2023年の日本の音楽シーンを振り返るうえで、外せないイベントの一つが「MTV VMAJ 2023」です。2023年11月22日、神奈川県横浜市のKアリーナ横浜で開催された音楽アワードでは、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」が年間最優秀ミュージックビデオ賞「Video of the Year」を獲得。加えて、同グループは同アワード史上初となる4冠を達成しました。
aikoの「果てしない二人」、YOASOBIの「アイドル」、BE:FIRSTやanoらの受賞も注目を集めました。授賞式の司会は山里亮太と藤井サチが担当し、翌11月23日には「MTV VMAJ 2023 -THE LIVE-」も開催されています。
2026年現在、このイベントを振り返る際に押さえたいのは、受賞結果だけではありません。開催日と出演者、当時のテレビ放送・再放送スケジュール、そして2025年のVMAJへとつながる歴史的な意味まで整理することで、2023年の受賞が音楽シーンに残したインパクトが見えてきます。
【MTV VMAJ 2023とは】2002年から続くミュージックビデオの祭典

MTV VMAJは、世界的な音楽・エンターテインメントブランドMTVが主催する日本の音楽アワードです。米国の「MTV Video Music Awards」の日本版として2002年に始まり、ミュージックビデオの映像表現やアーティストの活動を多角的に評価してきました。
2023年は第22回にあたり、対象となったのは2022年10月1日から2023年9月30日までに発表されたミュージックビデオです。ジャンル別の映像賞に加え、Artist of the Year、Song of the Year、Album of the Yearなどの特別賞も設けられました。
この賞の特徴は、楽曲の人気やアーティストの知名度だけでなく、映像作品そのものを評価する部門が豊富なことです。最優秀視覚効果賞、最優秀撮影賞、最優秀振付賞、最優秀ストーリーテリングビデオ賞などが並び、音楽と映像の組み合わせを評価対象にしています。
また、2023年は一般投票によって年間最優秀ビデオ賞を決める仕組みも重要でした。各部門の受賞作品から年間の頂点を選ぶため、ジャンル別の評価と、ファンが選ぶ総合的な人気を反映した評価の両方が結果に表れます。
【受賞者一覧】Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」がVideo of the Yearで史上初の4冠
2023年10月27日、MTV側は各部門の受賞作品と特別賞を発表しました。この時点でMrs. GREEN APPLEはArtist of the Year、「Magic」のBest Alternative Video、「ケセラセラ」のBest Visual Effectsを獲得し、すでに3冠。続く11月22日の授賞式で「ケセラセラ」がVideo of the Yearに選ばれ、合計4冠となりました。
Video of the Yearは、各部門の受賞作品の中から年間最優秀ビデオを決める賞です。「ケセラセラ」は視覚効果部門でも評価されており、映像作品としての評価と、年間を代表する作品としての評価を同時に獲得したことが特徴です。
以下に、MTV VMAJ 2023の主要な映像賞と特別賞をまとめました。作品名と賞名を照らし合わせることで、どのアーティストがどの分野で評価されたのかを確認できます。
| 区分・賞 | 受賞者・作品 | ポイント |
|---|---|---|
| Video of the Year | Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」 | 年間最優秀ビデオ賞。VMAJ史上初の4冠を決定づけた受賞 |
| Best Solo Artist Video -Japan- | aiko「果てしない二人」 | 最優秀邦楽ソロアーティストビデオ賞 |
| Best Solo Artist Video -International- | OLIVIA RODRIGO「vampire」 | 最優秀洋楽ソロアーティストビデオ賞 |
| Best Group Video -Japan- | 乃木坂46「おひとりさま天国」 | 最優秀邦楽グループビデオ賞 |
| Best Group Video -International- | Stray Kids「CASE 143」 | 最優秀洋楽グループビデオ賞 |
| Best New Artist Video -Japan- | ano「ちゅ、多様性。」 | 最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞 |
| Best New Artist Video -International- | JVKE「golden hour」 | 最優秀洋楽新人アーティストビデオ賞 |
| Best Collaboration Video -Japan- | millennium parade × 椎名林檎「W●RK」 | 最優秀邦楽コラボレーションビデオ賞 |
| Best Collaboration Video -International- | SAM SMITH、KIM PETRAS「Unholy」 | 最優秀洋楽コラボレーションビデオ賞 |
| Best Rock Video | 10-FEET「第ゼロ感」 | 最優秀ロックビデオ賞 |
| Best Alternative Video | Mrs. GREEN APPLE「Magic」 | 最優秀オルタナティブビデオ賞 |
| Best Pop Video | NiziU「Paradise」 | 最優秀ポップビデオ賞 |
| Best R&B Video | 山下智久「Sweet Vision」 | 最優秀R&Bビデオ賞 |
| Best Hip Hop Video | BAD HOP「Champion Road」 | 最優秀ヒップホップビデオ賞 |
| Best Dance Video | 櫻坂46「Start over!」 | 最優秀ダンスビデオ賞 |
| Best Storytelling Video | マカロニえんぴつ「悲しみはバスに乗って」 | 最優秀ストーリーテリングビデオ賞 |
| Best Animation Video | YOASOBI「アイドル」 | 最優秀アニメーションビデオ賞 |
| Best Art Direction Video | アイナ・ジ・エンド「Red:birthmark」 | 最優秀アートディレクションビデオ賞 |
| Best Visual Effects | Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」 | 最優秀視覚効果賞 |
| Best Cinematography | 日向坂46「Am I ready?」 | 最優秀撮影賞 |
| Best Choreography | 新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」 | 最優秀振付賞 |
| Artist of the Year | Mrs. GREEN APPLE | 年間最優秀アーティスト賞 |
| Song of the Year | YOASOBI「アイドル」 | 年間最優秀楽曲賞 |
| Album of the Year | aiko「今の二人をお互いが見てる」 | 年間最優秀アルバム賞 |
| Group of the Year | BE:FIRST | 年間最優秀グループ賞 |
| Global Icon Award | チャウヌ | グローバルアイコン賞 |
| Best Asia Celebrity | Bright | アジアのセレブリティを表彰 |
| Best Asia Group | THE BOYZ | アジアのグループを表彰 |
| Best Buzz Award | NewJeans | 話題性を評価する特別賞 |
| Upcoming Dance & Vocal Group | DXTEEN、LIL LEAGUE | 今後の活躍が期待されるダンス&ボーカルグループ |
| Rising Star Award | WOLF HOWL HARMONY | ライジングスター賞 |
| Daisy Bell Award | まらしぃ×じん×堀江晶太(kemu)「新人類」 | ボーカロイド文化に関連する特別賞 |
受賞結果を見ると、特定のアーティストだけが独占したわけではありません。映像の完成度を評価するジャンル別賞では、ロック、ポップ、ヒップホップ、アニメーションなど幅広い作品が選ばれ、特別賞ではアーティストや楽曲、アルバム、グループとしての活動が評価されています。
【注目受賞を分析】aiko「果てしない二人」とYOASOBI「アイドル」はなぜ強かったのか
Mrs. GREEN APPLE:「ケセラセラ」と「Magic」
Mrs. GREEN APPLEは、Artist of the Yearで年間の活動を評価される一方、「Magic」と「ケセラセラ」で映像作品としての評価も獲得しました。「Magic」はBest Alternative Video、「ケセラセラ」はBest Visual EffectsとVideo of the Yearに選出。グループ全体の活動と、個別のミュージックビデオの両方が高く評価された点が4冠の核心です。
aiko:「果てしない二人」とアルバム『今の二人をお互いが見てる』
aikoは「果てしない二人」でBest Solo Artist Video -Japan-を受賞し、アルバム『今の二人をお互いが見てる』でもAlbum of the Yearを獲得しました。単一の映像作品だけでなく、アルバムという作品単位でも評価されたことで、2023年の受賞は2冠となりました。
「果てしない二人」のミュージックビデオは山岸聖太がディレクターを務めています。アーティストの表現と映像制作の仕事をセットで見ると、VMAJが単なる人気投票にとどまらず、映像を制作したクリエイターにも注目する賞であることがわかります。
YOASOBI:「アイドル」
YOASOBIは「アイドル」でSong of the YearとBest Animation Videoを受賞しました。楽曲そのものへの評価に加え、アニメーション映像としての完成度も評価された形です。映像部門と年間楽曲賞の双方で名前が挙がったことは、音楽と視覚表現が一体となった作品の強さを示しています。
この3組の結果を並べると、2023年のVMAJでは、年間を通じたアーティストの活動、楽曲そのものの評価、ミュージックビデオの演出や技術という異なる観点が、同じ舞台で表彰されていたことが見えてきます。
【開催日・出演者】Kアリーナ横浜で行われた授賞式とTHE LIVE
MTV VMAJ 2023のメインイベントは、2023年11月22日(水)にKアリーナ横浜で開催されました。開場は16時30分、開演は18時です。会場は神奈川県横浜市西区みなとみらいにあるKアリーナ横浜で、音楽ライブと授賞式を組み合わせた構成でした。
司会を務めたのは、南海キャンディーズの山里亮太と藤井サチです。出演者は国内の人気アーティストに加え、韓国やタイなど海外のアーティストも含む多彩な顔ぶれとなりました。
メインイベントの主なLIVE ACTは、aiko、アイナ・ジ・エンド、ano、BE:FIRST、Bright、チャウヌ、日向坂46、マカロニえんぴつ、Mrs. GREEN APPLE、NiziU、乃木坂46、櫻坂46、THE BOYZ、山下智久などです。また、まらしぃ、NORISTRY、齊藤京子(日向坂46)、鏡音リンによるコラボレーションパフォーマンスも予定・発表されていました。
ゲストセレブリティとしては10-FEET、BAD HOP、Gulf、WOLF HOWL HARMONY、YOASOBIらが名を連ねました。受賞者としてトロフィーを受け取るアーティストと、ゲストとして会場を盛り上げるアーティストが同じ舞台に集まる点も、授賞式ならではの見どころでした。
翌11月23日(木・祝)には「MTV VMAJ 2023 -THE LIVE-」を開催。開場12時30分、開演14時で、Bright、チャウヌ、山下智久がLIVE ACTとして出演し、Gulfがゲストセレブリティとして参加しました。オープニングアクトにはNCT NEW TEAM(仮)やNOAの名前も挙がっています。
なお、同じ11月22日に開催された「MTV VMAJ 2023 Pre-Show」は、メインイベントとは別にぴあアリーナMMで行われました。レッドカーペットや若手アーティストのライブなどを含む企画であり、Kアリーナ横浜での授賞式と混同しないことが大切です。
【放送日・再放送】MTV VMAJ 2023はいつテレビで見られた?
MTV Japanの番組情報によると、授賞式の模様を収録した「MTV VMAJ 2023」の初回放送は2023年12月10日(日)19時から22時まででした。当時は再放送も設定されており、12月23日(土)20時から23時、12月28日(木)19時から22時に放送されました。
また、2023年12月10日19時からは、プレミアムストリーミングサービスParamount+での配信も始まりました。J:COM STREAMやWOWOWオンデマンドを通じて視聴できる案内も当時の発表に記載されています。
ここで注意したいのは、2023年当時の再放送日時と、2026年現在の放送予定は別の情報だという点です。12月23日と28日は2023年に告知されたリピート放送の日程であり、2026年にも同じ日時で再放送されるという意味ではありません。
2026年の再放送日時については、確認できた公式告知に具体的な予定は記載されていません。現在の視聴を希望する場合は、MTV Japanの最新番組表や、利用中の配信サービスで作品名を検索し、配信の有無や視聴期限を確認するのが確実です。過去の配信開始告知だけでは、2026年現在も視聴可能かどうかは判断できません。
なお、2023年11月5日には受賞作品を特集する「MTV VMAJ 2023 -WINNERS-」の放送も予定されていました。授賞式の本編と、受賞ミュージックビデオを紹介する特集番組は別の番組なので、録画や視聴履歴を調べる際には番組名を区別すると探しやすくなります。
【歴代受賞者と比較】2022年の「Habit」から2025年の「ライラック」へ
MTV VMAJ 2023の歴史的な意味を理解するには、前後の受賞結果を比較するとわかりやすくなります。2022年のVideo of the Yearは、SEKAI NO OWARIの「Habit」でした。続く2023年にはMrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」が選ばれ、2025年には同じくMrs. GREEN APPLEの「ライラック」が年間最優秀ビデオ賞を獲得しています。
2023年の4冠は、当時のVMAJ史上初の記録でした。そして2025年には、Mrs. GREEN APPLEが「ライラック」でVideo of the Yearを含む4冠を達成し、史上初の2年連続Video of the Year受賞も実現しました。つまり、2023年の受賞は単年の快挙で終わらず、その後のVMAJの歴史を振り返るうえでも重要な節目となっています。
ただし、歴代の受賞結果を比較する際には、Video of the YearとArtist of the Year、Song of the Yearを同じ種類の賞として扱わないことが重要です。Video of the Yearはミュージックビデオの年間最優秀作品を選ぶ賞、Artist of the Yearはアーティストとしての年間活動を評価する賞、Song of the Yearは楽曲を対象にした賞です。賞の対象が異なるため、受賞数だけでアーティスト同士の優劣を決めるのは適切ではありません。
2026年大会は10月29日に東京ドームで開催予定と発表されています。2023年のKアリーナ横浜での開催と比較すると、会場や出演者だけでなく、各年の対象作品や賞の構成にも目を向けることで、VMAJが日本の音楽・映像シーンをどのように記録してきたかを追いやすくなります。
【プロの結論】4冠の数字だけでは見えないMTV VMAJ 2023の価値
MTV VMAJ 2023を評価する際に重要なのは、受賞数の多さだけでなく、どの賞をどの作品で獲得したのかという内訳です。Mrs. GREEN APPLEはアーティスト活動を評価するArtist of the Yearと、映像作品を評価する2部門、さらに年間最優秀ビデオ賞を獲得しました。この組み合わせが、史上初の4冠という記録に特別な意味を与えています。
aikoの2冠は、アルバムとミュージックビデオという異なる単位での評価を示しました。YOASOBIの2冠は、楽曲とアニメーション映像の双方が評価された結果です。受賞者を比較するなら、単純な賞の数だけでなく、作品単位の評価なのか、アーティスト全体への評価なのかを分けて見る必要があります。
読者が情報を見極める際には、次の3点を確認すると誤解を避けられます。第一に、授賞式の開催日とテレビ放送日を区別すること。第二に、Video of the Yearと各部門賞、特別賞を区別すること。第三に、過去の放送予定を現在の再放送予定と混同しないことです。
この3点を押さえれば、MTV VMAJ 2023の受賞結果を正確に把握できるだけでなく、2025年や2026年の大会を比較するときにも、音楽作品の評価とアーティスト活動の評価を整理して理解できます。
【mtv vmaj 2023】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:MTV VMAJ 2023のVideo of the Yearは誰が受賞しましたか?
A1:Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」です。Artist of the Year、「Magic」のBest Alternative Video、「ケセラセラ」のBest Visual Effectsと合わせ、VMAJ史上初の4冠を達成しました。
Q2:MTV VMAJ 2023の開催日と会場はいつ・どこですか?
A2:授賞式は2023年11月22日(水)にKアリーナ横浜で開催されました。翌11月23日(木・祝)には「MTV VMAJ 2023 -THE LIVE-」も同会場で行われました。
Q3:MTV VMAJ 2023の放送日と再放送日はいつでしたか?
A3:MTV Japanでの初回放送は2023年12月10日(日)19時から22時まででした。当時の再放送は12月23日(土)20時から23時、12月28日(木)19時から22時です。2026年の再放送予定は、最新の番組表で確認してください。
Q4:aikoとYOASOBIは何を受賞しましたか?
A4:aikoは「果てしない二人」でBest Solo Artist Video -Japan-、アルバム『今の二人をお互いが見てる』でAlbum of the Yearを受賞しました。YOASOBIは「アイドル」でSong of the YearとBest Animation Videoを受賞しました。
Q5:2026年現在、MTV VMAJ 2023を配信で見られますか?
A5:2023年当時はParamount+での配信開始が告知され、J:COM STREAMやWOWOWオンデマンドも案内されていました。ただし、2026年現在の配信継続や視聴期限は当時の告知だけでは確認できないため、各サービスで最新の配信状況を調べる必要があります。
MTV VMAJ 2023は、Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」のVideo of the Year受賞と史上初の4冠を中心に、aiko、YOASOBI、BE:FIRST、anoなど幅広いアーティストの活躍が記録された音楽アワードでした。授賞式は2023年11月22日にKアリーナ横浜で行われ、翌23日には「THE LIVE」も開催。テレビでは12月10日に初回放送され、同月に2回の再放送が予定されていました。
2025年にはMrs. GREEN APPLEが「ライラック」で2年連続のVideo of the Yearと4冠を達成し、2023年の記録はVMAJの歴史を語るうえでも重要な位置を占めています。2026年に過去の受賞結果を調べるなら、賞の種類、開催日と放送日、当時の配信情報をそれぞれ区別して確認することが、正確な振り返りにつながります。