2026年の「NHK上方漫才コンテスト」で頂点に立ったのは、お笑いコンビの例えば炎(タキノルイ、田上)です。3月20日に開催された第55回大会では、初出場の2人が決勝で豪快キャプテンを破り、初優勝を飾りました。A・Bの2ブロックに分かれた本選には、ライムギ、もも、シカノシンプ、ジョックロック、侍スライス、タレンチら計8組が出場。個性の異なる若手芸人たちが、4分間のネタで競い合いました。
1971年に始まったNHK上方漫才コンテストは、関西のお笑い界を代表する若手向けの賞レースです。結成10年以内という出場条件、ブロック戦から決勝へ進む審査方式、そして歴代王者の顔ぶれをたどると、大会が若手芸人の飛躍に果たしてきた役割が見えてきます。2026年の最新結果から歴代受賞者、M-1グランプリとの違い、放送・見逃し配信情報まで詳しく整理します。
【2026年最新結果】第55回NHK上方漫才コンテストの優勝者は例えば炎!

第55回NHK上方漫才コンテストは、2026年3月20日(金・祝)にNHK大阪放送局で開催されました。優勝したのは、タキノルイと田上によるコンビ例えば炎です。2人にとって本選は初出場で、初めての優勝をつかみました。
お笑いナタリーやスポニチアネックスの大会報道によると、決勝ではAブロックを勝ち上がった豪快キャプテンと、Bブロックを勝ち上がった例えば炎が対戦。審査員7人による最終投票は例えば炎が5票、豪快キャプテンが2票となり、例えば炎が勝利しました。
優勝後、タキノは喜びと驚きを語り、田上も、以前から憧れていた豪快キャプテンと決勝で戦えたことへのうれしさを明かしています。先輩後輩として劇場で交流してきた2組が、テレビの賞レースの決勝で直接対決した点も、この大会を象徴する場面でした。
2026年大会の結果を
- 優勝:例えば炎
- 決勝進出・準優勝:豪快キャプテン
- Aブロック勝者:豪快キャプテン
- Bブロック勝者:例えば炎
- 本選出場:8組
- 本選開催日:2026年3月20日
今回の結果で注目したいのは、知名度や過去の実績だけでは勝敗が決まらなかったことです。初出場の例えば炎が、独特の言葉選びと世界観で審査員の支持を集め、決勝でも先輩コンビを上回りました。若手芸人が一度の舞台で評価を大きく変えられることを示した大会となりました。
(出典:お笑いナタリー、スポニチアネックス、2026年3月20日付の大会報道)
【本選進出8組の結果】ライムギ・もも・シカノシンプからジョックロックまで
2026年大会の本選には、ライムギ、豪快キャプテン、もも、シカノシンプ、ジョックロック、侍スライス、例えば炎、タレンチの8組が出場しました。一次予選には122組がエントリーし、その後の最終予選を経て本選出場者が決定。ももを除く7組は本選初出場でした。
NHK大阪放送局が発表したブロック分けと、放送後の結果報道を整理すると、各組の成績は以下のようになります。
Aブロック:ライムギ、豪快キャプテン、もも、シカノシンプAブロックでは、ライムギと豪快キャプテンが接戦を展開しました。最初の投票は3対3の同票となり、決選投票へ。最終的にハイヒール・リンゴが豪快キャプテンを選び、同コンビが決勝進出を決めました。
- ライムギ:接戦の末にブロック敗退。決選投票まで勝ち上がる健闘を見せた。
- 豪快キャプテン:同票からの決選投票を制し、決勝へ進出。
- もも:本選出場は2回目。Aブロックで優勝争いに挑んだ。
- シカノシンプ:本選初出場。Aブロックでネタを披露した。
豪快キャプテンは、軽トラックを題材にした漫才で観客を沸かせました。FANY Magazineの大会レポートでは、松嶋尚美が4分間で軽トラックの話を展開する構成を評価し、内藤剛志もネタの体感時間について好意的にコメントしたと伝えられています。
Bブロック:ジョックロック、侍スライス、例えば炎、タレンチBブロックでは、例えば炎が審査員7人中6票を獲得して決勝へ進出しました。独特のボケとテンポ、予想しにくい言葉の運びが特徴で、審査員からもオリジナリティーを評価する声が上がりました。
- ジョックロック:本選初出場。Bブロックで個性を競った。
- 侍スライス:本選初出場。東京から大阪へ活動拠点を移した経験でも注目された。
- 例えば炎:本選初出場ながら6票を獲得して決勝進出。そのまま優勝した。
- タレンチ:本選初出場。最終予選を突破して本選の舞台に立った。
決勝では、豪快キャプテンが「不倫はダメ」をテーマにした漫才を披露した一方、例えば炎は健康診断を題材にしたネタで勝負。最終投票5対2で、例えば炎が大会初優勝を決めました。
出場者発表時の報道では、侍スライスやタレンチなどの初出場組にも注目が集まりました。ライムギやシカノシンプを含め、結果だけでなく、各組が本選の舞台に立ったこと自体が次の活動につながる実績となっています。
(出典:お笑いナタリー、オリコンニュース、FANY Magazine、2026年2月20日〜3月23日付の報道)
【出場資格・審査方式】結成10年以内の若手が4分間で勝負
NHK上方漫才コンテストは、1971年に始まった歴史ある演芸コンテストです。関西を拠点に活動する若手芸人を中心に、結成10年以内のコンビやグループなどを対象としてきました。「漫才コンテスト」という名称ですが、漫才だけに限定されず、コントや漫談、ピン芸なども出場対象となります。
ただし、応募条件の細部や結成年数の判定は、その年の募集要項が基準です。出場を検討する芸人は、所属事務所や活動拠点だけでなく、結成年数の扱いについてもNHK大阪放送局の公式発表を確認する必要があります。
2026年大会の審査の流れ- 一次予選:122組がエントリー。
- 最終予選:一次予選を通過した17組が本選出場を目指して競った。
- 本選:選ばれた8組がA・Bの2ブロックに分かれてネタを披露。
- ブロック審査:各ブロックの審査を勝ち抜いた1組が決勝へ進出。
- 決勝:2組がネタを披露し、審査員7人の投票で優勝者を決定。
本選のネタ時間は各組4分以内です。短い時間で設定を理解させ、笑いを積み重ね、最後まで観客の集中を保つ構成力が大切です。
2026年の審査員は、浅越ゴエ、岩尾望(フットボールアワー)、奥田修二(ガクテンソク)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、内藤剛志、ハイヒール・リンゴ、松嶋尚美の7人でした。司会は麒麟の川島明と松田好花が担当しています。
審査員には、漫才師やコント師として舞台経験を積んだ芸人に加え、俳優など異なる視点を持つ人物も含まれます。ネタの技術だけでなく、設定の伝わりやすさ、独創性、観客への届き方など、多面的な評価が行われる点も特徴です。
【例えば炎の優勝理由】独特の世界観と4分間の構成力が評価された
例えば炎の優勝を理解するうえで重要なのは、単純に大きな笑いを連発するタイプの漫才とは異なる魅力が評価されたことです。タキノルイと田上は、のらりくらりとした掛け合いと独特の言葉選びによって、予測しにくい展開を生み出します。
FANY Magazineの大会レポートによると、Bブロックでは、上京しようとする田上をタキノが止めるという設定の漫才を披露。審査員の浅越ゴエはオリジナリティーを評価し、岩尾望も、見終わったあとに味わいが残るコンビとして例えば炎を挙げました。
決勝では健康診断を題材にしたネタを披露し、タキノの独特なフレーズと2人の掛け合いで勝負。豪快キャプテンの勢いある漫才に対し、例えば炎は独自の空気感を保ちながら審査員の票を集めました。
優勝を後押ししたと考えられる3つの要素- 独創的な言葉選び:予想を外すフレーズや間の取り方が、ほかのコンビとの差別化につながった。
- キャラクターと世界観の一貫性:ネタの題材が変わっても、2人ならではの空気感が崩れない。
- 劇場経験に裏打ちされた対応力:タキノは優勝後の取材で、劇場での出番が増えたことが自分たちの成長につながったと語っている。
特に象徴的だったのが、ハイヒール・リンゴによる「ウケてもいいしウケなくてもいい」という趣旨の評価です。タキノは、審査員に自分たちの目指す漫才の形を言語化してもらえたことがうれしかったと振り返りました。
これは、単に笑いの量を競うだけでなく、芸人が作り上げてきた独自の表現を審査員がどう受け止めるか、という観点でも興味深い結果です。すべての観客に同じ反応を求めるのではなく、独特の世界観を最後まで見せ切ることが、例えば炎の強みになったと考えられます。
もちろん、優勝の理由をひとつに断定することはできません。出順や当日の観客との相性も影響した可能性があります。タキノ自身も、優勝後に運や出番順に恵まれた面があったと語っています。技術、独自性、舞台経験、当日の条件が重なった結果と見るのが妥当でしょう。
(出典:Lmaga.jp、FANY Magazine、2026年3月21日・23日付の大会後インタビュー)
【歴代優勝者一覧】1971年から2026年までの受賞記録
NHK上方漫才コンテストの歴史を振り返ると、現在のテレビで活躍する芸人から、上方演芸を支えてきたベテランまで、幅広い名前が並びます。
なお、初期の大会は現在のような「優勝」という表現ではなく、優秀話術賞や最優秀賞など、時代によって賞の名称や表彰体系が異なっていました。以下では、各年の歴代記録をもとに、当時の最高位受賞者と近年の優勝者をまとめています。
| 年 | 回 | 当時の最高位受賞者・優勝者 |
|---|---|---|
| 1971年 | 第1回 | コメディNo.1 |
| 1972年 | 第2回 | 中田カウス・ボタン |
| 1973年 | 第3回 | はな寛太・いま寛大 |
| 1974年 | 第4回 | B&B(二代目) |
| 1975年 | 第5回 | チグハグコンビ |
| 1976年 | 第6回 | オール阪神・巨人 |
| 1977年 | 第7回 | 浮世亭ジョージ・ケンジ |
| 1978年 | 第8回 | 大木こだま・ひかり |
| 1979年 | 第9回 | 中田伸江・伸児 |
| 1980年 | 第10回 | 古都からん・ころん |
| 1981年 | 第11回 | 太平サブロー・シロー |
| 1982年 | 第12回 | ミヤ蝶美・蝶子 |
| 1983年 | 第13回 | じゃんけんぽん |
| 1984年 | 第14回 | トミーズ |
| 1985年 | 第15回 | ちゃらんぽらん |
| 1986年 | 第16回 | 非常階段 |
| 1987年 | 第17回 | どんきほ〜て |
| 1988年 | 第18回 | オールディーズ |
| 1989年 | 第19回 | ミモ・ファルス |
| 1990年 | 第20回 | ティーアップ |
| 1991年 | 第21回 | 犬丸兄弟 |
| 1992年 | 第22回 | 大阪キッズ |
| 1993年 | 第23回 | 水玉れっぷう隊 |
| 1994年 | 第24回 | ますだおかだ |
| 1995年 | 第25回 | 電車道 |
| 1996年 | 第26回 | シンクタンク |
| 1997年 | 第27回 | ハリガネロック |
| 1998年 | 第28回 | アメリカザリガニ |
| 1999年 | 第29回 | スクラッチ |
| 2000年 | 第30回 | キングコング |
| 2001年 | 第31回 | ランディーズ |
| 2002年 | 第32回 | フットボールアワー |
| 2003年 | 第33回 | ビッキーズ |
| 2004年 | 第34回 | 笑い飯 |
| 2005年 | 第35回 | レギュラー |
| 2006年 | 第36回 | チョップリン |
| 2007年 | 第37回 | プラス・マイナス |
| 2008年 | 第38回 | とろサーモン |
| 2009年 | 第39回 | ギャロップ |
| 2010年 | 第40回 | 銀シャリ |
| 2011年 | 第41回 | スーパーマラドーナ |
| 2012年 | 第42回 | かまいたち |
| 2013年 | 第43回 | ウーマンラッシュアワー |
| 2014年 | 第44回 | 和牛 |
| 2015年 | 第45回 | アキナ |
| 2016年 | 第46回 | ミキ |
| 2017年 | 第47回 | ゆりやんレトリィバァ |
| 2018年 | 第48回 | アインシュタイン |
| 2019年 | 第49回 | さや香 |
| 2020年 | 第50回 | ネイビーズアフロ |
| 2021年 | 第51回 | ビスケットブラザーズ |
| 2022年 | 第52回 | 天才ピアニスト |
| 2023年 | 第53回 | スナフキンズ |
| 2024年 | 第54回 | フースーヤ |
| 2025年 | — | 開催なし |
| 2026年 | 第55回 | 例えば炎 |
(出典:NHK上方漫才コンテストの歴代受賞記録、歴代優勝者一覧を掲載する公開資料、オリコンニュース)
歴代王者には、オール阪神・巨人、トミーズ、フットボールアワー、笑い飯、銀シャリ、かまいたち、ミキ、天才ピアニストなど、幅広い世代の実力派が並びます。コンビだけでなく、ゆりやんレトリィバァのようなピン芸人も受賞しており、大会名から想像される以上に表現の幅が広いことがわかります。
また、2025年は開催がなく、2026年に第55回大会が行われました。2024年の第54回大会で優勝したフースーヤから、2026年の例えば炎へと王者が引き継がれた形です。
【歴代王者の現在とM-1との違い】若手の登竜門と呼ばれる理由
上方漫才コンテストが若手芸人の登竜門と呼ばれるのは、歴代の受賞者に、その後もテレビや劇場で活躍する芸人が多いからです。ただし、優勝すれば必ず全国的な人気を得られるという単純な仕組みではありません。賞レースでの評価を、その後の劇場出演、テレビ、配信、ライブ活動につなげられるかどうかが、芸人それぞれの次の課題になります。
例えば、かまいたちやミキ、銀シャリなどは、漫才で培った実力をテレビや劇場で発揮してきました。天才ピアニストやフースーヤも、それぞれの持ち味を生かしながら活動を続けています。歴代王者の顔ぶれは、同じ大会で評価されても、その後の進路や芸風は一様ではないことを示しています。
NHK上方漫才コンテストとM-1グランプリの主な違い- 出場条件:NHK上方漫才コンテストは関西を拠点とする結成10年以内の若手芸人が中心。一方、M-1グランプリは2026年の公式募集要項で結成15年以内を条件としており、プロ・アマや所属事務所の有無を問いません。
- ネタのジャンル:NHK上方漫才コンテストは漫才に限らず、コントやピン芸なども対象。M-1グランプリは2人以上による漫才の大会です。
- 審査形式:NHK上方漫才コンテストは8組によるブロック戦から決勝へ進む方式。M-1グランプリは複数の予選を勝ち上がり、決勝で優勝を争います。
- 大会の位置づけ:NHK上方漫才コンテストは関西の若手芸人がテレビの本選で実力を示す場。M-1グランプリは全国規模の漫才日本一を決める大会として知られています。
M-1グランプリの出場条件は公式サイトの「エントリー情報」に記載されています。年齢や芸歴だけでなく、結成年数やネタのジャンルによって出場できる大会が変わるため、芸人にとっては自分の強みと挑戦する大会の特徴を見極めることが大切です。
視聴者にとっても、両大会を単純に優劣で比較するより、違いを理解して見るほうが楽しめます。M-1では幅広い予選を勝ち抜く競争の過程が注目される一方、NHK上方漫才コンテストでは、4分間のネタで個性をどう伝えるか、そして関西の劇場で培った力をどう発揮するかが見どころになります。
放送日・見逃し配信情報第55回NHK上方漫才コンテストは、2026年3月20日(金・祝)午後7時30分から8時48分まで、NHK総合の関西地方向けに生放送されました。放送当時は、NHK ONEで見逃し配信も案内されていました。
ただし、見逃し配信には公開期間が設定される場合があります。2026年10月時点で視聴できるかどうかは、NHK ONEの番組情報で確認する必要があります。放送終了後に大会を追いたい人は、NHK大阪放送局の公式番組情報や、結果を報じたお笑いナタリー、FANY Magazineなどの大会レポートも参考になります。
【上方漫才コンテスト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のNHK上方漫才コンテストで優勝したのは誰ですか?
A1:第55回大会の優勝者は、タキノルイと田上によるコンビ「例えば炎」です。初出場で決勝に進み、豪快キャプテンを5対2で破って優勝しました。
Q2:上方漫才コンテストの出場資格は結成10年以内ですか?
A2:関西を拠点とする若手芸人を中心に、結成10年以内のコンビやグループなどが対象となっています。漫才以外にコントやピン芸なども対象です。細かな条件や結成年数の扱いは、各年の公式募集要項を確認してください。
Q3:上方漫才コンテストとM-1グランプリは何が違いますか?
A3:NHK上方漫才コンテストは関西の若手芸人を中心とし、漫才以外のジャンルも対象にする大会です。M-1グランプリは結成15年以内の2人以上による漫才が対象で、プロ・アマを問わず出場できます。出場条件と審査方式、ネタのジャンルが大きく異なります。
2026年の第55回NHK上方漫才コンテストは、例えば炎の初優勝で幕を閉じました。122組のエントリーから選ばれた8組が本選で競い、豪快キャプテンと例えば炎が決勝へ進出。最後は例えば炎が5対2で勝利し、独特の世界観と掛け合いで頂点に立ちました。
歴代王者を振り返ると、かまいたち、銀シャリ、フットボールアワー、天才ピアニスト、フースーヤなど、さまざまな芸人がこの大会を経験しています。受賞後の進路はそれぞれ異なりますが、若手がテレビの本選で自分たちの芸を広く見せられることは、大きな経験になります。
上方漫才コンテストを楽しむなら、優勝者だけでなく、ブロック戦で惜しくも敗れた組のネタや、審査員が評価したポイントにも注目したいところです。M-1グランプリとは異なる出場条件と表現の幅を持つこの大会は、関西のお笑いの現在地と、次の時代を担う芸人の個性を知るための重要な舞台です。