かすための基本です。