2026年10月28日現在、第85期A級順位戦は名人挑戦権を懸けたリーグ戦の序盤から中盤へと進み、永瀬拓矢九段と豊島将之九段がともに4勝0敗で首位を争っています。増田康宏八段は3勝1敗と追走。10月16日には永瀬九段が広瀬章人九段に、糸谷哲郎九段が千田翔太八段にそれぞれ勝利しました。
日本将棋連盟の公式成績と名人戦棋譜速報の対戦表によると、次のA級対局は10月30日の佐藤天彦九段対伊藤匠二冠戦です。この記事では、第85期A級順位戦の最新勝敗、2026年度のA級順位表、今後の対局予定、永瀬九段と豊島九段の名人挑戦権争い、プレーオフ条件、降級の仕組みまで、観戦に必要な情報を整理します。
【第85期A級順位戦速報】10月28日時点の最新勝敗と注目対局

第85期A級順位戦は2026~2027年に行われるリーグ戦です。日本将棋連盟の公式対戦表では、10月16日までに永瀬拓矢九段、豊島将之九段が4戦全勝。両者が無敗で並ぶ展開となり、名人挑戦権争いは早くも注目を集めています。
直近の大きな動きは、10月13日の豊島九段対増田康宏八段戦と、10月15~16日に行われた3局です。豊島九段は増田八段との直接対決を制し、開幕からの連勝を4に伸ばしました。永瀬九段も10月16日に広瀬章人九段を破り、全勝を守っています。
10月15日には佐々木勇気八段が近藤誠也八段に勝利。翌16日には糸谷哲郎九段が千田翔太八段を破りました。一方、増田八段は豊島九段に敗れ、開幕3連勝から3勝1敗となっています。
なお、A級4回戦は10月28日時点で全対局が終了したわけではありません。残る佐藤天彦九段対伊藤匠二冠戦は10月30日に予定されています。この対局が終わるまでは、佐藤九段と伊藤二冠の成績はそれぞれ1勝2敗、0勝3敗のままです。
速報を確認するときは、勝敗だけでなく対局数にも注意が必要です。4勝0敗の棋士と1勝2敗の棋士では消化局数が異なるため、単純に勝ち数だけを比較すると現状を正確に把握できません。
【A級順位表2026】全10人の勝敗・次の対局予定を一覧で確認
以下は、日本将棋連盟の第85期A級公式対戦表を基にした10月28日時点の一覧です。順位は前期の成績などによって決まる期初の順位であり、現在の勝ち数順ではありません。勝敗は10月30日の対局前の数字です。
| 順位 | 棋士 | 勝敗 | 直近の結果・次の対局 |
|---|---|---|---|
| 1 | 糸谷哲郎九段 | 1勝3敗 | 10月16日、千田八段に勝利。次戦は11月16日、永瀬九段戦。 |
| 2 | 永瀬拓矢九段 | 4勝0敗 | 10月16日、広瀬九段に勝利。次戦は11月16日、糸谷九段戦。 |
| 3 | 豊島将之九段 | 4勝0敗 | 10月13日、増田八段に勝利。次戦は11月18日、広瀬九段戦。 |
| 4 | 近藤誠也八段 | 2勝2敗 | 10月15日、佐々木八段に敗北。次戦は11月20日、佐藤天彦九段戦。 |
| 5 | 増田康宏八段 | 3勝1敗 | 10月13日、豊島九段に敗北。次戦は11月19日、伊藤二冠戦。 |
| 6 | 佐々木勇気八段 | 2勝2敗 | 10月15日、近藤八段に勝利。次戦は11月17日、千田八段戦。 |
| 7 | 千田翔太八段 | 0勝4敗 | 10月16日、糸谷九段に敗北。次戦は11月17日、佐々木八段戦。 |
| 8 | 佐藤天彦九段 | 1勝2敗 | 次戦は10月30日、伊藤二冠戦。 |
| 9 | 広瀬章人九段 | 2勝2敗 | 10月16日、永瀬九段に敗北。次戦は11月18日、豊島九段戦。 |
| 10 | 伊藤匠二冠 | 0勝3敗 | 次戦は10月30日、佐藤天彦九段戦。 |
出典:日本将棋連盟「第85期名人戦・順位戦 A級」、名人戦棋譜速報「第85期A級対戦表」。対局予定は公表日程に基づきます。
順位表で最初に確認したいのは、永瀬九段と豊島九段の全勝です。両者は期初順位が2位、3位と隣り合っていますが、現在の成績は同じ4勝0敗。順位の数字だけで名人挑戦権の優劣が決まるわけではありません。
また、増田八段は3勝1敗で首位の2人を追っています。すでに豊島九段との対局を終えて敗れたものの、残りの対局で勝ち星を積み上げれば、挑戦権争いに再び加わる余地があります。
一方、千田八段は4連敗、伊藤二冠は0勝3敗です。ただし、伊藤二冠は10月30日の第4局を残しており、両者の消化局数も異なります。リーグ戦は全9局で争われるため、序盤の成績だけで最終的な降級を断定することはできません。
【A級順位戦の対局予定】10月30日から11月の注目カード
直近の予定として押さえておきたいのが、10月30日の佐藤天彦九段対伊藤匠二冠戦です。日本将棋連盟の公式対戦表に掲載されたA級4回戦の最終対局であり、両者にとって現在の成績を更新する重要な一局となります。
続く11月16~20日には、各棋士の第5局に当たる対局が予定されています。日程とカードは次のとおりです。
- 11月16日:糸谷哲郎九段-永瀬拓矢九段
- 11月17日:千田翔太八段-佐々木勇気八段
- 11月18日:豊島将之九段-広瀬章人九段
- 11月19日:伊藤匠二冠-増田康宏八段
- 11月20日:近藤誠也八段-佐藤天彦九段
特に注目したいのは、全勝を続ける永瀬九段と豊島九段が、それぞれ異なる相手と対戦する点です。永瀬九段は糸谷九段、豊島九段は広瀬九段と対戦します。上位陣が連勝を続けるのか、それとも追走する棋士が星を伸ばすのかが焦点です。
加えて、永瀬九段と豊島九段の直接対決は、公式日程上、最終第9局の2027年3月3日に組まれています。両者が終盤まで上位争いに残った場合、名人挑戦権を左右する一局になる可能性があります。ただし、そこまでの対局結果によって、その時点での挑戦権争いの状況は変わります。
対局予定を調べる際は、日付だけでなく対局番号と消化局数も合わせて確認するのが実用的です。順位戦は同じ日の対局でも、棋士ごとに過去の対局日が異なることがあり、延期された対局が残っている場合もあるためです。
【永瀬拓矢・豊島将之・増田康宏】勝敗から読む名人挑戦権争い
第85期A級順位戦の最大の焦点は、4戦全勝の永瀬拓矢九段と豊島将之九段がどこまで連勝を伸ばすかです。両者は10月28日時点で同じ4勝0敗ですが、そこに至る対戦相手と今後の組み合わせを比較すると、リーグの見どころがより明確になります。
永瀬拓矢九段は、近藤誠也八段、伊藤匠二冠、佐々木勇気八段、広瀬章人九段に勝利しています。4局を終えて失った星がなく、直近では広瀬九段との対局を制しました。次の糸谷九段戦を突破できるかが、連勝を維持するうえでの次のチェックポイントです。
豊島将之九段は、佐藤天彦九段、佐々木勇気八段、糸谷哲郎九段、増田康宏八段に勝利しています。10月13日には開幕3連勝同士だった増田八段との対決を制しました。次戦は11月18日の広瀬九段戦で、その後も近藤八段、千田八段、伊藤二冠、永瀬九段といった相手との対局が残っています。
増田康宏八段は開幕3連勝の後、豊島九段に敗れて3勝1敗となりました。首位との直接対決で星を落としたことは痛手ですが、順位戦は全9局です。残る5局で勝ち続ければ、挑戦権争いに絡む可能性は残されています。次戦の伊藤二冠戦は、連敗を避けて再び勢いを取り戻すためにも注目される一局です。
ここで押さえたいのは、現時点の勝敗と最終的な挑戦権の決定は別だという点です。永瀬九段と豊島九段が4勝0敗で並んでいても、今後の対局で一方が先行することも、複数の棋士が同じ最終成績に並ぶこともあり得ます。A級では勝ち数だけでなく、残りの対戦カードと最終成績まで追う必要があります。
【名人挑戦権の条件】プレーオフはいつ、どんな場合に行われる?
日本将棋連盟の「順位戦について」によると、A級は原則として10人による総当たり戦で、各棋士が9局を指します。持ち時間は各6時間。リーグで最高成績を挙げた棋士が、名人戦七番勝負の挑戦者となります。
名人挑戦権の条件を理解するうえで大切なのは、期初順位と最終成績の役割を混同しないことです。期初順位はリーグの序列を示しますが、最高成績者が複数いる場合、順位が上の棋士を自動的に挑戦者とするのではなく、最高成績者全員でプレーオフを行います。
たとえば、永瀬九段と豊島九段が最終的に同じ勝ち数で最高成績者となった場合、両者の直接対決だけでなくリーグ全体の結果を踏まえ、規定に従ってプレーオフで挑戦者を決定します。現在の4勝0敗という成績だけでは、プレーオフの実施や挑戦者を確定できません。
最高成績者が3人以上となった場合は、単純な一発勝負ではなく「パラマス方式」が用いられます。日本将棋連盟の規定では、順位が下位の2人が最初に対戦し、その勝者がさらに順位上位の棋士と対戦する方式で挑戦者を決めます。
名人挑戦権を追う読者は、次の3点をチェックすると状況を整理しやすくなります。
- 現在の勝敗だけでなく、各棋士の消化局数を確認する。
- 首位候補同士の直接対決がいつ予定されているかを確認する。
- 最終盤では、単独首位なのか、最高成績で並んでいるのかを確認する。
この3点を押さえれば、順位表の数字だけを見て「首位だから挑戦確定」「順位が上だからプレーオフに勝てる」といった誤解を避けられます。
【A級順位戦の降級の仕組み】残留争いは何勝で決まる?
A級は名人挑戦権を争う舞台である一方、リーグ下位の棋士にとってはB級1組への降級を避ける戦いでもあります。日本将棋連盟の公式規定では、A級は原則として成績下位の2人が降級します。最終成績で勝ち越していても、リーグ内の順位によって降級対象となる場合があります。
降級を考える際に重要なのは、特定の勝ち数に達すれば必ず残留できる、という一律の基準があるわけではないことです。ほかの棋士の勝敗によってリーグ全体の成績分布が変わるため、残留に必要な勝ち数をシーズン途中で確定することはできません。
また、同じ成績となった棋士の順位は、前期の順位を基に決まります。降級を決める際にもこの考え方が適用され、A級では残留決定戦を行わないのが原則です。つまり、同じ勝ち数で並んだ場合、期初順位が下の棋士が不利になることがあります。
10月28日時点では、千田翔太八段が0勝4敗、伊藤匠二冠が0勝3敗、糸谷哲郎九段が1勝3敗です。ただし、伊藤二冠には10月30日の対局が残っており、リーグはまだ序盤の段階です。現時点の成績は今後の注目点ではあるものの、降級が決まった棋士はいません。
残留争いを正しく追うには、勝ち数だけでなく、未消化局、今後の対戦相手、期初順位の3つを合わせて確認することが欠かせません。特に終盤は、直接対決の結果が複数の棋士の残留可能性に影響することがあります。
【日本将棋連盟の公式成績と名人戦棋譜速報】速報を正しく確認する方法
将棋A級順位戦速報を探す場合、基本となるのは日本将棋連盟の公式対戦表です。第85期A級の勝敗、期初順位、各回戦の対戦相手、予定日をまとめて確認できます。順位表の更新を追うなら、まず公式成績を基準にするのが確実です。
一方、対局中の形勢や指し手まで知りたい場合は、名人戦棋譜速報などの棋譜中継が役立ちます。対戦表はリーグ全体の進行を把握するのに向き、棋譜速報は個々の対局の進行や内容を追うのに向いています。なお、名人戦棋譜速報には有料サービスとして提供される情報があります。
検索結果の見出しやSNSの投稿だけで勝敗を判断すると、対局予定が結果として表示されたり、消化局数の違いが見落とされたりすることがあります。特に今回のように、10月30日に4回戦の最後の一局が残っている状況では、最新の更新日を確かめることが重要です。
観戦をより深く楽しむなら、勝敗に加えて対局相手と残りのカードにも注目してください。たとえば永瀬九段と豊島九段はともに全勝ですが、今後はそれぞれ異なる相手との対局を経て、最終局で直接対決する予定です。勝敗の推移と日程をセットで見ることで、名人挑戦権争いの見通しを立てやすくなります。
【将棋A級順位戦速報】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:第85期A級順位戦で現在全勝なのは誰ですか?
A1:2026年10月28日時点では、永瀬拓矢九段と豊島将之九段がともに4勝0敗で全勝を維持しています。
Q2:A級順位戦の次の対局はいつですか?
A2:直近では2026年10月30日に佐藤天彦九段対伊藤匠二冠戦が予定されています。11月16日から20日にも各棋士の対局が続きます。
Q3:A級順位戦で名人挑戦者が同率になった場合はどうなりますか?
A3:最高成績者が複数いる場合は、該当する棋士全員によるプレーオフで挑戦者を決定します。3人以上が並んだ場合は、順位を利用したパラマス方式で行われます。
【プロの結論】第85期A級順位戦は全勝争いと残りの対局日程が鍵
2026年10月28日時点の第85期A級順位戦では、永瀬拓矢九段と豊島将之九段が4勝0敗で並び、増田康宏八段が3勝1敗で追う展開です。次の大きな節目は10月30日の佐藤天彦九段対伊藤匠二冠戦、そして11月16日から20日に予定されている第5局です。
名人挑戦権争いでは、単独首位か同率首位かによって最終局面の見通しが変わります。A級の最高成績者が複数いる場合はプレーオフが行われ、降級についても最終成績と期初順位の両方が関係します。現在の勝敗だけで先を決めつけず、公式順位表と対局予定を継続して確認することが大切です。
速報を効率よく追うなら、まず日本将棋連盟の公式成績で勝敗と消化局数を確認し、次に名人戦棋譜速報で注目対局の内容をチェックする方法がおすすめです。永瀬九段と豊島九段の全勝が続くのか、増田八段らが追い上げるのか、そして残留争いがどう動くのか。第85期A級順位戦は、今後の一局ごとにリーグの景色が変わる局面を迎えています。