シカゴ・ホワイトソックスの本拠地は、米イリノイ州シカゴ南部にある「レート・フィールド(Rate Field)」です。所在地は333 West 35th Street、収容人数は4万615人。2025年から現在の名称が使われており、シカゴの地下鉄CTAを利用すれば、球場最寄りのSox-35th駅から徒歩数分でアクセスできます。
一方、2026年は球場の将来を左右する動きが相次いでいます。9月にはサウスループ地区の新球場構想「The Railyards(ザ・レールヤーズ)」が公表され、10月28日には現在の球場敷地にシカゴ・ベアーズの新スタジアムを建設する別の構想も報じられました。ホワイトソックスの移転はまだ決定していません。現球場の基本情報から歴代名称、アクセス、チケット費用、移転計画の最新状況まで整理します。
【現在地・収容人数】ホワイトソックス球場はシカゴ南部のレート・フィールド

ホワイトソックスの本拠地であるレート・フィールドは、シカゴのアーマー・スクエア地区に位置し、ブリッジポート地区にも近い野球場です。メジャーリーグのシカゴ・ホワイトソックスが1991年からホームゲームを開催しています。
MLB公式の球場ガイドによると、所在地は333 W. 35th Street, Chicago, Illinois 60616、収容人数は40,615人です。外野フェンスまでの距離は左翼330フィート、中堅400フィート、右翼330フィート。中堅まで約122メートルあり、外野の広さや打球の飛び方も観戦時の見どころになります。
「ホワイトソックス球場」と検索した場合、基本的にはこのレート・フィールドを指します。ただし、かつて同じ球団が使用していた旧コミスキー・パークと混同しないよう注意が必要です。現在の球場は旧球場の跡地そのものではなく、旧コミスキー・パークの向かい側に建設されました。
球場はイリノイ州の公的機関であるIllinois Sports Facilities Authority(ISFA)が所有しています。2026年の移転問題では、球団だけでなく、この所有機関やシカゴ市、州政府、地域住民の意向も無視できません。
【歴代名称】ニュー・コミスキー・パークからレート・フィールドへ
レート・フィールドの名称は、球場そのものの移転ではなく、スポンサー契約の変更に伴って変わってきました。1991年の開場時から同じ球場が使われ続けており、現在の名称に至るまで複数の呼び名が存在します。
MLB公式の球場史によれば、現在の球場は1991年4月18日に開場しました。名称の変遷を理解するうえでは、1910年から1990年まで使用された旧コミスキー・パークと、1991年以降の現球場を区別することがポイントです。
| 時期 | 球場名 | 変更の背景・意味 |
|---|---|---|
| 1910~1990年 | コミスキー・パーク(旧球場) | ホワイトソックスが長年使用した旧本拠地。現球場とは別の施設。 |
| 1991~2002年 | ニュー・コミスキー・パーク | 1991年4月18日に現球場が開場。 |
| 2003~2016年 | U.S.セルラー・フィールド | 2003年にスポンサー契約に伴って改称。 |
| 2016年の改称発表後~2024年 | ギャランティード・レート・フィールド | 2016年11月に新名称が発表され、2017年シーズン以降に定着。 |
| 2025年~現在 | レート・フィールド | スポンサー企業のブランド名短縮を反映。 |
2024年12月、球団は翌2025年から球場名を「Rate Field」に変更すると発表しました。これはスポンサー企業が「Guaranteed Rate」から「Rate」へブランド名を短縮したことを受けたものです。
そのため、旧名称の「U.S. Cellular Field」や「Guaranteed Rate Field」が現在も検索結果や過去の試合映像、旅行情報に表示されることがあります。これらは別々の球場を意味するのではなく、基本的には1991年開場の同一施設を指しています。
【アクセス・チケット費用】Sox-35th駅からの行き方と観戦予算
レート・フィールドへのアクセスは、シカゴ市内から公共交通機関を利用する方法が便利です。CTAの公式案内では、レッドラインのSox-35th駅から球場までは西へ約1ブロック。グリーンラインの35th-Bronzeville-IIT駅からも徒歩でアクセスできます。
レッドラインを使う場合、ダウンタウンなど北側からは95th/Dan Ryan方面の列車に乗り、Sox-35th駅で下車します。南側からはHoward方面の列車を利用します。駅から球場までは比較的近く、初めて訪れる人にも分かりやすい経路です。
グリーンラインを使う場合は、35th-Bronzeville-IIT駅から西へ徒歩約3ブロック。周辺を走るバス路線もあり、CTA公式案内では1番、4番、24番、29番、35番、39番、44番などが球場周辺への移動手段として挙げられています。
車で訪れる場合は、球場周辺の駐車場を利用できます。ただし、試合開催日は周辺道路の通行規制が実施されるため、球団は公共交通機関やライドシェアの利用を推奨しています。駐車料金は利用する区画や購入時期、試合日によって異なります。
チケット費用も一律ではありません。チケット販売サイトの掲載例では、ホワイトソックスのチケットが10米ドル程度から販売されるケースがありますが、これはすべての試合・座席に適用される固定料金ではありません。対戦相手、開催日、座席位置、需要によって価格は変動します。
球団公式の料金案内では、一般販売開始後の需要に応じて価格を調整するダイナミックプライシングを採用しています。また、案内上のチケット価格にはシカゴ市の9%とクック郡の3%の娯楽税が含まれていないため、購入時には最終的な支払額を確認する必要があります。
観戦予算を考える際は、チケット代だけでなく、交通費、飲食代、駐車料金なども含めて計算するのが現実的です。価格を抑えたい場合は、試合ごとの販売価格を比較し、早めに購入条件を確認する方法が有効です。
【移転経緯】なぜホワイトソックスは新球場を検討しているのか
ホワイトソックスの球場移転問題を理解するうえで重要なのは、現球場の契約期限と、球場周辺の再開発をめぐる構想です。球団は2029年にレート・フィールドの賃貸契約が満了する予定で、1年間の延長選択肢を行使すれば2030年まで契約を継続できる可能性があります。
この期限を背景に、球団は新しい本拠地の候補を検討してきました。2024年にはサウスループ地区の再開発エリア「The 78」が候補として注目され、球場建設を含む開発構想が報じられました。しかし、球場の建設費や公的資金、インフラ整備費などの調整が大きな課題となっていました。
2026年9月には、新たな候補としてThe Railyards計画が公表されました。ホワイトソックスの少数株主であるジャスティン・イシュビア氏が関係するCanal Edge LLCが、シカゴ川沿いの鉄道施設用地を活用する複合開発構想を発表したものです。
移転を検討する背景には、球場単体の建て替えだけではなく、周辺地域を含めた開発、商業施設や住宅の整備、交通アクセスの改善、球場で得られる収益機会などが関係していると考えられます。ただし、これらの要素が移転理由のすべてとして公式に確定したわけではありません。
一方、現球場を所有するISFAや地域関係者は、球団がブリッジポートに残る可能性も重視しています。2026年9月の報道では、ISFAのレスリー・ダーリング会長が球団を地域にとどめることを優先課題として説明し、現契約の満了時期にも言及しました。現球場にはまだ利用価値があるとして、周辺環境を含めた近代化を求める意見も出ています。
さらに2026年10月28日には、建築事務所Skidmore, Owings & Merrillが、レート・フィールドの敷地にNFLシカゴ・ベアーズのドーム型スタジアムを設ける構想の画像を公開したと報じられました。これはホワイトソックスの移転先を決める公式発表ではなく、現球場の将来をめぐる別の開発案です。現段階では、複数の構想が並行して議論されている状況です。
【2026年最新】The RailyardsとThe 78、新球場計画を比較
2026年のホワイトソックス新球場計画では、The RailyardsとThe 78を区別して把握する必要があります。両者はともにサウスループ地区に関係する構想ですが、計画地や開発の進捗、周辺の交通・インフラ条件が異なります。
The Railyardsは、シカゴ川沿いのルーズベルト・ロード付近から18th Streetにかけての鉄道施設用地を活用する案です。東側をシカゴ川、西側をCanal Streetに挟まれた土地で、球場だけでなく医療、住宅、商業、小売などを組み合わせた複合開発が想定されています。
球場の外野をシカゴのスカイラインに向ける構想や、川沿いの空間を活用するイメージも公表されました。ただし、これは設計構想の段階であり、最終的な球場の仕様、収容人数、座席構成、完成時期が確定したわけではありません。
開発を実現するには、交通・環境面の調査に加え、鉄道施設の移転、資金調達、行政の審査や承認、地域住民との協議が必要です。シカゴ・サンタイムズなどの報道によると、球団側も用地調査の結果を見極めたうえで、実現可能な候補として検討するかどうかを判断する姿勢を示しています。
The 78は、サウスループにある別の再開発エリアです。こちらも新球場候補として以前から検討されてきましたが、The Railyardsの発表によって候補地が一つに絞られたわけではありません。球団はThe 78やその他の選択肢も含めて検討する可能性を示しています。
両計画の違いを整理すると、次のようになります。
- The Railyards:シカゴ川沿いの鉄道施設用地を活用する複合開発案。2026年9月に構想が公表され、交通・環境などの調査と複数年にわたる計画・承認手続きが必要。
- The 78:サウスループの別の再開発エリア。2024年から球場候補として注目されてきたが、The Railyardsの登場によって候補から外れたとは発表されていない。
- レート・フィールド:現在の本拠地。契約期限が近づくなか、移転だけでなく、現地に残って球場や周辺を近代化する選択肢も議論の対象となっている。
資金面も重要な論点です。The Railyardsについては、球場の建設費や公的支援を含む確定した資金計画が公表済みとはいえず、計画の実現性を判断するには情報が不足しています。また、鉄道施設をブリッジポート側へ移す計画に対しては、周辺住民や地域関係者から騒音、大気環境、生活への影響を懸念する声が上がっています。
したがって、2026年の状況を「ホワイトソックスが新球場への移転を決定した」と表現するのは正確ではありません。現在は候補地の検討と開発構想が進んでいる段階であり、移転先、資金調達、建設開始時期、開業時期はいずれも確定していません。
【評判・観戦の判断基準】レート・フィールドは今も行く価値がある?
レート・フィールドの評判を考える際は、球場そのものの特徴と、移転をめぐる政治・地域問題を分ける必要があります。収容人数4万615人の規模を持ち、CTAのレッドラインやグリーンラインでアクセスできる点は、観戦者にとって実用的な利点です。球場周辺には駐車場もあり、公共交通機関と自動車の両方を利用できます。
MLB公式ガイドでは、座席エリアが複数の階層に分かれていることや、特別な飲食サービスを提供する座席エリアなどが紹介されています。予算を抑えて試合を楽しみたい人から、飲食や座席の快適さを重視する人まで、予算と観戦スタイルに合わせて席を選ぶことができます。
一方、1991年開場の球場であるため、今後の施設更新や周辺環境の整備をどう進めるかは重要な課題です。ただし、施設の年数だけで球場の価値が決まるわけではありません。交通の利便性、観戦体験、維持管理の状態、周辺地域への経済的な影響を総合的に評価する必要があります。
移転計画に対する地域の意見も一枚岩ではありません。サウスループの新球場に期待する声がある一方、長年球団を支えてきたブリッジポート地区からチームが離れることや、鉄道施設の移転に伴う環境負荷を懸念する意見も報じられています。新球場の完成予想図だけで判断せず、地域住民の生活や公共投資の負担まで視野に入れることが大切です。
観戦に向いている人:シカゴ市内から公共交通機関でアクセスしたい人、メジャーリーグの試合を比較的幅広い価格帯から選びたい人、ホワイトソックスの歴史や球場の変遷を現地で体験したい人です。
事前確認を重視したい人:車での移動を予定している人、特定の座席やサービスを希望する人、チケットと駐車場を合わせた費用を抑えたい人です。試合ごとの販売条件や道路規制を確認してから計画を立てると、当日の負担を減らせます。
【プロの結論】移転のニュースは「決定」「候補」「構想」を分けて読む
ホワイトソックス球場をめぐる2026年の動きを理解するうえで、最も重要なのはニュースの段階を区別することです。新球場の完成予想図が公表されたことと、球団が移転を決定したことは同じではありません。候補地の検討、用地契約、資金調達、行政承認、建設開始は、それぞれ別の段階です。
The Railyardsは2026年9月に公表された有力な構想ですが、現時点で新本拠地として確定しているわけではありません。The 78も候補としての経緯があり、現球場の近代化や残留案も議論から外れていません。さらに10月28日に報じられたベアーズの新スタジアム構想は、レート・フィールドの敷地をめぐる別の可能性であり、ホワイトソックスの移転決定を意味しません。
今後の動向を判断するには、①球団と所有機関による正式発表、②賃貸契約の延長や新契約の条件、③新球場の資金計画、④交通・環境調査と地域協議、⑤行政による承認手続きの進展を確認が必要です。
球場移転は、単に新しい建物を造る問題ではありません。球団の長期的な経営、観戦者の利便性、公的資金の使い方、地域コミュニティの将来が交差する都市開発の問題でもあります。レート・フィールドが今後も本拠地として使われるのか、それともサウスループに新球場が誕生するのか。その判断は、構想図の華やかさではなく、契約と資金、そして地域との合意形成によって左右されます。
【ホワイトソックス球場】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ホワイトソックスの現在の本拠地はどこですか?
A1:米イリノイ州シカゴの333 W. 35th Streetにあるレート・フィールドです。収容人数は4万615人で、1991年に開場しました。
Q2:レート・フィールドの最寄り駅はどこですか?
A2:CTAレッドラインのSox-35th駅が最寄りです。駅から球場までは西へ約1ブロックです。グリーンラインの35th-Bronzeville-IIT駅からも徒歩でアクセスできます。
Q3:ホワイトソックスは2026年に新球場への移転を決めましたか?
A3:いいえ。2026年9月にサウスループのThe Railyards計画が公表されましたが、移転先として確定したわけではありません。現契約は2029年に満了予定で、1年間の延長選択肢があります。今後は資金調達、候補地の調査、行政手続き、地域との協議が焦点になります。
ホワイトソックスの現在の本拠地は、シカゴ南部にあるレート・フィールドです。収容人数は4万615人で、1991年の開場以来、名称を変えながら球団を支えてきました。アクセス面ではCTAのSox-35th駅が便利で、チケット価格は試合や座席によって変動します。
2026年は、サウスループのThe Railyardsを中心に新球場計画が動き、現球場の将来をめぐる議論も活発化しています。ただし、移転決定や新球場の完成時期が確定したわけではありません。2029年の契約満了を見据えながら、球団の正式発表、資金計画、行政の判断を追うことが、今後の展開を正しく理解する近道です。