セレクトセール2026は、7月13日(月)・14日(火)の2日間、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開催されました。日本競走馬協会が主催する国内最大級の競走馬セールで、今年も高額取引が相次ぎ、2日間の落札総額は334億8,400万円(税別)に到達。過去最高額を更新しました。
1日目の1歳馬部門では、イクイノックス産駒の「ヤングスターの2025」が4億2,000万円で最高額を記録。2日目の当歳馬部門では、キタサンブラック産駒の「ヤンキーローズの2026」が4億1,000万円で取引されました。また、「タムニアの2026」も2億円で落札され、大きな注目を集めています。日本競走馬協会の公式成績を軸に、JBISサーチ、netkeiba、JRA-VANの情報を踏まえ、落札結果や高額馬ランキング、市場動向を整理します。
【セレクトセール2026の結果】2日間の売上は過去最高の334億8,400万円

セレクトセール2026の大きな特徴は、1歳馬部門が売上を伸ばす一方、当歳馬部門は前年を下回ったことです。日本競走馬協会の公式集計によると、2日間の供覧頭数は509頭、落札頭数は478頭。落札率は93.9%となりました。
総売上は前年の327億円から約2.4%増加し、6年連続で前年を上回る過去最高額を記録しました。1億円以上で落札された馬は84頭に達しています。高額馬への需要だけでなく、幅広い価格帯で取引が成立した点も見逃せません。
【日別の落札結果】7月13日の1歳馬と14日の当歳馬を比較
セレクトセール2026は、初日に2025年生まれの1歳馬、2日目に2026年生まれの当歳馬を対象として実施されました。両セッションは最高価格こそ近い水準ですが、売却率や平均価格、売上の前年との比較には違いがあります。
| 項目 | 1歳馬(7月13日) | 当歳馬(7月14日) | 2日間合計 |
|---|---|---|---|
| 供覧頭数 | 262頭 | 247頭 | 509頭 |
| 落札頭数 | 250頭 | 228頭 | 478頭 |
| 落札率 | 95.4% | 92.3% | 93.9% |
| 売上総額 | 176億6,000万円 | 158億2,400万円 | 334億8,400万円 |
| 平均価格 | 7,064万円 | 約6,940万円 | 約7,005万円 |
| 中間価格 | 5,200万円 | 5,000万円 | 5,100万円 |
| 最高落札額 | 4億2,000万円 | 4億1,000万円 | 4億2,000万円 |
出典:日本競走馬協会「セレクトセール2026 セール結果[集計]」。金額はすべて消費税別。供覧頭数は欠場馬を除いた頭数です。
初日の1歳馬部門は落札率95.4%、売上176億6,000万円。前年の同部門から売上が13.6%増加し、2日間の総売上を押し上げました。最高額は4億2,000万円、平均価格は7,064万円です。
一方、2日目の当歳馬部門は落札率92.3%、売上158億2,400万円でした。前年の171億5,400万円から7.8%減少し、平均価格も前年の約7,524万円から約6,940万円へ下がっています。ただし、1億円以上で落札された馬は39頭に上り、高額馬への需要が消えたわけではありません。
なお、公式集計の金額は税別です。報道記事や二次情報で税込価格が掲載されている場合、数字が異なって見えることがあります。落札価格を比較する際は、まず税別・税込のどちらなのかを確認することが大切です。
【高額落札馬ランキング】1歳馬・当歳馬の上位5頭を紹介
2026年の高額取引を振り返ると、イクイノックス、キタサンブラック、エフフォーリア、エピファネイアといった種牡馬の産駒が上位に並びました。ここでは日本競走馬協会の価格順取引結果とJRA-VANのランキングを基に、各日の上位馬をまとめます。金額はすべて税別です。
1歳馬部門(7月13日)の高額落札ランキング
- 1位:ヤングスターの2025 — 4億2,000万円。父イクイノックス、牡馬。落札者はダノックス。
- 2位:レディフォグホーンの2025 — 3億9,000万円。父エフフォーリア、牡馬。落札者は金子真人ホールディングス。
- 3位:サーチリザルツの2025 — 3億5,000万円。父エピファネイア、牡馬。落札者はエムズレーシング。
- 4位タイ:プティフォリーの2025 — 3億3,000万円。父エフフォーリア、牡馬。落札者はダノックス。
- 4位タイ:スキアの2025 — 3億3,000万円。父キタサンブラック、牡馬。落札者はTM GROUP。
1歳馬部門の頂点に立った「ヤングスターの2025」は、イクイノックス産駒への期待を象徴する取引となりました。2位にはエフフォーリア産駒、3位にはエピファネイア産駒が入り、特定の1頭の産駒だけで上位が独占されたわけではありません。
当歳馬部門(7月14日)の高額落札ランキング
- 1位:ヤンキーローズの2026 — 4億1,000万円。父キタサンブラック、牡馬。落札者はエムズレーシング。
- 2位:デアリングタクトの2026 — 3億3,000万円。父イクイノックス、牡馬。落札者はANIMAレーシング。
- 3位:ファンスターの2026 — 3億1,000万円。父イクイノックス、牡馬。落札者はダノックス。
- 4位:ウェイヴェルアベニューの2026 — 3億円。父キタサンブラック、牡馬。落札者は藤田晋氏。
- 5位:コミッショニングの2026 — 2億7,000万円。父キズナ、牡馬。落札者はY's consignment sales。
当歳馬部門では、キタサンブラック産駒とイクイノックス産駒が上位を占めました。とりわけ最高額の「ヤンキーローズの2026」は、GⅠ・桜花賞などを制したリバティアイランドの半弟に当たる血統背景も注目されたポイントです。高額落札には父の実績だけでなく、母や近親の競走成績も関係します。
【注目の2億円取引】タムニアの2026は父キタサンブラックの牡馬
セレクトセール2026の当歳馬部門で話題となった取引の一つが、上場番号447番の「タムニアの2026」です。同馬は父キタサンブラックの牡馬で、落札価格は2億円。購買者は里見治氏でした。日本競走馬協会の価格順結果にも記録されています。
この2億円という価格は税別です。消費税10%を加えた金額に換算すると2億2,000万円となります。ニュースの速報値を比較する際は、税の扱いをそろえる必要があります。
また、タムニアの2026は当歳馬部門の最高額ではありません。同部門のトップは4億1,000万円の「ヤンキーローズの2026」で、2億円の取引は高額馬が複数生まれたセッションの一例です。ほかにも「キングズハーレクイーンの2026」「ミラマーの2026」がそれぞれ2億円で落札されており、2億円台の取引が複数成立しました。
高額馬を追う際は、単純に落札額だけを見るのではなく、父、母、近親の実績、購買者といった情報を組み合わせると、セールで評価された背景が見えやすくなります。ただし、セリで高く評価されたことと、将来の競走成績が保証されることは別です。
【市場動向を分析】イクイノックス産駒とキタサンブラック産駒への評価
2026年の結果から読み取れるのは、競走馬としての実績を残した種牡馬の産駒と、実績ある母系を持つ馬に高額評価が集まったことです。1歳馬部門の最高額はイクイノックス産駒、当歳馬部門の最高額はキタサンブラック産駒でした。さらに当歳馬部門では、イクイノックス産駒の「デアリングタクトの2026」が3億3,000万円で2位に入りました。
こうした評価の背景には、種牡馬自身の競走実績だけでなく、産駒への期待、母系の血統構成、馬体や歩様、成長の見込みなど、複数の判断材料があります。セレクトセールでは、購買者が将来の競走能力や繁殖価値を見込んで競り合うため、血統表に記された名前だけで価格が決まるわけではありません。
一方、部門ごとの数字を比較すると、1歳馬は売上が前年比13.6%増だったのに対し、当歳馬は7.8%減でした。2日間の平均価格も約7,005万円で、前年の約7,219万円を下回っています。その一方で、中間価格は5,100万円となり、前年の4,700万円から上昇しました。つまり、総額の増加だけを見て全体の価格が一様に上昇したと判断するのは適切ではありません。
総売上の記録更新と平均価格の低下が同時に起きた点は、2026年の市場を理解するうえで重要です。取引頭数の増加や高額馬の存在が総額を押し上げる一方、平均価格は売れた馬の構成にも左右されます。売上総額、落札率、平均価格、中間価格をセットで見ることで、セール全体の実態をより正確につかめます。
【JBISサーチ・netkeiba・JRA-VAN】落札結果の確認方法とセールの仕組み
セレクトセール2026の結果を調べる際は、情報源ごとの役割を理解しておくと便利です。速報を追いたいのか、全取引を確認したいのか、価格順に比較したいのかによって、参照する情報が変わります。
- 日本競走馬協会(JRHA):セール主催者の公式結果を確認する際の基本資料です。1歳馬・当歳馬の上場番号順、価格順、種牡馬別の取引成績や集計を確認できます。
- JBISサーチ:売却成績や取引データを調べる際に役立ちます。馬名や上場番号を手掛かりに、個別の取引を確認する方法にも向いています。
- netkeiba:開催当日の落札速報や注目馬のニュースを追いたい読者に適しています。タムニアの2026の2億円取引も、当歳馬セッションの速報で取り上げられました。
- JRA-VAN:高額取引馬ランキングや開催総括など、価格を比較しながら市場全体を把握したい場合に便利です。
日本競走馬協会の公式結果と、JBISサーチや各競馬メディアの掲載情報を照合すれば、馬名・上場番号・父・購買者・価格を整理しやすくなります。速報は更新のタイミングによって掲載内容が異なる場合があるため、最終的な取引記録を調べるなら公式結果を基準にするのが合理的です。
セレクトセールの仕組みも確認しましょう。日本競走馬協会が主催するこのセールは、主催者側が上場馬を選定する方式を採用しています。一般的な競りでは、参加者が購入希望額を提示し、最も高い有効な入札が成立条件を満たせば売買が成立します。ただし、出品者が設定したリザーブ価格に届かなかった場合などは、落札されず「主取り」となります。
このため、落札率は単に人気の強さを示すだけでなく、出品された馬の構成や価格設定、購買者側の予算との関係も反映します。2026年は供覧509頭のうち478頭が落札され、主取りは31頭。欠場13頭を除いた供覧頭数を分母とする落札率は93.9%でした。
開催日程については、2026年は7月13日に1歳馬、14日に当歳馬のセッションが行われました。会場は北海道苫小牧市のノーザンホースパークです。開催当日はセレクトセール2026の生中継も案内され、映像で競りの進行を追う形式が用意されました。開催終了後に個別の落札馬を調べる場合は、公式の売却成績や価格順一覧が有用です。
なお、2026年の最高額4億2,000万円を、そのままセレクトセール歴代最高額と解釈するのは正確ではありません。過去の成績には、2024年の1歳馬部門で5億9,000万円の最高価格が記録されています。歴代高額落札馬を比較する際は、開催年、対象セッション、税別・税込の条件をそろえて確認する必要があります。
【セレクトセール2026結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:セレクトセール2026の落札総額はいくらですか?
A1:2日間の落札総額は334億8,400万円(税別)です。落札頭数は478頭、落札率は93.9%で、総額は過去最高を更新しました。
Q2:セレクトセール2026で最も高く落札された馬はどの馬ですか?
A2:1歳馬部門の「ヤングスターの2025」で、父イクイノックスの牡馬が4億2,000万円(税別)で落札されました。当歳馬部門の最高額は「ヤンキーローズの2026」で、父キタサンブラックの牡馬が4億1,000万円(税別)で取引されています。
Q3:タムニアの2026はいくらで落札されましたか?
A3:「タムニアの2026」は2億円(税別)で落札されました。父キタサンブラックの牡馬で、購買者は里見治氏です。消費税10%を加えた金額に換算すると2億2,000万円です。
Q4:セレクトセール2026の結果はどこで確認できますか?
A4:日本競走馬協会の公式セール結果で、上場番号順・価格順・種牡馬別の取引成績を確認できます。JBISサーチは売却成績の確認、netkeibaは落札速報、JRA-VANは高額取引馬ランキングや市場総括の確認に向いています。
Q5:セレクトセールの落札価格は税込みですか?
A5:日本競走馬協会の2026年公式集計では、価格は消費税別で表示されています。ほかの競馬ニュースやデータベースと比較する際は、税別・税込の違いを確認してください。
セレクトセール2026は、2日間の落札総額334億8,400万円という過去最高記録で幕を閉じました。1歳馬部門ではイクイノックス産駒の「ヤングスターの2025」が4億2,000万円、当歳馬部門ではキタサンブラック産駒の「ヤンキーローズの2026」が4億1,000万円で、それぞれ最高額を記録しました。「タムニアの2026」の2億円取引も、当歳馬部門の注目取引の一つです。
ただし、総額の記録更新だけで市場全体の値上がりを判断することはできません。2026年は1歳馬部門が前年を上回る売上を記録した一方、当歳馬部門の売上と平均価格は前年を下回りました。高額馬の動きと全体の統計を分けて見ることが、結果を正しく理解するためのポイントです。
今後、個別の馬を追う際は、セレクトセールの落札価格だけでなく、血統、育成過程、デビュー後の競走成績を継続して確認が必要です。セールでの評価は競走馬としての期待を示す一つの指標であり、実際の活躍はその後の成長と競走内容によって決まります。公式結果と各競馬メディアの速報を使い分けながら、2026年の高額取引馬がどのような競走馬へ成長していくのかを見守りたいところです。