2026年10月28日現在、スキージャンプワールドカップ2026-27シーズンの開幕が近づいています。FIS(国際スキー・スノーボード連盟)の公式カレンダーには、2026年11月のリレハンメル大会から2027年3月のプラニツァ大会までの日程が掲載され、日本では蔵王と札幌でワールドカップが予定されています。
今季は札幌での男女同時開催や、女子のフォーヒルズ・トーナメント初開催など、競技の広がりを感じさせる動きもあります。結果速報や総合順位を追うには、飛距離だけでなく、飛型点、風やスタートゲートによる補正、男女それぞれの競技日程を理解しておくことが欠かせません。
【2026-27年最新】FIS公式カレンダーで確認する大会日程

FISの「Ski Jumping Documents」には、男子の2026-27年ワールドカップカレンダーが2026年10月7日付、女子のカレンダーが10月22日付で掲載されています。競技日程を調べる際は、男女共通の大会名だけで判断せず、性別ごとのカレンダーで実際の競技日を確認することが大切です。
以下は、FISの2026-27年公式カレンダーに掲載されている主な開催期間です。予選、個人戦、団体戦の実施日は大会によって異なります。
| 開催期間 | 開催地 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 2026年11月20〜22日 | リレハンメル(ノルウェー) | シーズン開幕 |
| 11月28〜29日 | ルカ(フィンランド)・ヒンツェンバッハ(オーストリア) | 男女別の開催地に注目 |
| 12月4〜6日 | ヴィスワ(ポーランド) | 序盤の総合順位争い |
| 12月11〜13日 | ティティゼー・ノイシュタット(ドイツ) | 男女開催の主要大会 |
| 12月18〜20日 | エンゲルベルク(スイス) | 年末の重要な個人戦 |
| 12月28〜29日 | オーベルストドルフ(ドイツ) | フォーヒルズ開幕戦 |
| 12月31日〜2027年1月1日 | ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ) | フォーヒルズ第2戦 |
| 2027年1月2〜3日 | インスブルック(オーストリア) | フォーヒルズ第3戦 |
| 1月5〜6日 | ビショフスホーフェン(オーストリア) | フォーヒルズ最終戦 |
| 1月9〜10日 | リュブノ(スロベニア) | 女子大会 |
| 1月15〜17日 | 張家口(中国)・ザコパネ(ポーランド) | 女子・男子の大会 |
| 1月19〜20日 | 蔵王(日本) | 女子ワールドカップ |
| 1月22〜24日 | 札幌(日本) | 男女開催・混合団体に注目 |
| 1月29〜31日 | ヴィリンゲン(ドイツ) | 男女開催の主要大会 |
| 2月5〜7日 | レークプラシッド(米国) | 男女開催・混合団体 |
| 2月11〜14日 | ラハティ(フィンランド) | 男女開催 |
| 2月18〜21日 | ヴィケルスン(ノルウェー) | スキーフライング |
| 2月20〜21日 | フィラッハ(オーストリア) | 女子大会 |
| 3月13〜14日 | オスロ(ノルウェー) | 終盤の総合順位争い |
| 3月18〜21日 | プラニツァ(スロベニア) | シーズン終盤・スキーフライング |
日程は変更される場合があります。また、男女の競技日や予選日は必ずしも一致しません。特に12月のヴィスワや年明けのザコパネ、レークプラシッドなどは、観戦日を決める前にFISの男子・女子別カレンダーを確認してください。
公式カレンダーでは、ワールドカップのほかにコンチネンタルカップやサマーグランプリなども掲載されています。大会名が似ていてもシリーズは別です。冬季ワールドカップの総合ポイントを調べる場合は、カテゴリーが「WC」になっていることを確認しましょう。
【日本開催】蔵王・札幌大会の日程と見どころ
2026-27シーズンの日本開催は、女子の蔵王大会と、男女が集結する札幌大会が大きな見どころです。FISの公式カレンダーでは、蔵王が2027年1月19〜20日、札幌が1月22〜24日に設定されています。
蔵王大会は女子ワールドカップの開催地です。海外のトップ選手と日本勢が同じ舞台で競い、世界ランキングに直結するポイントを争います。観戦する際は、1本目の順位だけでなく、2本目でどこまで順位を上げられるかにも注目すると、競技の面白さが伝わります。
札幌大会の会場は大倉山ジャンプ競技場です。札幌大会の公式サイトでは、2027年1月22〜24日の開催が案内されています。FISも2026-27シーズンについて、札幌が男子・女子を同じ週末に迎えることを発表しています。
特に注目したいのが、札幌で初開催となる男女混合団体です。男女それぞれの選手がチームを組み、個人の飛距離や着地だけではなく、チーム全体の安定感も勝敗を左右します。個人戦とは違う緊張感があり、日本代表の総合力を見たいファンにとって見逃せない種目です。
なお、札幌大会の大会公式サイトでは、日程の詳細や観戦情報を随時更新する案内が掲載されています。競技開始時刻、チケット、シャトルバスなどの情報は、開催が近づいてから最新の公式発表を確認してください。
現地観戦では、ジャンプの飛距離だけでなく、踏み切りから空中姿勢、着地までを一連の動きとして見るのがおすすめです。大倉山のような大型ジャンプ台では、選手が空中で姿勢を保つ時間や、着地時のテレマーク姿勢も見どころになります。
【結果速報・最新ランキング】2026-27年の順位はどこで確認する?
2026年10月28日時点では、2026-27シーズンの冬季ワールドカップはまだ開幕していません。そのため、同シーズンの個人戦優勝者や総合順位を示す公式結果は、これからの大会で決まります。開幕前の順位を検索する場合は、前シーズンの最終ランキングやサマーグランプリの結果を冬季ワールドカップの成績と取り違えないようにしましょう。
結果速報を確認するなら、FISの「Calendar & Results」が基本です。大会別の順位、競技日、選手別の成績、総合ランキングを確認できます。日本国内では、全日本スキー連盟(SAJ)の大会競技予定・結果ページも、日本選手の成績を追う際の参考になります。
ワールドカップの個人戦では、通常、1回目の上位30人が2回目に進み、2本のジャンプの合計得点で最終順位を決めます。優勝者には100ポイント、2位には80ポイント、3位には60ポイントが与えられ、上位30人までがワールドカップポイントを獲得します。大会ごとの順位が積み重なり、シーズンを通じた総合順位につながります。
2025-26シーズンの結果は、2026-27年の展望を考えるうえで重要な比較材料です。FISの公式発表によると、男子総合優勝はスロベニアのドメン・プレブツ、女子総合優勝は同じくスロベニアのニカ・プレブツでした。
女子のニカ・プレブツは2023-24、2024-25、2025-26と3季連続で総合優勝を達成しています。男子の2024-25シーズンはオーストリアのダニエル・チョフェーニヒが総合優勝し、翌季はドメン・プレブツがタイトルを獲得しました。こうした歴代総合優勝者の流れを確認すると、単発の大会結果だけでは見えない勢力図が分かります。
日本勢にとっても、総合順位は重要です。2025-26シーズンには、女子の丸山希がラハティ大会で表彰台に上がり、伊藤有希もオスロ大会で優勝しました。シーズンを通して上位に入る選手が増えれば、個別大会の表彰台だけでなく総合順位でも存在感を高められます。
2026-27シーズンの最新ランキングを見るときは、次の3項目を分けて確認しましょう。
- 大会別順位:その日のジャンプで誰が優勝したか。
- 総合順位:シーズン全体で誰が安定してポイントを獲得しているか。
- 種目別・特別ランキング:スキーフライングや若手選手のランキングなど、特定の条件で集計された順位。
FISは2026-27シーズンから、2004年以降に生まれた選手を対象とする「Rookie」ランキングも新設すると発表しています。総合順位に加えて若手選手の動向を追うことで、将来の上位争いを担う選手を早い段階から見つけられます。
【ルール・採点方法】飛距離と飛型点はどう勝敗に影響する?
スキージャンプは、単純に最も遠くまで飛んだ選手が優勝する競技ではありません。飛距離に応じた得点に、空中姿勢や着地などの飛型点、さらに風やスタートゲートの条件を調整する補正点を加えて最終得点を算出します。距離が長くても着地が乱れれば、ライバルに逆転される可能性があります。
FISの国際競技規則では、採点は主に次の要素で構成されています。
- 飛距離点:ジャンプ台ごとに設定されたK点を基準に計算する。K点への到達が基本の60点となり、そこからの距離差に応じて加点・減点される。
- 飛型点:5人の審判が空中姿勢、着地、着地後の滑走などを評価する。最高点と最低点を除き、残る3人の得点を合計する。
- 風の補正点:追い風や向かい風など、ジャンプ時の風の条件を点数に反映する。
- ゲート補正点:スタート位置の高さが変更された場合などに、条件の違いを補正する。
飛距離点の換算係数はジャンプ台の規模によって異なります。一般的な目安では、ノーマルヒルは1メートル当たり2.0点、ラージヒルは1メートル当たり1.8点です。K点が同じでもジャンプ台の規模によって得点計算が異なるため、単純に飛距離の数字だけを比較するのは正確ではありません。
飛型点は1人の審判につき最大20点です。5人の審判の得点から最高点と最低点を除外し、3人分を合計するため、1本のジャンプに対する飛型点は最大60点になります。着地時に両足をそろえて安定させることや、テレマーク姿勢を適切に取ることが得点を左右します。
また、風は選手にとって大きな変数です。向かい風は空中で浮力を得やすい条件になることがあり、追い風は飛距離を伸ばしにくい場合があります。風の補正点は、異なる風条件で飛んだ選手同士を公平に比較するための仕組みです。ただし、補正によって風の影響が完全になくなるわけではありません。
例えば、ある選手が飛距離でライバルを上回っていても、着地で大きく減点されれば最終得点で下回ることがあります。逆に、飛距離がわずかに短くても、飛型点や風の補正点で差を縮めることが可能です。観戦中は距離表示だけでなく、最終得点が表示されるまで見ると、競技の本質が分かりやすくなります。
ルールを理解する際には、K点とヒルサイズ(HS)を混同しないことも大切です。K点は得点計算の基準となる地点で、HSはジャンプ台の規模を示す指標です。実況で「K点超え」と聞いたときは、基準距離を超えたことを意味しますが、それだけで優勝が決まるわけではありません。
【男子・女子の競技形式】フォーヒルズとスキーフライングの違い
男子と女子は同じ基本原理で得点を競いますが、開催地や大会形式は必ずしも一致しません。2026-27シーズンは、男女が同じ週末に競技する大会が増え、混合団体もシーズンの重要な種目になっています。
通常の個人戦では、予選を通過した選手が本戦に進み、2本のジャンプの合計点を争います。団体戦はチームの選手が順番に飛び、各選手の得点を合計して順位を決定します。男女混合団体では男女それぞれの選手がチームを構成するため、個人の能力だけでなくチーム編成や安定性も重要です。
今季の大きな話題は、女子のフォーヒルズ・トーナメントが初めて開催されることです。FISは2026年5月7日の発表で、2026-27シーズンのワールドカップ日程に女子の大会を組み込むことを明らかにしました。
フォーヒルズ・トーナメントは、ドイツのオーベルストドルフとガルミッシュ・パルテンキルヘン、オーストリアのインスブルックとビショフスホーフェンの4会場で行われる伝統的なシリーズです。4大会の合計得点で優勝者を決め、男子では「ゴールデンイーグル」と呼ばれるトロフィーを争います。
女子はこれまで、フォーヒルズのドイツ開催2大会を中心とする「ツーナイツ・トーナメント」に出場してきました。2026-27シーズンは4会場を巡る初の女子フォーヒルズ・トーナメントが実現し、男女の競技機会をそろえる流れが進みます。
もう一つ注目したいのが、スキーフライングです。通常のラージヒルよりも大きなジャンプ台を使い、より長い飛距離を競う種目です。2026-27シーズンのワールドカップでは、ヴィケルスンやプラニツァなどが関連大会の舞台となります。長距離ジャンプでは風や空中姿勢の影響が特に大きく、飛距離だけでは結果を予測しにくい競技です。
FISは男女の競技を同じ週末に開催する大会を増やす方針も示しています。観客数の拡大や会場設備の共有に加え、女子選手が男子と同じ舞台で競う機会を増やす狙いがあります。2026-27シーズンは、競技日程だけでなく、男女の大会運営がどのように変化するかにも注目です。
【放送予定・観戦ガイド】テレビと配信で見る方法
日本からスキージャンプワールドカップを視聴する場合は、J SPORTSの公式放送・配信情報が有力な確認先です。J SPORTSは2026-27シーズンについて、ジャンプ週間の全4戦を含む男子の注目大会14戦をテレビ放送し、配信は30戦以上を予定すると案内しています。
ただし、シーズン全体の放送・配信予定と、各大会の具体的な放送日時は別の情報です。大会によってテレビ放送とオンデマンド配信の扱いが異なるため、見たい競技が決まったら、番組表と配信予定の両方を確認しましょう。放送内容は変更される場合もあります。
観戦前に確認したい項目は、次のとおりです。
- 競技日と開始時刻:予選と本戦、男女の競技日を確認する。
- テレビ放送か配信か:見たい大会がどちらのサービスで視聴できるか確認する。
- ライブ配信か録画か:結果速報を避けたい場合は、配信開始時刻にも注意する。
- 公式結果との照合:放送を見られない場合は、FISのライブ結果で順位や得点を確認する。
初めて観戦する人には、ジャンプ週間や札幌大会のように、複数の大会や種目をまとめて追える日程がおすすめです。一方、特定の選手の総合順位を追いたい場合は、1大会だけでなく、シーズンを通じたポイントの推移を見ると競技の流れをつかみやすくなります。
現地観戦では、天候や風の状況によって競技時間が変更されることがあります。チケットを購入した後も、主催者の案内を確認し、移動時間や交通手段に余裕を持たせると安心です。
【スキージャンプワールドカップ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:スキージャンプワールドカップ2026-27の開幕はいつですか?
A1:FISの公式カレンダーでは、2026年11月20〜22日のリレハンメル大会が開幕戦として予定されています。実際の競技日や開始時刻は、男子・女子別の公式カレンダーで確認してください。
Q2:札幌大会はいつ開催されますか?
A2:札幌大会は2027年1月22〜24日に大倉山ジャンプ競技場で開催される予定です。2026-27シーズンは男女が同じ週末に競技し、男女混合団体も見どころになります。チケットや詳細な開始時刻は大会公式サイトの発表を確認してください。
Q3:スキージャンプの順位は飛距離だけで決まりますか?
A3:いいえ。飛距離点、5人の審判による飛型点、風やスタートゲートの補正点を合算して決まります。遠くまで飛んでも着地で減点されれば、より短い距離の選手に逆転されることがあります。
Q4:2026-27シーズンの最新ランキングはどこで見られますか?
A4:FIS公式の「Calendar & Results」で大会別の結果や総合順位を確認できます。2026年10月28日時点では冬季ワールドカップの開幕前のため、2026-27シーズンの総合順位はまだ確定していません。
Q5:フォーヒルズ・トーナメントは女子も開催されますか?
A5:はい。FISの発表によると、2026-27シーズンに女子のフォーヒルズ・トーナメントが初開催されます。ドイツとオーストリアの4会場で競技を行い、シリーズ全体の得点で優勝者を決めます。
Q6:日本でワールドカップをテレビや配信で見るにはどうすればよいですか?
A6:J SPORTSの公式放送・配信予定を確認してください。2026-27シーズンは男子の注目大会14戦のテレビ放送と、30戦以上の配信が予定されています。大会別の放送時間や視聴方法は、最新の番組表で確認するのがおすすめです。
スキージャンプワールドカップ2026-27は、2026年11月のリレハンメル大会から始まり、2027年3月のプラニツァ大会まで世界各地で競技が行われる予定です。日本では1月の蔵王・札幌大会が注目され、札幌では男女同時開催と混合団体が大きな見どころになります。
観戦をより楽しむための要点は、飛距離と飛型点の両方を見ること、風やゲートの補正点を理解すること、そして大会別順位とシーズン総合順位を区別することです。長いシーズンでは、1回の優勝だけでなく、各大会で安定してポイントを積み上げる力が総合優勝を左右します。
2025-26シーズンの男子総合王者ドメン・プレブツ、女子総合王者ニカ・プレブツに続くのは誰なのか。初開催となる女子フォーヒルズ・トーナメントや札幌の混合団体も含め、2026-27シーズンは競技の広がりと新たな勢力図に注目したいところです。日程や放送予定はFISと大会主催者の公式発表を確認し、最新の結果速報とランキングを追いながら世界最高峰のジャンプを楽しみましょう。