2026年後期のNHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」の次の作品として注目されていた『ブラッサム』は、9月28日に放送がスタートしました。連続テレビ小説の第115作にあたり、主演は石橋静河。明治・大正・昭和を生きた作家・宇野千代をモデルに、自由を求めて作家の道を切り開く女性・葉野珠(はの・たま)の人生を描きます。
脚本は櫻井剛と小松與志子、主題歌はYOASOBIの「咲き誇れ」。加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎ら実力派俳優も出演します。放送開始から約1か月が経過した2026年10月28日時点で、作品の基本情報や物語の背景、主なキャスト、視聴率の推移、歴代朝ドラとの比較を整理します。
【2026年後期の朝ドラ】第115作『ブラッサム』は9月28日スタート

2026年後期の朝ドラは『ブラッサム』です。NHK大阪放送局は2025年5月29日に制作を発表し、タイトルと主演の石橋静河を公表しました。作品は連続テレビ小説の第115作に位置づけられています。
タイトルの「ブラッサム」は、英語の「blossom」に由来する言葉です。花が咲くことを意味し、主人公が困難に直面しながらも自分の人生を切り開いていく物語と重なるタイトルになっています。
放送開始日は2026年9月28日(月)。2026年10月28日現在、すでに放送が進んでおり、これから視聴を始める人にとっても、主人公の生い立ちや上京までの経緯を押さえておくと物語を理解しやすくなります。
制作発表時に明らかになった大きな特徴は、実在した作家の生涯を題材にしながら、史実をそのまま再現する伝記ドラマではなく、人物や団体の名称などを一部変更したオリジナル作品として描く点です。実在の宇野千代の人生と、劇中の葉野珠の物語を区別して楽しむことが、この作品を読み解く第一歩になります。
【あらすじ】宇野千代をモデルにした葉野珠の波瀾万丈な人生
『ブラッサム』の主人公・葉野珠は、明治30年(1897年)に山口県岩国で生まれた女性です。モデルとなった宇野千代も1897年に山口県で生まれ、明治・大正・昭和の時代を生き抜いた作家として知られています。
物語は、珠の幼少期から始まります。父・清治と継母・リョウのもとで育った珠は、家庭や学校でさまざまな経験を重ねながら成長します。女学校を卒業した後は代用教員として働き始めますが、やがて職を失い、故郷での生活にも行き詰まっていきます。
転機となるのが上京です。親戚を頼って東京へ向かった珠は、幼いころから抱いていた夢を改めて意識し、小説の懸賞応募などをきっかけに作家への道を歩み始めます。しかし、彼女を待ち受けるのは、順風満帆な成功物語ではありません。
大正から昭和へと時代が移るなか、関東大震災や戦争、結婚と離婚、事業の倒産や借金など、社会の変化と個人的な困難が珠の人生に影響を及ぼします。それでも、珠は自分の生き方と創作に向き合い続けます。
物語の中心にあるのは、逆境を経験した女性が、周囲の価値観に従うだけでなく、自らの意思で人生を選び取ろうとする姿です。作家としての成功だけでなく、人間関係の葛藤や、自由に生きることの難しさも描かれます。
なお、劇中の葉野珠は宇野千代をモデルとしていますが、実在人物の経歴をそのまま再現するものではありません。史実との違いを探すだけでなく、時代背景を踏まえながら、ドラマ独自の人物造形や物語の展開に注目するのがおすすめです。
【主演・キャスト一覧】石橋静河を中心に実力派が集結
主演の石橋静河が演じるのは、作家として生きる道を選ぶ主人公・葉野珠です。加えて、珠の高齢期を加賀まりこ、幼少期を村上蘭が演じ、異なる年代の珠を複数の俳優が表現します。
家族や周囲の人物には、渡部篤郎、国仲涼子、松たか子らが参加。物語が東京へと広がるにつれて、染谷将太や錦戸亮をはじめ、珠の創作活動や人間関係に影響を与える人物も登場します。
| 登場人物・担当 | 出演者 | 役柄・注目ポイント |
|---|---|---|
| 葉野珠(成人期) | 石橋静河 | 宇野千代をモデルにした主人公。作家への道を切り開く女性。 |
| 葉野珠(幼少期) | 村上蘭 | 物語の序盤を担い、珠の生い立ちを描く。 |
| 葉野珠(高齢期) | 加賀まりこ | 年齢を重ねた珠を演じる。 |
| 葉野清治 | 渡部篤郎 | 珠の父。幼少期の家庭環境に関わる人物。 |
| リョウ | 国仲涼子 | 珠の継母。葉野家の物語を支える人物。 |
| 藤川優子 | 松たか子 | 高齢期の珠の秘書。 |
| 西尾一路 | 染谷将太 | 珠と切磋琢磨する若き小説家。 |
| 夏井銀児 | 錦戸亮 | 珠の人生や創作に関わる画家。 |
| その他の出演者 | 井浦新、遠藤憲一、尾野真千子 ほか | 主人公を取り巻く人間関係と物語に厚みを加える。 |
キャストの魅力は、主演だけでなく、主人公の人生を異なる立場から映し出す俳優陣がそろっていることです。家族、創作仲間、作家や芸術家との交流を通じて、珠の価値観がどのように変化するのかが見どころになります。
また、放送開始後も新たな出演者が発表されています。NHK関連の情報を掲載する「ステラnet」は、2026年10月22日に伊藤万理華、前原滉、sara、岩男海史、谷村美月、藤原さくららの追加キャストを紹介しました。物語が進むにつれて登場人物が増えていく点にも注目です。
【脚本・主題歌】櫻井剛とYOASOBI「咲き誇れ」が描く作品の世界
『ブラッサム』の脚本を担当するのは、櫻井剛と小松與志子です。櫻井剛は『あなたのブツが、ここに』や朝ドラ『ブギウギ』などに携わってきた脚本家です。今回は、明治から昭和という長い時代を背景に、ひとりの女性の成長と創作の歩みを物語として構成します。
長期間にわたる主人公の人生を描く朝ドラでは、個人の成長と社会の変化をどのように結びつけるかが重要です。珠の人生に起こる出来事だけでなく、女性の働き方、家族や結婚に対する価値観、作家として自立する難しさなどが、どのように物語に組み込まれるのかが脚本面での注目点です。
主題歌はYOASOBIの「咲き誇れ」。2026年9月28日の初回放送で初めてオンエアされ、10月14日に配信リリースされました。楽曲制作にあたっては、小説家の綿矢りさが原作小説「桜(はな)の命は不滅なり」を書き下ろしています。
加えて、YOASOBIのAyaseは、宇野千代と同じ山口県出身です。楽曲の制作にあたり、宇野千代の生家やゆかりの地を訪れ、その生涯に思いをはせたことが公式発表で紹介されています。
物語の主人公が困難のなかでも前進し、自分の人生を切り開いていく姿と、「咲き誇れ」というタイトルの響きには、作品全体を通じたテーマのつながりがあります。映像、物語、音楽を一体として楽しみたい視聴者にとって、主題歌の歌詞や原作小説にも注目する価値があります。
【放送時間・視聴率】初回から第4週までの数字を比較
『ブラッサム』はNHK総合で月曜から土曜まで放送されています。平日に見られない場合は昼の再放送や、BS・プレミアム4Kの放送枠も確認しておくと便利です。
主な放送時間は次のとおりです。
- NHK総合:月曜~土曜 午前8時~8時15分
- NHK総合・再放送:月曜~土曜 午後0時45分~1時
- NHK総合・土曜版の再放送:翌週月曜 午前4時45分~5時
- NHK BS・プレミアム4K:月曜~金曜 午前7時30分~7時45分
- BS・プレミアム4Kの一挙再放送:土曜 午前8時15分~9時30分
総合テレビの土曜放送は、基本的にその週の物語を振り返る構成です。平日に見逃した場合は、土曜版や再放送の時間帯を活用できます。放送編成は変更される場合があるため、視聴当日の番組表も確認しておきましょう。
視聴率については、MANTANWEBがビデオリサーチ調べの関東地区データを報じています。初回の世帯平均視聴率は15.5%で、前作『風、薫る』の初回14.9%を上回りました。
ただし、初回の数字だけで作品全体の評価を決めることはできません。第1週から第4週までの世帯平均視聴率を見ると、次のように推移しています。
- 第1週(9月28日~10月2日):14.6%
- 第2週(10月5日~10月9日):13.8%
- 第3週(10月12日~10月16日):13.9%
- 第4週(10月19日~10月23日):14.2%
初週のあとに数字が下がったものの、第3週、第4週と持ち直しています。第4週は前週比で0.3ポイント上昇し、個人平均視聴率も7.8%から7.9%へ上がりました。放送開始直後の数字だけを取り上げて「好調」「不調」と断定するより、複数週の推移を見るほうが実態を把握しやすいでしょう。
なお、ここで示した数値は関東地区の週間平均であり、全国の視聴者数や録画・見逃し配信を含む視聴状況をすべて表すものではありません。作品の評判を判断する際は、視聴率に加え、物語の展開や登場人物の描写、音楽なども含めて考える必要があります。
【制作発表の経緯と歴代朝ドラ比較】『ブラッサム』ならではの特徴
『ブラッサム』の制作発表は2025年5月29日。NHK大阪放送局で、2026年度後期の連続テレビ小説としてタイトルと主演が発表されました。その後、出演者、脚本、主題歌、放送開始日などの情報が順次公表され、2026年9月28日に初回を迎えています。
歴代朝ドラと比較する場合、放送時期や作品の題材、主人公の設定を並べると違いが見えてきます。2026年度前期の『風、薫る』に続き、後期の『ブラッサム』も実在の人物や時代背景を物語の軸に据えていますが、後者は宇野千代をモデルに、作家として自立していく女性の生涯を描く点が特徴です。
『ブラッサム』の主な特徴は、次の3点です。
- 実在人物をモデルにしたオリジナル作品:宇野千代の生涯を土台としつつ、ドラマ独自の登場人物と物語を構成しています。
- 明治・大正・昭和をまたぐ長い時間軸:社会や価値観の変化を背景に、主人公の成長と作家としての歩みを描きます。
- 音楽と文学の連動:YOASOBIの主題歌に加え、綿矢りさが書き下ろした原作小説が用意され、作品の世界を音楽面からも広げています。
歴代作品を比較するときは、視聴率だけでなく、何を題材にし、どのような主人公を描き、どんな視聴者に響く作品なのかという観点も重要です。『ブラッサム』の場合は、女性作家の人生を通じて、時代の制約と個人の自由の関係を描く点が、作品の中心的な特徴になっています。
【プロの結論】『ブラッサム』をより深く楽しむための視点
『ブラッサム』を見るうえで押さえたいのは、単なる成功物語としてではなく、主人公が置かれた時代や環境を踏まえて物語を追うことです。珠が職を失ったり、人間関係で傷ついたりする場面には、本人の性格だけでなく、当時の社会規範や女性の選択肢の狭さが関係しています。
また、宇野千代をモデルにしているからといって、劇中のすべての出来事を史実と受け取るのは適切ではありません。史実に関心がある人は、ドラマの設定と宇野千代本人の伝記的事実を分けて確認すると、作品への理解がより深まります。
おすすめの見方は、次の3つです。
- 人物の変化を追いたい人:幼少期から成人期、高齢期までの珠の描かれ方に注目する。
- 歴史や文学に興味がある人:宇野千代の生涯と、ドラマ独自の設定との違いを意識する。
- 音楽や映像表現を楽しみたい人:YOASOBIの「咲き誇れ」と綿矢りさの原作小説、タイトル映像などのつながりに注目する。
一方、史実を忠実に再現した伝記だけを求める人や、歴史上の人物の実際の発言・行動をそのまま知りたい人は、ドラマだけで判断せず、別途、伝記や資料を参照するのが適しています。フィクションとしての面白さと、歴史的事実の確認を分けることが、作品を公平に評価する基準になります。
【朝ドラ次の2026年後期】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年後期の朝ドラは何ですか?
A1:NHK連続テレビ小説第115作『ブラッサム』です。主演は石橋静河で、2026年9月28日に放送が始まりました。
Q2:『ブラッサム』の主演とモデルになった人物は誰ですか?
A2:主演は石橋静河で、主人公の葉野珠を演じています。珠は、1897年に生まれた作家・宇野千代をモデルにした人物です。ただし、作品は実在人物の生涯をそのまま再現する伝記ドラマではなく、オリジナルのフィクションです。
Q3:『ブラッサム』の脚本と主題歌は誰が担当していますか?
A3:脚本は櫻井剛と小松與志子、主題歌はYOASOBIの「咲き誇れ」です。主題歌の制作にあたっては、綿矢りさが原作小説「桜(はな)の命は不滅なり」を書き下ろしました。
Q4:『ブラッサム』は何時から放送されていますか?
A4:NHK総合では月曜から土曜の午前8時~8時15分に放送されています。再放送は原則として月曜~土曜の午後0時45分~1時です。BS・プレミアム4Kでは平日午前7時30分から放送されています。
Q5:『ブラッサム』の評判や視聴率はどうですか?
A5:初回の世帯平均視聴率は15.5%、第1週は14.6%でした。その後、第2週13.8%、第3週13.9%と推移し、第4週は14.2%に上昇しています。いずれも関東地区のデータであり、視聴率だけで作品全体の評価を断定することはできません。
2026年後期の朝ドラ『ブラッサム』は、2026年9月28日に始まった第115作です。主演の石橋静河が、宇野千代をモデルにした葉野珠を演じ、明治・大正・昭和の時代を背景に、作家として自立していく女性の人生を描いています。
脚本は櫻井剛と小松與志子、主題歌はYOASOBIの「咲き誇れ」。加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎、染谷将太、錦戸亮らが出演し、主人公を取り巻く人間模様を形づくります。
放送開始後の視聴率は第2週に下がったものの、第4週には再び上昇しました。今後の展開を追う際は、数字の上下だけで判断せず、珠がどのように時代の制約を乗り越え、作家としての道を切り開いていくのかに注目すると、作品のテーマがより鮮明に見えてきます。
朝ドラの次の作品を探している人も、すでに視聴している人も、『ブラッサム』を楽しむ鍵は、実在の宇野千代の生涯とドラマ独自の物語を区別しながら、珠の選択と成長を見届けることにあります。
記事の事実確認に参照した主な資料:NHKオンデマンド、NHK関連情報を掲載するステラnet、YOASOBI公式サイト、MANTANWEBの制作発表・放送情報・視聴率報道。