高知県の台風情報を確認するときは、台風の進路予想だけでなく、暴風や大雨の見通し、気象警報・注意報、河川の水位、土砂災害の危険度を組み合わせて判断することが大切です。太平洋に面した高知県では、台風の接近に伴う強風や高波に加え、山間部の豪雨、河川の増水、沿岸部の高潮など、地域によって異なる災害リスクがあります。
2026年は、5月29日から気象庁の防災気象情報が新しい体系に移行し、警戒レベルと情報名称の対応が整理されました。この記事では、2026年10月の台風情報を確認する際のポイント、高知県の台風上陸の歴史、過去の被害から学ぶべき教訓、公式の防災アプリやハザードマップの活用方法まで、避難判断に直結する情報をまとめます。
【2026年最新】高知県の台風情報はどこで確認する?現在の進路と暴風雨の見通し

高知県の台風情報を調べる際、最初に確認したいのは、気象庁の「台風情報」と「気象警報・注意報」です。台風の中心位置や移動速度、予想進路、暴風域、今後の勢力変化を確認したうえで、高知県内の雨量や河川水位、自治体の避難情報へと確認範囲を広げると、必要な情報を効率よく集められます。
気象庁の2026年10月28日9時発表の台風情報では、台風第31号はマーシャル諸島付近にあり、中心気圧945hPa、中心付近の最大風速50m/s、最大瞬間風速70m/sと発表されていました。進行方向は西で、予報では南鳥島近海からマリアナ諸島方面へ進む見通しでした。
この発表時点の予報は、高知県への直撃を示すものではありません。ただし、台風の位置や進路はその後の観測で変わります。特定時点の予報だけで、数日先まで高知県への影響がないと判断するのは避けてください。最新の実況と予報を、気象庁の更新情報で確認する必要があります。
また、台風が県内に接近していなくても、大雨や高波などの影響が生じる場合があります。台風の中心がどこにあるかだけではなく、四国周辺の雨雲、海上の波、地域別の警報や注意報も確認しましょう。
情報の確認先は、目的ごとに使い分けるのが基本です。
- 気象庁:台風の現在地、進路予想、勢力、暴風域、警報・注意報、防災気象情報。
- 高知地方気象台:高知県の気象概況、県内の気象災害に関する解説、地域の防災情報。
- 高知県・市町村:避難情報、避難所の開設状況、地域の防災情報、道路の通行規制など。
- 高知県防災アプリ:気象情報、河川水位、土砂災害の危険度、避難所やハザードマップの確認。
なお、台風の進路予想と、現在発表されている警報・注意報は別の情報です。進路予想で高知県が予報円から離れていても、実際の雨量や地域の危険度を確認する習慣をつけておきましょう。
【進路予想の見方】予報円・暴風域・雨雲の情報から危険を判断する
台風進路予想図を見るとき、まず理解したいのが「予報円」です。予報円は、台風の中心が一定時間後に入ると予想される範囲を示しています。円の中を台風が必ず通るという意味でも、円の外側では影響がないという意味でもありません。
予報円が大きい場合は、台風の中心位置に関する予測の幅が大きいことを示します。予報が更新されるたびに進路や暴風域の見通しが変わる可能性があるため、古い予報図を保存して判断するのではなく、発表時刻を確認が必要です。
台風の進路予想では、次の項目をまとめて確認してください。
- 中心位置・進行方向:台風がどこにあり、どちらへ進んでいるか。
- 予報円:今後の中心位置にどの程度の予測幅があるか。
- 暴風域・強風域:強い風が吹く可能性のある範囲はどこか。
- 最大風速・最大瞬間風速:台風の風の強さを把握するための指標。
- 雨量・雨雲の予測:短時間の激しい雨や長時間の降雨が予想されていないか。
- 警報級の可能性:数日先までに重大な気象災害が起きる可能性が高まっていないか。
特に高知県では、台風の接近前から雨が続き、山間部で土壌に水分が蓄積している場合があります。台風の通過後に雨が強まることもあるため、台風の中心が離れたという理由だけで警戒を解くべきではありません。
加えて、沿岸部では強風や高波、高潮への警戒が必要です。海岸や港の近くでは、波が高くなったり海水面が上昇したりすることで、道路や低地に危険が及ぶ可能性があります。海の様子を直接見に行くことは避け、公式の気象情報を優先してください。
進路予想図だけで判断するのが難しい場合は、気象庁の雨雲の動きやキキクルなども併用します。自宅、職場、学校、移動経路の位置を確認し、雨の強まりと危険区域が重なっていないかを把握することが実践的な使い方です。
【2026年5月29日から変更】高知県の気象警報・注意報と避難情報の見方
2026年の防災情報で特に注意したいのが、気象庁による防災気象情報の体系変更です。2026年5月29日から、河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮に関する情報などが、避難行動との対応を理解しやすいよう、警戒レベルの数字を用いた名称で発表されるようになりました。
たとえば、従来の大雨警報に相当する情報は「レベル3大雨警報」、さらに危険度が高まった段階では「レベル4大雨危険警報」、重大な災害が発生または切迫する段階では「レベル5大雨特別警報」などの名称が使われます。土砂災害、河川氾濫、高潮についても、対応する情報体系が整備されています。
気象庁が発表する防災気象情報と、市町村が発令する避難情報は役割が異なります。気象情報は災害の危険度を判断する材料であり、自治体の避難指示などは住民が具体的な行動を決めるための情報です。両方を確認する必要があります。
- レベル1:最新の防災情報を確認し、災害への心構えを高める段階。
- レベル2:ハザードマップや避難経路を確認し、避難行動の準備を進める段階。
- レベル3:高齢者や避難に時間がかかる人などは、危険な場所からの避難を始める段階。
- レベル4:危険な場所から全員が避難することを基本とする段階。
- レベル5:災害が発生または切迫している状況で、命を守るための最善の行動を取る段階。
この区分は、避難行動の基本的な考え方を理解するためのものです。実際の情報名称や対象地域は、気象庁の最新発表で確認してください。また、レベル5の発表を待って避難するのは危険です。レベル4相当の情報が出た場合など、危険が高まった段階で避難を終えておくことが重要です。
高知県の大雨・洪水警報を確認するときは、雨が降っているかどうかだけでなく、河川の水位、浸水想定区域、土砂災害の危険度を合わせて見ましょう。雨が弱まっても、上流域からの流入によって河川水位が上昇し続けることがあります。
また、警報が解除された場合でも、直ちに安全が確保されたとは限りません。道路の冠水、斜面の崩落、河川の増水などが残っている可能性があるため、自治体の避難情報や現地の状況を確認してから行動してください。
【過去の被害から検証】高知県の台風上陸は歴代何位?代表的な災害事例
高知県は、台風が接近・上陸しやすい太平洋側に位置しています。気象庁の台風上陸統計では、1951年以降の上陸数は高知県が26回で、和歌山県と並んで全国2位です。統計上も、台風への備えを日常的に考えておく必要がある地域といえます。
ここでいう「上陸」は、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を指します。県内に強風や大雨の影響が出た回数とは異なり、台風が近くを通過しただけの場合などは上陸回数に含まれないことがあります。上陸数が少ない年であっても、被害が少ないとは限りません。
高知地方気象台が公開している過去の気象災害資料からは、風、高潮、集中豪雨、河川の氾濫など、台風による災害の形が一つではないことが分かります。代表的な事例を整理すると、次のとおりです。
| 年月・台風 | 主な気象状況・被害 | 現在に生かすべき教訓 |
|---|---|---|
| 1970年8月・台風第10号 | 高知県佐賀町付近に上陸。高知市では最大風速29.2m/s、最大瞬間風速54.3m/sを観測。土佐湾沿岸では高潮が発生した。 | 風だけでなく、潮位の上昇や満潮時刻、沿岸部の浸水リスクも確認する。 |
| 1975年8月・台風第5号 | 宿毛市付近に上陸。足摺岬で最大瞬間風速52.1m/sを観測。山間部では1時間雨量119mmなどの猛烈な雨を記録し、仁淀川や鏡川で洪水、山崩れ、土石流が発生した。 | 台風通過後の豪雨にも警戒し、河川の増水や斜面の異常を見逃さない。 |
| 2004年10月・台風第23号 | 大型で強い勢力で土佐清水市付近に上陸し、その後、室戸市付近にも再上陸。台風と前線の影響で広い範囲に大雨が発生した。 | 台風単独の影響だけでなく、前線との組み合わせによる広域の大雨も考慮する。 |
1970年の台風第10号では、風と気圧低下による潮位の上昇が重なり、高知市周辺で大きな高潮被害が発生しました。高知地方気象台の記録によると、桂浜の検潮所では最大潮位313cm、最大偏差235cmが観測されています。台風の中心位置だけでは、沿岸部の危険性を十分に判断できないことを示す事例です。
1975年の台風第5号では、台風通過後に山間部を中心として猛烈な雨が降りました。柿の又では1時間雨量119mm、3時間雨量312mmを記録し、日雨量も山間部の複数地点で500mmを超えました。河川洪水だけでなく、山崩れや土石流が相次いだことから、雨のピークが台風の最接近時と一致するとは限らないことが分かります。
こうした過去の事例は、単に歴史を振り返るためのものではありません。台風情報を読む際に、強風、高潮、河川氾濫、土砂災害のどれが自分の地域で問題になるのかを考える手掛かりになります。高知地方気象台が公開する災害資料も、地域のリスクを理解するための参考になります。
【河川氾濫・土砂災害・浸水】高知県のハザードマップで確認すべき場所
台風接近時に特に注意したいのが、河川の氾濫、低地の浸水、土砂災害、高潮です。これらは同じ大雨でも発生条件や危険な場所が異なるため、居住地のハザードマップを使って、どの災害に備えるべきかを把握しておく必要があります。
河川氾濫・浸水:仁淀川、鏡川などの河川周辺では、雨量や水位の変化に注意してください。川の水位が上がっているときに、橋や堤防から状況を確認しようとするのは危険です。川の水があふれる前でも、流れが速くなったり、道路が冠水したりすることがあります。
土砂災害:山間部や急斜面の近くでは、土砂災害警戒情報や土砂災害の危険度を確認しましょう。斜面からの水の噴出、地面の亀裂、石が落ちる音などの異常があれば、近づかず、安全な場所へ移動することが大切です。こうした兆候が見られなくても、危険度が高い地域では避難情報に従ってください。
高潮・沿岸部の浸水:海岸や河口付近では、強風や気圧低下による海面上昇、波の打ち上げなどが浸水につながることがあります。満潮の時刻や海岸堤防の状況も含め、自治体が示す浸水想定区域を確認しておきましょう。
ハザードマップは、災害が起きたときに初めて開くものではありません。自宅、勤務先、学校、よく使う道路について、浸水想定区域や土砂災害警戒区域に該当するか、避難先までどの道を通るかを平常時に調べておくことが大切です。
避難所も、地図に表示されている場所が必ずしもあらゆる災害に適しているとは限りません。浸水や土砂災害の想定を確認し、自治体が指定する避難場所や安全な経路を選んでください。避難所の開設状況は、台風の接近時に市町村の公式発表で確認します。
また、避難所へ向かうこと自体が危険になる場合もあります。すでに道路が冠水している、土砂災害の危険が高い、暴風で移動が難しいといった場合は、無理に移動せず、近くの頑丈な建物の上階など、少しでも安全な場所で命を守る行動を取ることが必要です。
【接近前に実践】高知県防災アプリと家庭でできる台風対策
高知県が運用する「高知県防災アプリ」は、台風接近時の情報収集に役立つ公式ツールです。気象情報や避難情報、河川水位、土砂災害の危険度などをプッシュ通知で受け取れるほか、河川カメラ、防災マップ、開設された避難所の位置なども確認できます。
高知県は2026年5月28日、新たな防災気象情報に対応するためのアプリのアップデートを案内しました。新しい情報体系を利用するため、アプリを使っている人は最新バージョンに更新されているか確認してください。配信される情報を受け取れるよう、通知設定や居住地などの登録内容も見直しておきましょう。
ただし、アプリの通知だけに頼るのは避けたいところです。通信障害や停電などで情報を取得しにくくなる可能性も考え、気象庁や自治体の発表を確認する方法、家族との連絡手段、避難先を複数用意しておくと安心です。
台風が接近する前に確認したい項目
- 自宅や職場のハザードマップを確認し、避難先と経路を決める。
- 飲料水、食料、常備薬、携帯電話の充電器、懐中電灯などを準備する。
- 窓や雨戸の状態を確認し、屋外の植木鉢や飛ばされやすい物を片付ける。
- 側溝や排水口を安全な範囲で清掃し、浸水しやすい場所を把握する。
- 家族で避難のタイミングや集合場所、連絡が取れない場合の対応を決める。
- 停電や通信障害に備え、必要な情報を事前に確認し、紙の地図なども用意する。
台風の接近が予想されるときは、雨や風が強くなる前に準備を済ませることが基本です。暴風が始まってから屋外の物を片付けたり、増水した河川を見に行ったりすると、かえって危険が高まります。
避難を判断する際は、気象庁の防災気象情報だけでなく、市町村からの避難指示や避難所の開設情報を確認してください。高齢者、障害のある人、乳幼児など、避難に時間がかかる人がいる家庭では、周囲の危険が高まる前に行動を始める計画が必要です。
車で避難する場合も注意が必要です。冠水した道路では水深や路面の状態が分かりにくく、車が動けなくなる危険があります。避難経路に浸水想定区域や低い道路が含まれていないかを事前に確認し、危険な場所を通らずに済む経路を考えておきましょう。
台風が通過した後も、河川水位や土砂災害の危険度がすぐに下がるとは限りません。警報の解除だけで安全と判断せず、自治体からの情報や道路状況を確認し、危険な場所には近づかないようにしてください。
【高知県台風】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:高知県の台風情報はどこで確認できますか?
A1:台風の現在地や進路予想は気象庁の台風情報、高知県内の気象情報は高知地方気象台、避難指示や避難所の開設状況は県や市町村の公式発表で確認できます。高知県防災アプリも、河川水位や土砂災害の危険度を確認する手段として活用できます。
Q2:高知県は台風が上陸しやすい地域ですか?
A2:気象庁の1951年以降の台風上陸統計では、高知県は26回で全国2位タイです。ただし、上陸数は台風の中心が一定の海岸線に達した回数であり、県内で強風や大雨の被害が発生した回数とは異なります。
Q3:台風の予報円から高知県が外れていれば安全ですか?
A3:安全とは限りません。予報円は台風の中心位置の予測範囲を示すもので、暴風や大雨の影響範囲そのものではありません。雨雲、暴風域、河川水位、土砂災害の危険度、自治体の避難情報を合わせて確認してください。
Q4:2026年から気象警報の何が変わりましたか?
A4:2026年5月29日から防災気象情報の新しい体系が運用され、情報名称に警戒レベルの数字が付くなど、避難行動との対応が分かりやすくなりました。レベル3やレベル4の情報が出た段階で、危険な場所からの避難を早めに検討が必要です。
Q5:台風が通過した後も避難を続ける必要はありますか?
A5:状況によっては必要です。河川の増水や土砂災害の危険は、台風の通過後も続く場合があります。警報の解除だけで判断せず、避難情報、河川水位、道路の通行状況などを確認してから、安全な場所を離れるようにしてください。
高知県の台風対策で最も大切なのは、台風の中心がどこを通るかだけで安全性を判断しないことです。過去の災害が示すように、強風や高潮による沿岸部の浸水、台風通過後の集中豪雨、河川氾濫、土砂災害など、危険の現れ方は地域や気象条件によって異なります。
2026年は防災気象情報の体系が変わり、警戒レベルと情報名称の対応が整理されました。気象庁の台風情報と警報・注意報、高知地方気象台の解説、高知県防災アプリ、自治体の避難情報を組み合わせることで、台風接近前から危険度の変化を把握しやすくなります。
日頃からハザードマップで自宅周辺のリスクを確認し、避難先と経路、家族との連絡方法を決めておくことも欠かせません。台風の進路が変わったとき、警報が発表されたとき、河川水位が上昇したときに、どの情報を確認してどう行動するかを事前に決めておけば、判断に迷う時間を減らせます。
進路予想は将来の見通し、警報は災害リスクの判断材料、避難情報は行動を決めるための指針です。それぞれの役割を理解し、危険が差し迫る前に行動することが、高知県で台風から命を守るための基本となります。