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大河ドラマ2023『どうする家康』は何を描いた?キャスト・放送期間・最終回と史実の違いを徹底解説

長谷川 澪 長谷川 澪 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
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2023年のNHK大河ドラマとして放送された『どうする家康』は、松本潤が主演を務め、江戸幕府を開いた徳川家康の生涯を新たな視点から描いた歴史ドラマです。天下人として知られる家康を、最初から冷静沈着な英雄として描くのではなく、迷い、失敗し、周囲の人々に支えられながら決断を重ねる人物として表現した点が大きな特徴です。

本作は2023年1月8日に放送を開始し、同年12月17日に第48回「神の君へ」で最終回を迎えました。脚本は古沢良太、共演には有村架純、岡田准一、ムロツヨシ、北川景子、阿部寛らが名を連ねています。2026年に作品を振り返るなら、放送期間や出演者といった基本情報だけでなく、最終回までの物語、史実との違い、歴代大河ドラマにおける位置づけも押さえておきたいところです。

【まず基本情報】2023年の大河ドラマは『どうする家康』

大河ドラマ2023

2023年の大河ドラマは、正式タイトルを『どうする家康』とする戦国時代の歴史ドラマです。NHKエンタープライズの作品情報によると、放送期間は2023年1月8日から12月17日までで、全48回。NHK大河ドラマの第62作に当たります。

脚本を担当したのは、テレビドラマ『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンJP』シリーズなどで知られる古沢良太。音楽は稲本響、語りは寺島しのぶが担当しました。史実上の人物と歴史的事件を土台にしながら、登場人物の感情や人間関係を物語の推進力にした作品です。

項目 内容 注目ポイント
作品名 どうする家康 2023年のNHK大河ドラマ
シリーズ 第62作 大河ドラマは1963年に放送開始
放送開始日 2023年1月8日 第1回「どうする桶狭間」
最終回 2023年12月17日 第48回「神の君へ」
放送期間・回数 2023年1月8日〜12月17日・全48回 1年を通して家康の生涯を描く
主演 松本潤 徳川家康・松平元康役
脚本・音楽・語り 古沢良太・稲本響・寺島しのぶ 人物描写と音楽、ナレーションが物語を支える

NHK大河ドラマは、1963年4月7日に第1作『花の生涯』が放送されて以来、時代や人物を変えながら歴史を描き続けてきました。『どうする家康』はその長い歴史の中で、徳川家康を主人公に据えた作品です。NHKプロモーションの展覧会資料では、家康を単独の主人公とする大河ドラマは1983年の『徳川家康』以来、40年ぶりと紹介されています。

【どうする家康のあらすじ】人質の元康から天下人へ

物語の出発点は、後に徳川家康となる松平元康の若き日です。幼少期から家族と離れて暮らし、今川家の人質として過ごした元康は、戦国武将としての強さや威厳を最初から備えていたわけではありません。周囲の大名の勢力争いに翻弄され、何を選ぶべきか悩みながら、自らの進む道を探していきます。

第1回「どうする桶狭間」では、今川義元のもとで暮らす元康が、織田信長の侵攻に直面します。戦況が大きく変わる中で迫られる決断は、本作のタイトルを象徴する場面です。危機を乗り越えるたびに、元康は家臣や周囲の人々との関係を築き、三河の領主として自立する道を歩み始めます。

前半の大きな軸は、三河の領主としての自立と、信長との関係です。家臣団との対立や三河一揆、正室の瀬名や嫡男・信康をめぐる苦悩など、家康は外敵との戦いだけでなく、身近な人々との関係でも重大な選択を迫られます。領地を守ることと、家族を守ることが必ずしも一致しない点が、物語に重い緊張感をもたらします。

中盤以降は、織田信長、豊臣秀吉、武田信玄ら強大な武将との駆け引きが物語を動かします。信長の死後、家康は天下の主導権をめぐる争いに関わり、秀吉との対立や協調を経て、やがて天下統一後の政治秩序を担う立場へ進んでいきます。関ヶ原の戦いを経て江戸幕府を開いた後も、豊臣家との対立は終わりません。

最終盤では、大坂冬の陣・夏の陣を背景に、家康が戦国の世を終わらせるための決断を下していきます。NHKオンデマンドの最終回紹介によると、第48回「神の君へ」では、豊臣方との決戦、茶々と秀頼の助命を願う千姫、そして翌年の江戸の様子が描かれます。家康の死へとつながる終幕は、一人の武将の生涯だけでなく、乱世の終わりを見届ける構成になっています。

【どうする家康のキャスト・出演者】松本潤を中心とした豪華な顔ぶれ

本作の魅力を支えたのが、松本潤を中心に配置された実力派俳優たちです。NHKエンタープライズの作品情報や番組関連資料には、徳川家康を取り巻く家臣、織田・豊臣・今川・武田の各勢力を演じる多彩な出演者が掲載されています。

  • 松本潤:徳川家康/松平元康。迷いながら成長する主人公。
  • 有村架純:瀬名。家康の正室で、物語の重要な転換点を担う人物。
  • 岡田准一:織田信長。家康の運命に大きな影響を与える武将。
  • ムロツヨシ:豊臣秀吉。家康の前に立ちはだかる天下人。
  • 野村萬斎:今川義元。元康の若き日を左右する大名。
  • 阿部寛:武田信玄。戦国時代を代表する強敵。
  • 北川景子:お市・茶々。織田家と豊臣家をめぐる物語に関わる人物。
  • 大森南朋:酒井忠次。徳川家臣団を支える重臣。
  • 山田裕貴:本多忠勝。徳川家を支える武将。
  • 松山ケンイチ:本多正信。家康の政略を支える家臣。
  • 松重豊:石川数正。徳川家の重臣として重要な局面に関わる。
  • 広瀬アリス:於愛の方。家康の人生に関わる女性。
  • 松嶋菜々子:於大の方。家康の母。
  • 山田孝之:服部半蔵。忍びをめぐるエピソードでも存在感を示す。

このほか、杉野遥亮、板垣李光人、音尾琢真、小手伸也、松本若菜らも出演しています。語りを担当する寺島しのぶは、最終回では福(後の春日局)としても物語に登場します。

出演者の多さは、単なる豪華キャストの演出にとどまりません。家康の生涯を描くには、敵対勢力との戦いだけでなく、家臣団内部の意見の違い、婚姻による結びつき、政治的な駆け引きも欠かせないからです。各人物の価値観がぶつかることで、家康が選ぶ道の難しさが浮かび上がります。

【どうする家康の見どころ】「どうする?」という問いが描くリーダーの葛藤

本作を特徴づけるのは、天下人となった家康を完成された英雄として描くのではなく、何度も迷い、選択を誤りかける人間として描いた点です。歴史上の徳川家康は、忍耐強く機をうかがう人物として語られることが少なくありません。一方、本作では不安や弱さを抱えた元康が、経験を通じて責任を引き受ける人物へ変化していきます。

見どころの一つは、決断に至るまでの過程です。戦場で勝つことだけが正解とは限らず、家臣を守るか、領地を守るか、同盟を維持するかといった選択が家康を追い詰めます。判断の結果が次の危機を招く展開もあり、歴史の流れを知っている視聴者でも、その場でどの選択をするのかという緊張感を味わえます。

もう一つの見どころは、家康と周囲の人物との関係です。信長との緊張をはらんだ関係、秀吉との勢力争い、家臣団との信頼関係、そして瀬名との物語が、家康の人物像を形づくります。歴史上の出来事を年表のように並べるのではなく、人物同士の関係が決断にどう影響するかを追う構成です。

脚本を手がけた古沢良太の持ち味であるテンポのよい会話や、人物の意外な一面を引き出す演出も特徴です。重厚な合戦描写だけでなく、家臣たちの掛け合いや思惑が交錯する場面が、長い物語を見続けるためのリズムをつくっています。

また、作品の中心に置かれた「戦のない世」という理想も見逃せません。家康が戦いに勝ち続けることと、戦いそのものを終わらせることは同じではありません。天下を握るほどに、勝利の代償や政治的な責任も重くなる。その矛盾を通じて、リーダーが何を守り、何を諦めるのかという問いが描かれています。

【どうする家康の史実との違い】瀬名の描写と家康像をどう読み解くか

『どうする家康』を視聴するうえで気になるのが、史実との違いです。本作は徳川家康の生涯や戦国時代の主要な出来事を土台にしていますが、歴史資料に残された内容をそのまま映像化した記録番組ではありません。人物の内面、会話、感情の変化には、ドラマとしての創作や解釈が含まれます。

その違いが特に表れたのが、家康の正室である瀬名(築山殿)をめぐる物語です。劇中では、瀬名が戦のない世を目指す構想を抱き、家康の生き方に大きな影響を与える人物として描かれます。しかし、瀬名が実際にどのような政治構想を持っていたのか、家康とどのような関係を築いていたのかを詳しく確定できる史料は限られています。

歴史解説記事や歴史研究者による論考でも、築山殿と嫡男・信康をめぐる事件の背景や真相には複数の解釈があることが指摘されています。事件の政治的な背景についても、織田家との関係、徳川家内部の事情など、さまざまな観点から議論されてきました。ドラマで描かれた人物の動機や会話を、すべて史実として受け取ることはできません。

脚本家の古沢良太も、Real Soundのインタビューで瀬名の描き方や築山殿事件の展開について説明しています。そこで語られた制作上の考え方からも、瀬名を家康の人生に大きな意味を残す人物として描くことが、作品の物語設計に関わっていたと読み取れます。

つまり、史実との違いを考えるときは、歴史上の出来事、史料から確認できる事実、ドラマ独自の解釈を分けて考えることが大切です。人物の実際の言動や事件の経緯を知りたい場合は、歴史研究の解説や史料に基づく書籍も併せて読むと、ドラマの創作部分と歴史的背景を比較しやすくなります。

【歴代大河ドラマと比較】1983年『徳川家康』から何が変わった?

NHK大河ドラマは1963年の『花の生涯』から続くシリーズで、時代や主人公を変えながら日本史を描いてきました。戦国時代を舞台にした作品も多く、徳川家康は織田信長や豊臣秀吉と並び、繰り返し取り上げられてきた歴史上の人物です。

家康を主人公とする作品として比較したいのが、1983年放送の『徳川家康』です。NHKプロモーションの資料によると、『どうする家康』は単独の主人公として家康を描く大河ドラマとして40年ぶりの作品でした。同じ人物を描いていても、制作された時代や脚本の視点によって、物語の中心や人物の印象は変わります。

『どうする家康』では、若き家康の弱さや迷いを出発点に、家臣や家族との関係を通じて成長する過程を重視しています。歴史上の有名な合戦や政治的な事件も、単に勝敗を説明するのではなく、主人公が何を考え、どのような選択をしたのかという人物ドラマとして描かれます。

直前の2022年作品『鎌倉殿の13人』、翌2024年の『光る君へ』、2025年の『べらぼう』、そして2026年放送の『豊臣兄弟!』と比較しても、大河ドラマの題材は武家政権の成立から平安時代の文化、江戸時代の出版文化、戦国時代の権力争いまで幅広く展開しています。作品ごとに主人公や時代背景が異なるため、同じ「歴史ドラマ」でも楽しみ方は一様ではありません。

歴代作品を比較する際は、視聴率や知名度だけで優劣を決めるのではなく、主人公をどう描いているか、どの歴史的事件を重視しているか、史実と創作をどう組み合わせているかという観点を持つと、それぞれの作品の個性が見えやすくなります。

【プロの結論】『どうする家康』が向いている人、歴史を深く楽しむための視点

『どうする家康』を楽しめるのは、戦国時代の合戦や政治史に関心がある人だけではありません。人物の成長、家族や仲間との関係、組織を率いる立場の葛藤を描いたドラマが好きな人にも向いています。歴史の結末を知っていても、そこに至るまでの選択や人間関係を追うことで、物語の緊張感を味わえるからです。

一方、一次史料に基づく正確な再現を最優先したい人は、劇中の設定をそのまま史実と受け取らず、歴史研究の解説と照らし合わせながら視聴するのが適しています。歴史ドラマでは、史実の空白を埋めるために人物の心理や会話を創作することがあり、その創作が作品の魅力になる一方で、史実との区別が必要になる場面もあります。

2026年に振り返ると、本作の特徴は、徳川家康を「最初から天下人になる資質を備えた英雄」ではなく、「選択を重ねた末に天下人となった人物」として描いた点にあります。タイトルの「どうする」は、家康が直面する個々の危機を示すと同時に、歴史を動かす人物が繰り返し迫られる判断そのものを表しています。

歴史ドラマとしての評価を深めるには、次の3点を意識するとよいでしょう。

  • 物語として見る:家康が何に迷い、何を守ろうとしたのかを追う。
  • 歴史として調べる:合戦や事件の経緯を、史料に基づく解説と比較する。
  • 作品同士を比較する:1983年の『徳川家康』や他の大河ドラマと見比べ、主人公像や演出の違いを考える。

この3つの視点を持てば、単にストーリーを追うだけでなく、歴史上の人物が後世にどう解釈されてきたかまで楽しめます。

【大河ドラマ 2023】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2023年の大河ドラマは何ですか?
A1:松本潤主演の『どうする家康』です。NHK大河ドラマ第62作として、2023年1月8日から12月17日まで放送されました。

Q2:『どうする家康』の最終回はいつ放送されましたか?
A2:2023年12月17日です。第48回「神の君へ」では、豊臣家との最終決戦や、乱世の終わりに向かう家康の姿が描かれました。

Q3:『どうする家康』は史実に忠実な作品ですか?
A3:歴史上の人物や主要な事件を土台にしていますが、人物の心理、会話、瀬名をめぐる構想などには創作や独自の解釈が含まれます。歴史的な事実を詳しく知りたい場合は、史料に基づく研究や歴史解説も併せて確認するのがおすすめです。

2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』は、松本潤が徳川家康を演じ、全48回にわたって人質時代から天下人へと至る生涯を描いた作品です。有村架純、岡田准一、ムロツヨシら豪華な出演者に加え、家康の葛藤や周囲の人物との関係を重視した構成が特徴でした。

放送開始日は2023年1月8日、最終回は同年12月17日。NHK大河ドラマが1963年に始まって以来、数多くの歴史上の人物を描いてきた中で、本作は家康の弱さや迷いを物語の出発点にした点で独自性を持っています。

作品を深く味わう鍵は、ドラマとしての面白さと、史実として確認できる内容を区別することです。歴史的な出来事を知ったうえで人物の選択を見直せば、最終回までの展開だけでなく、歴代大河ドラマの中で『どうする家康』が提示した家康像も、より立体的に理解できるはずです。

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