RIZINで「マサカリ殺法」の異名を持つ総合格闘家・金太郎。2025年11月にはリ・ユンフォンをヒールフックで下して復活を印象づけましたが、2026年5月10日のRIZIN.53では太田忍に肩固めで一本負けを喫しました。鮮烈な勝利と厳しい敗戦が交錯するなか、現在の実力や今後の展望に関心が集まっています。
大阪府出身の金太郎は、2011年にプロデビューしたベテランファイターです。RIZIN公式プロフィールでは身長167cm、リーチ166cm、所属はアメリカン・トップチーム(ATT)とされています。井上直樹、堀口恭司、秋元強真らとの対戦結果を振り返ると、豪快な打撃という武器だけでは測れない、金太郎の強さと課題が見えてきます。
【2026年最新】金太郎の現在は?RIZIN.53敗戦後と次戦の状況

2026年10月28日時点で、金太郎のRIZIN公式戦績に掲載されている最新の試合は、5月10日のRIZIN.53・太田忍戦です。結果は2ラウンド4分25秒、肩固めによる一本負けでした。
その約半年前、2025年11月3日のRIZIN LANDMARK 12 in KOBEでは、中国のリ・ユンフォンを相手に1ラウンド1分34秒でヒールフックを極めています。秋元強真、ヤン・ジヨンに連敗したあとでつかんだ勝利だっただけに、再浮上への期待が高まる一戦でした。
しかし、続く太田戦ではレスリングを軸にしたテイクダウンとグラウンドコントロールに苦しみ、再び敗戦。直近2試合だけを見ると、鮮やかな一本勝ちを挟みながら、組み技の強い相手に課題を突きつけられた形です。
では、次戦は決まっているのでしょうか。
10月28日時点で公表されているRIZIN.55の対戦カードに金太郎の名前はなく、次の出場予定も公式発表では確認できません。RIZIN.55は11月8日に開催予定で、年末にはRIZIN.56も控えていますが、金太郎の参戦が決定したとする情報は確認できない状況です。
したがって、現状は「引退」や「RIZIN離脱」が確定したわけではなく、次戦の発表を待つ段階と捉えるのが妥当です。試合間隔だけで競技生活の今後を断定することはできません。
【公式プロフィール】金太郎の年齢・身長・所属アメリカン・トップチーム
金太郎は1993年3月19日生まれ。2026年10月28日時点で33歳です。RIZINのバンタム級を主戦場とし、鋭い打撃と前に出る姿勢を持ち味としてきました。
RIZIN公式プロフィールに記載されている基本情報は次のとおりです。
- リングネーム:金太郎(Kintaro)
- 生年月日:1993年3月19日
- 年齢:33歳
- 出身地:大阪府
- 身長:167cm
- リーチ:166cm
- 体重:61.0kg(RIZIN公式プロフィールの掲載値)
- 所属:アメリカン・トップチーム(ATT)
- プロデビュー:2011年
金太郎は18歳の頃にキックボクシングから総合格闘技へ転向し、THE OUTSIDERなどで経験を積みました。その後、PANCRASEで実績を重ね、2019年にはバンタム級王者ハファエル・シウバに挑戦。結果は2ラウンドの肩固めによる敗戦でしたが、国内トップクラスの選手とタイトルを争う位置まで進んでいます。
2020年2月にはRIZIN.21で加藤ケンジにリアネイキッドチョークで一本勝ち。RIZIN初参戦を勝利で飾り、以後、バンタム級戦線で強豪と対戦してきました。
所属先のアメリカン・トップチームは、堀口恭司らも関係する米国の総合格闘技ジムです。RIZIN公式プロフィールにはATT所属と記載されており、リ・ユンフォン戦後の勝利者コメントでも、金太郎はATTと稲垣組への感謝を述べています。所属環境を通じて技術を磨き続けている点は、今後の試合を考えるうえでも注目材料です。
【戦績一覧】金太郎のRIZIN通算勝敗と主要試合を振り返る
金太郎の戦績を確認すると、RIZINでの勝ち星は4勝、敗戦は8敗です。RIZIN公式の対戦結果には、一本勝ちや判定勝ちがある一方、強豪との試合で判定負けや一本負けを喫した記録も並んでいます。
全団体を通じた戦績については、総合格闘技データベースのDATA MMAが、2026年5月10日の太田忍戦までを含めて34戦16勝16敗2分と掲載しています。RIZINだけの戦績と、PANCRASEやDEEPなどを含む通算戦績は区別して見る必要があります。
| 開催日・大会 | 対戦相手 | 結果 | 決着内容 |
|---|---|---|---|
| 2020年2月22日・RIZIN.21 | 加藤ケンジ | 勝利 | 1R 4分21秒、リアネイキッドチョーク |
| 2020年9月27日・RIZIN.24 | 瀧澤謙太 | 敗戦 | 3R判定1-2 |
| 2021年6月27日・RIZIN.29 | 伊藤空也 | 勝利 | 3R判定3-0 |
| 2021年9月19日・RIZIN.30 | 井上直樹 | 敗戦 | 3R判定0-3 |
| 2021年12月31日・RIZIN.33 | 元谷友貴 | 敗戦 | 3R判定0-3 |
| 2022年9月25日・RIZIN.38 | 堀口恭司 | 敗戦 | 2R 2分59秒、肩固めによる一本 |
| 2023年4月1日・RIZIN.41 | 石司晃一 | 敗戦 | 3R判定1-2 |
| 2024年3月23日・RIZIN LANDMARK 9 in KOBE | ダイキ・ライトイヤー | 勝利 | 3R判定3-0 |
| 2024年9月29日・RIZIN.48 | 秋元強真 | 敗戦 | 1R 3分16秒、グラウンドでの膝打撃によるTKO |
| 2025年5月31日・RIZIN WORLD SERIES in KOREA | ヤン・ジヨン | 敗戦 | 3R 19秒、グラウンドパンチによるTKO |
| 2025年11月3日・RIZIN LANDMARK 12 in KOBE | リ・ユンフォン | 勝利 | 1R 1分34秒、ヒールフックによる一本 |
| 2026年5月10日・RIZIN.53 | 太田忍 | 敗戦 | 2R 4分25秒、肩固めによる一本 |
RIZIN公式の試合結果を集計すると、12試合で4勝8敗となります。勝利の内訳には、加藤ケンジ戦のリアネイキッドチョーク、伊藤空也戦とダイキ・ライトイヤー戦の判定勝ち、リ・ユンフォン戦のヒールフックがあります。
注目したいのは、2024年3月のダイキ・ライトイヤー戦から、2025年11月のリ・ユンフォン戦までの流れです。金太郎はダイキ戦で判定勝ちを収めたあと、秋元強真とヤン・ジヨンに敗れました。そして、リ・ユンフォン戦で約1年8か月ぶりの勝利をつかみ、再び存在感を示しました。
一方、太田戦ではその勢いを継続できませんでした。RIZINでの勝敗だけを見れば負け越していますが、相手の実力、決着方法、試合中に何が起きたかを合わせて検証することが、現在の金太郎を理解するうえで欠かせません。
【RIZIN.53検証】金太郎が太田忍に敗れた理由は?試合内容から分析
2026年5月10日に開催されたRIZIN.53。金太郎は太田忍と61.0kg契約のMMAルール、5分3ラウンドで対戦しました。結果は太田の2ラウンド4分25秒、肩固めによる一本勝ちです。
RIZIN公式の試合レポートを読むと、この試合は単純に金太郎の打撃が通用しなかった一戦ではありません。太田が組み技を軸に試合の流れをつくり、金太郎が立ち上がって攻撃を再開しても、再びテイクダウンを奪う展開が繰り返されました。
1ラウンドは、太田のテイクダウンとポジションコントロールが目立ちました。太田は前進しながら組みつき、金太郎を倒してサイドポジションを確保。金太郎は一度は脱出して立ち上がり、ストレートを伸ばしましたが、太田は再び組みついてコーナーへ押し込み、パンチや膝蹴りを交えて攻めました。
2ラウンドも、金太郎が打撃を出した直後に太田が組み技へ移行しました。金太郎は太田のローキックに左ストレートを合わせ、立ち上がったあとにはカーフキックや左右のフックを繰り出します。しかし、太田はその攻撃をかわしてタックルから再びテイクダウン。ハーフガードで上を取った状態から肩固めを完成させ、金太郎のタップを引き出しました。
この試合の敗因を分析するうえで、重要なのは次の3点です。
- テイクダウンを繰り返されたこと:金太郎は立ち上がる場面をつくりましたが、その後も太田に組みつかれ、試合を打撃中心の展開へ戻し切れませんでした。
- 打撃から組み技への切り替えに対応しきれなかったこと:左ストレートなどの打撃が当たる場面はあったものの、太田は攻撃の直後に距離を詰め、テイクダウンへつなげました。
- グラウンドでのポジション争い:最後は太田に上を取られ、ハーフガードから肩固めを極められました。立ち上がる能力だけでなく、相手に上を取られた後の防御も問われる結果となりました。
ただし、これらは試合展開から読み取れる技術的な分析であり、金太郎の練習内容やコンディションなど、試合映像だけでは判断できない要素まで説明するものではありません。
太田はレスリングをバックボーンとする選手です。金太郎が打撃で圧力をかけても、太田が組みついて倒し、上から攻め続けることができれば、金太郎の持ち味は発揮しにくくなります。太田戦は、金太郎が打撃を当てる力に加え、組み技を得意とする相手に対してどのように攻防を組み立てるかという課題を浮き彫りにしました。
【一本勝ちの真相】金太郎とリ・ユンフォンの試合結果から見える強さ
太田戦とは対照的に、金太郎が持ち味と対応力を示したのが、2025年11月3日のRIZIN LANDMARK 12 in KOBEです。中国のリ・ユンフォンを相手に、1ラウンド1分34秒でヒールフックによる一本勝ちを収めました。
試合では、両者がサウスポーの構えを取り、金太郎が左のカーフキックなどで攻撃を仕掛けました。リ・ユンフォンは金太郎の蹴りをキャッチしてテイクダウンを奪い、上から押さえ込もうとします。
ところが、金太郎は下から相手の脚を引き寄せ、ヒールフックへ移行しました。リ・ユンフォンがタップしたことで、金太郎の勝利が決まりました。
この試合で評価できるのは、金太郎が単に打撃を当てて勝ったのではなく、相手にテイクダウンを許した状況から、足関節技で決着まで持ち込んだ点です。下になった瞬間に試合を諦めず、相手の脚を捉えてフィニッシュにつなげたことは、総合格闘技に必要な対応力を示す結果でした。
RIZIN公式の勝利者コメントでは、金太郎は「勝つまでやってよかったです」と語り、応援する人々やスポンサー、ATT、稲垣組への感謝を述べています。秋元強真、ヤン・ジヨンに連敗した後の勝利だったこともあり、本人にとって大きな意味を持つ一戦だったことがうかがえます。
もっとも、ヒールフックで勝利したことだけをもって、グラップリング全般の課題が解消したと評価することはできません。リ・ユンフォン戦では下から関節技を極める機会を得ましたが、太田戦では相手に上からコントロールされ、肩固めを許しています。
両試合を比較すると、金太郎には局面を一気に終わらせる技術がある一方、相手の得意な展開が続いた場合に、どれだけ不利な状況を回避できるかという別の課題が残っていることが分かります。
【マサカリ殺法の強さと課題】井上直樹・堀口恭司・秋元強真戦を検証
金太郎の代名詞である「マサカリ殺法」は、前に出る姿勢と強打を生かした打撃スタイルを指す呼び名です。相手に圧力をかけ、パンチや蹴りからダメージを与える攻撃的なファイトが特徴として知られています。
しかし、総合格闘技は打撃だけで勝敗が決まる競技ではありません。金太郎のRIZIN戦績を見ても、打撃を生かした攻撃だけでなく、相手のテイクダウンやグラウンドでの攻防が結果を左右してきました。
井上直樹戦では、3ラウンドを戦い抜いた末に判定負けを喫しています。2021年9月19日のRIZIN.30で行われたこの試合は、バンタム級トーナメントの一戦でした。金太郎は判定0-3で敗れ、トーナメントから姿を消しています。
堀口恭司戦では、2022年9月25日のRIZIN.38で2ラウンド2分59秒、肩固めによる一本負けとなりました。堀口は打撃、組み技、ポジションコントロールを高い水準で組み合わせる選手です。この結果からも、金太郎が打撃を武器とするだけでなく、組み技を含む総合的な攻防を求められてきたことが分かります。
秋元強真戦は、2024年9月29日のRIZIN.48で行われました。秋元は左ストレートで金太郎を倒し、グラウンドでの膝蹴りによって1ラウンド3分16秒でTKO勝ちを収めています。試合開始から短時間で決着した一戦であり、金太郎にとっては打撃の攻防からグラウンドへ移行した局面で苦しい結果となりました。
こうした試合結果から見えるのは、金太郎の強さが「パンチの威力」だけに集約されるわけではないということです。リ・ユンフォン戦では下からのヒールフックで勝利をつかみ、加藤ケンジ戦でもリアネイキッドチョークで一本勝ちしています。フィニッシュの選択肢を持っていることは、金太郎の武器の一つです。
一方で、井上直樹戦の判定負け、堀口恭司戦の一本負け、秋元強真戦のTKO負け、そして太田忍戦の肩固めによる一本負けを並べると、相手の技術や得意な局面をどう封じるかが重要なテーマになります。
今後の評価を左右するのは、マサカリ殺法の迫力を維持しながら、テイクダウンへの対応、立ち上がる際の防御、グラウンドでのポジション争いをどこまで改善できるかです。強打を生かせる距離を保ち、相手に主導権を渡す時間を減らせれば、持ち味を発揮する機会も増えていくはずです。
金太郎の評判やファイトスタイルを判断する際も、派手な勝利だけでなく、強豪との試合でどのような攻防が生まれたのかを見ることが重要です。勝敗の数字だけでは分からない技術的な成長や課題を確認することで、次戦への期待もより具体的になります。
【金太郎rizin】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:金太郎のRIZIN通算戦績は何勝何敗ですか?
A1:RIZIN公式に掲載された試合結果では、2026年5月10日の太田忍戦までで4勝8敗です。全団体を含む通算戦績は、DATA MMAの集計で34戦16勝16敗2分とされています。
Q2:金太郎と太田忍の試合結果はどうなりましたか?
A2:2026年5月10日のRIZIN.53で対戦し、太田忍が2ラウンド4分25秒、肩固めによる一本勝ちを収めました。太田はテイクダウンとグラウンドでのポジションコントロールを重ねて勝利しています。
Q3:金太郎とリ・ユンフォンの試合結果は?
A3:2025年11月3日のRIZIN LANDMARK 12 in KOBEで、金太郎が1ラウンド1分34秒、ヒールフックによる一本勝ちを収めました。相手にテイクダウンされた後、下から足関節技を仕掛けて勝利した試合です。
Q4:金太郎の年齢や身長、所属ジムは?
A4:1993年3月19日生まれで、2026年10月28日時点の年齢は33歳です。RIZIN公式プロフィールでは身長167cm、リーチ166cm、所属はアメリカン・トップチームと記載されています。
Q5:金太郎の次戦はいつですか?
A5:2026年10月28日時点で、次戦の開催日や対戦相手は公式発表で確認できません。出場予定については、RIZINの公式対戦カードや本人の公式発信で最新情報を確認する必要があります。
Q6:金太郎のマサカリ殺法は何が強いのですか?
A6:前に出る圧力と強打を生かした打撃が特徴です。また、加藤ケンジ戦のリアネイキッドチョークやリ・ユンフォン戦のヒールフックのように、一本勝ちにつなげる技術も持っています。一方、太田忍戦などではテイクダウンとグラウンドの対応が課題として表れました。
金太郎は、大阪出身のベテランファイターとして、THE OUTSIDER、PANCRASEなどを経てRIZINで強豪と戦ってきました。身長167cm、リーチ166cm、アメリカン・トップチーム所属というプロフィールに加え、強打を武器とする「マサカリ殺法」が大きな特徴です。
2025年11月のリ・ユンフォン戦ではヒールフックによる一本勝ちを収め、苦しい時期からの再起を印象づけました。しかし、2026年5月の太田忍戦では肩固めによる一本負け。直近の試合結果は、金太郎が持つフィニッシュ能力と、組み技に強い相手への対応という二つの側面を浮き彫りにしています。
今後の注目点は、マサカリ殺法の攻撃力を保ちながら、相手のテイクダウンを防ぎ、不利なグラウンド展開から脱出する技術をどこまで磨けるかです。次戦の発表がない現段階では、引退や復活を先回りして断定するよりも、公式情報と実際の試合内容を継続して確認することが、金太郎の現在を正しく捉えるための判断基準になります。
次に金太郎がRIZINのリングに上がるとき、リ・ユンフォン戦で見せた勝負強さを再び発揮できるのか。それとも、太田忍戦で明らかになった課題を修正した新しい姿を見せるのか。次戦の発表とともに、その戦い方の変化が大きな見どころとなりそうです。