2000年代の日本のヒップホップ・ポップス界を牽引し、数々のミリオンヒットを世に送り出した名門グループ「RIP SLYME(リップスライム)」。その低音ボイスと唯一無二のグルーヴ感で絶大な人気を誇ったMC・SU(スー)の突然の脱退劇とグループ活動休止は、当時の音楽業界とファンに計り知れない衝撃を与えました。
私生活のスキャンダル報道からグループの事実上の分裂、そしてPESの脱退表明など、複雑な経緯を経て現在の体制へと至ったリップスライム。2026年を迎えた現在、SUはどのような活動を展開しているのか、そしてグループへの復帰や再結成の可能性はあるのか。報道記録や公式発表をもとに、一連の騒動の真相と現在の姿を徹底的に整理・検証します。
【騒動の発端】2017年の不倫報道と大塚愛との離婚劇

SUを取り巻く状況が一変したのは、2017年4月に週刊誌によって報じられたモデル・江夏詩織との不倫疑惑でした。当時、SUはシンガーソングライターの大塚愛と結婚しており、音楽業界きってのおしどり夫婦として知られていたため、このスキャンダルは世間に極めて強い衝撃を与えました。
報道直後からSUへの批判が殺到し、予定されていた音楽フェスやイベントの出演見合わせが相次ぐ事態へと発展。SUは芸能活動の自粛を余儀なくされました。さらに事態は単なる不倫騒動にとどまらず、私生活における深刻なトラブルへと深刻化していきます。
そして2018年11月、大塚愛が公式ファンクラブサイトなどを通じて離婚を発表。「幸せな毎日から、耐え難い毎日まで、とても一言では伝えられませんが、子どもとの生活を守るために決断した」という趣旨の切実なコメントを発表したことで、騒動の深刻さが改めて浮き彫りとなり、SUへの風当たりは決定的なものとなりました。
【活動休止の真相】グループサイト閉鎖とSUの公式コメント
不倫報道から約1年半が経過した2018年10月、RIP SLYMEの公式サイトが突如閉鎖され、グループとしての活動休止が報じられました。公式な解散宣言は出されなかったものの、事実上の空中分解状態に陥ったことでファンの間には大きな動揺が走りました。
この事態を受け、SUは自身のInstagramを更新。「全ての責任は私にあります」「ファンのみなさま、関係者のみなさまを裏切る形となってしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪し、グループ活動休止を招いた全責任が自分にあることを公に認めました。
結果として、この投稿をもってSUはRIP SLYMEの活動から事実上フェードアウトすることとなり、事務所との契約関係も終了。華やかなメジャーシーンの第一線から完全に姿を消すこととなりました。
【時系列で振り返る】RIP SLYMEとSUを巡る騒動の全経緯
グループ結成から国民的人気、そして騒動を経て現在に至るまでの歩みを時系列で整理します。どのような経緯をたどって体制が変遷したのか、事実関係を一覧で確認できます。
| 年・時期 | 主な出来事・経緯 | 公式発表・真相の検証 |
|---|---|---|
| 2010年6月 | SUが大塚愛との結婚を発表 | 音楽界のビッグカップル誕生として広く祝福された。 |
| 2017年4月 | SUの不倫疑惑が週刊誌で報道 | 出演予定イベントの出演キャンセルが相次ぎ、活動自粛へ突入。 |
| 2018年10月 | 公式サイト閉鎖・グループ活動休止 | SUが自身のSNSで「全責任は私にある」と謝罪し事実上離脱。 |
| 2018年11月 | 大塚愛がSUとの離婚を正式発表 | 子どもの安全や生活を守るための決断であったことを明かす。 |
| 2021年11月 | PESがグループからの脱退を公表 | 2017年9月時点で既に脱退していたこと、メンバーとの関係修復困難を告白。 |
| 2022年4月 | 3人体制でRIP SLYMEが活動再開 | RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの体制で新曲リリースやライブを再開。 |
| 2026年現在 | SUの個別活動と現体制の定着 | SUはクラブDJやソロ活動をマイペースに継続。グループ復帰の兆しはない。 |
【PES脱退との関係】グループ内に生じていた長年の亀裂
SUの不倫騒動が活動休止の直接的な引き金であったことは事実ですが、グループの解体を招いた背景にはそれ以上の構造的問題が存在していました。それが明るみに出たのが、2021年11月にMCのPESが発表した告白です。
PESは自身のSNSやYouTube等で、実は2017年9月の段階でグループを正式に脱退していたことを公表しました。加えて、他のメンバーとの間に長年にわたる精神的な軋轢やコミュニケーション不全があり、関係修復を試みたものの受け入れられなかったという経緯を明かしました。
このPESの告白により、RIP SLYMEの活動休止は「SUひとりの不祥事」だけが原因ではなく、歴代メンバー間における信頼関係の崩壊が根底にあったことが浮き彫りとなりました。RYO-ZやILMARIも後に公式配信などで謝罪と説明を行うなど、グループの絆は複雑に絡み合ったまま修復不可能な段階に達していたといえます。
【2026年現在の様子】SUのソロ活動・SNS・復帰の可能性
2026年現在、SUは表舞台のメジャーメディアからは距離を置いているものの、音楽活動そのものを完全に辞めたわけではありません。自身のInstagramなどを通じて近況を発信しており、クラブイベントでのDJ活動や、親交のあるアーティストとのコラボレーション、小規模なライブ出演などをマイペースに行っています。
現在の投稿では、白髪交じりの自然体なスタイルや趣味を楽しむ様子が伺え、かつての派手な芸能生活から一転し、地に足の着いたライフスタイルを送っていることが確認できます。
一方、RIP SLYMEへの復帰や再結成の可能性については、極めて低いというのがエンタメ業界の共通した見解です。グループ本体はすでにRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で完全にリスタートを切っており、フェス出演や楽曲配信などを精力的に行っています。PESとの関係が完全に断絶していることに加え、3人体制でのブランディングが確立している現在、SUがグループへ合流する現実的な土壌は存在しないとみるのが自然です。
【リップスライム su】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:SUは現在、どのような仕事や活動をしているのですか?
A1:大手芸能事務所には所属せず、フリーランスの立場でクラブDJやイベント出演、音楽プロデュースなどを手掛けています。自身の公式Instagram等で散発的に出演情報を告知し、アンダーグラウンドやローカルシーンを中心に活動を継続しています。
Q2:RIP SLYMEは現在、何人で活動していますか?
A2:現在はRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人で活動しています。結成当初から中心を担っていたSUとPESの2人が脱退したため、5人組から3人体制へと移行して活動を展開しています。
Q3:SUと大塚愛の間に子どもはいますか?現在の関係は?
A3:2011年に第1子となる長女が誕生していますが、2018年の離婚に伴い親権は大塚愛が持っています。離婚後の詳細な私的関係については公表されていませんが、公私を明確に分けてそれぞれの道を歩んでいます。
一時代を築いたRIP SLYMEを揺るがしたSUの不祥事と、その後に明らかとなったグループ内の亀裂。華々しいヒット曲の裏で生じた摩擦は、2000年代の音楽シーンを愛した多くのファンに深い傷痕を残しました。
しかし、騒動から年月が経過した現在、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人は新たなRIP SLYMEの形を模索して前進を続けており、PESも独自のソロ表現を追求しています。そしてSU自身もまた、過ちと向き合いながら等身大の音楽活動を続けています。かつての「5人の完全復活」を望む声は根強いものの、それぞれが選んだ現在の居場所を見守ることが、リスナーにとっても最も自然な受け止め方といえるでしょう。