「さらば事務所」と検索している人が知りたいのは、お笑いコンビ・さらば青春の光が所属する会社の正式名称や、松竹芸能から独立した理由、森田哲矢と東ブクロの役割、そして個人事務所としてどれほど成功しているのかという点ではないだろうか。
正式名称は「株式会社ザ・森東(ザ・もりとう)」。2013年に設立された同社は、テレビ出演やYouTube、ライブ、グッズ展開などを通じて事業を拡大してきた。2026年には新たに部屋を借りたことが報じられたほか、過去の売上推移や独自の報酬配分も改めて注目されている。2026年2月の報道では、2024年・2025年の売上高は一般向けに公開していないことも明らかになった。
【正式名称は株式会社ザ・森東】さらば青春の光の事務所の現在

さらば青春の光の事務所は、一般に「さらば事務所」「森東事務所」と呼ばれることがあるが、正式名称は株式会社ザ・森東だ。コンビの森田哲矢と東ブクロが所属し、森田が代表取締役社長、東ブクロが副社長を務める。マネジメントの中心を担うのが、マネジャーのヤマネヒロマサ氏である。
大手芸能事務所の所属タレントという立場ではなく、芸人自身が会社の経営に関わり、仕事の獲得からコンテンツ制作、イベント運営、収益管理までを担う。この仕組みが、ザ・森東を単なる芸人の所属先ではなく、独立したエンターテインメント企業として特徴づけている。
事務所の存在が広く知られるようになった理由は、会社の売上や役員の報酬配分を、テレビ番組や「株主総会」と呼ばれるイベントなどで話題にしてきたことにもある。経営の裏側そのものをファンが楽しめるコンテンツに変えている点は、従来の芸能事務所とは違った特徴だ。
【松竹芸能から独立した理由】設立経緯と成功までの年表
さらば青春の光は2008年にコンビを結成し、2012年には「キングオブコント」で準優勝を果たした。実力が認められ始めた時期に、所属していた松竹芸能との契約が終了し、2013年に独立。東京での活動を進めながら、同年10月に株式会社ザ・森東を設立した。
独立の背景は、単純に「大手事務所を辞めたかった」という話ではない。森田は過去の番組出演で、所属事務所との方向性や金銭面の問題に触れ、独立理由を「金」と説明したこともある。一方、本人たちは後年のインタビューで、当時の自分たちの評価に対する考え方や、劇場を中心とした仕事の仕組みについても振り返っている。独立には複数の事情が重なっていた。
設立の直接的なきっかけとなったのは、フリーになった直後に始まったTOKYO MXの番組「さらば青春の光ふぁいなる」内の企画だった。番組内で事務所を立ち上げ、その後は番組終了に伴って会社を自分たちで管理・運営することになったという。
当初から資金に余裕があったわけではない。森田は、日本政策金融公庫から創業資金として300万円の融資を受けた経緯も明かしている。現在の売上規模だけを見ると想像しにくいが、出発点は、番組企画と少額の創業資金を頼りにした小さな会社だった。
その後の歩みを、設立から2026年までの主な節目と公開された売上高で整理すると、次のようになる。
| 時期 | 出来事・売上高 | ポイント |
|---|---|---|
| 2008年 | さらば青春の光を結成 | コンビとして活動を開始。 |
| 2012年 | キングオブコント準優勝 | コント師として実力を示す。 |
| 2013年3月 | 松竹芸能との契約終了 | フリーとして活動する段階へ。 |
| 2013年10月 | 株式会社ザ・森東を設立 | 番組企画から始まった会社を自分たちで運営。 |
| 2016年 | ヤマネヒロマサ氏が本格的にマネジメントへ参画 | 経営・制作を支える体制を整備。 |
| 2018年 | 売上高3300万円 | 後年の番組で公表された年間売上。 |
| 2019年 | 売上高4400万円 | 前年から増収。 |
| 2020年 | 売上高9700万円 | 1億円に迫る規模へ拡大。 |
| 2021年 | 売上高1億8700万円 | 年間売上が1億円を突破。 |
| 2022年 | 売上高3億6000万円 | 前年から大きく増加。 |
| 2023年 | 売上高4億7985万9804円 | 2026年2月の報道でも確認された、一般向けに公表された実績。 |
| 2024・2025年 | 売上高は一般向けに非公開 | 2026年2月の報道では、有料イベントの参加者向けに公開する方針が紹介された。 |
| 2026年1月 | 事務所用に新たな一部屋を賃借 | 衣装や荷物の増加に対応するための追加スペース。 |
売上高の数値は、スポニチアネックスなどが報じた番組での公開内容に基づく。2023年の数字は約4億8000万円だが、これは会社の売上高であり、森田や東ブクロ個人の年収を示すものではない。
【森田哲矢が社長、東ブクロが副社長】ザ・森東の運営実態
ザ・森東の経営体制は、森田哲矢、東ブクロ、マネジャーのヤマネヒロマサ氏を軸としている。少人数で意思決定できることが特徴で、テレビやライブへの出演だけでなく、YouTube企画や企業とのコラボレーションなど、コンビの持ち味を生かした事業を展開してきた。
森田哲矢は社長として経営と企画の中心を担う。テレビ出演や動画制作に加え、会社の売上や事業方針について発信する役割も大きい。個人事務所を立ち上げたことで、企画を実行するかどうかを自分たちで判断しやすくなった点は、本人が独立のメリットとして語っている。
東ブクロは副社長であり、コンビの相方でもある。経営上の肩書きだけでなく、さらば青春の光というコンビの活動を成立させる存在だ。森田は過去の番組で、東ブクロの仕事量を冗談交じりに話題にした一方、報酬を均等にする仕組みは長年の取り決めだと説明している。
ヤマネヒロマサ氏は、マネジメントと事業運営を支える要だ。ITmedia ビジネスオンラインのインタビューによると、ヤマネ氏は以前からさらば青春の光の活動を手伝い、2016年から本格的にマネジャーとして関わるようになった。芸人としての経験や音楽活動、裏方の仕事で培った知見を持ち、一般的な営業活動だけに頼らない独自のマネジメントを実践している。
この体制で重要なのは、経営と芸能活動を完全に切り離さず、少人数で一体的に動かしていることだ。企画を立ち上げ、動画やイベントとして公開し、反応を次の仕事に生かす。芸人自身が意思決定に近い位置にいるため、企画のスピードや独自性を保ちやすい。
【年商・売上とギャラ配分】3等分の仕組みは本当なのか
ザ・森東の経営を語るうえで、とりわけ関心を集めるのが年商と報酬配分だ。2026年2月のスポニチアネックスの報道では、2018年から2023年までの売上高が紹介され、2023年には4億7985万9804円に達していたことが明らかになった。2018年の3300万円と比べると、5年間で大きく規模を拡大したことが分かる。
一方、2024年と2025年の売上高は一般向けに公開されていない。森田は2026年2月の番組で、売上をファンに見せる場として「株主総会」と呼ぶイベントに言及し、公開範囲を限定する趣旨を説明している。したがって、2026年現在の年商を「5億円を超えた」などと断定するのは適切ではない。最新の一般公開実績と、非公開期間の売上は分けて理解する必要がある。
報酬配分については、森田が2026年3月放送の「痛快!明石家電視台」で、森田、東ブクロ、マネジャーの3人で「本当に均等に3等分」と説明したことが報じられている。2023年の番組でも、給料を3等分する仕組みを明かしていた。少なくとも本人が公に説明している報酬ルールは、3人を同等に扱うというものだ。
ただし、ここで混同してはいけないのが、会社の売上高と、個人に支払われる報酬は別物だという点だ。年商は会社が事業を通じて得た売上の総額であり、そこから事業運営に必要な経費などが発生する。公開された「3等分」という説明を、売上高そのものを経費も考慮せず3分割する仕組みと解釈するのは正確ではない。
また、2026年3月の報道では、森田は月収を直接的な金額で表現せず、動物園で動物を仕入れる際の価格になぞらえて説明した。これは番組内でのユーモアを交えた発言であり、正確な役員報酬額を示す数字ではない。年商の公開情報だけから、森田や東ブクロの年収を逆算することもできない。
加えて、売上をファンに公開する「株主総会」という名称も特徴的だ。これはファン向けイベントの呼称であり、参加者が実際に会社の株式を保有しているという意味ではない。売上の変化をコンテンツとして共有することで、ファンが事務所の成長を見守る仕組みになっている。
【2026年最新】ザ・森東の新事務所と五反田の拠点はどう変わった?
2026年の新しい動きとして注目されたのが、事務所用にもう一部屋を借りたことだ。ORICON NEWSは2026年1月21日、さらば青春の光のYouTubeチャンネル「さらば森田の五反田ガレージ」で新事務所が公開されたと報じた。森田は、荷物や衣装が増えすぎたことを理由に、新たな部屋を借りたと説明している。
公開された部屋には、衣装や荷物を扱うスペースのほか、ランドリールームやキッチンも設けられていた。森田は衣装を新しい部屋に移す構想を話しており、単に住所を移すというよりも、増え続ける物品や撮影・運営に必要な作業を分けるための追加スペースという位置づけだ。
ザ・森東は以前から東京・五反田を活動拠点としてきた。2024年のリアルサウンド テックの記事でも、従来の事務所が手狭になったことを受け、同じ建物内の別の部屋を借りた経緯が紹介されている。2026年の新たな一室も、こうした事業拡大に伴うスペース確保の流れとして理解できる。
ここで注意したいのは、「新事務所」という言葉が、必ずしも本社の全面移転や新社屋の取得を意味するわけではないことだ。2026年1月に報じられたのは、荷物や衣装の増加に対応するための追加の部屋であり、独立した自社ビルを取得したという発表ではない。
もう一つ、2026年の事務所関連ニュースとして、パルコとの企画がある。株式会社パルコの2025年11月の発表では、池袋PARCOで2025年12月19日から2026年1月12日まで「(株)ザ・森東 池袋支社」と題した展覧会が開催された。ザ・森東の歴史や仕事を紹介する展示、事務所内の就業体験などを盛り込んだ企画で、2026年2月28日からは福岡PARCOでも展覧会が予定されていた。
この「池袋支社」は、パルコの施設内で展開された期間限定の展示企画だ。東京の本拠地を池袋へ移した、あるいは常設の営業所を開設したという意味ではない。新事務所の追加賃借と、展覧会としての「池袋支社」は、それぞれ別の動きとして整理する必要がある。
【さらば事務所の評判】個人事務所と大手芸能事務所の違い
ザ・森東の評判を考える際には、単に「売上が大きいから成功している」と判断するのではなく、どのような仕組みで仕事を生み出しているかを見る必要がある。テレビ出演やライブに加えて、YouTube、グッズ、企業とのコラボレーションなど複数の活動を組み合わせ、コンビの知名度を自社の事業へつなげてきたことが特徴だ。
ITmedia ビジネスオンラインのヤマネ氏へのインタビューでは、一般的な営業活動にとらわれないマネジメントの考え方が紹介されている。タレントを企業へ売り込むことだけに依存せず、本人たちの個性や企画力を生かして仕事を作る方法は、少人数の個人事務所ならではの特徴といえる。
一方、個人事務所ならではの弱点もある。森田は2022年の番組で、大手事務所であれば対応できる可能性のある問題について、自分たちの会社には同じような力がないと語り、独立のメリットとして仕事を自分たちで決められる点を挙げた。つまり、自由度が高いことと、組織的な支援を受けられることは、必ずしも両立しない。
大手事務所と個人事務所の違いを、ザ・森東の事例から整理すると次のようになる。
- 仕事の自由度:個人事務所は企画や出演方針を自分たちで決めやすい。大手事務所では組織内の調整や契約上の制約が生じる場合がある。
- 経営の負担:個人事務所は売上の拡大とともに、経理や人員配置、制作管理などの責任も自ら負う。大手事務所では専門部署や組織的な支援を受けられる場合がある。
- 収益構造:個人事務所では自社企画や動画、イベントなどを事業として展開しやすい一方、売上がそのまま個人の収入になるわけではない。
- トラブルへの対応:独立型の組織では、問題が起きた際の対応力や危機管理体制を自分たちで確保する必要がある。
ザ・森東の運営は、すべての芸人が個人事務所を設立すれば同じように成功できることを示すものではない。さらば青春の光には、コントで培った実績、コンビとしての知名度、動画企画を継続する力、そしてマネジメントを担う人材がそろっていた。個人事務所という形態だけでなく、これらの条件が組み合わさったことが、成長を支える重要な要素となっている。
2026年には「さらば青春の光の100億円プロジェクト」という番組も展開されている。公式番組サイトは、ザ・森東が年商100億円の企業を目指すため、成長企業の経営者やキーパーソンから事業拡大のヒントを学ぶ企画と説明している。これは将来の目標を掲げた番組であり、ザ・森東がすでに年商100億円を達成したという意味ではない。
事務所の現在を判断するうえでは、公開された売上実績、実際に発表された事業展開、将来の目標を区別することが大切だ。2023年の売上高は具体的な数字が公表されている一方、2024年・2025年の売上高は一般向けに公開されていない。新事務所についても、追加の一室を借りたという事実と、自社ビルを取得したという話は別である。
【さらば事務所】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:さらば青春の光の事務所の正式名称は?
A1:正式名称は「株式会社ザ・森東」です。森田哲矢が社長、東ブクロが副社長を務め、マネジャーのヤマネヒロマサ氏がマネジメントを支えています。
Q2:さらば青春の光はなぜ松竹芸能から独立したの?
A2:2013年に松竹芸能との契約が終了し、同年10月にザ・森東を設立しました。本人たちは、当時の事務所との方向性や金銭面、仕事の評価などについて振り返っています。番組企画をきっかけに会社を立ち上げ、その後は自分たちで運営する道を選びました。
Q3:ザ・森東の年商はいくら?
A3:一般向けに公表された売上高では、2023年が4億7985万9804円です。2026年2月の報道では、2024年・2025年の売上高は一般向けに公開していないと説明されています。最新の年商を断定できる公開数字はありません。
Q4:森田哲矢と東ブクロのギャラは折半なの?
A4:本人の説明によると、森田、東ブクロ、マネジャーの3人で報酬を均等に分ける仕組みです。ただし、会社の売上高そのものを経費も含めて3等分するという意味ではありません。個人の年収や正確な役員報酬額は、売上高だけからは分かりません。
Q5:2026年に新しい事務所へ完全移転したの?
A5:2026年1月に報じられたのは、衣装や荷物が増えたことに対応するため、もう一部屋を借りたという動きです。全面移転や自社ビルの取得が発表されたわけではありません。
Q6:「ザ・森東 池袋支社」は実在する常設の事務所?
A6:2025年末から2026年初めにかけて、池袋PARCOで開催された期間限定の展覧会の名称です。事務所の歴史や仕事を紹介する企画であり、常設の本社移転や一般的な支社開設と混同しないようにしましょう。
さらば青春の光の事務所「株式会社ザ・森東」は、2013年に設立された個人事務所だ。森田哲矢が社長、東ブクロが副社長を務め、マネジャーのヤマネヒロマサ氏とともに会社を運営している。番組企画をきっかけに始まった会社は、テレビ、ライブ、YouTube、グッズなどを組み合わせることで、独自の事業基盤を築いてきた。
数字で確認できる大きな節目は、2023年の売上高4億7985万9804円だ。一方、2024年・2025年の売上高は一般向けに公開されていない。報酬については3人で均等に分ける仕組みが本人から説明されているものの、会社の売上と個人の収入を同一視することはできない。
2026年の新事務所の動きも、全面移転ではなく、衣装や荷物の増加に対応するための追加スペースという点が重要だ。さらに「100億円プロジェクト」は将来の成長を目指す番組であり、現在の年商を示すものではない。
ザ・森東の本質は、芸人が自分たちの表現活動を守りながら、会社として仕事を作り、事業を育てていることにある。今後の動向を追う際は、話題性のある発言や企画だけでなく、公開された売上高、事業の実績、事務所の実際の動きを分けて見ることで、その運営実態をより正確に理解できる。