テレビ朝日の看板ニュース番組『報道ステーション』は、2004年4月5日の放送開始以来、メインキャスターや女性キャスター、スポーツ担当の顔ぶれを変えながら、ニュースの伝え方を進化させてきました。古舘伊知郎、富川悠太、大越健介という歴代の中心人物を振り返ると、番組が重視してきた報道姿勢や、時代ごとのキャスター起用の特徴も見えてきます。
2026年10月現在、番組の中心を担うのは大越健介、小木逸平、安藤萌々、徳永有美らです。加えて、女性キャスターの担当曜日や肩書き、スポーツキャスターの交代にも注目すると、単純な歴代一覧だけでは分からない変化が浮かび上がります。ここでは2004年から2026年までの主な出演者と就任・卒業時期を整理し、現在の出演体制まで解説します。
【2004年〜2026年】報道ステーション歴代キャスター一覧と交代の年表

『報道ステーション』の歴史を振り返るうえで、最初に押さえたいのがメインキャスターの交代です。初代の古舘伊知郎が長期間にわたって番組を率いた時代から、テレビ朝日のアナウンサーが現場取材を生かす体制、さらに元NHK記者の大越健介を中心とする体制へと変化しました。
テレビ朝日の番組情報や歴代出演者に関する公表資料、日刊スポーツなどの報道をもとに、主な節目をまとめます。
| 時期 | メインキャスター・主な出演者 | 主な変化 |
|---|---|---|
| 2004年4月〜2009年3月 | 古舘伊知郎、河野明子 | 番組開始。古舘が初代メインを務め、河野がサブキャスターとして支えた。 |
| 2009年4月〜2011年4月 | 古舘伊知郎、市川寛子 | 女性サブキャスターが河野から市川へ交代。 |
| 2011年4月〜2016年3月 | 古舘伊知郎、小川彩佳 | 小川が女性サブキャスターを担当。古舘体制が継続した。 |
| 2016年4月〜2018年9月 | 富川悠太、小川彩佳 | 古舘が卒業し、現場リポーター出身の富川がメインに就任。 |
| 2018年10月〜2020年5月 | 富川悠太、小木逸平、徳永有美、竹内由恵ら | 複数人・曜日別の出演体制へ移行。女性キャスターの役割も変化した。 |
| 2020年6月〜2021年10月 | 富川悠太、小木逸平、徳永有美、森川夕貴ら | 新型コロナウイルス感染症の流行期を含め、出演体制を調整。 |
| 2021年10月〜2023年3月 | 大越健介、小木逸平、富川悠太ら | 大越がメインキャスターに就任。曜日別の分担を経て新体制が定着。 |
| 2023年4月〜2026年10月 | 大越健介、小木逸平、安藤萌々、徳永有美ら | 安藤が月〜木曜のキャスターに。スポーツ担当なども交代し、現在の体制へ。 |
古舘の最終出演日は2016年3月31日で、富川は同年4月11日から新たなメインキャスターを務めました。テレビ朝日は、富川が番組開始当初からフィールドリポーターとして事件、事故、災害、政治などの取材を重ねてきた経歴を紹介しています。現場での経験を番組の中心に据えた交代でした。
その後、2021年10月4日に大越健介がメインキャスターとして登場します。富川は引き継ぎ期間を経て2022年3月に番組を卒業しました。大越の起用によって、記者としての経験や政治・国際報道の知見をスタジオのニュース解説に生かす体制が強まりました。
なお、上の表は番組全体の節目をつかむための主要年表です。2018年以降は曜日ごとの担当があり、メインキャスター、サブキャスター、スポーツ担当、フィールドリポーターを一括して「メイン」と扱うと、就任時期に誤解が生じます。
【歴代メインキャスター】古舘伊知郎・富川悠太・大越健介の違い
古舘伊知郎:2004年〜2016年、初代メインとして番組を牽引古舘伊知郎は、2004年4月5日の番組開始から2016年3月31日まで、約12年間にわたってメインキャスターを務めました。テレビ朝日のニュース番組に、独特の語り口と豊富な言葉の引き出しを持つフリーアナウンサーを起用したことは、番組の個性を形づくる大きな要素でした。
古舘時代の特徴は、ニュース原稿を淡々と読むだけでなく、出来事の背景や論点を言葉で掘り下げるスタイルです。政治や社会問題を扱う際にも、キャスター自身の語りが番組の印象を左右しました。
一方、2016年3月に古舘が卒業すると、番組は新しい体制に移行します。後任に選ばれたのは、長年リポーターとして現場を取材してきた富川悠太でした。これは単なる司会者の交代ではなく、番組の前面に立つ人物のキャリアと、ニュースの届け方が変わる転換点でした。
富川悠太:2016年〜2022年、現場取材の経験を生かしたキャスター富川悠太は1999年にテレビ朝日に入社し、2004年の番組開始時からフィールドリポーターとして取材に携わりました。2016年4月にメインキャスターへ昇格し、古舘から番組の看板を引き継ぎます。
テレビ朝日が2016年の新体制発表で示したのは、富川の現場経験を生かし、事件や災害などの現場から生の情報を届ける姿勢でした。リポーターとして取材する側から、スタジオでニュース全体を伝える側へ移った点が、富川時代の大きな特徴です。
2018年10月には小木逸平らも加わり、曜日によってキャスターを分担する体制に変わりました。さらに2021年10月に大越が就任し、富川は2022年3月に番組を卒業。富川の出演期間は、古舘時代から大越時代への橋渡しを含む約6年間でした。
大越健介:2021年〜2026年、記者経験を背景にニュースを解説大越健介は1985年にNHKへ入局し、政治記者、ワシントン支局長などを経て、『ニュースウオッチ9』や『サンデースポーツ2020』のキャスターを務めました。2021年10月にテレビ朝日の『報道ステーション』へ移り、メインキャスターに就任しています。
2026年10月には就任から丸5年を迎えました。テレビ朝日が2026年9月28日に公表した番組リニューアルでは、新たなコンセプトとして「『今』という世界を見つめる。」を掲げています。大越の記者経験を生かし、日々のニュースの背景や世界情勢を深く伝える姿勢を打ち出しました。
このリニューアルではテーマ曲やオープニング映像、ロゴなども刷新されました。ただし、番組の見た目が変わったことと、キャスターが一斉に交代したことは別の話です。2026年秋の公式出演者情報では、大越を中心とするキャスター陣が引き続き掲載されています。
小木逸平:曜日別の進行を支える存在小木逸平はテレビ朝日のアナウンサーで、情報番組などで経験を積んできました。2018年10月の体制変更以降、メインキャスター陣の一角として番組を支えています。2026年秋の公式出演者ページでは月曜から木曜の担当として紹介されています。
古舘、富川、大越という歴代の中心人物に注目が集まりがちですが、日々の番組を安定して進行するキャスターの役割も欠かせません。複数のキャスターが曜日ごとに出演する現在の形式では、小木のような局アナウンサーがニュースの進行を担うことが、番組運営の重要な部分になっています。
【女性キャスター歴代】河野明子・小川彩佳から徳永有美・安藤萌々へ
『報道ステーション』の女性キャスターは、単に男性メインキャスターの横に立つ存在ではありません。時期によってサブキャスター、女性メインキャスター、スポーツ担当、気象情報担当など役割が異なり、同じ「女性キャスター」という呼び方でも担当業務は大きく違います。
河野明子・市川寛子・小川彩佳の時代河野明子は2004年の番組開始から2009年3月までサブキャスターを担当しました。前番組『ニュースステーション』でスポーツキャスターを務めていた経歴もあり、番組の立ち上げ期を支えた人物です。
市川寛子は2009年4月から2011年4月まで女性サブキャスターを担当しました。番組開始から5年が経過し、キャスター陣が次の段階に移る時期の交代でした。
小川彩佳は2011年4月から2018年9月まで担当。古舘時代の後半から富川時代の前半にまたがり、長期間にわたって番組の顔の一人を務めました。2016年のメインキャスター交代時にも続投し、新体制を支えています。
徳永有美・竹内由恵・森川夕貴・渡辺瑠海の時代2018年10月の改編では、女性キャスターの体制も大きく変わりました。徳永有美がメインキャスターとして復帰し、竹内由恵も曜日別の担当に加わりました。徳永はテレビ朝日を退社した後、フリーアナウンサーとして活動しており、番組への復帰は約13年ぶりでした。
竹内由恵は2018年10月から2019年9月まで、主に金曜のキャスターを担当しました。その後、森川夕貴が2019年9月から女性キャスターの役割を担い、2020年6月以降は徳永と森川が曜日別に出演する体制になりました。
2021年10月には渡辺瑠海が月曜から木曜の担当に加わり、徳永は金曜を担当する体制へ移行しました。2023年4月からは安藤萌々が月曜から木曜のキャスターに就任し、徳永が金曜を担当する現在の組み合わせにつながっています。
安藤萌々:スポーツ担当からニュースキャスターへ安藤萌々は2020年にテレビ朝日に入社し、2021年3月から『報道ステーション』のスポーツキャスターを担当しました。2023年4月からは月曜から木曜のキャスターとしてニュース全般を伝えています。
安藤の経歴で注目したいのは、スポーツコーナーでの経験を経て、番組全体のニュースを伝える立場に進んだことです。北京五輪、カタール・ワールドカップ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などの現場取材を経験しており、テレビ朝日の公式プロフィールでもスポーツ取材の実績が紹介されています。
なお、女性キャスターの肩書きは2018年9月までのサブキャスター中心の体制から、同年10月以降のメインキャスターを含む体制へ変わりました。過去の出演者を調べる際は、名前だけでなく、出演時期と担当曜日、当時の肩書きを分けて確認することが大切です。
【スポーツキャスター歴代】武内絵美・宇賀なつみからヒロド歩美へ
『報道ステーション』のスポーツコーナーも、歴代キャスターを語るうえで外せない分野です。スポーツ担当は試合結果を伝えるだけでなく、選手への取材や大会の現場中継を通して、競技の魅力や背景を伝えてきました。
テレビ朝日の発表やMANTANWEBなどの報道で確認できる主な変遷は、次のとおりです。
- 武内絵美(2004年4月〜2011年8月):番組初期からスポーツを担当。2005年3月までは曜日によって徳永有美も担当した。
- 宇賀なつみ(2011年8月〜2014年3月):それまでの気象情報担当からスポーツ担当へ移った。
- 青山愛(2014年4月〜2016年3月):宇賀の後を引き継ぎ、スポーツを担当した。
- 寺川俊平(2016年4月〜2018年9月):富川体制への移行に伴い、スポーツ担当として起用された。時期によって競泳経験者の寺川綾も出演した。
- 竹内由恵(2018年10月〜2019年):改編後のスポーツコーナーを担当した。
- 清水俊輔(2019年9月〜2021年3月):スポーツ担当を務め、2021年3月に安藤へ交代した。
- 安藤萌々(2021年3月〜2023年3月):スポーツキャスターとして経験を積み、2023年4月からニュースキャスターへ移行した。
- ヒロド歩美(2023年4月〜):スポーツ担当として出演。高校野球の取材経験などを生かし、競技現場の熱気を伝えている。
2026年秋の公式出演者ページでは、ヒロド歩美がスポーツ担当として掲載されています。スポーツコメンテーターには松岡修造、内田篤人、松坂大輔らが名を連ねており、競技経験を持つ解説者が試合の見どころや選手の思いを伝える体制です。
スポーツ担当とニュースキャスターを混同しないことも重要です。安藤のように、スポーツ担当を経験した後にニュース全般を伝える役割へ移る例もあります。歴代出演者一覧では、就任時の担当と、その後の役割を分けて見る必要があります。
また、気象情報担当はスポーツ担当とは別の職務です。2026年秋の公式出演者ページでは、気象予報士の細川栞が気象情報を担当しています。番組に登場する出演者を調べる場合、スポーツ、天気、ニュース、フィールドリポーターの区分を押さえると、一覧を正しく読み取れます。
【キャスター交代の経緯】なぜ番組の顔は変わってきたのか
歴代キャスターの交代を理解するには、個人の卒業や就任だけでなく、番組の制作体制や報道に求められる役割の変化にも目を向ける必要があります。
1.古舘から富川へ:語りの個性から現場取材の経験へ2016年の交代では、長年番組を率いた古舘に代わり、番組開始時から現場を取材してきた富川がメインに就任しました。テレビ朝日の新体制発表では、富川の現場取材力や機動力が重視されていました。キャスターの知名度だけでなく、取材経験を番組の中心に据える人選だったことが分かります。
2.2018年の改編:曜日別の複数キャスター体制へ2018年10月には、小木、徳永、竹内らが加わり、曜日ごとに出演者を分担する体制が導入されました。これにより、すべての曜日を同じ顔ぶれで進行する形式から、複数のキャスターがそれぞれの役割を担う形式へ変化しました。
女性キャスターの肩書きがサブキャスター中心からメインキャスターを含む形に変わったことも、この改編の要点です。ただし、肩書きの変更だけを理由に、すべての担当業務が一斉に変わったと解釈するのは正確ではありません。実際の出演曜日と役割をあわせて確認する必要があります。
3.2021年の大越就任:記者としての専門性を重視大越の就任は、NHKで政治記者や海外取材の経験を積んだジャーナリストを、民放の看板ニュース番組のメインに迎えた転換点でした。政治や国際情勢など、背景知識や継続取材が求められるニュースを、記者としての経験を踏まえて解説する役割が期待されました。
2026年9月のリニューアルでも、番組は大越の就任から5年という節目に、コンセプトや映像表現を刷新しました。これはキャスターの交代とは異なり、現在の出演体制を維持しながら、ニュースを伝える番組全体の見せ方を更新する動きです。
4.スポーツ担当からニュース全般へ:キャリアの幅が広がる安藤萌々のように、スポーツ担当からニュースキャスターへと役割を広げる例もあります。番組内でスポーツ取材を経験することは、競技や大会の知識だけでなく、現場で情報を集め、短い時間で視聴者に伝える経験にもつながります。
こうした役割の移行は、キャスターの交代を単純な退任・就任だけで捉えられない理由の一つです。番組内でどのような経験を積み、何を担当するようになったのかを追うことで、出演者の経歴をより立体的に理解できます。
【プロの結論】歴代キャスターを調べるときに押さえたい3つの視点
『報道ステーション』の歴代キャスターを正確に理解するためには、次の3点を押さえるのが有効です。
第一に、メインキャスターの交代と番組全体の改編を分けて考えること。古舘から富川、富川から大越への移行は番組の中心人物が変わった節目ですが、曜日別の分担やスポーツ担当の変更は、それぞれ別のタイミングで行われています。
第二に、出演者の名前だけでなく担当時期と肩書きを確認すること。河野明子、市川寛子、小川彩佳、徳永有美、森川夕貴、安藤萌々は女性キャスターとして知られていますが、担当時期や曜日、サブキャスター・メインキャスターといった役割は同じではありません。スポーツ担当や気象情報担当も、ニュースのメインキャスターとは区別して整理する必要があります。
第三に、現在の出演者は最新の公式情報で確認すること。過去の記事には、その公開時点での出演者一覧が掲載されています。曜日別の担当や番組改編によって顔ぶれが変わることもあるため、2026年現在の情報を知りたい場合は、テレビ朝日の公式出演者ページや最新の番組案内を優先すると、古い情報との混同を避けられます。
この3点を押さえると、単なる名前の羅列ではなく、番組の変化とキャスターそれぞれの役割を結び付けて理解できます。
【報道ステーション歴代キャスター】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:報道ステーションの初代メインキャスターは誰ですか? A1:古舘伊知郎です。2004年4月5日の番組開始から2016年3月31日までメインキャスターを務めました。
Q2:富川悠太から大越健介に交代したのはいつですか? A2:大越健介は2021年10月4日にメインキャスターへ就任しました。富川悠太は引き継ぎ期間を経て2022年3月に番組を卒業しています。
Q3:2026年現在の女性キャスターは誰ですか? A3:テレビ朝日の2026年秋の公式出演者情報では、安藤萌々が月曜から木曜、徳永有美が金曜を担当しています。出演体制は改編などで変更される場合があります。
Q4:報道ステーションの歴代スポーツキャスターには誰がいますか? A4:武内絵美、宇賀なつみ、青山愛、寺川俊平、竹内由恵、清水俊輔、安藤萌々、ヒロド歩美らが担当してきました。担当時期や曜日によって役割が異なる場合があります。
Q5:徳永有美はいつ報道ステーションに復帰しましたか? A5:2018年10月です。テレビ朝日を退社してフリーアナウンサーとして活動した後、メインキャスターとして番組に復帰しました。
Q6:2026年の報道ステーションでスポーツと天気を担当しているのは誰ですか? A6:2026年秋の公式出演者ページでは、スポーツ担当はヒロド歩美、気象情報担当は気象予報士の細川栞です。スポーツコメンテーターには松岡修造、内田篤人、松坂大輔らが掲載されています。
『報道ステーション』は、2004年に古舘伊知郎を初代メインキャスターとしてスタートし、2016年に富川悠太、2021年に大越健介へと番組の中心人物が移りました。その間、河野明子、市川寛子、小川彩佳、徳永有美、竹内由恵、森川夕貴、渡辺瑠海、安藤萌々らが女性キャスターを務め、スポーツ担当も武内絵美からヒロド歩美へと変遷しています。
2026年10月現在は、大越健介を中心に、小木逸平、安藤萌々、徳永有美らが番組を支えています。スポーツや気象情報の担当者も含め、出演者それぞれが異なる役割を担う体制です。2026年9月には番組コンセプトやデザインも刷新され、放送開始から続く番組の歴史に新たな節目が加わりました。
歴代キャスターを振り返る際は、名前だけでなく、就任・卒業時期、担当曜日、当時の肩書き、そして番組全体の改編をあわせて確認することが大切です。今後のキャスター交代や番組リニューアルを追う際にも、この視点があれば、出演者一覧の変化をより正確に読み解けます。