ブラジル代表と日本代表の対戦成績は、2026年10月28日時点で日本の1勝2分12敗。2025年10月14日には日本が3-2で歴史的な初勝利を挙げた一方、2026年FIFAワールドカップのラウンド32ではブラジルに1-2で敗れた。過去の対戦を振り返ると、ブラジルの優位は依然として明確だが、日本も世界屈指の強豪を相手に勝ち切る力を示し始めている。
次回の日本代表対ブラジル代表戦は、2026年11月14日にシンガポールで開催される予定だ。2025年の3-2の逆転勝利、2026年W杯の1-2の敗戦、歴代15試合の結果と得点者を整理しながら、両チームの戦力差、近年の変化、次の対戦で注目したいポイントを解説する。
【最新結果】日本代表とブラジル代表の通算成績は1勝2分12敗

日本サッカー協会(JFA)の公式記録と歴代試合結果を照合すると、日本代表とブラジル代表の男子A代表による対戦は1989年から2026年までの15試合。日本の成績は1勝2分12敗で、ブラジルが大きく勝ち越している。
両国の対戦史を象徴するのは、2025年10月14日の3-2と、2026年6月29日(日本時間6月30日)の1-2だ。前者は日本が初めてブラジルを破った試合、後者はW杯の舞台でブラジルが勝利した試合である。直近2試合の結果だけを見ても、両チームの力関係が一方的なものではなくなりつつある一方、勝負の厳しさも浮き彫りになった。
日本の唯一の勝利は親善試合で記録されたものだが、2026年にはW杯の決勝トーナメントでも対戦した。親善試合と公式大会では試合の意味やプレッシャーが異なるため、3-2の勝利だけで実力差が完全に解消したと判断するのは早い。通算成績と大会の舞台を分けて考えることが、両チームの現在地を理解する出発点になる。
なお、ここで扱う通算成績は男子A代表の対戦記録を指す。五輪代表やU-23代表などの試合は別カテゴリーであり、同じ「日本対ブラジル」でも、すべての試合がこの15試合に含まれるわけではない。
【歴史的初勝利】2025年の日本代表3-2逆転勝利を振り返る
2025年10月14日、東京スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2025。日本代表は前半に2点を失ったが、後半に3得点を奪い、ブラジル代表を3-2で下した。JFAの公式試合記録によると、これは日本にとってブラジルとの14度目の対戦で初めて挙げた勝利だった。
前半26分にパウロ・エンリケ、32分にガブリエウ・マルチネッリがゴールを決め、ブラジルが2点をリードした。日本は苦しい展開を強いられたが、後半に入ると攻撃の圧力を高め、相手のミスや守備の隙を突いて試合の流れを変えた。
日本の得点者は南野拓実、中村敬斗、上田綺世の3人。後半52分に南野が1点を返し、62分に中村が同点ゴールを記録。さらに71分、上田が逆転ゴールを決めた。2点のビハインドから3点を連取した試合展開は、日本代表の歴史に残るものとなった。
この試合で注目すべきなのは、単にブラジルから3点を奪ったことではない。日本は後半に守備の姿勢を変え、ボールを奪ってから素早く攻撃へ移る展開を増やした。伊東純也のクロスやセットプレーから得点機会を生み出し、相手の守備を崩したことも逆転を支えた要素だった。
一方、親善試合での勝利は、その後の公式大会での結果を保証するものではない。2025年の一戦は日本が世界の強豪にも勝てることを示したが、90分を通じた試合運びや終盤の守備、相手の修正への対応など、次の対戦でも検証すべき課題は残っていた。
【歴代15試合一覧】日本代表とブラジル代表の試合結果・得点者
日本代表とブラジル代表の歴代対戦成績を、1989年の初対戦から2026年のW杯まで時系列でまとめた。スコアはすべて日本代表の得点を左、ブラジル代表の得点を右に表記している。
| 日付 | 大会・試合 | 結果(日本-ブラジル) | ポイント・得点者 |
|---|---|---|---|
| 1989年7月23日 | 国際親善試合 | 0-1 | 日本の初対戦 |
| 1995年6月6日 | アンブロカップ | 0-3 | ブラジルが勝利 |
| 1995年8月9日 | 国際親善試合 | 1-5 | 福田正博が日本の得点を記録 |
| 1997年8月13日 | 国際親善試合 | 0-3 | ブラジルが勝利 |
| 1999年3月31日 | 国際親善試合 | 0-2 | ブラジルが勝利 |
| 2001年6月4日 | FIFAコンフェデレーションズカップ | 0-0 | 初の引き分け |
| 2005年6月22日 | FIFAコンフェデレーションズカップ | 2-2 | 中村俊輔、大黒将志が得点 |
| 2006年6月22日 | FIFAワールドカップ | 1-4 | 玉田圭司が得点 |
| 2012年10月16日 | 国際親善試合 | 0-4 | ブラジルが勝利 |
| 2013年6月15日 | FIFAコンフェデレーションズカップ | 0-3 | ブラジル開催の大会で対戦 |
| 2014年10月14日 | 国際親善試合 | 0-4 | ブラジルが勝利 |
| 2017年11月10日 | 国際親善試合 | 1-3 | ブラジルが勝利 |
| 2022年6月6日 | キリンチャレンジカップ | 0-1 | ブラジルが勝利 |
| 2025年10月14日 | キリンチャレンジカップ | 3-2 | 南野拓実、中村敬斗、上田綺世。日本が初勝利 |
| 2026年6月29日(現地時間) | FIFAワールドカップ・ラウンド32 | 1-2 | 佐野海舟が得点。日本は敗退 |
歴代記録を見ると、2001年と2005年に引き分けた時期を経ても、2010年代から2022年まで日本はブラジルに勝てなかった。2017年には1得点を挙げたものの1-3で敗れ、2022年も0-1と接戦を落としている。
その流れを変えたのが2025年の初勝利だ。しかし、翌年のW杯では再びブラジルが勝利した。歴代15試合の結果は、ブラジルの長期的な優位と、日本が近年になって勝負を競り合える場面を増やしていることの両方を示している。
【2026年W杯】日本代表の1-2敗戦と得点者を検証
2026年6月29日、アメリカのヒューストンで行われたFIFAワールドカップのラウンド32で、日本代表はブラジル代表に1-2で敗れた。日本時間では6月30日の試合に当たる。JFAの公式記録によると、日本は前半29分に佐野海舟のゴールで先制したものの、後半に2失点して逆転を許した。
ブラジルの得点者は、56分のカゼミーロと90分+5分のガブリエウ・マルチネッリ。日本は試合の序盤でリードを奪い、強豪相手に勝ち上がる可能性を示したが、後半に追いつかれ、終了間際に決勝点を許した。
この1-2は、2025年の3-2とは異なる意味を持つ。親善試合では相手のミスを突きながら勢いを得て逆転した日本が、W杯の決勝トーナメントでは先制後のリードを守り切れなかった。ブラジルの選手交代や攻撃の圧力に対して、守備ブロックを保つことと、ボールを保持して相手の攻撃時間を減らすことが難しい局面になった。
もっとも、スコアだけを見て日本が一方的に圧倒されたと評価するのも適切ではない。日本は先制点を挙げ、試合終盤まで勝ち上がりの可能性を残した。差が表れたのは、試合の流れが変わった後の対応や、終了間際の局面で結果を決める力だった。
日本代表とブラジル代表のW杯対戦成績は、2006年大会の1-4に続き、2026年大会も日本の敗戦となった。2025年の初勝利によって歴史は変わったが、W杯のような一発勝負で勝ち切るためには、攻撃力だけでなく、リードを守る試合管理や交代選手を含めた総合力が問われる。
【戦力比較】ブラジル代表と日本代表の実力差は縮まったのか
ブラジル代表と日本代表の戦力比較では、個々の選手の技術だけでなく、選手層、試合運び、攻守の切り替え、国際大会での経験を分けて考える必要がある。ブラジルはワールドカップで5度の優勝を誇る伝統的な強豪であり、個人の打開力と攻撃の選択肢の多さは大きな強みだ。
一方、日本代表は組織的な守備、複数の選手が連動するプレス、素早い攻守の切り替えを武器にしてきた。2025年の3-2では、後半に相手への圧力を強め、ボール奪取から得点へつなげた。日本の強みが、相手のミスを待つだけでなく、守備から攻撃の流れを作ることにあると示した試合だった。
両チームの近年の結果を比べると、日本はブラジルを相手に得点し、勝利する力を示したものの、W杯では1-2で敗れている。つまり、単発の試合で勝てる可能性と、大会を通じて安定して結果を残す力は別の問題だ。日本が今後さらに差を縮めるには、相手の強度が上がった時間帯でも守備の連携を維持し、攻撃を受け続ける展開から抜け出すことが欠かせない。
また、対戦成績だけで現在の両チームのすべてを判断することにも注意したい。過去の試合は異なる監督、選手、戦術の下で行われている。2025年の勝利と2026年W杯の敗戦を並べることで見えるのは、どちらか一方が絶対的に強いという単純な図式ではなく、日本が勝機を作れるようになった一方で、試合を最後まで支配する課題が残っているという現実だ。
11月の再戦を評価する際も、過去の勝敗だけでなく、招集メンバー、先発布陣、ボールを奪う位置、失点後の修正、終盤の試合運びを確認したい。こうした具体的な要素を見れば、スコアの結果だけでは分からない両チームの現在地が見えてくる。
【次回対戦予定】2026年11月14日の日本代表対ブラジル代表戦
次回の日本代表対ブラジル代表戦は、2026年11月14日(土)にシンガポール・ナショナルスタジアムで開催される予定だ。JFAが公表している「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」の一戦で、現地時間18時15分、日本時間19時15分のキックオフ予定となっている。
この試合は、2026年W杯のラウンド32以来となる再戦だ。日本にとっては、W杯での1-2の敗戦を踏まえ、強豪相手にどこまで試合をコントロールできるかを確認する機会となる。ブラジルにとっても、2025年に喫した初黒星を含め、日本との近年の対戦を意識した試合になるだろう。
JFAの大会案内では、11月13日から17日までの大会期間中に、日本対ブラジルのほか、日本対パラグアイ、シンガポール対ブラジルなどが予定されている。日本代表はブラジル戦の後、11月17日にパラグアイ代表とも対戦する日程だ。
観戦予定の人は、キックオフ時刻が現地時間と日本時間で異なる点に注意したい。シンガポールは日本より1時間遅いため、現地で18時15分の試合開始は、日本では19時15分に当たる。放送・配信の最新情報や試合当日の変更については、JFAの公式案内を確認するのが確実だ。
日本代表の招集メンバーや先発メンバーは、試合が近づいてからの公式発表を確認したい。2025年の3-2を再現できるかだけでなく、W杯で課題となったリード時の守備や終盤の対応を改善できるかが、次回対戦の大きな見どころとなる。
【プロの結論】ブラジル戦は勝敗だけでなく試合内容で評価する
日本代表とブラジル代表の対戦史を振り返ると、通算1勝2分12敗という数字は、ブラジルが長年にわたって優位に立ってきた事実を示している。一方、2025年の3-2の逆転勝利は、日本が世界トップクラスの相手にも戦術と連動性によって勝機を作れることを証明した。
2026年W杯の1-2は、その進歩と課題を同時に映し出した試合だった。日本は先制できたものの、後半に逆転されて敗退した。強豪との対戦では、チャンスを作る力に加え、相手が圧力を強めた時間帯をどう乗り切るかが勝敗を左右する。
11月14日の再戦で注目したいのは、まず日本がどの位置からプレスをかけ、ボールを奪った後にどれだけ速く攻撃へ移れるか。続いて、リードを奪った場合や失点した場合に、守備と攻撃のバランスを崩さずに対応できるか。そして終盤に、相手の個人能力や選手交代による変化に耐えられるかという点だ。
ブラジルに勝つことだけを評価基準にすると、試合の中で得られた成果や課題を見落とすおそれがある。逆に、善戦したという理由だけで敗戦を肯定するのも十分ではない。得点機会、失点の経緯、守備の修正、終盤の試合運びを具体的に見ていくことが、日本代表の成長を判断するうえで重要になる。
【ブラジル代表日本代表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本代表とブラジル代表の通算対戦成績は?
A1:2026年10月28日時点で、日本の1勝2分12敗です。15試合のうち、日本が勝利したのは2025年10月14日の3-2の一戦だけです。
Q2:2026年W杯の日本対ブラジル戦の結果と得点者は?
A2:日本は1-2で敗れました。日本は29分に佐野海舟が得点し、ブラジルは56分にカゼミーロ、90分+5分にガブリエウ・マルチネッリがゴールを決めました。
Q3:日本代表がブラジル代表に初勝利したのはいつ?
A3:2025年10月14日のキリンチャレンジカップ2025です。前半を0-2で折り返した日本が、後半に南野拓実、中村敬斗、上田綺世の得点で3-2と逆転しました。
Q4:日本代表とブラジル代表の次回対戦はいつ?
A4:2026年11月14日(土)にシンガポール・ナショナルスタジアムで開催予定です。キックオフは現地時間18時15分、日本時間19時15分の予定です。
Q5:2025年に日本が勝ったのに、通算成績が1勝2分12敗なのはなぜ?
A5:2025年の勝利で、日本はそれまでの2分11敗から初勝利を記録しました。その後、2026年W杯でブラジルに1-2で敗れたため、15試合終了時点の成績が1勝2分12敗となっています。
ブラジル代表と日本代表の対戦成績は、2026年10月28日時点で日本の1勝2分12敗。2025年の3-2の逆転勝利は歴史的な一歩となったが、2026年W杯では1-2で敗れ、世界の強豪に勝ち切る難しさも改めて示された。
次回の対戦は11月14日にシンガポールで予定されている。日本代表が再び勝利を目指すうえで重要なのは、2025年の攻撃面の成果を生かしつつ、W杯で露呈したリード時の試合運びや終盤の守備を改善できるかどうかだ。歴代15試合のスコアだけでなく、得点の経緯や戦術の変化にも注目することで、両チームの実力差と日本代表の進歩をより立体的に理解できる。