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玉飛鳥大輔(18代大嶽親方)の現在と軌跡!不屈の土俵人生と知られざる指導者像を徹底解剖

池田 翔太 池田 翔太 • 更新: • 公開: • 読了約 10 分
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大相撲の歴史において、怪我や陥落の苦境を幾度も乗り越え、驚異の「7度の再入幕」を果たした元前頭・玉飛鳥大輔(本名:高橋大輔)。幾度土俵を割っても這い上がった不屈の闘志は、相撲ファンの記憶に今なお強く刻まれています。

現役引退後は片男波部屋付き親方として後進の指導に励み、年寄・熊ヶ谷として堅実な手腕を発揮していましたが、昭和の大横綱・大鵬直系の系譜を引く名門「大嶽部屋」の継承者として18代大嶽親方を襲名しました。七転び八起きの土俵人生を支えた妻との絆、大鵬道場の歴史を背負う新師匠としての指導方針、そして気になる現在の動向を徹底検証します。

【玉飛鳥大輔の現在】18代大嶽親方として大嶽部屋を継承した真相

玉飛鳥大輔

2016年秋場所限りで現役を退いて以降、日本相撲協会で親方として着実にキャリアを積み上げてきた玉飛鳥大輔。現在は名跡・大嶽を襲名し、「18代大嶽親方」として大嶽部屋の師匠を務めています。

大嶽部屋は、昭和の大横綱・大鵬が興した「大鵬道場」を源流とする名門です。17代大嶽親方(元十両・大竜)が協会の定年を迎えるにあたり、同じ二所ノ関一門で長年部屋付きとして指導力を高く評価されていた元玉飛鳥(当時・熊ヶ谷親方)が後継者として指名されました。17代大嶽親方とは名跡を交換する形で部屋を継承し、前師匠が再雇用制度で部屋付き親方として支える盤石の体制を築いています。

新師匠として就任した際には自らまわしを締め、土俵で力士たちと汗を流しながら「一人ひとりの力士に寄り添い、強くなりたいという気持ちに応えたい」と力強く抱負を語りました。王鵬をはじめとする関取陣にも的確な技術指導を行い、上位戦線で活躍する力士の躍進を支えるなど、その情熱的な指導姿勢は角界関係者からも厚い信頼を集めています。

【波乱の土俵人生】再入幕7回・再十両7回を成し遂げた「不屈の闘志」

玉飛鳥の現役生活を象徴するのが、驚異的な「這い上がり力」です。大相撲の歴史の中で、幕内から十両、さらには幕下に陥落しながらも、再入幕7回・再十両7回という驚異的な記録を残しました。

一度関取(十両以上)から幕下に落ちると、付き人もいなくなり待遇は激変し、精神的に折れて引退を選ぶ力士も少なくありません。しかし玉飛鳥は、番付がどれほど落ちても腐ることなく、持ち味である鋭い押しと左四つからの寄りを徹底して磨き直しました。「毎回、新十両昇進時と同じくらい嬉しかった。辛かったことの方が多かったけれど、嬉しさの方が大きかった」と本人が述懐している通り、何度転落しても前を向く強靭なメンタリティが土俵復帰を可能にしました。

なお、四股名の「玉飛鳥」は、入門直前に他界した父親が「飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍してほしい」という願いと、日本古来の飛鳥時代に因んで命名したものです。父の遺志を胸に秘め、決して諦めない姿勢を貫いた土俵人生でした。

【歩みと軌跡】玉飛鳥大輔の現役時代から親方襲名までの歩み

名門・片男波部屋への入門から現役引退、そして名跡継承を経て大嶽部屋の師匠に就任するまでの主要な経歴をまとめました。

時期・年月 出来事・番付推移 主な実績・背景
1998年3月場所 片男波部屋より初土俵 本名・高橋大輔。父が命名した「玉飛鳥」の四股名で入門。
2004年9月場所 新入幕を果たす 鋭い出足と押し相撲を武器に幕内昇進。
2005年9月場所 自己最高位「西前頭9枚目」 幕内上位でも堂々たる相撲を展開。
2005年〜2015年 幕内・十両・幕下を往復 不屈の精神で「再入幕7回・再十両7回」の記録を樹立。
2008年10月 中学の後輩女性と結婚 約5年の交際を経てゴールイン。公私ともに充実。
2016年9月場所 現役引退を表明 年寄「荒磯」(15代)を一時襲名し、指導者の道へ。
2018年4月 年寄「熊ヶ谷」を襲名 借株から正式な名跡取得へ進み、片男波部屋付きで指導。
2025年9月 年寄「大嶽」(18代)襲名・部屋継承 17代の定年に伴い、大鵬直系の大嶽部屋師匠に就任。

【引退理由の真相】「父から見ればまだまだ」語られた幕引きの美学

玉飛鳥が引退を決意したのは、2016年9月場所のことでした。2015年11月場所で負け越して十両から幕下に転落して以降、一度は十両へ復帰したものの、1場所で再び幕下へ転落するなど番付の維持に苦しむ時期が続いていました。

師匠の片男波親方(元関脇・玉春日)ら周囲からは「まだやれる」と惜しまれましたが、長年酷使し続けた肉体の限界と、幕下生活の長期化を冷静に見つめ、33歳で土俵に別れを告げる決断を下しました。

引退記者会見において玉飛鳥は、「父は生前『横綱になってくれ』と言っていた。父からみればまだまだと言われる可能性がありますが、ここまでやれてよかった」と晴れやかな表情で語りました。最高位こそ前頭9枚目にとどまりましたが、怪我や転落に怯むことなく土俵を務め上げた姿は、記録以上の感銘を角界に残しました。

【妻との絆と子供たち】苦境を支え続けた温かな家庭環境

玉飛鳥の波乱万丈な現役生活を精神面で支え続けたのが、2008年10月に結婚した夫人です。2人の出会いは2003年頃、中学の1年後輩だった夫人と偶然再会したことがきっかけでした。

夫人は当初「力士は怖いイメージがあった」ものの、再会した玉飛鳥の印象を「今までに出会ったことがないくらい優しくて楽しい人」と語り、約5年間の真剣交際を経て結ばれました。結婚当時は先代片男波親方の引退や部屋の継承準備が重なり、関取在位中には発表のタイミングを逃すという苦労もありましたが、互いを深く尊重し合うパートナーシップを築いてきました。

家庭内での玉飛鳥は「勝つと上機嫌になり、負けると眉間にしわを寄せて黙り込む分かりやすい性格」と妻から明かされており、勝負の世界で生きる力士ならではの喜怒哀楽を家族が包み込んで支えていました。子供は男の子3人に恵まれており、引退直後の2017年2月には三男が誕生しています。引退後は父親として家庭を大切にしながら、近年はウイスキーを趣味として嗜むなど、穏やかな一面も覗かせています。

【大相撲の名跡継承】荒磯から熊ヶ谷、そして大嶽襲名への道筋

大相撲において、引退後の年寄名跡の取得と継承は親方人生を左右する極めて重要な要素です。玉飛鳥の親方キャリアは、この名跡継承の歴史でもあります。

2016年の引退当初、玉飛鳥は当時大関だった稀勢の里(現・二所ノ関親方)が所有していた「荒磯」を一時的に借りて襲名(15代荒磯)しました。その後、2018年4月に空き名跡となっていた「熊ヶ谷」を正式に取得して襲名変更。名跡を安定させたことで、相撲協会内での地歩を固めました。

そして2025年秋、定年を迎える大嶽親方から後継者として白羽の矢が立ち、歴史ある「大嶽」を継承しました。部屋付き親方から一国一城の主である「部屋の師匠」へ就任できた背景には、片男波部屋で培った着実な育成手腕と、力士・親方衆双方からの人望の厚さがあります。

【大嶽部屋の未来】大鵬道場の伝統を受け継ぐ指導方針

大鵬直系の歴史を受け継ぐ大嶽部屋の師匠となった18代大嶽親方は、現代の力士育成において「対話と寄り添い」を最も重視しています。

自身の現役時代、幾度となく幕下転落の挫折を味わい、そこから這い上がった経験を持つからこそ、スランプに苦しむ力士や怪我に悩む弟子の気持ちを誰よりも深く理解することができます。力士の個性を生かした基本運動や徹底した立ち合いの強化を指導し、弟子たちからも厚い信頼を寄せられています。古き良き伝統の重みを受け止めつつ、一人ひとりの声に耳を傾ける新時代の指導体制が、大嶽部屋の新たな強さを育んでいます。

【玉飛鳥大輔】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:玉飛鳥大輔の本名や出身地、現役時代の最高位は?
A1:本名は高橋大輔(たかはし だいすけ)、愛知県名古屋市熱田区出身です。名門・片男波部屋に所属し、現役時代の最高位は西前頭9枚目(2005年9月場所)でした。

Q2:なぜ片男波部屋所属だった玉飛鳥が大嶽部屋の師匠になったのですか?
A2:大嶽部屋と片男波部屋は同じ二所ノ関一門に属しています。先代の大嶽親方(元大竜)の定年に伴い、後進育成で高い実績と人望を持つ玉飛鳥(当時・熊ヶ谷親方)が後継者に選ばれ、名跡を交換する形で部屋を継承しました。

Q3:玉飛鳥の家族構成や子供は何人いますか?
A3:2008年10月に中学の後輩女性と結婚し、家庭には3人の男の子がいます。引退直後の2017年2月に三男が誕生しており、家族の手厚い支えが親方としての原動力となっています。

怪我や不調に屈することなく、7度の再入幕を果たすなど驚異的な粘りを見せた玉飛鳥大輔。その土俵人生で培われた「絶対に諦めない心」と「挫折を知る者の優しさ」は、指導者となった現在、弟子たちを育てる貴重な財産となっています。

名門・大嶽部屋の師匠として、昭和の大横綱・大鵬の精神を受け継ぎながら、温かな家庭に支えられて歩み続ける18代大嶽親方。次世代の関取を育て上げるその手腕に、角界からの期待が集まっています。

Sources:
1. 大嶽部屋 —
2. 玉飛鳥大輔 - Wikipedia —
3. 継承先決まった大嶽部屋が始動 大嶽親方「部屋がこれまで通り残る —
4. 大嶽部屋は同じ二所ノ関一門の片男波部屋付の熊ヶ谷親方(玉飛鳥 —

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コンテンツディレクター 池田 翔太
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