東京都マッチングを探している人にとって、有力な選択肢となるのが、東京都の結婚支援マッチング事業「TOKYO縁結び」だ。AIによる相手紹介と独身証明書などを用いた本人確認を組み合わせ、結婚を希望する人に出会いの機会を提供している。登録料は11,000円(税込み)で、活動期間は2年間。2024年9月20日のサービス開始から、東京都の婚活支援を代表する取り組みの一つとなっている。
東京都生活文化局の公式発表によると、2026年9月30日時点の累計申込数は約4万人、登録者数は約1万7,000人、真剣交際組数は878組、成婚組数は337組に達した。一方、実際の利用では必要書類の準備やオンライン面談が求められ、AIからの紹介人数にも上限がある。料金の安さや行政運営という安心感だけでなく、サービスの仕組み、利用者の評判、民間マッチングアプリとの違いまで把握しておきたい。
【東京都マッチング】公式サービス「TOKYO縁結び」とは?

TOKYO縁結びは、東京都が提供するAIマッチングシステムだ。結婚を希望する人同士の出会いを支援することを目的に、2024年9月20日に本格的なサービスを開始した。登録者は価値観診断の結果やプロフィール、希望条件などをもとに相手を紹介してもらえるほか、自分で条件を設定して相手を検索することもできる。
一般的なマッチングアプリとの大きな違いは、独身証明書や写真付き本人確認書類などの提出が必須で、入会時にはオンライン面談も実施される点だ。結婚を希望する人を対象に、一定の確認手続きを経てから活動を始める仕組みになっている。
ただし、東京都が運営するからといって、紹介された相手との相性や結婚が保証されるわけではない。本人確認によって身元や独身であることを確認する仕組みと、実際に交際や結婚へ進めるかどうかは別の問題だ。
関連する情報を発信する「TOKYOふたりSTORY」との関係も押さえておきたい。TOKYOふたりSTORYは東京都の結婚支援ポータルサイトで、婚活イベントやライフデザインに関する情報、結婚にまつわるエピソード、相談窓口などを案内している。TOKYO縁結びは、その取り組みの中でAIを活用した出会いの機会を提供するサービスという位置づけだ。東京都生活文化局「結婚支援マッチング事業Q&A」
【2026年9月末最新】申込約4万人・成婚337組の実績を検証
東京都の公式発表で注目されるのは、申込数だけでなく、登録後に真剣交際や成婚に進んだ組数も公表されていることだ。2026年9月30日時点の累計実績は、次のとおりとなっている。
| 項目 | 2026年9月30日時点 | 数字の意味 |
|---|---|---|
| 累計申込数 | 約40,000人 | 入会を申し込んだ人数 |
| 登録者数 | 約17,000人 | 必要書類の提出や入会面談などを終え、システムを利用できる人数 |
| 真剣交際組数 | 878組 | ほかの相手の紹介や交際を停止し、1対1の交際に進んだ組数 |
| 成婚組数 | 337組 | 東京都が公表する累計成婚組数 |
出典:東京都生活文化局「結婚支援マッチング事業Q&A」。数値はいずれも累計。東京都生活文化局の公式発表
この数字から分かるのは、TOKYO縁結びが単に登録者を集めるだけでなく、実際の交際や成婚に至ったケースも積み重ねていることだ。2024年9月のサービス開始から約2年で、成婚337組という実績が公表されている。
ただし、成婚組数を申込数で割って、そのまま個人の成婚確率とみなすのは適切ではない。申込時期や活動期間、登録後の活動状況は人によって異なるためだ。活動を始めたばかりの人と、長期間活動している人が同じ集計に含まれる累計数値からは、個人がどれくらいの期間で成婚できるかまでは判断できない。
また、申込約4万人に対して登録約1万7,000人という数字にも注意が必要だ。東京都の定義では、登録者数は入会面談や必要書類の提出などを終えた人を指す。申込者数と登録者数の差には、必要な手続きが完了していない人なども関係するため、差分をそのまま入会審査の不合格者数と考えることはできない。
数字を見る際には、申込数、登録者数、真剣交際組数、成婚組数を区別することが大切だ。利用者が知りたいのは登録者の多さだけではなく、自分が活動を継続できる条件か、相手と出会う機会がどれだけあるか、そして結婚に向けて主体的に動けるかどうかである。
【料金・登録条件】11,000円で2年間利用するための必要書類と手順
TOKYO縁結びの料金は、初回登録料11,000円(税込み)。本登録が完了して活動を開始した日の翌月1日から2年間利用できる。更新を希望する場合の更新料も11,000円で、月会費、お見合い料、成婚料は設定されていない。通信料や、証明書の取得・プロフィール写真の撮影・お見合いや交際に伴う費用などは別途自己負担となる。TOKYOふたりSTORY「特定商取引法に基づく表示」「よくあるご質問」
民間の結婚相談所では年間数十万円規模の費用が発生するプランもあるため、初期費用を抑えて婚活を始めたい人にとって、11,000円で2年間活動できる点は大きな特徴だ。ただし、専任担当者がつく手厚い結婚相談所型のサービスとは、サポートの内容が異なる。
主な利用条件は、次の3点だ。
- 結婚を希望する18歳以上の独身者であること。
- 東京都内に在住・在勤・在学のいずれかを満たすこと。
- インターネットに接続できるスマートフォンやパソコンを所有し、自分で操作できること。
外国籍の人も、所定の利用条件を満たせば登録できる。なお、活動中に都内在住・在勤・在学のいずれにも該当しなくなった場合は、退会が必要になると公式FAQで案内されている。
登録に必要な書類・準備物は以下のとおりだ。
- 写真付き本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど。
- 独身証明書:本籍地のある区市町村が発行した、発行日から3か月以内のもの。条件を満たす戸籍抄本・戸籍謄本で代用できる場合もある。
- 収入確認書類:直近の所得証明書や源泉徴収票など。
- プロフィール掲載用写真:本人のみが写った写真。バストアップ写真は必須で、プライベート写真は任意。
- 誓約書:会員マイページから記載・提出する。
独身証明書は、原則として本籍地の市区町村役場で取得する。取得方法や代替書類の取り扱いには条件があるため、手続きを始める前に公式FAQを確認したい。外国籍の人は、日本の独身証明書に相当する書類と日本語訳などが必要になる場合がある。
登録の流れは、入会申込、オンライン入会面談、プロフィール登録と必要書類の提出、価値観診断、登録料の支払い、活動開始という順序だ。申込後には重複申込などを確認する審査があり、公式案内では約24時間以内にマイページが開設されるとしている。ただし、マイページの開設と、必要書類の提出などを終えて活動を開始できる状態になることは同じではない。
登録を急ぐ場合は、独身証明書の取得にかかる日数と、写真・収入確認書類の準備期間を見込んでおきたい。登録料の支払いだけで活動が始まるわけではないため、書類を先にそろえることが手続きを円滑に進めるポイントになる。
【AIマッチングの仕組み】紹介人数と「マッチングしない理由」を解説
TOKYO縁結びのAIマッチングは、価値観診断テストで把握した本人の価値観や、相手に求める価値観を基礎に、プロフィールや希望条件なども踏まえて相性のよい相手を紹介する仕組みだ。外見や年収などの条件だけでは分かりにくい価値観の相性を、出会いのきっかけにつなげることを狙っている。
AIの紹介だけに頼る必要はない。公式FAQによると、AIからの紹介は月最大4人、自分で条件を検索して申し込める人数は月6人まで。検索で申し込める人数は翌月に繰り越せず、希望条件によってはAIからの紹介がない場合もある。
つまり、紹介人数が少ない月があったとしても、それだけでシステムが機能していないとは判断できない。希望条件の設定、登録プロフィール、診断結果、利用者側の活動状況などが、出会いの機会に関係してくる。
マッチングしないときに見直したいポイントは、主に次の4つだ。
- 希望条件を狭く設定しすぎていないか:年齢や居住地などの条件を限定しすぎると、候補が少なくなる可能性がある。
- プロフィールの情報が不足していないか:自己PRや趣味、結婚後に大切にしたいことなどを具体的に記載すると、相手が人柄を理解する手がかりになる。
- AI紹介と自分で行う検索を併用しているか:AIの紹介を待つだけでなく、月6人までの検索申込枠も活用することで、出会いの機会を広げられる。
- 相手に求める条件と、自分が提供できる情報のバランスが取れているか:条件の優先順位を整理し、譲れない点と相談できる点を分けておくことが大切だ。
特に注意したいのが、AIがすべての希望条件をそのまま反映するわけではない点だ。公式FAQでは、プロフィールに登録する「お相手の希望年齢」はAIからの紹介には反映されないと説明されている。AIによる紹介対象の希望年齢を変更したい場合は、事務局への連絡が必要になる。
この仕様を知らないまま活動すると、「希望年齢を設定したのに違う年齢の相手が紹介された」と感じる可能性がある。AI紹介の条件と、検索サービスで自分が指定する条件を区別し、必要に応じて事務局に相談することが、サービスを使いこなすうえで重要だ。
また、AIの役割は相性のよい相手との接点をつくることであり、交際の成立や成婚を自動的に決めることではない。紹介された相手と実際に会い、価値観や将来像について話し合う過程は、利用者自身が担うことになる。
【口コミ・評判】安心感は強み、使いやすさとサポートには注意点も
TOKYO縁結びの評判を整理すると、行政が提供することによる安心感、費用の低さ、結婚を希望する人に対象を絞っている点が強みとして挙げられる。一方、検索機能の使い勝手や、紹介人数、専任担当者がいないことなどは、利用前に理解しておきたいポイントだ。
東京都の公式Q&Aには、成婚者からの声として「仕事も経歴もまったく違う二人なので、『TOKYO縁結び』じゃないと出会えなかった」という趣旨のコメントや、必要書類の提出があったことで安心して始められたという感想が紹介されている。価値観や経歴の異なる相手との出会いが生まれていること、本人確認の仕組みが利用者の安心感につながっていることが読み取れる。
ただし、こうした成婚者の声は、サービスを通じて成果を得た人の体験であり、すべての登録者に同じ結果が生じることを示すものではない。口コミを参考にする際は、成功事例だけでなく、自分の活動スタイルに合うかどうかも考える必要がある。
一方、2026年7月14日付のJ-CASTニュースは、TOKYO縁結びについて、自治体運営による安心感を評価する声がある一方、検索などの使い勝手に関する指摘もネット上に見られると報じた。同記事が東京都の担当課に取材した内容では、2026年6月末時点で登録者の中心は30代で、男女比は男性6に対して女性4程度だったという。これは6月末時点の取材情報であり、9月末の最新実績と同時点の数字ではない。J-CASTニュース、2026年7月14日
この点から分かるのは、サービスへの評価が「行政運営だから安心」という一つの軸だけでは決まらないことだ。利用者にとっては、本人確認の厳格さや料金だけでなく、検索しやすさ、紹介人数、相談のしやすさ、希望する相手と出会える可能性も満足度を左右する。
サポート体制についても誤解は禁物だ。TOKYO縁結びは完全オンラインのサービスで、専任担当者はつかない。活動相談はオンライン、メール、電話などで受け付けているが、担当者が個別に相手を選び、お見合いや交際を継続的に伴走する結婚相談所とは異なる。
そのため、費用を抑えながら自分で相手を探せる人には向いている一方、プロフィールの改善や交際中の判断について常に個別の助言を受けたい人は、民間の結婚相談所も比較しておきたい。
【民間アプリとの比較】TOKYO縁結びが向いている人・向いていない人
東京都マッチングを検討する際、TOKYO縁結びと民間のマッチングアプリを単純に「どちらが優れているか」で比較するのは難しい。サービスによって利用者層、料金体系、本人確認の範囲、検索機能、交際へのサポートが異なるためだ。
TOKYO縁結びの強みは、登録料11,000円で2年間利用でき、独身証明書や収入確認書類などを提出したうえで活動する点にある。結婚を目的とした出会いを求めており、初期費用を抑えつつ、本人確認の仕組みを重視したい人に適している。
対して、民間のマッチングアプリには、利用者数の多さや趣味・居住地・年齢などの多様な検索機能、メッセージによる交流のしやすさを強みとするサービスがある。料金も月額制、男女で異なる料金体系、無料機能と有料機能の組み合わせなどさまざまだ。
本人確認の内容にも違いがある。民間サービスでも公的書類による年齢確認や本人確認を行うものは多いが、独身証明書の提出を必須とするかどうかはサービスによって異なる。東京都のサービスであることだけを理由に安全性を過信するのではなく、どの書類を確認しているか、違反報告や相談の仕組みがあるかなどを具体的に比較したい。
TOKYO縁結びが向いている人は、結婚を真剣に考えている人、東京都内に在住・在勤・在学している人、費用を抑えたい人、独身確認を重視する人、自分のペースで検索やお見合いを進められる人だ。
別のサービスも検討したい人は、専任担当者による手厚いサポートを必要とする人、月ごとの紹介・検索人数の上限を窮屈に感じる人、都内在住・在勤・在学の条件を満たさない人、まずは結婚を前提としない恋活から始めたい人などが挙げられる。
費用だけで判断せず、2年間という活動期間の中で自分がどの程度積極的に動けるかを考えることも大切だ。民間アプリと併用する場合は、それぞれの利用規約や独身条件を確認し、プロフィールの記載や相手への説明に矛盾が生じないようにしたい。
【TOKYO八結び2026年最新】東京都の婚活支援はアプリからイベントへ
東京都の婚活支援は、TOKYO縁結びだけで完結するものではない。2026年は「令和八年」を結婚のきっかけにする特別な年と位置づけ、「TOKYO八結び Action!」という結婚応援キャンペーンを展開している。AIマッチング、交流イベント、民間団体との連携、東京ポイントを活用した企画などを組み合わせ、出会いから結婚までの機会を広げる取り組みだ。東京都「広報東京都」2026年7月号、TOKYOふたりSTORY公式キャンペーン案内
このキャンペーンでは、婚活を始める前の情報収集や、実際に人と交流する場も重視されている。2026年8月8日には麻布台ヒルズで「TOKYO結婚おうえんフェスタ」が開催され、婚活に役立つセミナーや体験企画などが案内された。AIによる相手紹介だけでなく、イベントを通じて出会いのきっかけをつくる方向へ支援の幅が広がっている。
また、公式キャンペーンでは、TOKYO縁結びや交流イベントを通じて真剣交際に進んだカップルを対象に、東京ポイント888ポイントを付与する「ふたりの未来応援キャンペーン(ポイントおうえん編)」も案内されている。応募期間は2026年12月31日までとされているが、対象条件や申請手続きは公式の募集要項を確認する必要がある。
「TOKYO八結び」は2026年限定の結婚応援プロジェクトであり、TOKYO縁結びそのものの名称ではない。TOKYO縁結びが個人の相手探しを支援するAIマッチングシステムであるのに対し、TOKYO八結びはイベントやキャンペーンなどを通じて、結婚に向けて行動するきっかけをつくる取り組みだ。
東京都の結婚支援の実態を考えるうえでは、アプリの登録者数や成婚組数だけでなく、こうした複数の施策がどう利用されているかも重要になる。オンラインで相手を探すことが得意な人もいれば、対面イベントのほうが話しやすい人もいる。複数の選択肢を設けることで、自分に合った出会い方を選べる余地が生まれる。
【東京都マッチング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:TOKYO縁結びは本当に11,000円だけで2年間利用できますか?
A1:登録料は11,000円(税込み)で、月会費・お見合い料・成婚料はかかりません。更新時には更新料11,000円が必要です。また、通信料、証明書取得費、プロフィール写真撮影費、お見合いや交際に伴う費用などは自己負担となります。
Q2:東京都民でなくてもTOKYO縁結びに登録できますか?
A2:都内に住んでいなくても、東京都内に在勤または在学していれば、ほかの条件を満たすことで登録できます。18歳以上の独身者で結婚を希望していること、インターネットに接続できる端末を自力で操作できることなども条件です。
Q3:独身証明書や収入証明書は必ず必要ですか?
A3:公式案内では、独身証明書、写真付き本人確認書類、年収を確認できる書類、プロフィール掲載用写真、誓約書などが必要とされています。独身証明書は条件を満たす戸籍抄本・戸籍謄本で代用できる場合もあるため、取得前に公式FAQで最新の要件を確認してください。
東京都マッチングを検討している人にとって、TOKYO縁結びは、低コストで結婚を目的とした出会いを探せる選択肢だ。2026年9月30日時点で累計申込約4万人、登録約1万7,000人、真剣交際878組、成婚337組という実績が公表されている。独身証明書などの提出やオンライン面談を経て活動する仕組みも特徴だ。
一方で、AI紹介は月最大4人、検索申込は月6人までで、専任担当者による個別サポートもない。紹介された相手と交際に進めるかどうかは、本人の希望条件やプロフィール、実際のコミュニケーションにも左右される。料金の安さや成婚実績だけで、自分に合うサービスだと決めつけないことが大切だ。
まずは利用条件と必要書類を確認し、2年間の活動期間をどう使いたいかを整理する。そのうえで、TOKYOふたりSTORYの相談窓口や交流イベント、民間のマッチングアプリや結婚相談所も比較し、自分の希望する出会い方に合う方法を選びたい。東京都の婚活支援は、結婚を約束する仕組みではなく、結婚を希望する人が行動を起こすための選択肢の一つとして活用するのが現実的だ。