2026シーズンのメジャーリーグベースボール(MLB)は、日本時間9月30日(水)に幕を開けたポストシーズンが佳境を迎え、頂点を決めるワールドシリーズへと舞台を移しています。世界中のベースボールファンを熱狂させる短期決戦は、レギュラーシーズンとは一線を画す張り詰めた空気と高度な戦術が交錯する最高峰のステージです。
大谷翔平選手や山本由伸投手が所属するロサンゼルス・ドジャースをはじめ、シカゴ・ホワイトソックスの村上宗隆選手ら日本人スターの戦いぶりは連日大きな注目を集めました。本稿では、シード順位の仕組みからトーナメント表の対戦組み合わせ、日本時間の日程、ドジャースなど日本人所属チームの激闘、各シリーズMVPの選出基準、そしてテレビ放送・配信予定までを詳しく解説します。
【仕組みを整理】MLBポストシーズンのシード順位とトーナメントの勝ち上がり条件

MLBのポストシーズンには、アメリカン・リーグ、ナショナル・リーグの各リーグから上位6チーム(計12チーム)が進出します。出場枠は各地区の優勝3チームに加え、地区優勝を逃したチームの中で勝率上位3チームに与えられる「ワイルドカード」で構成されます。
各リーグのトーナメント表を決定づけるシード順位は、レギュラーシーズンの勝率成績に基づいて厳格に割り振られます。
- 第1シード:地区優勝3チームのうち、最高勝率のチーム(ディビジョンシリーズへ不戦勝)
- 第2シード:地区優勝3チームのうち、2番目に勝率が高いチーム(ディビジョンシリーズへ不戦勝)
- 第3シード:地区優勝3チームのうち、最も勝率が低かったチーム
- 第4シード:ワイルドカード獲得チームのうち勝率1位(レギュラーシーズン全体4位相当)
- 第5シード:ワイルドカード獲得チームのうち勝率2位
- 第6シード:ワイルドカード獲得チームのうち勝率3位
最大の特徴は、第1シードと第2シードにワイルドカードシリーズ免除のシード権が与えられる点です。初戦となるワイルドカードシリーズ(3回戦制・2戦先勝)では「第3シード vs 第6シード」「第4シード vs 第5シード」が上位シードの本拠地で一挙に開催されます。勝ち上がった球団を成績順に並べ直す「再シード」は行われず、トーナメントの山(ブラケット)に沿って対戦が進行する固定方式が採られています。
【2026年日程・結果対照】各ラウンドの試合日程(日本時間)と勝ち上がり一覧
2026年ポストシーズンの全体進行と試合結果、日本時間の日程概要は以下の対照表の通りです。
| シリーズ名称 | 勝利条件・試合形式 | 日本時間の日程 | 2026年の主な対戦カード・勝ち上がり状況 |
|---|---|---|---|
| ワイルドカードシリーズ(WC) | 3戦2勝制(全試合上位本拠地) | 9月30日〜10月2日 | AL:ヤンキース、ホワイトソックスが突破 NL:パドレス、ブレーブスが激戦を制して突破 |
| 地区シリーズ(LDS) | 5戦3勝制(2-2-1形式) | 10月4日〜10月11日 | AL:レイズがNYYを下し、ガーディアンズがCWSに勝利 NL:ブルワーズ、ドジャースがそれぞれ突破 |
| リーグ優勝決定シリーズ(LCS) | 7戦4勝制(2-3-2形式) | 10月12日〜10月20日 | AL:レイズがガーディアンズを4勝2敗で撃破 NL:ブルワーズがドジャースに4連勝で進出 |
| ワールドシリーズ(WS) | 7戦4勝制(2-3-2形式) | 10月24日〜11月1日 | タンパベイ・レイズ vs ミルウォーキー・ブルワーズ 第2戦終了時点でブルワーズが2連勝スタート |
レギュラーシーズン終了直後の過密日程を乗り越え、ワールドシリーズはナショナル・リーグ覇者のブルワーズと、アメリカン・リーグ覇者のレイズによる激闘となっています。ブルワーズにとっては1982年以来44年ぶりの進出であり、双方ともに球団史に刻まれる悲願の世界一を目指しています。
【日本人選手の動向】ドジャースの勝ち上がりと敗退、村上宗隆の奮闘
日本のプロ野球ファンにとって最大の関心事となったのが、大谷翔平選手、山本由伸投手らを擁するロサンゼルス・ドジャースの連覇への挑戦でした。ナショナル・リーグ西地区の強豪としてポストシーズンを迎えたドジャースは、地区シリーズでアトランタ・ブレーブスと激突しました。
地区シリーズでは投打の歯車が噛み合い、敵地での連勝を含む3勝1敗でブレーブスを退け、貫禄のリーグ優勝決定シリーズ進出を果たしました。しかし、リーグ制覇を懸けたミルウォーキー・ブルワーズとの大一番では、強固なブルペン陣と勝負強さを誇る相手打線に圧倒され、4連敗を喫して無念の敗退となりました。
一方、アメリカン・リーグではシカゴ・ホワイトソックスに進出した村上宗隆選手がワイルドカードシリーズでヒューストン・アストロズを相手に活躍し、チームを地区シリーズへと牽引しました。クリーブランド・ガーディアンズとの地区シリーズではフルセット(第5戦)に及ぶ死闘を演じたものの、惜しくも2勝3敗で終戦を迎えました。
【MVPの選出基準】ポストシーズン各賞の仕組みとレギュラーシーズンとの違い
ポストシーズンの熱狂を語る上で欠かせないのが、栄誉ある最優秀選手賞(MVP)の選出です。MLBでは各シリーズ終了直後にヒーローが選出され、トロフィーが授与されます。
ポストシーズンのMVPは、レギュラーシーズンのMVP(全米野球記者協会の記者投票によりシーズン終了後に投票され11月に発表される年間表彰)とは選考基準が根本的に異なります。
- リーグチャンピオンシップシリーズMVP(NLCS / ALCS MVP):リーグ優勝決定シリーズの全試合を通じて、チームの勝利に最も直接的・劇的な貢献を果たした選手に贈られます。
- ワールドシリーズMVP(Willie Mays World Series MVP Award):頂上決戦の全日程終了直後、現場の取材記者や中継関係者らの即時投票によって決定されます。短期決戦特有の「決勝打」「決定的なロングリリーフ」など、流れを決定づけたクラッチパフォーマンスが極めて高く評価されます。
短期決戦では、シーズンの通算打率や防御率といった積み上げ型の数値よりも、勝負どころの局面で試合を決めたワンプレーの重みが受賞を左右します。
【テレビ放送・配信予定】日本時間での観戦方法とおすすめの視聴プラットフォーム
日本国内からポストシーズンおよびワールドシリーズを視聴する手段は、ネット配信サービスとテレビ放送の両面で整えられています。
全試合を漏れなく追いたいファンから支持を集めているのが、SPOTV NOWとLeminoです。SPOTV NOWはワイルドカードからワールドシリーズまで全試合をライブ中継し、日本語実況・解説付きのチャンネルも用意されています。Leminoでは「SPOTV NOW ポストシーズンパッケージ」が買い切りプランとして提供されており、月額の自動更新を気にせず大画面テレビなどで観戦したいユーザーに適しています。
また、Amazon Prime Videoでは試合開催日に注目試合を厳選してライブ配信が行われており、既存のプライム会員であれば追加料金不要でトップレベルの攻防を楽しめます。テレビ放送では、NHK BSが生中継を中心に編成を組んでおり、CS放送のJ SPORTSでは録画中継を中心とした振り返り放送が実施されています。
【mlb ポストシーズン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ポストシーズンでタイブレーク(同率首位など)が発生した場合は決定戦の試合を行いますか?
A1:従来の「ワンゲーム・プレーオフ(第163試合)」は現行ルールでは行われません。直接対決の勝敗(タイブレーカー)や同地区内での勝率など、レギュラーシーズン中のデータに基づいた数学的ルールでシード順位が自動決定されます。
Q2:地区シリーズやリーグ優勝決定シリーズのホームフィールド・アドバンテージはどう決まりますか?
A2:ポストシーズンのシード順位が高いチームに本拠地開催のアドバンテージが与えられます。ただしワールドシリーズのみ、シード順位ではなく「レギュラーシーズンでの勝率が高い方のチーム」がホーム開幕権を獲得します。
Q3:ワイルドカードシリーズがすべて上位シード球団の本拠地で行われるのはなぜですか?
A3:移動日を削減して日程をコンパクトに消化することに加え、過密な162試合のレギュラーシーズンで地区優勝や上位シードを勝ち取った球団に明確なインセンティブ(有利な条件)を与えるためです。
2026年のMLBポストシーズンは、スター軍団を揃えた有力チームであっても、短期決戦の勢いとブルペンの継投戦術次第で一気に呑み込まれるという、トーナメント特有の厳しさと醍醐味を改めて見せつけました。
シード順位の優位性や休養期間が必ずしも勝利を約束しないスリリングな展開こそが、10月のメジャーリーグが世界中で愛される最大の理由です。試合日程や配信サービスを上手に活用し、ベースボール界の年間王者が誕生する最高のクライマックスを見届けてみてください。
Sources:
1. Google Sports Data —
2. 【2026年】ワールドシリーズの中継はどこで見れる?レイズ対 —
3. MLBポストシーズン2026のルール・レギュレーションまとめ - Lemino —
4. MLBポストシーズン - トーナメント表 - スポーツナビ —