ハフソー・ユリウス・ビョルンソンは、世界最高峰のストロングマン競技で優勝し、人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』では「山」と呼ばれる巨人グレガー・クレゲインを演じたアイスランド出身のアスリート兼俳優です。身長206cm、体重は約205kgと紹介される圧倒的な体格に加え、2025年にはデッドリフト510kgを成功させ、世界の筋力競技に名を刻みました。
2026年も競技の第一線で活躍しており、9月にはジャイアンツ・ライブ・ストロングマン・オープンで優勝。一方、同大会のデッドリフト競技ではラウル・フローレスが511kgを成功させ、ビョルンソンの記録を更新しました。10月には今後の競技活動についても注目が集まっています。ここでは、プロフィールや経歴、記録の推移、妻ケルシー・ヘンソンとの結婚、引退説までを整理します。
【プロフィール】ハフソー・ユリウス・ビョルンソンは何者?身長・年齢・体重を解説

ハフソー・ユリウス・ビョルンソン(Hafþór Júlíus Björnsson)は、アイスランド出身のストロングマン、パワーリフター、俳優です。「ハフソー・ビョルンソン」「ソー・ビョルンソン」「Thor」の名前でも知られています。
世界最強の男を決める大会で優勝した競技者でありながら、世界的なテレビドラマに出演した経歴も持つ点が特徴です。筋力競技では超重量のバーベルを持ち上げ、映像作品では大柄な体格を生かした迫力ある演技を披露してきました。
大会主催者ジャイアンツ・ライブの選手プロフィールでは、身長2.06m、体重205kgと紹介されています。ただし、体重は競技への準備や身体づくりによって変動し、過去には170〜210kgの範囲で推移したと説明されています。
年齢は1988年11月26日生まれのため、2026年10月28日時点で37歳です。誕生日を迎える2026年11月26日に38歳になります。
- 本名:ハフソー・ユリウス・ビョルンソン
- 生年月日:1988年11月26日
- 年齢:37歳(2026年10月現在)
- 出身:アイスランド
- 身長:206cm
- 体重:約205kg(大会主催者のプロフィール掲載値)
- 主な職業:ストロングマン、パワーリフター、俳優
- 代表的な愛称:ソー(Thor)、ザ・マウンテン(The Mountain)
なお、205kgという数字は固定された体重ではありません。最大挙上重量を追求するストロングマン競技と、ボクシングのように体重管理が重要になる競技では、求められる身体の状態が異なります。ビョルンソンの体格を理解する際は、身長と体重を単独で見るのではなく、どの競技に取り組んでいる時期の数値なのかを考える必要があります。
【経歴・年表】2018年の世界最強の男優勝から俳優としての成功まで
ビョルンソンの競技人生は、ストロングマン大会への挑戦と世界的な知名度の獲得を並行して進めてきた歩みです。強さを競う競技で実績を積み上げる一方、ドラマ出演によってスポーツファン以外にも名前が知られるようになりました。
| 時期 | 出来事 | 主な実績・意味 |
|---|---|---|
| 1988年 | アイスランドで誕生 | 後に世界的なストロングマン選手、俳優として活躍 |
| 競技初期 | バスケットボールなどを経験後、ストロングマンへ | 重量物を扱う競技で頭角を現す |
| 2013年 | 世界最強の男の決勝で3位 | 世界トップクラスの選手として存在感を高める |
| 2014年 | 『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4に出演 | グレガー・クレゲイン役で国際的な知名度を獲得 |
| 2016〜2017年 | 世界最強の男で2位を獲得 | 優勝争いを続け、2018年の頂点につなげる |
| 2018年 | 世界最強の男で初優勝 | ストロングマン競技の最高峰でタイトルを獲得 |
| 2020年 | デッドリフト501kgを成功 | 当時の世界記録として歴史的な記録を樹立 |
| 2022年 | エディ・ホールとボクシングで対戦 | ストロングマン界のライバル対決が実現 |
| 2025年 | デッドリフト510kgを成功 | 自身の従来記録を更新 |
| 2026年 | ストロングマン・オープンで優勝 | 競技復帰後も世界トップレベルの実力を示す |
最も大きな転換点は2018年です。フィリピンのマニラで開催された「ワールズ・ストロンゲスト・マン(World's Strongest Man)」で優勝し、世界最強の男の称号を手にしました。前年の2017年には2位に入っており、複数年にわたる上位進出が頂点への到達につながっています。
また、2018年の優勝は単に重いものを持ち上げられることだけを意味しません。ストロングマン競技では、デッドリフトやプレスだけでなく、重量物の運搬、投てき、アトラスストーンなど異なる種目への対応が大切です。総合力を競う舞台で優勝したことが、ビョルンソンの評価を決定づけました。
2020年にはデッドリフト501kgを成功させ、2025年には510kgへと記録を伸ばしました。さらに2026年には複数の大会に出場しており、過去の実績だけで語られる選手ではありません。
【世界記録の推移】デッドリフト510kgとエディ・ホールの比較
ビョルンソンを語るうえで外せないのが、デッドリフトの記録です。デッドリフトは床に置かれたバーベルを持ち上げ、膝と股関節を伸ばして立ち上がる種目。ストロングマンでは、最大重量を競う形式のほか、一定重量を何回持ち上げられるかを競う形式もあります。
2020年5月、ビョルンソンは501kgを成功させました。これは、それまでエディ・ホールが2016年に成功させていた500kgを1kg上回る記録でした。その後、ビョルンソンは2025年7月に505kg、同年9月6日に英国バーミンガムで開催された世界デッドリフト選手権で510kgを成功させました。
ギネス世界記録は、2025年9月6日の510kgを「最も重いデッドリフト」の記録として掲載しました。しかし、2026年9月の世界デッドリフト選手権では、メキシコのラウル・フローレスが511kgを成功させています。そのため、2026年10月現在、510kgはビョルンソンの自己記録であり、最新の競技記録ではありません。
記録の推移を整理すると、次のようになります。
- 2016年:エディ・ホールが500kgを成功。
- 2020年:ビョルンソンが501kgを成功し、ホールの記録を更新。
- 2025年7月:505kgを成功。
- 2025年9月:510kgを成功し、自身の記録を更新。
- 2026年5月:エンハンスト・ゲームズで515kgに挑戦するも失敗。成功重量は475kg。
- 2026年9月:ラウル・フローレスが511kgを成功し、記録を更新。
ここで比較されることが多いのが、英国のエディ・ホールです。ホールは2016年に500kgを成功させた先駆者であり、ビョルンソンはその記録を超えた選手です。両者はストロングマン競技のライバルとして知られ、2022年にはボクシングでも対戦。6ラウンドの試合で、ビョルンソンがスプリット判定で勝利しました。
ただし、デッドリフト記録を比較するときは、重量だけでなく、使用器具、ストラップやスーツの使用条件、スタンス、競技ルールも確認する必要があります。異なる条件で行われた記録を、すべて同一の基準で単純比較することはできません。
また、510kgと511kgの差はわずか1kgですが、極限の重量を扱う競技では大きな意味を持ちます。世界記録は一度樹立したら永遠に保持できるものではなく、競技者のコンディションや挑戦するタイミングによって更新されます。ビョルンソンの価値は、最新記録を保持しているかどうかだけでなく、501kgから510kgへと自らの限界を更新してきた過程にもあります。
【2026年大会成績】ストロングマン・オープン優勝と世界記録更新の明暗
2026年のビョルンソンは、デッドリフトの世界記録更新を目指しながら、総合種目にも出場しました。結果を見ると、最大挙上重量の記録と、複数種目の合計点で決まるストロングマン競技では、評価の基準が異なることがよく分かります。
最初に、8月の「アイスランズ・ストロンゲスト・マン」では総合2位。優勝したクリスティアン・ヨン・ハラルドソンに次ぐ成績でした。ビョルンソンはデッドリフトで420kgを成功させ、200kgのマンフッドストーンを8回持ち上げるなど、個別種目では高い能力を示しました。
続く9月5日、英国バーミンガムで行われた「ジャイアンツ・ライブ・ストロングマン・オープン」では、12選手中1位となる50.5ポイントを獲得。2位のエバンス・ナナ・アリーに5ポイント差をつけて優勝しました。
同日の最大デッドリフト種目では480kgで2位でした。一方、タイタンズ・トスでは9回を31.05秒で成功させて種目1位を獲得。アトラスストーンでは5個を23.13秒で運び、2位に入りました。すべての種目で優勝する必要はなく、各種目で安定してポイントを獲得することが総合優勝につながった形です。
同時開催の世界デッドリフト選手権では、ラウル・フローレスが511kgを成功。ビョルンソンは480kgで2位となりました。つまり、2026年は総合競技で優勝を果たしながら、最大デッドリフトの世界記録保持者の座は譲るという、対照的な結果になりました。
一方、2026年のワールズ・ストロンゲスト・マンには出場しておらず、大会の優勝者はミッチェル・フーパーでした。2026年のビョルンソンの成績を語る際には、出場した大会での優勝と、出場していない世界最強の男の大会を混同しないことが大切です。
5月のエンハンスト・ゲームズでは515kgに挑戦しましたが、バーベルを膝付近まで引き上げたものの、最後まで立ち切ることができませんでした。7月にも511kgに挑戦しましたが成功には至っていません。最大重量の記録更新は難航したものの、9月の総合競技で優勝した事実は、彼が依然として世界トップクラスのストロングマンであることを示しています。
【トレーニング方法】510kgを支える筋力・技術・回復の考え方
ビョルンソンのトレーニングは、単に重いバーベルを繰り返し持ち上げるだけではありません。ストロングマン競技では、最大筋力に加えて、重量物を運ぶ能力、瞬発力、体幹の安定性、種目ごとの技術、そして次の競技に備える回復力が大切です。
2026年7月に紹介されたトレーニング内容では、脚のトレーニング、プレス系種目、休養日、デッドリフトという週間構成が取り上げられました。もちろん、大会直前の調整期と通常の筋力強化期では内容が変わるため、これを一年中固定されたメニューと捉えるのは適切ではありません。
トレーニングの要点は、次の4つに整理できます。
- 脚と股関節の筋力:スクワットや下半身のトレーニングを通じて、重量物を持ち上げる土台を鍛える。
- プレス系の筋力:肩や上半身を使い、重量物を頭上へ押し上げる競技に対応する。
- デッドリフトの技術:姿勢、バーの軌道、力を発揮するタイミングを整え、最大重量に向けて調整する。
- 回復と休養:高強度トレーニングによる疲労を管理し、次の練習や大会に備える。
栄養管理も重要です。2025年12月のバーベンドによる食事紹介では、ビョルンソンの食事量は1日約8,000kcal、タンパク質は約400gと報じられました。これは最大筋力を追求するトップ選手の競技生活を示す数字であり、一般の人がそのまま真似するための目安ではありません。
筋力を伸ばすためには、体格や運動量、目標に応じた栄養摂取が必要ですが、過剰な食事や高重量のトレーニングが誰にとっても最適とは限りません。ビョルンソンの方法から学べるのは、特定の重量や食事量そのものより、トレーニング・栄養・休養を一体として考える姿勢です。
また、510kgという記録だけを見て、日々の練習でも常に最大重量を扱っていると考えるのは誤解です。記録挑戦には、段階的な負荷設定や試技の選択、ピークを合わせる計画が欠かせません。極限の重量を成功させるには、限界に挑戦することと、限界に達する前に適切に調整することの両方が大切です。
【ゲーム・オブ・スローンズ】「山」グレガー・クレゲイン役と妻ケルシー・ヘンソン
競技者としての実績に加え、ビョルンソンを世界中に知らしめたのが、HBOのドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』です。彼が演じたのは、グレガー・クレゲイン。圧倒的な体格と残忍さで恐れられ、「ザ・マウンテン(山)」の異名を持つキャラクターです。
ビョルンソンはシーズン4から同役を演じました。グレガー・クレゲイン役はシーズン1ではコナン・スティーブンス、シーズン2ではイアン・ワイトが演じており、ビョルンソンはシーズン4以降の同役を担当しました。
この役柄において、206cmという身長と大柄な体格は大きな武器になりました。競技の舞台では重量を持ち上げるための身体能力が、映像作品では画面越しにも伝わる威圧感として生かされています。ストロングマンの知名度を演技の仕事へとつなげた点で、ビョルンソンはスポーツ選手と俳優の両方の顔を持つ人物です。
なお、グレガー・クレゲインは架空のキャラクターであり、ビョルンソン本人の性格や実生活と結びつけて考えるべきものではありません。作品内の残忍な行動は、あくまで役柄として描かれたものです。
私生活では、カナダ出身のケルシー・ヘンソンと2018年に結婚しました。妻の名前は英語表記でKelsey Hensonとされ、ビョルンソンのプロフィールや関連報道でも紹介されています。
夫妻は競技やトレーニングをめぐる話題とともに知られていますが、家族の私生活に関する情報と、競技成績や俳優としての実績は分けて捉える必要があります。ビョルンソンの知名度は、世界最強の男としてのタイトル、デッドリフトの記録、そして「山」の役柄という、異なる分野での実績によって築かれてきました。
【2026年最新】現在の活動と引退説は?今後は競技と俳優業の両立へ
2026年10月現在、ビョルンソンがストロングマン競技から正式に引退したという発表は確認されていません。一方、今後の競技活動をめぐっては、本人の発言や大会欠場を背景に、引退の可能性が話題になっています。
2026年10月2日に公開された「ショー・ストレングス・ポッドキャスト」では、ビョルンソンが司会のブライアン・ショーと競技復帰、胸筋の負傷、回復、今後の活動などについて語りました。番組の紹介によると、ビョルンソンは翌年も競技を続けるかどうかを決めておらず、競技以外の優先事項にも目を向けています。また、俳優業への関心についても話題になりました。
同じ時期には、10月23〜25日に開催された2026年ローグ・インビテーショナルを欠場することも報じられました。欠場の具体的な理由については、本人や大会側から明確な説明が示されていないとする報道があります。負傷からの回復と大会への出場判断は、今後の動向を見極めるうえで要点です。
引退説を考える際には、少なくとも次の3つを区別する必要があります。
- 正式な引退発表:競技生活の終了を本人が明言したかどうか。
- 特定大会の欠場:負傷、調整、日程、競技計画などによって大会への出場を見送ること。
- 今後の活動方針の変更:競技への出場頻度を減らしたり、俳優業や家族との時間を重視したりすること。
この3つは同じ意味ではありません。大会を欠場したからといって即座に引退したとは限らず、次の年の出場を決めていないことも、競技生活の終了を意味するわけではありません。
ビョルンソンの場合、2026年9月にはストロングマン・オープンで優勝しており、競技者としての実力を示しています。その一方、胸筋の負傷や回復、515kgへの挑戦、世界記録の更新をめぐる状況など、身体への負担と今後の競技計画を慎重に考える必要がある段階に入っています。
今後注目したいのは、2027年の大会への出場表明、負傷からの回復状況、そして俳優業への本格的な取り組みです。ジャイアンツ・ライブの選手プロフィールでは2027年の大会への出場予定も掲載されていますが、実際の出場や競技継続の最終判断は、本人の発表や大会の公式情報によって確認する必要があります。
【ハフソー・ユリウス・ビョルンソン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ハフソー・ユリウス・ビョルンソンの身長と体重はどれくらいですか?
A1:身長は206cm、体重は約205kgです。体重は競技やトレーニングの時期によって変わるため、205kgは大会主催者が掲載しているプロフィール上の数値です。
Q2:世界最強の男に優勝したのは何年ですか?
A2:2018年です。フィリピンのマニラで開催されたワールズ・ストロンゲスト・マンで優勝しました。2016年と2017年にも2位に入っており、世界トップクラスの選手として実績を積み重ねていました。
Q3:デッドリフト510kgは2026年現在も世界記録ですか?
A3:2025年9月に成功させた510kgは、ビョルンソンの自己記録です。しかし、2026年9月の世界デッドリフト選手権ではラウル・フローレスが511kgを成功させたため、最新の競技記録は511kgとなっています。
Q4:『ゲーム・オブ・スローンズ』では何役を演じましたか?
A4:グレガー・クレゲイン、通称「ザ・マウンテン(山)」を演じました。シーズン4から同役を担当し、圧倒的な体格を生かした存在感で知られています。
Q5:2026年現在、ストロングマンを引退していますか?
A5:2026年10月現在、正式な引退発表は確認されていません。9月にはジャイアンツ・ライブ・ストロングマン・オープンで優勝しましたが、10月には今後の出場について未定であることや、競技以外の活動にも関心があることが報じられています。
ハフソー・ユリウス・ビョルンソンは、2018年の世界最強の男優勝、デッドリフト510kg、そして『ゲーム・オブ・スローンズ』の「山」役という、スポーツとエンターテインメントの両分野で実績を残してきた人物です。身長206cm、2026年10月現在37歳というプロフィールに加え、長年にわたって世界トップクラスの筋力を維持してきたことが、その存在感を支えています。
2026年の成績も注目に値します。8月のアイスランズ・ストロンゲスト・マンでは2位、9月のジャイアンツ・ライブ・ストロングマン・オープンでは優勝を果たしました。一方、デッドリフトではラウル・フローレスが511kgを成功させ、世界記録を更新。ビョルンソンは記録保持者の座を譲りましたが、総合競技での強さは依然として健在です。
今後の動向を見る際は、「世界記録を持っているか」「大会で優勝したか」「引退を発表したか」という異なる判断基準を混同しないことが大切です。記録の更新、総合競技の成績、負傷からの回復、そして本人が明らかにする将来の活動方針を分けて追うことで、ビョルンソンの現在地をより正確に理解できます。
2027年以降に競技への本格参戦を続けるのか、それとも俳優業など新たな活動に軸足を移すのか。世界最強の男として頂点を極め、510kgの記録を打ち立てた男の次の選択は、今後も注目されるテーマです。