2026年度後期のNHK連続テレビ小説『ブラッサム』は、石橋静河が主演を務める、作家を目指す女性の波乱に満ちた人生を描く物語です。放送開始日は2026年9月28日。明治・大正・昭和の激動期を舞台に、実在の小説家・宇野千代をモデルとした主人公、葉野珠(はの・たま)が、故郷の山口県岩国市を離れ、創作の道を切り開いていきます。
主題歌はYOASOBIの「咲き誇れ」。小説家の綿矢りさが書き下ろした原作小説『桜(はな)の命は不滅なり』との連動も話題です。一方で、ドラマ自体に原作小説はあるのか、葉野珠と宇野千代の人生はどこまで同じなのか、キャストは誰なのかといった疑問も少なくありません。放送時間や再放送、10月下旬までに公表された出演者、最新の視聴率まで、2026年10月28日時点の情報を整理します。
【放送開始日は2026年9月28日】ブラッサムの放送時間・再放送を解説

『ブラッサム』は、NHK連続テレビ小説の第115作として2026年9月28日にスタートしました。前期作品『風、薫る』からバトンを受け継ぐ、2026年度後期の朝ドラです。
NHKの番組情報や出演者の所属事務所による告知では、NHK総合の本放送は月曜から土曜の午前8時から8時15分まで。平日は各話の本編、土曜日はその週の物語を振り返る構成です。BS・BSプレミアム4Kでは総合テレビより30分早い午前7時30分から視聴できます。
朝の放送を見逃した場合も、昼の再放送や土曜日の一挙放送を利用できます。基本の放送枠は次のとおりです。
- NHK総合・本放送:月曜~土曜、午前8時~8時15分
- NHK総合・再放送:月曜~土曜、午後0時45分~1時
- NHK総合・土曜版の再放送:翌週月曜、午前4時45分~5時
- NHK BS・BSプレミアム4K:月曜~金曜、午前7時30分~7時45分
- NHK BS・BSプレミアム4Kの一挙放送:土曜、午前8時15分~9時30分
土曜日の総合テレビは、平日の新作エピソードをそのまま再放送する枠ではなく、1週間のダイジェストです。平日の細かな場面を確認したい人は、昼の再放送や見逃し配信を利用するとよいでしょう。配信についてはNHK ONEやNHKオンデマンドの対象作品・配信期間を確認してください。災害報道や特別番組などで放送時間が変更される場合もあります。
【あらすじ】石橋静河演じる葉野珠が作家への道を歩む物語
物語の主人公は、明治30年(1897年)に山口県岩国で生まれた葉野珠です。幼い頃から本や物語に親しみ、小説を書く夢を抱きながら成長します。しかし、家族との関係や当時の社会規範、女性の生き方をめぐる制約など、思いどおりに進めない現実に直面していきます。
女学校を卒業した珠は代用教員として働き始めますが、やがて職を失い、故郷を離れることになります。親戚を頼って上京した珠は、生活費を稼ぐために働きながらも、幼い頃から抱いてきた創作への思いを捨てません。小説の懸賞応募をきっかけに、作家としての道を切り開こうとします。
NHK出版のドラマガイドで紹介されている物語の骨格は、夢を追う女性が成功するまでの一直線のサクセスストーリーではありません。結婚や離婚、関東大震災、戦争、倒産、借金といった出来事に翻弄されながら、それでも書くことを続ける珠の姿が描かれます。
10月下旬に放送された第5週では、岩国を離れた珠が東京で新生活を始め、木村保(金子大地)と同居するための事情を抱えながら、仕事を探す展開に進みました。西洋レストラン「悠樂軒」で働き始めた珠は、作家や文芸雑誌の編集者との接点を得ていきます。故郷での経験を経て、物語の舞台は文学の世界へと広がり始めています。
このドラマの核にあるのは、困難を乗り越えることそのものより、困難の中でも自分の望む生き方を手放さない姿勢です。珠がどのような経験を小説に変え、どんな人々との出会いを通じて自分の表現を確立していくのかが、今後の見どころになります。
【キャスト一覧】石橋静河・加賀まりこ・松たか子ら主要出演者
『ブラッサム』の中心を担うのは、若き日の珠を演じる石橋静河と、珠の高齢期を演じる加賀まりこです。加えて、珠を長年支える秘書役の松たか子、父親役の渡部篤郎、継母役の国仲涼子など、家族や文学仲間を演じる俳優が物語を支えます。
NHK関連の番組情報やMANTANWEBなどの報道で公表された主な出演者を、役柄とともにまとめました。10月22日には、物語が馬込文士村の時代へと進むことを見据えた新キャスト6人も発表されています。
| 役名 | 出演者 | 役柄・見どころ |
|---|---|---|
| 葉野珠 | 石橋静河 | 主人公。作家を目指し、時代の荒波の中で自分の人生を切り開く。 |
| 幼少期の葉野珠 | 村上蘭 | 物語の原点となる幼い珠を演じる。 |
| 高齢期の葉野珠 | 加賀まりこ | 長い人生を歩んだ珠の姿を担う。 |
| 藤川優子 | 松たか子 | 珠の秘書。公私にわたって珠を支える存在。 |
| 葉野清治 | 渡部篤郎 | 珠の父。家族へのしつけに厳しい。 |
| 葉野リョウ | 国仲涼子 | 珠の継母。家族を支え、珠の人生にも影響を与える。 |
| 岩田梅 | 松本穂香 | 珠の幼なじみ。 |
| 岩田幸三 | 八嶋智人 | 梅の父。地元で珠たちを見守る。 |
| 岩田カツ | 楠見薫 | 梅の母。 |
| 角田忍 | 木竜麻生 | 珠の女学校時代の同級生。 |
| 森岡稲子 | 華優希 | 珠の女学校時代の同級生。 |
| 橋本タエ | 中井千聖 | 珠の女学校時代の同級生。 |
| 島村辰彦 | 工藤阿須加 | 珠が働く小学校の同僚教師。 |
| 葉野清重 | 三浦誠己 | 葉野家に関わる人物。 |
| 木村照子 | 山田真歩 | 珠の実母の妹。 |
| 木村保 | 金子大地 | 珠の人生と東京での新生活に関わる人物。 |
| 葉野守 | 日向亘 | 珠の弟。 |
| 葉野俊子 | 伊東蒼 | 珠の妹。 |
| 葉野英男 | 藤原大祐 | 珠の弟。 |
| 西尾一路 | 染谷将太 | 珠と文学の世界で関わる作家。 |
| 黒崎大三郎 | 遠藤憲一 | 文芸雑誌の編集長。 |
| 山中勇三 | 井浦新 | 文芸雑誌の副編集長。 |
| 夏井銀児 | 錦戸亮 | 珠の人生と交差する画家。 |
| 土橋風子 | 尾野真千子 | 珠の人生に関わる女性。 |
| 萩宮絹子 | 伊藤万理華 | 作家の妻として葛藤し、自分らしい人生を模索する。 |
| 川岸康成 | 前原滉 | 馬込村に移り住む実力派の小説家。 |
| 川岸静代 | sara | 康成の妻。珠や絹子の友人となる。 |
| 田島風太郎 | 岩男海史 | 馬込村の住民。作家・西尾一路への弟子入りを望む。 |
| 早苗 | 谷村美月 | 画家・夏井銀児の妻。 |
| 澄子 | 藤原さくら | 夏井銀児の元恋人。 |
このほかにも、三好マキ役の中村優子、三好辰五郎役の赤堀雅秋、秋山格之介役の高良健吾、小山牛丸役のイッセー尾形、左良太役の北野秀気らが出演します。作品の進行に合わせて文学仲間や芸術家たちが登場するため、今後も番組の公式発表による追加キャストに注目です。
脚本は櫻井剛と小松與志子が担当。櫻井は朝ドラ『ブギウギ』も手がけた脚本家です。音楽はfox capture plan、語りはNHK大阪放送局の三條雅幸アナウンサーが務めます。時代をまたぐ物語を、人物描写と音楽がどう支えていくかも見どころです。
【宇野千代との実話の違い】原作はある?史実とフィクションを整理
『ブラッサム』のモデルは、1897年11月28日に山口県岩国で生まれ、1996年6月10日に亡くなった小説家・宇野千代です。国立国会図書館の「近代日本人の肖像」や宇野千代の公式ホームページによると、宇野は岩国高等女学校を卒業後、小学校の代用教員を経験。1921年には短編小説『脂粉の顔』が『時事新報』の懸賞小説で一等に選ばれ、作家としての歩みを本格化させました。
こうした経歴は、故郷の岩国で生まれ育ち、教員の仕事を経て文学の世界を目指す葉野珠の物語と重なります。主人公の誕生年や出身地、教員経験、懸賞小説をきっかけに作家への道を歩むという流れには、実在の宇野千代の人生が反映されています。
ただし、葉野珠は宇野千代本人ではなく、実在の人物をモデルに大胆な再構成を加えたフィクション上の主人公です。NHK関連の番組紹介でも、本作は史実をそのまま再現する伝記ではなく、オリジナルの物語として説明されています。
そのため、ドラマに登場する人物名や家族関係、会話、出来事の順序を、宇野千代の実際の経歴と一対一で結びつけることはできません。史実との違いを考える際は、次の3点を押さえておくと理解しやすくなります。
- 人物名:主人公は実在の宇野千代ではなく、葉野珠という名前で描かれる。
- 人生の描写:実際の経歴を手がかりにしながら、物語としての人物関係や展開が構成されている。
- 史実の確認:宇野千代本人の経歴や著作については、国立国会図書館や公式プロフィールなどの資料と照らし合わせる。
では、ドラマに原作はあるのでしょうか。答えは、ドラマ自体に原作小説はなく、宇野千代をモデルにしたオリジナル作品です。ここで混同されやすいのが、主題歌「咲き誇れ」の制作に関連する小説の存在です。
YOASOBIの楽曲には、綿矢りさが書き下ろした小説『桜(はな)の命は不滅なり』があります。これは主題歌の原作となる小説であり、ドラマ『ブラッサム』そのものの原作小説ではありません。ドラマの原作と主題歌の原作を分けて理解することが、作品情報を正しく読み解くポイントです。
【主題歌はYOASOBI「咲き誇れ」】綿矢りさの小説との連動企画
『ブラッサム』の主題歌は、YOASOBIが書き下ろした「咲き誇れ」です。NHK総合での初回放送日となった2026年9月28日に初オンエアされ、同日午前7時には綿矢りさによる小説『桜(はな)の命は不滅なり』も公開されました。楽曲は10月14日に配信リリースされています。
YOASOBIは、小説を音楽にするという制作スタイルで知られるユニットです。今回の企画でも、楽曲と小説、そして朝ドラの物語が連動する形が取られました。ドラマのテーマと主題歌を別々に楽しむだけでなく、小説を読むことで楽曲の背景にある物語にも触れられる点が特徴です。
主題歌制作に際しては、コンポーザーのAyaseが宇野千代の自伝『生きて行く私』を読み、岩国の生家やゆかりの地を訪れたことが報じられています。故郷の風景や宇野の生き方から受けた刺激を楽曲制作に反映したという経緯は、歌とドラマのつながりを理解するうえで重要です。
また、オープニングでは石橋静河が桜の景色の中でダンスを披露しています。振り付けを担当したのは辻本知彦です。俳優としての演技だけでなく、タイトルバックで表現される身体の動きや映像、音楽の組み合わせにも注目したいところです。
作品を視聴する際は、主題歌を単なるオープニング曲として聴くだけでなく、珠の生き方や、宇野千代という人物が残した創作への姿勢と重ねてみると、物語の受け取り方も変わってきます。
【見どころ・評判】視聴率と歴代朝ドラから読み解く『ブラッサム』
『ブラッサム』の大きな見どころは、女性作家の誕生を描く物語でありながら、成功の瞬間だけでなく、仕事を失ったり生活に困窮したりする過程を丁寧に追っている点です。珠は故郷を離れたことで自由を得る一方、東京での生活費や住まい、仕事を確保しなければなりません。創作への情熱だけでは生きていけない現実が、物語に具体的な緊張感を与えています。
また、珠の周囲に集まる作家、画家、編集者たちも重要な役割を担います。10月22日に発表された新キャストは、馬込文士村で珠や西尾一路、夏井銀児と関わる人物たちです。物語が進むにつれて、主人公の内面だけでなく、創作をめぐる人間関係や当時の文学界の空気も描かれていくことが期待されます。
視聴率は、作品の評価を考える際の一つの指標です。MANTANWEBがビデオリサーチ調べとして報じた関東地区の数字では、第1回の世帯視聴率は15.5%、第1週の週間平均は14.6%でした。その後、第2週は13.8%、第3週は13.9%となり、第4週は14.2%へと上昇しています。
- 第1回:世帯15.5%、個人8.6%
- 第1週(9月28日~10月2日):世帯14.6%、個人8.1%
- 第2週(10月5日~9日):世帯13.8%、個人7.6%
- 第3週(10月12日~16日):世帯13.9%、個人7.8%
- 第4週(10月19日~23日):世帯14.2%、個人7.9%
初回の数字は、前作『風、薫る』の初回世帯視聴率14.9%を上回りました。第2週にいったん数字を落としたものの、第3週、第4週と持ち直しています。週間平均の変化だけで作品の良し悪しを断定することはできませんが、放送開始直後の勢いだけでなく、物語が東京編へ移るなかで視聴者がどう反応するかを追う材料にはなります。
歴代朝ドラの流れに目を向けると、2026年度前期は『風、薫る』、後期は『ブラッサム』という構成です。加えて、2025年度後期の『ばけばけ』、2025年度前期の『あんぱん』、2024年度の『おむすび』『虎に翼』など、朝ドラは時代や職業、人物像の異なる主人公を描き続けてきました。
『ブラッサム』は、女性が創作の道を切り開く物語であると同時に、社会の期待と個人の希望がぶつかる物語でもあります。実在の作家をモデルにした作品だからこそ、主人公がどのように時代と向き合い、何を自分の言葉に変えていくのかが、歴代作品との違いを生み出すポイントになります。
【プロの結論】作品の評価を見極めるときは、視聴率だけでなく、①主人公の行動に納得できるか、②時代背景が物語の選択にどう影響しているか、③創作への思いが人物関係や日々の生活にどう表れているか、という3つの観点から見るのがおすすめです。史実の宇野千代に関心がある人、女性作家の人生を描くドラマが好きな人、時代の制約と個人の自由をテーマにした作品を見たい人に向いています。一方、史実をそのまま再現した伝記や、実在人物の詳細な経歴を忠実に追うドキュメンタリーを求める人は、オリジナルドラマとしての脚色を踏まえて楽しむとよいでしょう。
【朝ドラ2026年後期】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:朝ドラ『ブラッサム』の放送開始日はいつですか?
A1:2026年9月28日(月)に放送が始まりました。NHK総合では月曜~土曜の午前8時から8時15分まで放送され、土曜日は1週間の振り返りです。
Q2:『ブラッサム』の原作は宇野千代の小説ですか?
A2:いいえ。宇野千代をモデルにしたオリジナルストーリーです。綿矢りさの『桜(はな)の命は不滅なり』はYOASOBIの主題歌「咲き誇れ」の原作小説であり、ドラマ自体の原作ではありません。
Q3:主人公・葉野珠と宇野千代は同一人物ですか?
A3:同一人物ではありません。葉野珠は宇野千代の生涯をモデルにしたフィクション上の人物です。出身地や教員経験、懸賞小説をきっかけに作家を目指す流れなどに共通点がありますが、ドラマの人物関係や個々の出来事をすべて史実と同じものとして扱うことはできません。
Q4:『ブラッサム』の再放送は何時からですか?
A4:NHK総合では基本的に月曜~土曜の午後0時45分から午後1時まで再放送があります。BS・BSプレミアム4Kでは平日午前7時30分から本編を放送し、土曜午前8時15分から平日分をまとめて放送しています。臨時の編成変更には注意してください。
Q5:主題歌「咲き誇れ」は誰が歌っていますか?
A5:YOASOBIが担当しています。楽曲の原作となる小説『桜(はな)の命は不滅なり』は綿矢りさが書き下ろし、2026年9月28日に公開されました。楽曲は10月14日に配信リリースされています。
2026年度後期の朝ドラ『ブラッサム』は、石橋静河が演じる葉野珠が、故郷の岩国を離れ、さまざまな困難を乗り越えながら作家としての道を切り開く物語です。2026年9月28日に放送が始まり、主題歌はYOASOBIの「咲き誇れ」。綿矢りさによる書き下ろし小説『桜(はな)の命は不滅なり』との連動も、作品を深く味わうための手がかりになります。
実在の宇野千代をモデルにしている点は大きな特徴ですが、ドラマそのものはオリジナルストーリーです。史実とフィクションを区別しながら見ることで、実在の作家の人生と、ドラマが描こうとする女性の生き方の両方に目を向けられます。
今後は、珠が東京でどのように創作の機会をつかみ、文学仲間との出会いを通じて作家として成長していくのかが焦点になります。放送時間や最新の出演者情報を確認しつつ、視聴率の推移だけでは測れない人物描写や時代背景にも注目したい作品です。