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パトリッキー・ピットブルとは何者?2026年最新戦績とRIZINの現在地を徹底解剖

杉本 彩 杉本 彩 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
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パトリッキー・ピットブル(Patricky Pitbull)は、ブラジル出身の総合格闘家で、Bellatorライト級王者に輝いた実績を持つストライカーです。日本ではRIZINへの参戦を通じて知名度を高め、川尻達也、ルイス・グスタボ、ホベルト・サトシ・ソウザといった実力者との対戦でも注目を集めました。

しかし、2023年のホベルト・サトシ・ソウザ戦で勝利を挙げた後は、世界の強豪との対戦で苦戦が続いています。2025年の野村駿太戦、2026年4月12日の「RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA」で行われた堀江圭功戦でも敗北。2026年10月現在、キャリアの転換点を迎えています。かつての王者はなぜ連敗しているのか。通算戦績やファイトスタイル、弟パトリシオ・ピットブルとの関係も含めて整理します。

【人物解説】パトリッキー・ピットブルは何者?元Bellatorライト級王者の経歴

パトリッキーピットブル

パトリッキー・ピットブルは、1986年1月21日生まれのブラジル人MMAファイターです。本名はパトリッキー・ジ・ソウザ・フレイレ(Patricky de Sousa Freire)。ライト級を主戦場とし、強打を武器に世界のトップ選手と渡り合ってきました。

最大の実績は、世界有数の総合格闘技団体だったBellatorでライト級王座を獲得したことです。2021年11月5日、Bellator 270でピーター・キーリーとの再戦に臨み、2ラウンド1分5秒、パンチによるTKOで勝利。空位となっていたライト級王座を手にしました。MMA Fightingなどの試合報道でも、同大会の結果は大きく取り上げられています。

この王座獲得は、単に一試合に勝ったというだけの出来事ではありません。長年Bellatorの上位戦線で戦い続けてきたパトリッキーが、世界王者としての地位を確立した瞬間でした。

その後、2022年11月にはウスマン・ヌルマゴメドフとの王座戦で判定負け。2023年にはBellatorのライト級ワールドグランプリにも出場しましたが、準決勝でアレクサンドル・シャブリーに判定で敗れました。トップ戦線での競争が厳しくなるなか、日本のRIZINでも存在感を示すことになります。

なお、RIZIN公式プロフィールでは、身長170cm、体重71kg、2026年時点で40歳と紹介されています。小柄な体格ながら、強烈なパンチを中心とした攻撃力で実績を積み上げてきた選手です。

【戦績・年表】パトリッキー・ピットブルのキャリアを一覧で整理

パトリッキー・ピットブルのキャリアを理解するうえで重要なのは、Bellatorでの王座獲得、日本での勝利、そして2023年後半以降の連敗という3つの局面です。主要な試合を時系列で確認します。

時期 大会・対戦相手 結果・意味
2019年10月 RIZIN.19/川尻達也 1ラウンドTKO勝利
2019年12月 RIZIN.20/ルイス・グスタボ 1ラウンドTKO勝利
2019年12月 RIZIN.20/トフィック・ムサエフ 判定負け
2021年11月 Bellator 270/ピーター・キーリー 2ラウンドTKO勝利。Bellatorライト級王座を獲得
2022年11月 Bellator 288/ウスマン・ヌルマゴメドフ 判定負け
2023年7月 超RIZIN.2/ホベルト・サトシ・ソウザ 3ラウンドTKO勝利
2023年11月 Bellator 301/アレクサンドル・シャブリー 判定負け
2024年4月 PFL 2/クレイ・コラード 2ラウンドTKO負け
2024年6月 PFL 5/ブルーノ・ミランダ スプリット判定負け
2025年7月 超RIZIN.4/野村駿太 0-3の判定負け
2026年4月12日 RIZIN LANDMARK 13/堀江圭功 2-1の判定負け

通算戦績は、2026年4月の堀江戦までで25勝16敗、計41試合。勝利の内訳はKO・TKOが17勝、一本勝ちが1勝、判定勝ちが7勝です。フィニッシュ能力、とりわけ打撃による決定力が大きな特徴となっています。

一方、Bellator、PFL、RIZINと複数の団体で戦ってきたため、団体ごとの戦績と通算戦績を混同しないことも大切です。RIZIN公式選手プロフィールによると、RIZIN戦績は6戦3勝3敗。日本でのキャリアだけを見れば、勝ち越しでも負け越しでもありません。

また、PFL公式プロフィールには25勝14敗という過去の集計が掲載されていますが、その後にRIZINで2敗を喫しています。最新の試合結果を反映した通算戦績を見る場合は、古いプロフィールの数字だけで判断しないよう注意が必要です。

【RIZIN戦績】サトシ撃破から野村駿太・堀江圭功戦まで何が起きた?

パトリッキー・ピットブルの日本での評価を大きく押し上げたのが、2023年7月30日の超RIZIN.2で行われたホベルト・サトシ・ソウザ戦です。RIZINライト級の実力者として知られるサトシに対し、パトリッキーは3ラウンド0分49秒、カーフキックからのパウンドでTKO勝利を収めました。

サトシは寝技を含めた総合力の高さで知られる選手です。その相手を打撃で仕留めたことは、パトリッキーの危険な攻撃力を改めて印象づけました。日本のファンにとっても、元Bellator王者の実力を示した代表的な試合の一つです。

ところが、同年11月のアレクサンドル・シャブリー戦で敗れると、流れが変わります。2024年にはPFLでクレイ・コラードにTKO負けし、ブルーノ・ミランダにもスプリット判定で敗北。再び日本のリングに戻った2025年の野村駿太戦でも、勝利をつかめませんでした。

野村戦は2025年7月27日の超RIZIN.4で実施され、野村が3-0の判定勝ちを収めています。パトリッキーにとっては、サトシ戦で見せた決定力を再現できず、判定で差をつけられた一戦でした。

そして2026年4月12日、福岡で開催されたRIZIN LANDMARK 13では堀江圭功と対戦。RIZIN公式大会結果によると、堀江が2-1の判定で勝利しました。パトリッキーはこの敗戦で、サトシ戦後の連敗が5に伸びています。

ここで押さえたいのは、RIZINでの3敗すべてが同じ内容ではないという点です。2019年のトフィック・ムサエフ戦、2025年の野村戦、2026年の堀江戦では、対戦相手もキャリアの段階も異なります。単純に「日本の選手に弱い」と結論づけるのではなく、相手の実力や試合展開を個別に見る必要があります。

【連敗の理由】パトリッキー・ピットブルはなぜ勝てなくなったのか

2026年現在のパトリッキーを語るうえで避けられないのが、2023年11月から続く5連敗です。敗戦相手はアレクサンドル・シャブリー、クレイ・コラード、ブルーノ・ミランダ、野村駿太、堀江圭功。Bellator、PFL、RIZINという異なる舞台で敗れています。

この連敗を読み解く際、まず注目したいのは判定負けの多さです。5敗のうち4敗は判定で決着しており、残る1敗がコラード戦のTKO負けです。つまり、近年はKOで倒され続けているわけではありません。試合を最後まで戦いながら、採点で相手を上回れない試合が続いているのです。

もちろん、判定負けが多いという事実だけで、スタミナや技術の衰えを断定することはできません。対戦相手の実力、攻防の内容、ラウンドごとの採点などを確認しなければ、原因を一つに絞ることは不可能です。

それでも、連敗が複数団体にまたがっている点は見逃せません。特定の団体のルールや環境だけが原因とは考えにくく、世界の上位選手と競り合うなかで、勝敗を左右する細かな差が結果に表れている可能性があります。

もう一つの論点が年齢です。1986年生まれのパトリッキーは2026年に40歳を迎えました。MMAでは年齢だけで選手の能力を判断できませんが、反応速度、回復力、連戦への対応などが競技生活に影響する可能性はあります。ただし、本人のコンディションやトレーニング内容について公表された具体的な情報がなければ、年齢だけを連敗の原因とするのは早計です。

現状を正確に表現するなら、「かつての決定力を失った」と断言するよりも、強打という武器を持ちながら、近年は勝利につながる試合運びを結果に結びつけられていないと見るのが妥当でしょう。今後の試合では、攻撃力そのものに加え、判定で優位を築くための組み立てが注目点になります。

【ファイトスタイル】強烈なパンチとKO力が最大の武器

パトリッキー・ピットブルのファイトスタイルを端的に表すなら、打撃で相手を仕留める能力に優れたストライカーです。特にパンチの威力が持ち味で、戦績上も25勝のうち17勝がKO・TKOによるものです。勝利の多くを打撃で挙げてきた点は、数字からも明確に読み取れます。

2019年のRIZIN.20ではルイス・グスタボに1ラウンドTKO勝利。2021年のBellator 270ではピーター・キーリーを2ラウンドにパンチで仕留め、王座を獲得しました。さらに2023年のサトシ戦では、カーフキックからパウンドにつなげて勝利しています。パンチだけに頼るのではなく、蹴りからグラウンドの攻撃へとつなぐ場面も見られます。

一方、打撃主体のファイターは、攻撃を当ててダメージを与えるだけでなく、相手の攻撃を避けながら有効打の数や精度で上回ることも求められます。相手が距離を管理し、被弾を避けながらポイントを積み重ねる展開では、一発の威力だけで試合を決めることは容易ではありません。

近年の判定負けを考える際も、この点は重要です。パトリッキーの攻撃力が危険であることと、各ラウンドで相手を上回っていることは別の評価軸です。今後の試合を観戦するなら、パンチの威力だけでなく、攻撃を当てる頻度、相手との距離、ラウンドごとの主導権にも注目すると、試合内容をより深く理解できます。

【現在と今後】パトリッキー・ピットブルは再起できるのか

2026年10月28日時点で、パトリッキー・ピットブルの最新の公開試合記録は、4月12日のRIZIN LANDMARK 13における堀江圭功戦です。RIZIN公式プロフィールには同試合の判定結果が掲載されており、次戦についての公式発表は確認できません。

そのため、現段階で引退や現役続行の方針、次の対戦相手、出場大会を確定事項として扱うことはできません。試合に出場していない期間があるからといって、引退が決まったわけでもありません。

再起を考えるうえでは、まず近年の敗戦から何を修正できるかがポイントになります。強打を生かして早い段階で試合を決める展開を取り戻せるのか。それとも、判定まで戦う場合に安定してラウンドを取れるようになるのか。どちらも、今後のパフォーマンスを評価するうえで重要な指標です。

40歳という年齢を踏まえれば、対戦相手の選定や試合間隔、コンディション管理も注目されます。ただし、現時点で具体的な計画が公表されているわけではありません。次戦が発表された際には、対戦相手のランキングや直近の戦績だけでなく、パトリッキー自身がどのような試合運びを見せるかを確認したいところです。

なお、検索で混同されやすいのが弟のパトリシオ・ピットブルとの情報です。2人は兄弟で、同じ「Pitbull Brothers」の名を背負ってきました。ただし、パトリシオはフェザー級を主戦場としてきた別の選手であり、パトリッキーの試合結果や戦績をそのまま当てはめることはできません。選手名と階級を確認することが、最新情報を正しく把握する第一歩です。

【パトリッキー・ピットブル】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:パトリッキー・ピットブルの通算戦績は?
A1:2026年4月12日の堀江圭功戦までで、プロMMA通算25勝16敗、計41試合です。勝利の内訳はKO・TKO17勝、一本勝ち1勝、判定勝ち7勝となっています。

Q2:パトリッキー・ピットブルはBellatorの王者だった?
A2:はい。2021年11月5日のBellator 270でピーター・キーリーに2ラウンドTKO勝利を収め、ライト級王座を獲得しました。2022年11月のウスマン・ヌルマゴメドフ戦では判定で敗れています。

Q3:RIZINでの戦績は?
A3:RIZIN公式プロフィールでは6戦3勝3敗です。川尻達也、ルイス・グスタボ、ホベルト・サトシ・ソウザに勝利した一方、トフィック・ムサエフ、野村駿太、堀江圭功には敗れています。

Q4:パトリッキー・ピットブルはなぜ連敗している?
A4:2023年11月以降、シャブリー、コラード、ミランダ、野村、堀江に5連敗しています。4敗が判定によるものですが、対戦内容はそれぞれ異なります。スタミナや技術の衰えなど、特定の原因が公式に確定しているわけではありません。

Q5:パトリシオ・ピットブルとの関係は?
A5:実の兄弟です。両者ともブラジルを拠点に活動し、「Pitbull Brothers」の名で知られています。ただし、パトリシオは主にフェザー級で実績を積んだ別のファイターです。

Q6:2026年現在、次の試合は決まっている?
A6:2026年10月28日時点で、次戦の公式発表は確認できません。直近の試合は4月12日の堀江圭功戦です。新たな出場情報は、RIZINや所属・契約団体による公式発表を確認する必要があります。

パトリッキー・ピットブルは、Bellatorライト級王座を獲得し、RIZINでもホベルト・サトシ・ソウザを倒した実績を持つ世界レベルのストライカーです。通算25勝のうち17勝がKO・TKOという数字は、その攻撃力を端的に示しています。

しかし、2023年11月以降は5連敗を喫し、2026年4月の堀江圭功戦でも判定負け。現在は、過去の実績と直近の結果を分けて評価すべき局面にあります。かつての王者という肩書だけで現在の実力を判断することも、連敗だけを理由に選手としての価値を否定することも適切ではありません。

今後の評価を左右するのは、次戦の有無だけでなく、実際の試合で攻撃力を勝利につなげられるかどうかです。再起の舞台がRIZINになるのか、別の団体になるのかはまだ分かりません。公式発表と試合結果を軸に追い続けることで、パトリッキー・ピットブルの現在地と今後の可能性が、より明確になっていくはずです。

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コンテンツディレクター 杉本 彩
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映画と連続ドラマを9年取材。公開日・放送日は公式サイトで確認し、あらすじは結末を伏せた範囲で構成しています。

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