2026年の世界卓球女子団体戦は、ロンドンで開催された100周年記念大会で幕を閉じた。日本女子代表はステージ2の決勝トーナメントでクロアチア、ルクセンブルク、ウクライナ、ドイツを破って決勝に進出。しかし、5月10日の最終戦では中国に2-3で敗れ、銀メダルとなった。金メダルを獲得したのは、中国女子卓球代表だった。
ITTF(国際卓球連盟)と日本卓球協会の公式大会記録を基に、2026年最新の世界卓球女子トーナメント表、組み合わせ、女子団体戦の試合日程・結果、日本代表の勝ち上がりを整理する。ドイツとの準決勝から中国との決勝まで、各試合のスコアと勝敗を分けたポイント、さらにステージ2への進出ルールや歴代優勝国についても解説する。
【2026年最新】世界卓球女子トーナメント表と大会結果の全体像

2026年のITTF世界卓球選手権ファイナルズは、4月28日から5月10日まで英国ロンドンで開催された。1926年にイングランドで始まった世界卓球選手権の100周年を記念する大会で、男女それぞれ64チームが参加した。
女子団体戦では、上位シード国によるステージ1Aの組み合わせと、その他の出場国が争うステージ1Bを経て、ステージ2の決勝トーナメントが行われた。日本はステージ1Aのグループ2を3戦全勝で首位通過。決勝トーナメントでも準々決勝まで安定した戦いを続け、6大会連続となる決勝進出を果たした。
最終的な女子団体のメダル獲得国は次のとおりだ。
- 金メダル:中国
- 銀メダル:日本
- 銅メダル:ルーマニア、ドイツ
大会全体の最終結果を見る際に押さえておきたいのは、日本が準決勝までの決勝トーナメント全試合でチームスコア3-0を記録したことだ。最後まで勝ち進んだ日本の実力は明らかだった一方、タイトルを懸けた中国戦では、個人戦の勝敗がチームの優勝を左右する展開となった。
【世界卓球女子組み合わせ】日本代表のグループ戦から決勝までの試合日程・結果
日本女子代表は、張本美和、早田ひな、橋本帆乃香、長﨑美柚、面手凛の5選手で大会に臨んだ。ステージ1Aではドイツ、フランス、イングランドと同じグループ2に入り、3試合すべてに勝利して首位を確保。その後、ステージ2でノックアウト方式の決勝トーナメントに進んだ。
日本卓球協会の公式結果に基づく日本代表の勝ち上がりは以下のとおり。なお、グループ戦と決勝トーナメントは別の段階であり、グループ戦の結果がそのまま決勝トーナメントの勝敗になるわけではない。
| 日付 | ステージ・ラウンド | 対戦相手 | 日本の結果 |
|---|---|---|---|
| 5月2日 | ステージ1A | イングランド | 3-0で勝利 |
| 5月2日 | ステージ1A | フランス | 3-1で勝利 |
| 5月3日 | ステージ1A | ドイツ | 3-1で勝利 |
| 5月5日 | ステージ2・1回戦 | クロアチア | 3-0で勝利 |
| 5月6日 | ステージ2・2回戦 | ルクセンブルク | 3-0で勝利 |
| 5月8日 | 準々決勝 | ウクライナ | 3-0で勝利 |
| 5月9日 | 準決勝 | ドイツ | 3-0で勝利 |
| 5月10日 | 決勝 | 中国 | 2-3で敗戦 |
この一覧から分かるのは、日本が決勝進出までにステージ2の4試合をすべてストレートのチーム勝利で突破したことだ。特に、準々決勝のウクライナ戦と準決勝のドイツ戦はいずれも3-0。決勝前までの勝ち上がりは、チーム全体の安定感を示す結果となった。
一方、最終戦の中国は別格の難敵だった。日本が先に2勝を挙げて優勝まであと1勝に迫ったものの、中国が残る2試合を連取。トーナメント表の最終結果は、日本の準優勝、中国の優勝という形で確定した。
【日本対ドイツ準決勝】3-0で突破した日本代表の勝因
5月9日の準決勝で、日本はドイツを3-0で下した。日本卓球協会の公式記録によると、張本美和、早田ひな、橋本帆乃香がそれぞれ勝利し、チームの決勝進出を決めた。
- 第1試合:張本美和 3-1 ハン・イン
- 第2試合:早田ひな 3-2 サビーネ・ウィンター
- 第3試合:橋本帆乃香 3-0 ニーナ・ミッテルハム
第1試合の張本は第1ゲームを落としたが、第2ゲームを12-10で取り返すと、その後の2ゲームも連取した。第2試合の早田は2ゲームを先取された苦しい展開から逆転。第3試合の橋本がストレート勝ちで締めくくり、日本はチームスコア3-0で決勝へ進んだ。
この結果を評価するうえで重要なのは、単に3試合すべてに勝ったという数字だけではない。張本は序盤の劣勢を立て直し、早田はフルゲームの逆転勝利を収め、橋本は相手に流れを渡さず勝ち切った。異なる展開の試合を3人がそれぞれものにしたことが、決勝進出につながった。
また、準決勝では中国もルーマニアを3-0で下した。日本と中国が決勝で対戦するのは、これで6大会連続。日本にとっては、決勝で中国の壁を越えられるかが最後の課題となった。
【日本対中国決勝スコア2-3】全5試合の結果と勝敗を分けたポイント
2026年5月10日の女子団体決勝は、日本対中国の顔合わせとなった。日本は第1試合で張本美和が勝ち、第2試合で早田ひなが敗れたものの、第3試合の橋本帆乃香が勝利。チームスコアを2-1として、優勝に王手をかけた。
しかし、中国は第4試合で孫穎莎が張本を下して2-2に追いつき、最終第5試合で王曼昱が早田に勝利。中国がチームスコア3-2で逆転優勝を果たした。
日本卓球協会の公式記録に基づく各試合の結果は次のとおりだ。
- 第1試合:張本美和 3-2 王曼昱
- 第2試合:早田ひな 0-3 孫穎莎
- 第3試合:橋本帆乃香 3-1 蒯曼
- 第4試合:張本美和 0-3 孫穎莎
- 第5試合:早田ひな 0-3 王曼昱
決勝の最大の転換点は、日本が2-1とリードした後の第4試合だった。張本は第1試合で王曼昱を破る好スタートを切ったが、2度目の対戦では孫穎莎にストレート負け。中国がチームスコアをタイに戻し、最終戦へ勝負を持ち込んだ。
第5試合では、早田が王曼昱に対して3ゲームを連取され、試合終了。日本は2勝を挙げながらも、残る3試合を中国に取られた。団体戦は個人戦の合計ではなく、チームとして先に3試合を制した側が勝つため、序盤のリードだけでは優勝を確定できない。
一方で、日本が第1試合と第3試合で勝利した事実は見逃せない。張本が王曼昱を破り、橋本が蒯曼を下したことで、日本は世界トップクラスの中国に対して2勝を挙げた。最終スコアは2-3だったが、決勝の途中までは日本が優勝に迫る展開だった。
中国はこれで女子団体の世界タイトルを通算24回目に更新した。ITTFの大会総括でも、日本に先行された展開から立て直したことが優勝の大きな要因として取り上げられている。
【卓球団体戦ルール・大会方式】ステージ2への進出条件を解説
世界卓球女子トーナメント表を正しく読むには、ステージ1A、ステージ1B、ステージ2の違いを理解する必要がある。2026年大会では男女それぞれ64チームが参加し、すべての国が同じ形式の予選を戦うのではなく、ランキングや開催国枠などに応じて異なる経路から決勝トーナメントを目指した。
ITTFが公表した大会方式では、競技は次の3段階で構成されていた。
- ステージ1A:上位7チームと開催国イングランドの計8チームが4チームずつの2グループに分かれ、総当たり戦を実施。全チームがステージ2へ進み、結果によってシード順が決まる。
- ステージ1B:残る56チームが4チームずつ14グループに分かれて総当たり戦を実施。各グループの1位と、2位のうち成績上位6チームが直接進出する。
- 予備ノックアウト:ステージ1Bの2位のうち、直接進出できなかった8チームが一発勝負の予備ラウンドを戦い、勝者4チームがステージ2へ進む。
この仕組みにより、ステージ1Aの8チームとステージ1Bから進出する24チームを合わせ、計32チームでステージ2が行われた。ステージ2では、1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝、決勝の順に勝ち上がるノックアウト方式が採用された。
団体戦のチーム対抗試合は、個人戦5試合のうち先に3勝したチームが勝利する方式だ。対戦順はA対X、B対Y、C対Z、必要に応じてA対Y、B対X。各個人戦も5ゲーム制で、3ゲームを先取した選手が勝つ。各ゲームは原則11ポイント先取で、10-10になった場合は2点差がつくまで続く。
このルールから分かるように、団体戦では出場選手の総合力に加え、対戦順と各試合の組み合わせが結果に影響する。チームが2-1と先行していても、その時点で勝利が確定するわけではない。2026年の日本対中国決勝は、まさにそのルールが勝敗を左右した試合だった。
【世界卓球女子歴代優勝国】中国女子卓球代表と日本の現在地
世界卓球女子団体の歴史を振り返ると、中国と日本が主要な優勝国として長く競い合ってきた。ITTFの記録では、中国は2026年大会で通算24回目の女子団体世界タイトルを獲得。日本の女子団体優勝は通算8回で、最後の優勝は1971年大会までさかのぼる。
日本は1952年のボンベイ大会で初優勝し、1950年代から1970年代初頭にかけて世界の頂点に立った。その後は中国が女子団体を主導する時代が長く続いている。2026年のロンドン大会も、中国が日本を決勝で破り、世界タイトルを守る結果となった。
近年の決勝結果にも、その構図が表れている。2022年成都大会、2024年釜山大会、2026年ロンドン大会では、いずれも日本が中国との決勝に進出したものの、優勝は中国だった。日本は世界のトップレベルを維持しながら、あと一歩で金メダルに届かない状況が続いている。
ただし、2026年大会の結果を単純に「日本は中国に勝てない」と評価するのは適切ではない。日本は決勝で2勝を挙げ、張本美和は王曼昱を破り、橋本帆乃香も蒯曼に勝利した。準決勝までの試合もすべて3-0で勝ち進んでいる。決勝のスコアと各試合の内容を分けて見ることで、日本の強みと残された課題の両方が見えてくる。
中国女子卓球代表の強さは、単に一人のエースに依存しているわけではない。決勝では孫穎莎が早田と張本に勝利し、王曼昱も最終戦で早田を下した。複数の選手が重要な局面で勝利を挙げられる選手層の厚さが、チーム全体の逆転力を支えている。
一方、日本は張本、早田、橋本がそれぞれ異なる形で勝利を挙げており、決勝進出までの戦いでもチーム力を示した。今後の世界大会で金メダルを目指すうえでは、決勝のように相手が対応を変えてくる展開で、後半の試合をどう取り切るかが重要な評価ポイントになる。
【世界卓球女子トーナメント表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の世界卓球女子団体で優勝した国はどこですか? A1:中国です。2026年5月10日の決勝で日本を3-2で破り、女子団体の世界タイトルを通算24回目に更新しました。
Q2:日本女子代表は準決勝でどの国と対戦しましたか? A2:ドイツと対戦し、チームスコア3-0で勝利しました。張本美和が3-1、早田ひなが3-2、橋本帆乃香が3-0でそれぞれ勝っています。
Q3:日本対中国の決勝スコアは何対何でしたか? A3:日本が2勝、中国が3勝で、最終スコアは日本2-3中国でした。日本は張本美和と橋本帆乃香が勝利しましたが、第4試合と第5試合を中国に取られました。
Q4:ステージ2の決勝トーナメントには何チームが進出しましたか? A4:男女それぞれ32チームです。ステージ1Aの8チームに、ステージ1Bから進出する24チームを加えて構成されました。
Q5:2026年の世界卓球女子団体はいつ開催されましたか? A5:大会全体は2026年4月28日から5月10日までロンドンで開催されました。日本女子代表の決勝トーナメントは5月5日のクロアチア戦から始まり、5月10日に中国との決勝を迎えました。
2026年の世界卓球女子団体は、中国が優勝、日本が準優勝という結果で終了した。日本代表はステージ1Aを首位で通過し、ステージ2ではクロアチア、ルクセンブルク、ウクライナ、ドイツを連破。準決勝まで一度もチームスコアで落とすことなく、決勝へ進んだ。
それでも、最後の中国戦では2-1と先行した後に2連敗し、あと1勝をつかめなかった。決勝の全5試合を振り返ると、張本美和と橋本帆乃香の勝利があった一方、孫穎莎が2勝を挙げ、王曼昱も最終戦を制したことが中国の優勝につながった。
世界卓球女子トーナメント表を確認する際は、最終順位だけでなく、ステージ1Aの組み合わせ、ステージ2の進出条件、各ラウンドのチームスコア、そして個人戦ごとの結果を併せて見ることが大切だ。日本が銀メダルを獲得した事実と、中国が金メダルを獲得した事実は両立する。2026年ロンドン大会は、日本が世界の頂点に迫る実力を示すと同時に、優勝を決める最後の一戦で何が求められるのかを明確にした大会だった。
【プロの結論】 トーナメント表で最も注目すべきなのは、勝ち上がった国の名前だけではない。チームスコアと各個人戦の結果を分けて追うことで、勝負が動いた局面やチームの総合力が見えてくる。2026年の日本女子代表は決勝進出という成果を残した。次の大会で金メダルを目指すうえでは、決勝のような接戦で最後の1勝をどう確保するかが、引き続き大きな焦点となる。