美容外科「高須クリニック」の院長として知られる高須克弥氏は、2014年に尿管がんが見つかって以来、手術や抗がん剤治療などを繰り返しながら闘病を続けてきた。2018年には自身のがんについて「全身がん」と公表し、その後も新たながんの発見や再手術について発信している。
2026年5月14日、高須氏は自身のXで、現代の治療ではがんを治せないと判断したことを明かし、「攻撃的緩和ケア」を始めると表明した。一方、同年10月3日付のテレビ朝日系報道では、クリニックで働く様子も伝えられている。現在の病状はどうなっているのか。発症からの経緯、手術・抗がん剤治療の歴史、がんの原因に関する本人の見解、今後の治療方針を時系列で整理する。
【2026年最新】高須克弥のがんは現在どうなっている?

高須克弥氏のがんをめぐる状況が大きく変化したのは、2026年5月14日の本人の発信だった。
高須氏はXで、自身のがんについて、治療の効果が得られず、現代の医療では治せないと判断したことを説明。そのうえで、がんとともに人生を歩む決意を示し、「攻撃的緩和ケア」を始めると表明した。スポニチアネックスやテレビ朝日系の報道も、この投稿を取り上げている。
ここで押さえたいのは、「治療でがんを根治できない」という本人の認識と、日常生活を送れなくなったという意味は同じではないことだ。高須氏は以前から、体調や検査結果、治療の経過を自身のSNSで発信してきた。病気の進行を伝える一方、仕事や日常の活動を続ける様子も公開している。
実際、2026年10月3日付のテレビ朝日系報道では、前日のX投稿でパートナーの西原理恵子氏と外出した様子や、クリニックで働く姿が紹介された。少なくとも同報道時点では、仕事や日常生活を続けていることがうかがえる。ただし、活動できていることだけで、がんの進行度や身体の内部の状態を判断することはできない。
また、2026年5月の発信以降、緩和ケアをどのような医療内容で実施しているのか、抗がん剤をすべて中止したのか、現在の検査結果がどうなっているのかについては、今回確認できた公開報道だけでは詳細を確定できない。
したがって、2026年の高須氏の状況を理解するうえでは、本人が公表した治療方針の転換と、報道で確認できる仕事・生活の様子を分けて捉える必要がある。
【発症経緯】2014年の尿管がん発見から全身がん公表まで
高須氏の闘病は2014年に始まった。本人が著書『高須の遺言』で振り返った内容によると、人間ドックでは検査結果に異常がないとされたものの、尿検査で血尿の反応があったことが、精密検査につながったという。
細胞を調べた結果、がん細胞が見つかった。高須氏は尿管や腎臓、膀胱など尿路系の臓器にがんが確認された経緯を説明し、手術による切除を決断した。発見時の詳しい経緯は、婦人公論.jpが2025年12月に掲載した著書の抜粋でも紹介されている。
その後も治療は一度で終わらなかった。高須氏は2018年9月、自身のがんについて「全身がん」と公表した。スポニチアネックスの2018年11月の報道では、本人が尿路系の複数の部位でがんが見つかった経緯を説明したことが伝えられている。
さらに2021年には、抗がん剤治療の効果を報告し、一時はがん細胞がほとんど消えたとの認識を示した。しかし、その後も新たながんが見つかり、手術や治療を再開している。
2023年には膀胱がんの手術を受け、2024年にも新たながんの発見と手術を公表。2025年7月には多量の血尿による緊急入院と手術を報告し、同年8月には膀胱の複数箇所を生検した結果について発信した。こうした経緯から、高須氏の闘病は、治療によって状況が改善した時期と、再びがんが見つかった時期を繰り返してきたことが分かる。
【闘病歴一覧】高須克弥の手術・抗がん剤治療を時系列で整理
高須氏のがん治療を理解するには、本人が公表してきた経過を時系列で見ると分かりやすい。以下は、本人の発信や報道で確認できる主な出来事をまとめたものだ。
| 時期 | 主な出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2014年 | 尿管がんの発見 | 血尿をきっかけに精密検査を受け、尿路系のがんが見つかったと本人が回顧。 |
| 2018年9月 | 「全身がん」を公表 | 自身のがんについて公に説明し、闘病の状況が広く知られるようになった。 |
| 2021年 | 抗がん剤による治療 | 膀胱への抗がん剤の直接投与などに取り組み、一時的な治療効果を本人が報告。 |
| 2023年4月 | 膀胱がんの手術 | 手術で採取した組織から尿路上皮がんが確認されたと報告。抗がん剤治療も続いた。 |
| 2024年1〜5月 | 新たながんの発見と手術 | 抗がん剤治療を経て4月22日に手術。その後も新たながんが見つかったと本人が発信。 |
| 2025年7〜8月 | 緊急入院・手術・生検 | 多量の血尿による緊急入院と手術を報告。8月には膀胱の5箇所の生検結果を公表。 |
| 2026年5月 | 緩和ケアへの方針転換 | 現代の治療では根治できないとの認識を示し、「攻撃的緩和ケア」を始めると表明。 |
この年表から読み取れるのは、がんが一度見つかって終わったのではなく、複数回の検査や手術、抗がん剤治療を経てきたという点だ。2021年には本人が治療効果を前向きに報告した一方、2023年以降も再びがんが見つかっている。
なお、手術の回数や個々の処置の詳細は、報道された時期や集計方法によって表現が異なることがある。上表は全手術の完全な一覧ではなく、公開情報で確認できる主要な節目をまとめたものだ。
【病状の実態】「全身がん」は何を意味するのか?
高須氏の病状をめぐって検索される言葉の一つが「全身がん」だ。本人が2018年に公表し、その後の報道でも使われてきた表現である。
ただし、「全身がん」という言葉だけで、すべての臓器にがんがある、あるいは特定の医学的病期に該当すると断定することはできない。がんの種類、発生した場所、転移の有無、現在の病変、治療への反応などは、それぞれ分けて評価する必要がある。
高須氏の場合、初期の尿管がんの発見から、膀胱など尿路系のがんの検出、再手術、複数回の治療へと経過してきたことが本人の発信や報道から確認できる。しかし、2026年10月時点のすべての病変の位置や大きさ、臓器別の状態、検査数値などが一括して公表されているわけではない。
また、2026年5月に本人が「現代治療では僕の癌が治らない」と述べたことは、治療方針を考えるうえで大きな転換点だ。一方、この発言だけから余命や具体的な病期を算出することはできない。予後はがんの種類や広がり、全身状態、治療内容などによって異なるためだ。
同様に、SNSで食事や仕事をする姿が公開されていても、それだけで病状が改善したと判断することもできない。活動できる時間があることと、がんそのものが縮小していることは別の問題である。
高須氏の「全身がん」の実態を知るには、本人が伝えた病状と治療方針を軸にしながら、医療情報として公開されている範囲を超えて病期や予後を推測しないことが大切だ。
【がんの原因】本人が語った人間ドックと放射線被ばくの見解
高須氏は2026年4月、自身のがんの原因についてもXで持論を発信した。日刊スポーツの報道によると、高須氏は、人間ドックで繰り返し受けてきたPET検査などの放射線被ばくが、自身のがんの原因ではないかという見解を示している。
本人の説明では、PET検査で使用される放射性物質が血液中に入り、腎臓や尿管、膀胱を通って排泄される点に着目している。尿路系にがんが見つかったことと結びつけ、長年の検査による被ばくが原因だと考えているという。
ただし、これは高須氏自身の見解であり、本人のがんがPET検査によって発生したと医学的に確定されたことを意味しない。
国立がん研究センターの「がん情報サービス」によると、腎盂・尿管がんの主な危険因子には喫煙や、ベンジジン、ナフタレンなどの化学物質への曝露があり、遺伝性腫瘍のリンチ症候群も発生に関係する。これらの一般的な危険因子の情報だけで、特定の人のがんの原因を一つに絞ることはできない。
また、同センターはPET検査について、放射性物質を使用するため被ばくを伴う一方、検査による影響を過度に心配する必要はなく、検査の利益がリスクを上回ると判断される場合に実施すると説明している。一般的なPET検査で使われるFDGからの被ばく線量は約3.5ミリシーベルトで、PET-CTではCTによる被ばくも加わる。
したがって、高須氏の主張を読む際には、本人が原因だと考えていることと、医学的に因果関係が立証されていることを区別する必要がある。個々の検査の回数や条件、ほかの危険因子なども分からなければ、特定の人の発がん原因を判断することはできない。
【今後の治療方針】「攻撃的緩和ケア」とは何か?
2026年5月14日、高須氏は自身のXで、がんの根治を目指す現代の治療では効果が得られないとの認識を示し、今後は「攻撃的緩和ケア」を始めると表明した。本人は、がんとともに人生を歩み続けるという趣旨の決意も明らかにしている。
この「攻撃的緩和ケア」という言葉は、高須氏が自身の今後の方針を説明するために使った表現だ。公開された発言からは、根治を目指す治療だけにこだわるのではなく、がんと共存しながら生活を続けることに重点を置こうとする姿勢がうかがえる。
一方、一般的な医療用語としての緩和ケアは、がんが進行した段階だけで行うものではない。国立がん研究センターの「がん情報サービス」は、がんと診断されたときから、痛みや息苦しさなどの身体的な症状、心理的なつらさに対応し、必要に応じてがん治療と並行して受けられると説明している。
そのため、「緩和ケアを始める」という言葉だけをもって、すべての抗がん剤治療や処置を中止したと解釈するのは正確ではない。高須氏の場合、2026年5月の発信では治療方針の転換が明らかになったものの、具体的にどの薬剤や処置を継続・中止するかまでは、公開情報から一律に判断できない。
高須氏が2021年に膀胱への抗がん剤の直接投与などを試み、2023年、2024年、2025年にも手術や検査について発信してきたことを考えると、今回の表明は長年の闘病のなかで本人が示した大きな方針転換といえる。
2026年10月3日付の報道では、クリニックで働く様子も紹介されている。緩和ケアへの転換を公表した後も、本人が仕事や日常の活動を続ける姿を発信していることは確認できる。ただし、本人の活動内容だけで治療の効果や今後の病状を予測することはできない。
今後の焦点は、本人が掲げる方針のもとで、痛みや不快な症状への対応、生活の質、仕事や日常生活をどのように維持していくのかという点にある。個別の治療計画や医学的な予後については、本人や医療関係者から新たな情報が公表されるかどうかが判断材料となる。
【高須克弥がん】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:高須克弥のがんは2026年現在も治療中ですか?
A1:2026年5月、高須氏は現代の治療ではがんを治せないとの認識を示し、「攻撃的緩和ケア」を始めると公表した。10月3日付の報道では仕事を続ける様子も伝えられている。ただし、現在の薬剤や処置の詳細、検査結果などは、公開情報だけでは確定できない。
Q2:高須克弥はいつ尿管がんを発症したのですか?
A2:本人の回顧によると、2014年に人間ドックの尿検査で血尿の反応が見つかり、精密検査でがん細胞が確認された。2018年には「全身がん」を公表し、その後も複数回の手術や抗がん剤治療を続けてきた。
Q3:高須克弥のがんの原因は人間ドックの放射線被ばくなのですか?
A3:高須氏本人は、長年受けてきたPET検査などの放射線被ばくが原因ではないかという見解を示している。ただし、本人のがんと検査との因果関係が医学的に確定したわけではない。国立がん研究センターは、腎盂・尿管がんの危険因子として喫煙や特定の化学物質への曝露などを挙げている。
高須克弥氏の闘病は、2014年の尿管がん発見から始まり、2018年の「全身がん」公表、手術や抗がん剤治療、再発・新たながんの発見を経て、2026年の緩和ケアへの方針転換に至っている。
2026年5月14日の発信で明らかになったのは、本人が現代の治療では根治が難しいと判断し、「攻撃的緩和ケア」を始めると決めたことだ。一方、10月3日付の報道では仕事を続ける様子も伝えられている。治療方針の転換と、日常生活を続けていることは両立し得るが、それだけで病状の改善や予後を判断することはできない。
また、がんの原因について高須氏が述べた放射線被ばくの見解は、本人の仮説として受け止める必要がある。個人の経験と医学的に確立された因果関係は別のものであり、一般的な検査の安全性やがんの危険因子に関する公的情報と照らし合わせて理解することが大切だ。
今後注目されるのは、高須氏自身が治療や緩和ケアの経過をどのように発信するか、そして生活の質を重視する方針のもとでどのような活動を続けていくかという点である。現時点では、本人が公表した方針と、報道で確認できる活動状況を基に最新情報を捉えることが、病状を正しく理解するための手がかりとなる。