有馬記念の入場者数は、2025年12月28日の開催で5万6,409人を記録しました。2024年の5万4,505人から1,904人増加した一方、歴代最多となる1990年の17万7,779人には、現在も大きな差があります。年末の競馬ファンを熱狂させる大一番ですが、コロナ禍以降は入場券の事前購入や人数管理が定着し、競馬場で観戦する環境そのものが変化しています。
2026年10月28日現在、JRAは2026年の有馬記念を12月27日に中山競馬場で開催する日に、指定席券または入場券をインターネットで購入した人に入場を限定する方針を公表しています。この記事では、2025年の最新実績、2024年との比較、歴代最多記録を生んだオグリキャップの引退レース、コロナ禍前後の入場者数の推移、2026年の入場券購入に向けたポイントを整理します。
【2025年最新実績】有馬記念の入場者数は5万6,409人!2024年との比較

2025年の第70回有馬記念は12月28日に中山競馬場で行われ、入場人員は5万6,409人となりました。2024年の第69回有馬記念では5万4,505人だったため、2年連続で5万人台を維持しながら、前年を上回る結果となっています。
2024年の有馬記念はレガレイラが優勝し、2025年はミュージアムマイルが勝利しました。日刊スポーツなどの開催報道や競馬データの記録を照合すると、入場人員は以下のように推移しています。
- 2024年:5万4,505人
- 2025年:5万6,409人
- 前年差:1,904人増
- 前年比:約103.5%
増加率は約3.5%です。2025年は2024年を上回ったものの、1990年代のように10万人を大きく超える観客が競馬場に集まった時代とは、観戦環境が異なります。
この差を理解するうえで欠かせないのが、現在の入場管理です。2025年の有馬記念では、JRAが入場券5万枚をネット限定で発売し、指定席券も事前購入を基本とする方式を採用しました。入場券の販売枚数と、指定席券の購入者などを含む当日の総入場人員は同じ数字ではありません。
つまり、2025年の5万6,409人という数字は、一般入場券の販売枠だけを表すものではなく、開催日に競馬場へ入場した人員の実績として読む必要があります。
【歴代入場者数の推移】1990年から2025年までの主要記録を比較
有馬記念の入場者数を長期的に見ると、1990年代の大観衆、コロナ禍による急減、そして2022年以降の回復という3つの局面が浮かび上がります。
JRAの記録資料「数字で見る有馬記念」では、1990年の17万7,779人が有馬記念の最多入場人員として紹介されています。以下は、JRAの記録資料や各年の開催報道、競馬データベースで確認できる主要年の数字をまとめたものです。
| 開催年 | 入場人員 | 主な背景・優勝馬 |
|---|---|---|
| 1990年 | 17万7,779人 | オグリキャップが引退レースを勝利 |
| 1995年 | 16万4,881人 | マヤノトップガンが優勝 |
| 2005年 | 16万2,409人 | ハーツクライがディープインパクトを破る |
| 2006年 | 11万7,251人 | ディープインパクトの引退レース |
| 2019年 | 9万374人 | コロナ禍前の開催 |
| 2020年 | 3,516人 | コロナ禍の入場制限下で開催 |
| 2021年 | 6,140人 | コロナ禍の入場制限下で開催 |
| 2022年 | 3万9,670人 | 入場人員が回復 |
| 2023年 | 5万3,453人 | 前年から大幅に増加 |
| 2024年 | 5万4,505人 | レガレイラが優勝 |
| 2025年 | 5万6,409人 | ミュージアムマイルが優勝 |
この推移で目を引くのは、2019年の9万374人から2020年の3,516人へと、入場人員が急減している点です。2021年も6,140人にとどまりました。その後、2022年は3万9,670人、2023年は5万3,453人まで回復し、2025年には5万6,409人に達しています。
ただし、2025年の数字は2019年の約62.4%です。コロナ禍直前の水準には届いていません。入場人員の増減を評価する際は、単純な前年比だけでなく、各年の入場条件や販売方式も合わせて確認することが大切です。
【歴代最多の理由】1990年の17万7,779人とオグリキャップの引退レース
有馬記念の歴代最多入場者数を語るうえで欠かせないのが、1990年12月23日に開催された第35回有馬記念です。この日の中山競馬場には17万7,779人が集まりました。JRAの70周年記念サイトでも、同年の有馬記念はレース史上最高の入場人員を記録した出来事として取り上げられています。
最大の背景となったのは、オグリキャップの引退レースでした。地方競馬から中央競馬へ移籍して活躍し、多くのファンを魅了した人気馬が、競走生活の最後に再び大舞台へ挑戦したのです。
当時のオグリキャップは近走の成績が振るわず、単勝人気では4番人気でした。しかし、ファン投票では1位に選ばれており、その人気は衰えていませんでした。レースでは見事に勝利を収め、ゴール後にはファンによる「オグリコール」が競馬場を包みました。
JRAの記録資料によれば、1990年の有馬記念は中山競馬場としても歴代最多の入場人員を記録しています。なお、これは有馬記念および中山競馬場の記録です。JRA全体の競馬場における歴代最多入場人員は、同年5月の日本ダービー当日に東京競馬場で記録された19万6,517人です。この2つは混同しないように注意が必要です。
1995年には16万4,881人、2005年には16万2,409人が入場しており、かつての有馬記念が10万人を大きく超える規模で開催されていたことが分かります。2005年はハーツクライがディープインパクトの連勝を止めた年、2006年はディープインパクトが引退レースを勝利で飾った年です。
こうした記録が示すのは、入場者数が競走馬の人気やレースの話題性と深く結びついていることです。一方で、歴代最多記録が現在も更新されていない背景には、観客の関心だけでは説明できない入場管理の変化もあります。
【コロナ禍前後を比較】入場者数が減った理由と現在の観戦環境
有馬記念の入場人員は、コロナ禍前と後で大きく変わりました。2019年は9万374人でしたが、2020年は3,516人、2021年は6,140人まで減少しています。これは競馬そのものへの関心が一気に失われたという意味ではなく、感染症対策に伴う入場制限などが数字に反映された結果です。
2022年には3万9,670人まで回復し、2023年は5万3,453人、2024年は5万4,505人、2025年は5万6,409人となりました。直近3年間は5万人台で推移しており、数字の上では安定した回復が見られます。
ただし、コロナ禍が落ち着いた後も、すべての大レースで従来のように自由に入場できるわけではありません。JRAは有馬記念など一部の注目度が高いGⅠ開催日に、指定席券や入場券のネット購入を入場条件とする運用を続けています。
その背景には、競馬場内の安全確保や混雑緩和があります。JRAが2025年12月に公表した有馬記念当日の利用案内でも、激しい混雑が予想されるとして、場内の通行規制などへの協力を呼びかけていました。
また、2026年1月には川田将雅騎手が前年の有馬記念を振り返り、入場制限によって観客数が管理されていることや、以前の開催と比べた観客の声援の違いについて語ったと報じられました。騎手の立場から見ても、競馬場の熱気と入場人員は無関係ではありません。
重要なのは、現在の入場制限をコロナ禍だけの問題として捉えないことです。大規模な観客が集まるレースでは、混雑状況、警備、観客の移動、安全管理などを総合的に考慮する必要があります。現在の入場人員は、競馬人気に加え、こうした運営上の条件も反映した数字なのです。
【2026年最新情報】有馬記念の入場制限と入場券の予約方法
2026年の有馬記念は、12月27日(日曜)に中山競馬場で開催される予定です。JRAは2026年8月20日付の「2026年下半期 開催競馬場のお客様のご入場」で、有馬記念当日は指定席券または入場券をインターネットで購入した人に入場を限定する方針を公表しました。
2026年10月28日現在、2026年の有馬記念当日の実際の入場者数はまだ確定していません。開催前の段階で確認できるのは、開催日と入場方法の基本方針です。具体的な入場券の発売枚数や申し込み日程などは、JRAが11月19日ごろに案内する予定としています。
前年の2025年は、一般入場券の発売枚数が5万枚、入場料金が1人1,000円でした。ただし、これは2025年の条件です。2026年も同じ発売枚数や料金になると決まったわけではないため、前年の数字をそのまま当てはめないようにしましょう。
有馬記念の入場券を購入する際は、JRAの「指定席・入場券ネット予約」を利用するのが基本です。2026年の詳細な発売スケジュールが発表される前に、次の準備を進めておくとスムーズです。
- 1. 会員登録を済ませる:JRAの指定席・入場券ネット予約では、JRAカード会員または一般会員として登録する必要があります。
- 2. 公式の発売案内を確認する:有馬記念当日の入場券・指定席券の発売枚数、料金、抽選受付期間を確認します。
- 3. 希望する券種に申し込む:入場券または指定席券を選び、案内された期間内に申し込みます。抽選方式や残券の発売方法は、その年の公式案内に従ってください。
- 4. 購入結果と入場条件を確認する:購入できたことを確認し、指定された入場方法や時間などの条件を事前に把握します。
特に注意したいのは、有馬記念当日に競馬場の窓口で当日入場券を買えるとは限らないことです。2025年は現地での当日入場券の発売がなく、事前にネットで購入した入場券または指定席券を持つ人に入場が限定されました。2026年もネット購入を前提とする方針が発表されているため、直前に現地へ行けば入れると考えるのは危険です。
なお、JRAは指定席券・入場券の転売や譲渡を禁止しています。入場券を確保する際は、非公式の転売サイトなどに頼らず、JRAの公式案内を基準に手続きを進めてください。
【プロの結論】有馬記念の入場者数から読み解く競馬人気の実態
有馬記念の入場者数を正しく評価するには、単に数字が増えたか減ったかを見るだけでは不十分です。少なくとも、次の3つの視点を分けて考える必要があります。
- 開催当日の入場人員:実際に競馬場へ入場した人の規模を示す数字です。
- 入場券の販売枚数:一般入場券として発売された枚数であり、指定席券などを含む総入場人員とは一致しません。
- 入場管理の条件:ネット予約限定などの運用によって、当日に競馬場へ入場できる人数や方法が左右されます。
例えば、2025年の5万6,409人を1990年の17万7,779人と比較すると、2025年の入場人員は歴代最多記録の約31.7%に相当します。しかし、この差をそのまま競馬人気の低下と結びつけるのは適切ではありません。1990年と2025年では、入場方式や混雑対策の条件が異なるためです。
一方、2024年から2025年にかけては1,904人増えており、近年の入場人員は緩やかに増加しています。2020年と2021年の極端に少ない数字だけを取り上げると、コロナ禍以降の回復傾向を見誤る可能性があります。
また、競馬場の入場人員と馬券の売上も別の指標です。現地に足を運ばず、インターネット投票などで競馬を楽しむ人もいます。入場者数だけで競馬ファン全体の規模や関心の強さを判断するのではなく、売上、視聴環境、開催条件などと切り分けて考えることが、数字の実態を読み解くポイントです。
【有馬記念入場者数】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:有馬記念の2025年の入場者数は何人ですか?
A1:2025年12月28日の有馬記念の入場人員は5万6,409人です。2024年の5万4,505人から1,904人増加し、前年比では約3.5%増となりました。
Q2:有馬記念の歴代最多入場者数は何人ですか?
A2:歴代最多は1990年12月23日の17万7,779人です。オグリキャップが引退レースを勝利で飾った開催日で、中山競馬場の入場人員としても最多記録となっています。
Q3:2026年の有馬記念の入場者数はすでに発表されていますか?
A3:2026年10月28日現在、開催前のため実際の入場者数は確定していません。開催日は12月27日で、JRAは指定席券または入場券をネット購入した人に入場を限定する方針を公表しています。
Q4:2025年の入場券は5万枚なのに、入場者数が5万6,409人なのはなぜですか?
A4:5万枚という数字は一般入場券の発売枚数です。指定席券の購入者などを含む当日の総入場人員とは集計対象が異なるため、総入場人員が一般入場券の発売枚数を上回ることがあります。
Q5:2026年の有馬記念は当日券を買えますか?
A5:JRAは2026年の有馬記念当日について、ネットで購入した指定席券または入場券を持つ人に入場を限定する方針を発表しています。具体的な発売枚数や購入日程は11月19日ごろに案内予定のため、最新の公式情報を確認してください。
有馬記念の入場者数は、2025年に5万6,409人となり、2024年の5万4,505人を上回りました。一方、歴代最多は1990年の17万7,779人で、オグリキャップの引退レースが記録的な観客動員につながりました。
コロナ禍では入場人員が大幅に減少しましたが、2022年以降は回復し、2025年には5万人台半ばまで戻っています。ただし、現在は注目度の高いGⅠ開催日に入場券の事前購入が求められるため、歴代の数字を単純に比較するだけでは、観客動員の実態を正確に把握できません。
2026年の有馬記念は12月27日に開催予定です。観戦を考えている人は、JRAが11月19日ごろに案内する予定の発売情報を確認し、入場券や指定席券の申し込みを早めに準備しておきましょう。入場人員の推移を見る際も、実際の入場者数、券の販売枚数、入場制限の条件を区別することが、数字を正しく理解するための最も確実な判断基準です。