シカゴ・カブスで先発陣の柱として腕を振り続ける今永昇太。海を渡って以降も、切れ味鋭いフォーシームと卓越した制球力を武器にメジャーの強打者たちを翻弄し、日米の野球ファンを唸らせる快投を披露しています。左腕投手としての完成された投球術と、ピンチでも動じないマウンドさばきは、名門カブスの首脳陣や地元シカゴのメディアからも絶大な信頼を獲得しています。
NPBの横浜DeNAベイスターズでエースとして君臨した8年間、そして侍ジャパンのメンバーとして世界一に輝いたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を経て、舞台をMLBへと移した今永昇太。本稿では、ファンが今最も気になるシカゴ・カブスでの最新登板結果や通算成績、防御率、奪三振数、WHIPなどの詳細スタッツから、横浜DeNA時代の歴代記録、ノーヒットノーラン達成の軌跡、年俸推移までを公式データに基づき余すところなく解説します。
【MLB最新スタッツ】シカゴ・カブスでの現在地と登板結果・リアルな評価

メジャーリーグの舞台でも、今永昇太の投球スタイルは確固たる地位を築いています。カブスの本拠地リグレー・フィールド特有の風や打者有利のコンディションにも柔軟に適応し、球団首脳陣が寄せる信頼は非常に厚いものがあります。卓越したコマンド(狙ったコースへ投げ切る力)と、打者の手元で浮き上がるような独特のフォーシーム、そして鋭く沈むスプリットのコンビネーションは、MLB公式のトラッキングデータ(Statcast)でもトップレベルの空振り率を叩き出しています。
ルーキーイヤーから15勝3敗、防御率2.91、174奪三振という鮮烈なメジャーデビューを飾った今永は、翌シーズン以降も先発陣の中軸として奮闘。相手チームの研究が進む中でも被打率を低く抑え込み、走者を出しても崩れない安定感を示し続けています。日々の登板結果速報においても、クオリティ・スタート(6回以上自責点3以下)をコンスタントに刻む姿は、現地のシカゴ番記者からも「投げる哲学者(The Throwing Philosopher)の真骨頂」と高く評価されています。
【日米通算スタッツ比較】今永昇太の年度別成績・タイトル一覧
今永昇太の強さを紐解く上で欠かせないのが、NPB時代からMLBに至るまで積み上げてきた客観的な数字の推移です。日米それぞれの公式データをもとに、これまでの主な年度別成績と獲得タイトルをひと目で確認できるよう整理しました。
| 年度・所属 | 登板数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 奪三振 | WHIP | 主な実績・トピックス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016(DeNA) | 22 | 8 | 9 | 2.93 | 136 | 1.06 | ドラフト1位入団、ルーキーイヤーから先発陣を牽引 |
| 2017(DeNA) | 24 | 11 | 7 | 2.98 | 140 | 1.14 | 自身初の2桁勝利達成、日本シリーズ進出に貢献 |
| 2019(DeNA) | 25 | 13 | 7 | 2.91 | 186 | 1.09 | キャリアハイの13勝、オールスター出場 |
| 2022(DeNA) | 21 | 11 | 4 | 2.26 | 132 | 0.94 | ノーヒットノーラン達成、キャリアハイの防御率2.26 |
| 2023(DeNA) | 22 | 7 | 4 | 2.80 | 174 | 1.05 | 最多奪三振(174個)獲得、WBC世界一メンバー |
| 2024(CHC) | 29 | 15 | 3 | 2.91 | 174 | 1.02 | MLBオールスター選出、新人王投票で上位選出 |
| 2025(CHC) | 25 | 9 | 8 | 3.73 | 117 | 1.15 | 主力先発としてフル回転、自身初のMLBポストシーズン登板 |
| NPB通算(8年) | 165 | 64 | 50 | 3.18 | 1,021 | 1.12 | 通算7完封、最多奪三振タイトル1回獲得 |
| MLB通算(直近) | 80+ | 35 | 21 | 3.3-3.7台 | 460+ | 1.0-1.1台 | カブス先発ローテの中核、抜群の四球率を記録 |
※データ参照元:NPB・MLB公式記録および各年度球団スタッツアーカイブ。
【NPBの記憶】横浜DeNAベイスターズでの軌跡とノーヒットノーラン
今永昇太の原点は、2015年ドラフト1位で入団した横浜DeNAベイスターズにあります。1年目から左腕エースとして先発ローテーションに食い込み、気迫あふれるピッチングでチームを幾度となくクライマックスシリーズや日本シリーズへと押し上げました。
DeNA時代の最大のハイライトといえば、2022年6月7日の北海道日本ハムファイターズ戦(札幌ドーム)で達成した無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)です。許した走者はわずか四球1つのみという準完全試合とも言える圧倒的な快投で、球団史上52年ぶりの大快挙を成し遂げました。さらに2023年にはシーズン174奪三振をマークし、自身初となる最多奪三振のタイトルを獲得。NPB通算165試合に登板し、64勝50敗、1021奪三振という堂々たる足跡を残してポスティングシステムによるメジャー挑戦へと羽ばたきました。
【世界制覇の立役者】2023年WBC決勝で見せた圧巻の投球と米国の衝撃
今永のメジャーでの高い評価を決定づけた契機の一つが、2023年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)です。侍ジャパンのメンバーとして大会序盤から重要なイニングを任された今永は、マイク・トラウトやポール・ゴールドシュミットらを擁する最強アメリカ代表との決勝戦で先発マウンドを託されました。
世界中の野球関係者が注目する大舞台で、今永は臆することなくストライクゾーンを攻め、強力打線を相手に強烈な印象を植え付けました。このときの堂々たるピッチングがメジャー各球団スカウトの脳裏に焼き付き、「メジャーの一流打者にも直球の球質が十分に通用する」という確固たる評価へと直結したのです。
【経済的評価】カブスでの契約内容と年俸推移の全貌
メジャーリーグにおける選手の評価を如実に表す指標が「契約規模と年俸」です。今永はDeNA時代、最終年の2023年シーズンに推定年俸1億4000万円に達していました。そして2024年1月、シカゴ・カブスと結んだ契約は基本4年総額5300万ドル(当時のレートで約77億円)、球団オプションを含めると最大で5年8000万ドル規模に達する大型ディールでした。
初年度から鮮烈な活躍を見せてチームに貢献したことで、カブス首脳陣は早い段階で契約延長オプションを行使。年俸は初年度の1000万ドル(約15億円)から、2年目の1300万ドル(約19.5億円)、さらには単年2200万ドル(日本円換算で30億円以上)規模へと急伸しました。グラウンドでの成績がそのまま正当に評価されるメジャーの世界において、今永は投球内容だけでなく経済的なステータスにおいても正真正銘のエース級として認められています。
【投球分析】なぜ今永の球はメジャーで打たれないのか?驚異の指標
今永昇太の平均球速は92〜93マイル(約148〜150km/h)前後であり、100マイル超の剛速球投手が群雄割拠するメジャーリーグの中では決して突出して速い部類ではありません。それにもかかわらず、なぜメジャーの屈指の強打者たちが差し込まれ、空振りを連発するのでしょうか。
その秘密は、「低いリリースポイント」と「高回転による垂直方向の変化(IVB)」の組み合わせにあります。打者から見ると、リリース位置が低いために下から浮き上がってくるような錯覚(見かけのホップ成分)が生じ、ボールの軌道が打者の予測ラインを数センチ上回ります。加えて、同じアームアングルから投じられる落差の大きいスプリットと正確無比な制球力が加わることで、打者は打席内での絞り込みが極めて困難になります。WHIP(1イニングあたりに許した走者数)が常に1.0〜1.1前後の優秀な水準に保たれているのは、無駄な四球を出さずに打者と勝負できるこの球質の賜物です。
【今永成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:今永昇太のメジャーでの通算勝利数や現在の防御率はどのくらいですか?
A1:カブス加入初年度に15勝(防御率2.91)を記録し、2年目以降も先発の柱として勝ち星を積み上げています。防御率は通算で3点台前半から中盤の優秀な水準を推移しており、チーム屈指の信頼を集めています。
Q2:横浜DeNAベイスターズ時代のNPB通算成績はどうでしたか?
A2:DeNA在籍8年間で通算165試合に登板し、64勝50敗、1021奪三振、防御率3.18を記録しました。2022年にはノーヒットノーランを達成し、2023年には174奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得しています。
Q3:次の登板予定や試合結果速報はどこで確認できますか?
A3:MLB公式アプリや球団公式サイト、スポーツナビなどの主要スポーツ速報メディアで随時ローテーション日程が更新されています。カブスの先発陣状況や休養日によって中4日〜中5日で登板日が組まれるのが通例です。
日本プロ野球での下積みを経て、WBCの舞台で世界を震撼させ、満を持して渡米した今永昇太。単なる助っ人左腕にとどまらず、いまや名門シカゴ・カブスの投手陣を精神的・技術的に牽引するリーダーとしての存在感を確立しています。
自らの投球メカニクスを論理的に語り、常に進化を止めないその姿勢は、メジャーの打者たちに研究され尽くした後も新しい武器や配球の工夫で壁を乗り越える原動力となっています。今後も先発陣を支える重要な登板が続く中、日米の野球ファンを魅了する“投げる哲学者”の快投から目が離せません。
Sources:
1. 今永 昇太 - シカゴ・カブス - MLB - スポーツナビ - プロ野球 —
2. 今永 昇太 | MLB(メジャーリーグベースボール)注目選手紹介 —