2026年2月8日、ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート団体戦が決着しました。最終順位は、金メダルが米国の69点、銀メダルが日本の68点、銅メダルが開催国イタリアの60点。日本は米国にわずか1点差で敗れ、2大会連続の銀メダルを獲得しました。
勝敗を分けたのは、男子・女子シングル、ペア、アイスダンスの4種目で積み重ねた順位点です。日本はシングルとペアで高い順位点を獲得した一方、アイスダンスでは米国に大きく差をつけられました。国際スケート連盟(ISU)の公式リザルトを基に、全10か国の順位、8つの競技区分のポイント配分、最終種目で起きた逆転劇まで詳しく整理します。
【2026年最新】フィギュア団体順位は米国69点、日本68点、イタリア60点

ミラノ・コルティナ五輪のフィギュア団体戦は、2026年2月6日から8日にかけて実施されました。国際スケート連盟の公式結果によると、優勝した米国は69点、日本は68点、イタリアは60点。上位3チームがメダルを獲得しました。
日本は男子シングルのショートプログラム、女子シングルのショートプログラムとフリー、ペアのショートプログラムとフリーで、それぞれ1位に相当する10点を獲得。個々の区分では圧倒的な強さを見せましたが、アイスダンスの順位点が最終結果に影響しました。
一方、米国はアイスダンスのリズムダンスとフリーダンスでともに10点を獲得。最後の男子フリーでも1位となり、2大会連続の団体戦金メダルを手にしました。イタリアは地元開催の大舞台で60点を積み上げ、団体戦で初めての五輪メダルとなる銅メダルを獲得しています。
なお、ここでいう69点、68点、60点は選手個人の演技得点ではありません。各競技区分での順位に応じてチームに与えられる「順位点」の合計です。この違いを押さえると、団体戦の結果を正しく読み解けます。
【全10か国の順位一覧】予選敗退国も含めた公式結果
2026年大会には10か国が出場しました。予選に当たるショートプログラムとリズムダンスを終えた段階で上位5チームが決勝へ進み、残る5チームはそこで競技を終えています。公式リザルトに掲載された最終順位と各区分の順位点は次のとおりです。
| 順位 | 国・地域 | 合計点・進出状況 | 男子SP | 男子FS | 女子SP | 女子FS | ペアSP | ペアFS | リズムダンス | フリーダンス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 米国 | 69点・金 | 9 | 10 | 9 | 8 | 6 | 7 | 10 | 10 |
| 2位 | 日本 | 68点・銀 | 10 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 3 | 6 |
| 3位 | イタリア | 60点・銅 | 6 | 8 | 8 | 7 | 8 | 8 | 6 | 9 |
| 4位 | ジョージア | 56点 | 5 | 6 | 6 | 9 | 9 | 9 | 5 | 7 |
| 5位 | カナダ | 54点 | 8 | 7 | 5 | 6 | 7 | 6 | 7 | 8 |
| 6位 | フランス | 予選敗退 | 7 | — | 4 | — | 4 | — | 9 | — |
| 7位 | 韓国 | 予選敗退 | 3 | — | 7 | — | — | — | 4 | — |
| 8位 | 中国 | 予選敗退 | 4 | — | 3 | — | 5 | — | 2 | — |
| 9位 | 英国 | 予選敗退 | 1 | — | 1 | — | 2 | — | 8 | — |
| 10位 | ポーランド | 予選敗退 | 2 | — | 2 | — | 3 | — | 1 | — |
出典:国際スケート連盟(ISU)の2026年五輪公式リザルト。SPはショートプログラム、FSはフリースケーティングを指します。各数値はチームに与えられた順位点です。6〜10位は予選終了時点の順位で、決勝のフリー種目には進出していません。「—」はその区分への出場がないことを示します。
上位5チームの合計点は、各区分の順位点を8つ分積み上げた数字です。米国は69点、日本は68点、イタリアは60点。4位ジョージアの56点、5位カナダの54点も含め、決勝に進出したチーム同士の争いは最後まで続きました。
注意したいのは、6〜10位の国には、上位5チームと同じ条件で算出された8区分すべての合計点がないことです。決勝進出を逃したチームはフリー種目を滑っていないため、公式結果では「決勝進出なし」として区別されています。予選の順位と、決勝まで進んだチームの最終合計点を混同しないことが大切です。
【順位点の仕組み】フィギュア団体戦のルールと採点方法
フィギュア団体戦は、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの4種目を国別のチームとして競う形式です。個人戦のように選手の演技得点を単純に合算するのではなく、各区分の順位を順位点に置き換えてチームの合計を競います。
2026年大会の競技区分は合計8つ。男子シングルと女子シングル、ペアではショートプログラムとフリー、アイスダンスではリズムダンスとフリーダンスが実施されました。
- 予選:ショートプログラムとリズムダンスを実施。各区分の1位に10点、2位に9点、以下1点ずつ減らして10位に1点を与える。
- 決勝進出:予選の順位点を合計し、上位5チームが決勝へ進む。
- 決勝:フリー種目とフリーダンスを実施。決勝進出チームには、各区分で1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点を与える。
- 最終順位:予選と決勝の順位点を合計し、最も高いチームが優勝する。
この仕組みでは、選手が演技で獲得した技術点や演技構成点が、直接チームの合計点に加算されるわけではありません。まず各区分の演技得点で順位を決め、その順位に対応するチームポイントを加算します。
例えば、男子フリーで200点を獲得した選手がいたとしても、その200点がチームの合計に加わるわけではありません。その区分で1位なら10点、2位なら9点という形で反映されます。したがって、演技得点の差が小さくても、順位が入れ替わればチームポイントが変わり、最終順位を左右することがあります。
また、団体戦では4種目すべての選手層が重要です。シングルやペアで上位に入っても、アイスダンスなど別の区分で順位点を落とせば、チーム全体の優勝は難しくなります。個人の実力だけでなく、種目間のバランスが問われる競技です。
【4種目別の順位点】男子・女子・ペア・アイスダンスを比較
日本と米国の得点差を理解するには、4種目をそれぞれショートプログラムとフリーに分けて見る必要があります。日本はシングルとペアで高い順位点を積み上げましたが、アイスダンスでは米国が大きくリードしました。
男子シングル:ショートプログラムでは日本が10点、米国が9点を獲得。フリーでは米国のイリア・マリニン選手が200.03点で1位となり、チームに10点をもたらしました。日本の佐藤駿選手も194.86点で2位に入り、9点を獲得しています。男子フリーは米国が日本を1点上回りました。
女子シングル:ショートプログラムでは日本が10点、米国が9点、イタリアが8点。フリーでも日本の坂本花織選手が148.62点で1位となり、10点を獲得しました。米国は8点、イタリアは7点で、日本がこの区分でも優位に立ちました。
ペア:ショートプログラムでは日本が10点、イタリアが8点、米国が6点。フリーでは三浦璃来・木原龍一組が155.55点で1位となり、日本に10点を加えました。イタリアは8点、米国は7点。ペアは日本が米国との差を広げた区分です。
アイスダンス:リズムダンスでは米国が10点、イタリアが6点、日本が3点。フリーダンスでも米国が10点、イタリアが9点、日本が6点でした。米国はこの2区分だけで20点を獲得し、日本の9点に対して11点のリードを築いています。
この比較から浮かび上がるのは、日本がシングルとペアの6区分で合計59点を獲得したのに対し、米国は49点だったという事実です。日本はアイスダンス以外で米国を10点上回っていました。しかし、アイスダンスでは米国が日本を11点上回り、最終的な差は米国の1点リードとなりました。
つまり、日本は複数の区分で1位を獲得する強さを見せながらも、アイスダンスの順位点がメダルの色を分ける結果となりました。団体戦では、得意種目での勝利だけでなく、苦手な区分でどれだけ順位点を確保できるかが重要です。
【日本はなぜ1点差で銀メダル?】最終男子フリーが勝敗を決めた
2026年大会の最大の見どころは、最終種目の男子フリーまで優勝チームが決まらなかったことです。国際スケート連盟の大会報告によると、最終種目を迎える段階で米国と日本はともに59点。最後の男子フリーが、金メダルの行方を左右する直接対決となりました。
米国のマリニン選手は4回転ジャンプを複数組み込んだ演技で200.03点を記録し、この区分の1位に相当する10点を獲得しました。日本の佐藤選手も194.86点で2位となり、9点を獲得。両者の演技は高い水準でしたが、順位点の差がそのままチームの最終結果に反映されました。
最終的に米国は69点、日本は68点。男子フリーの1点差が、そのまま金メダルと銀メダルの差になりました。日本が最後の区分で1位を獲得していれば、順位点の面では米国を上回る可能性があっただけに、最後まで緊張感の続く展開でした。
ただし、日本の銀メダルを男子フリーだけの結果として捉えるのは正確ではありません。最終種目を迎えるまでの段階で米国と同点だった背景には、アイスダンスで生じた11点差がありました。日本はシングルとペアで米国を上回った一方、アイスダンスで失った順位点を最後まで埋め切れなかったのです。
イタリアも、地元の観客が見守る中で銅メダルを獲得しました。最終種目の男子フリーではマッテオ・リッツォ選手が179.62点で3位に入り、8点を加算。60点で3位を守り、56点のジョージアと54点のカナダを上回りました。
日本にとっては、複数の区分で1位を獲得しながら、総合力のわずかな差で金メダルを逃した大会でした。米国にとっては、アイスダンスの安定した得点と男子フリーでの勝利が、連覇につながる決定的な要素となりました。
【歴代順位と日本の成績】2014年から続く団体戦の歩み
フィギュアスケートの団体戦は、2014年ソチ五輪から正式にオリンピックの競技種目に加わりました。日本は大会ごとに順位を伸ばし、北京2022とミラノ・コルティナ2026では2大会連続で銀メダルを獲得しています。
- 2014年ソチ五輪:日本は5位。団体戦が五輪に初めて導入された大会で、ロシアが金、カナダが銀、米国が銅を獲得しました。
- 2018年平昌五輪:日本は50点で5位。カナダが73点で金、ロシアからの五輪選手(OAR)が66点で銀、米国が62点で銅でした。
- 2022年北京五輪:日本は銀メダル。大会後のドーピング関連手続きと再順位付けを経て、米国が金、日本が銀、ロシア・オリンピック委員会(ROC)が銅という最終順位が確定しました。ISUは2024年8月にこの順位を確認しています。
- 2026年ミラノ・コルティナ五輪:日本は68点で銀メダル。米国に1点届かなかったものの、北京大会に続く2大会連続の表彰台となりました。
この歩みを見ると、日本は2014年と2018年の5位から、2022年に銀メダルへと躍進し、2026年もその位置を維持したことが分かります。シングルやペアの高い競技力が団体戦の得点を支える一方、金メダルを狙うにはアイスダンスを含めた全区分での底上げが課題になります。
北京2022の順位が後年に正式変更されたことも、歴代成績を調べる際に見落とせない点です。大会当時に発表された速報順位や暫定的な表彰順と、手続き終了後の公式順位が異なる場合があります。歴代順位を比較するときは、最終確定した記録を基準にする必要があります。
【プロの結論】団体戦は「個人の高得点」だけでは勝てない
2026年の結果から読み取れる最大の教訓は、団体戦では個人の演技力に加え、4種目全体の得点バランスが勝敗を決めるということです。日本はシングルとペアで米国を10点上回りましたが、アイスダンスでは11点の差をつけられました。最終的に金メダルと銀メダルの差はわずか1点でした。
フィギュア団体戦の順位を正確に理解するためには、次の3点を確認が必要です。
- 個人の演技得点と順位点を分ける:200点を超える演技得点が、そのままチームの合計点になるわけではありません。
- 区分ごとの順位点を確認する:どの種目で何点を獲得したかを比較すると、国ごとの強みと弱みが見えてきます。
- 予選順位と最終順位を区別する:予選敗退のチームは決勝のフリー種目に出場していないため、上位5チームと同じ条件の合計点では比較できません。
また、団体戦では各区分の選手起用やチーム編成も結果に影響します。個人戦で上位を狙える選手をそろえるだけでなく、各区分で安定して順位点を獲得できる構成が大切です。日本が次の五輪で金メダルを目指すうえでは、シングルとペアの強さを維持しながら、アイスダンスで米国との差を縮められるかが大きな焦点です。
今回の1点差は、団体戦が単なる個人戦の集合ではなく、種目ごとの順位を積み上げるチーム競技であることを示しました。日本は銀メダルを獲得しましたが、複数区分で首位に立てる力を持ちながら優勝を逃した事実は、次の大会に向けた明確な分析材料になります。
【フィギュア団体順位】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ミラノ・コルティナ五輪のフィギュア団体戦で優勝した国は?
A1:米国です。合計69点で金メダルを獲得しました。日本は68点で銀メダル、イタリアは60点で銅メダルでした。
Q2:日本はなぜ米国に1点差で敗れたのですか?
A2:最終種目の男子フリーで、米国のイリア・マリニン選手が1位相当の10点、日本の佐藤駿選手が2位相当の9点を獲得したためです。両国は最終種目前に59点で並んでおり、男子フリーの順位点が最終的な1点差につながりました。
Q3:フィギュア団体戦の順位点はどのように計算しますか?
A3:各競技区分の順位に応じてチームポイントを与え、合計します。予選では1位が10点、2位が9点、以下1点ずつ減って10位が1点です。決勝では、進出した5チームに1位10点から5位6点までが与えられます。
Q4:日本のフィギュア団体戦の歴代成績は?
A4:2014年ソチ五輪と2018年平昌五輪はともに5位、2022年北京五輪は公式の再順位付け後に銀メダル、2026年ミラノ・コルティナ五輪も銀メダルです。日本は2大会連続で団体戦の表彰台に立ちました。
Q5:団体戦の69点や68点は、選手の演技得点の合計ですか?
A5:いいえ。69点や68点は、各区分の順位に応じて与えられたチームポイントの合計です。選手の演技得点は区分内の順位を決めるために使われます。
2026年ミラノ・コルティナ五輪のフィギュア団体戦は、米国が69点で金、日本が68点で銀、イタリアが60点で銅という結果になりました。日本はシングルとペアで多くの順位点を獲得したものの、アイスダンスで米国に11点の差をつけられ、最後の男子フリーでも1点を追う展開となりました。
全10か国の順位を確認する際は、決勝に進出した5チームの最終合計点と、予選で敗退した5チームの順位を分けて見ることが大切です。また、順位点は個人の演技得点そのものではなく、各区分の順位から決まります。
日本は北京2022に続いて銀メダルを獲得し、団体戦で安定した競争力を示しました。次の大会で金メダルを獲得するためには、シングルとペアの強さを生かしながら、アイスダンスを含めた全区分で順位点を積み上げることが鍵となります。