2026年現在、宮城県仙台市泉区の「アイスリンク仙台」は、羽生結弦や荒川静香をはじめ、日本フィギュアスケート界を代表する選手たちが練習を重ねてきた名門リンクとして営業を続けています。2026年2月には、羽生結弦から新たに200万円の寄付があったことも公式に発表され、これまでの寄付累計額は約1億997万円に達しました。
一方で、「24時間営業なのか」「現在の営業時間や滑走料金はいくらなのか」「羽生結弦が寄付した2500万円は何に使われたのか」「荒川静香のギャラリーは見学できるのか」など、訪問前に知っておきたい疑問も少なくありません。2004年の閉鎖、2007年の再開、東日本大震災による被災と復旧という歴史をたどると、この施設が単なるスケートリンクではなく、仙台の競技文化を支える場所であることが見えてきます。
【2026年最新】アイスリンク仙台は営業中?営業時間・料金・アクセスを解説

アイスリンク仙台は、三井不動産 SPORTS LINK CITY FUN-TE!(ファンテ!)のスポーツ棟にある屋内スケートリンクです。施設の公式案内では、フィギュアスケートだけでなく、ショートトラック、カーリング、アイスホッケーにも対応するオールシーズン型の施設として紹介されています。
最初に押さえておきたいのは、「年中利用できること」と「一般客が24時間いつでも滑れること」は別だという点です。一般滑走には決められた営業時間があり、夜間は貸切利用などに充てられます。観光やレジャーで訪れる場合は、当日の一般開放時間を確認する必要があります。
営業時間の基本
- 平日:12時~18時
- 土日祝日:12時~16時
- 夜間貸切:18時~翌10時を基本とする案内あり
上記は公式サイトに掲載されている基本時間です。イベント、競技会、貸切利用などによって一般開放時間が変更される場合があります。2026年10月にも10月・11月の一般営業時間とスケート教室の予定が告知されているため、実際に訪問する日付に対応した案内を確認しましょう。
一般滑走の料金(税込)
- 大人:1,200円
- 中学生・高校生:700円
- 小学生以下:600円
- 貸靴:500円
- 観覧のみ:大学生以上200円
滑走料金とは別に貸靴料金が必要です。例えば、大人が貸靴を利用して滑る場合、基本的な合計額は1,700円になります。11回分の回数券も販売されており、大人は12,000円、中学生・高校生は7,000円、小学生以下は6,000円です。一般営業時間内の滑走時間に制限はないと公式料金案内に記載されていますが、貸切などによる営業時間の変更は別途確認が必要です。
支払いは現金のみで、クレジットカードや電子マネーには対応していません。また、2026年10月9日付で優待制度終了のお知らせが出ているため、古い紹介記事に掲載された割引情報を利用する場合は注意してください。
所在地・アクセス
- 住所:宮城県仙台市泉区高玉町9-2
- 最寄りの交通拠点:仙台市営地下鉄南北線・泉中央駅
- 公共交通機関:泉中央駅から宮城交通バスで約5分、「高玉町公園前」下車
- 車:泉インターチェンジから約10分
- 電話:022-371-0601
駐車場はありますが、施設内のほかのテナントと共用です。週末やイベント開催時には、駐車場の混雑も考慮して移動時間を組み立てると安心です。スケート靴のサイズや貸出状況、団体利用の条件など、当日の運用に関わることは電話で問い合わせる方法もあります。
【閉鎖から震災復興へ】アイスリンク仙台の歴史と再開までの経緯
アイスリンク仙台の歴史を理解するには、現在の施設だけでなく、前身のスケートリンクから続く歩みを見る必要があります。三井不動産の施設沿革に関する発表によると、リンクは1988年に開業した後、2004年に一度閉鎖され、2007年に「アイスリンク仙台」として営業を再開しました。
その後、2011年3月11日の東日本大震災で被災し、再び営業を休止します。施設の復旧工事などを経て、同年7月24日に営業を再開しました。震災から約4か月での再開は、競技者が練習場所を取り戻すうえでも大きな節目となりました。
| 時期 | 出来事 | 背景・意味 |
|---|---|---|
| 1988年11月 | 前身となるスケートリンクが開業 | 仙台泉ショッピングセンター内のスポーツ施設としてスタート |
| 2004年12月 | リンクが閉鎖 | 仙台のスケート環境にとって大きな転機となる |
| 2007年3月 | 「アイスリンク仙台」として営業再開 | 運営者の誘致や施設整備を経て、地域の練習拠点が復活 |
| 2011年3月 | 東日本大震災により営業休止 | 施設が被災し、選手たちは練習環境の変更を余儀なくされる |
| 2011年7月24日 | 営業再開 | 復旧工事や支援を経て、再び氷上練習が可能に |
| 2017年12月 | スポーツ棟のリニューアルが完成 | SPORTS LINK CITY FUN-TE!の整備により、スポーツ施設としての環境を更新 |
この歴史で重要なのは、閉鎖と再開を経験した施設が、震災によってもう一度存続の危機に直面したことです。フィギュアスケートは、ジャンプやスピンの技術を反復して磨く必要がある競技です。練習場所が失われると、単に運動する場所がなくなるだけでなく、日々の練習計画や指導体制にも影響が及びます。
震災後の羽生結弦も、避難生活を送りながら各地のリンクで練習を続け、復興支援のチャリティーアイスショーに出演しました。アイスリンク仙台の再開は、施設の復旧という意味に加え、地域の選手が継続して競技に取り組める環境を取り戻す出来事でもあったのです。
【羽生結弦の寄付2500万円】送迎バス2台と2026年の累計寄付額
アイスリンク仙台と羽生結弦の関係を語るうえで欠かせないのが、震災後の寄付活動です。羽生は4歳から仙台でスケートを始め、アイスリンク仙台で練習を重ねてきました。東日本大震災によって練習環境が大きく揺らいだ経験も、地元のリンクを継続的に支援する背景の一つとなっています。
広く知られるのが、震災後に出版した自叙伝2冊の印税、合計約2,500万円をアイスリンク仙台に寄付したことです。この寄付金は、リンクで練習する子どもたちの送迎に利用するバス2台の購入にもつながりました。選手育成には氷上の練習環境だけでなく、子どもたちが日常的に通える移動手段も欠かせません。送迎バスの寄贈は、支援が具体的な設備として残った事例です。
加えて、羽生の支援は2,500万円で終わったわけではありません。アイスリンク仙台の運営会社である加藤商会は、2026年2月1日付の公式発表で、新たに200万円の寄付を受けたことを報告しました。同発表による寄付累計額は109,971,996円です。
この累計額は、2026年2月1日時点で公式に公表された数字です。最初の自叙伝2冊の印税による約2,500万円と、その後の継続的な寄付を区別して理解することが大切です。羽生の支援は、一度の話題性にとどまらず、長期にわたる施設運営への協力として続いています。
なお、2014年のソチ五輪で金メダルを獲得した後、羽生は凱旋パレードの剰余金を宮城県スケート連盟に寄付しています。これはリンク運営会社への印税寄付とは別の支援です。連盟はその資金を、競技会のメダル制作や新人発掘講習会、ジュニア世代の大会開催費用などに活用する方針を示しました。
こうした複数の支援を整理すると、アイスリンク仙台をめぐる寄付には、施設そのものの維持を支える側面と、地域のスケート競技全体の裾野を広げる側面があることが分かります。送迎バス2台は、未来の選手が練習を続けるための環境整備を象徴する存在です。
【荒川静香ギャラリー】見どころと五色沼との違い
アイスリンク仙台には、羽生結弦と荒川静香の功績をたたえるギャラリーが併設されています。荒川は2006年トリノ五輪の女子シングルで金メダルを獲得し、羽生は2014年ソチ五輪と2018年平昌五輪で男子シングル2連覇を達成しました。仙台から世界へ羽ばたいた2人の歩みを振り返るうえで、リンクに併設された展示は象徴的な場所です。
仙台市の公式観光案内でも、アイスリンク仙台は2人が練習していた場所として紹介されています。一方、見学の際にはルールにも注意が必要です。仙台市の案内によると、施設内のギャラリーは写真撮影が不可とされています。展示を訪れる場合は、撮影や施設内での行動に関する現地の案内を守りましょう。
もう一つの重要な場所が、仙台城跡周辺にある五色沼です。五色沼は、現在のアイスリンク仙台とは別の場所にあり、日本フィギュアスケート発祥の地とされています。宮城県のスポーツ史資料や仙台市の案内によれば、明治23年(1890年)ごろから外国人が滑り始め、明治30年(1897年)ごろには子どもたちへの指導も行われていました。
つまり、五色沼は日本におけるフィギュアスケートの歴史をたどる場所であり、アイスリンク仙台は現代の競技者が練習を積み重ねてきた施設です。両者は同じ「仙台のスケート史」を語るうえで重要ですが、地理的にも役割の面でも区別する必要があります。
五色沼を訪れるなら、仙台市青葉区川内にある歴史的な場所として、発祥の地の碑やモニュメントにも目を向けると理解が深まります。アイスリンク仙台は泉区高玉町にあるため、両方を訪問する場合は移動時間も考慮して計画するとよいでしょう。
【佐藤駿・千葉百音も活躍】名門リンクの選手育成と施設の実態
アイスリンク仙台の価値は、羽生結弦や荒川静香という著名選手の出身・練習拠点であることだけではありません。仙台で競技を始め、地元のリンクを通じて技術を磨く選手が世代を超えて現れてきた点にも特徴があります。
1998年長野五輪では、日本代表7人のうち4人がこのリンクをホームリンクとし、4人とも東北高校に通う高校生選手だったことが話題になりました。仙台でフィギュアスケートへの関心が高まるなか、羽生も姉を追って4歳からスケートを始めたとされています。こうした地域の競技環境が、次の世代の選手を育てる土台となってきました。
その系譜は2026年にもつながっています。日本オリンピック委員会(JOC)のミラノ・コルティナ2026冬季大会の記録では、佐藤駿が男子シングルで銅メダルを獲得し、団体でも銀メダルを獲得しました。千葉百音は女子シングルで4位に入賞しています。2人はいずれも仙台とゆかりがあり、地元での競技経験が広く知られる選手です。
本田武史を起点として、アイスリンク仙台にゆかりのある選手は7大会連続で冬季五輪の入賞者を輩出してきたとされます。羽生や荒川のような金メダリストだけでなく、複数世代の選手が国際舞台で結果を残してきたことは、施設の競技環境を考えるうえで重要な実績です。
施設の実態も確認しておきましょう。公式案内によると、リンクの面積は56メートル×26メートル、合計1,456平方メートルで、国際規格のリンクです。クラブの練習場として利用できるほか、競技会や団体貸切、各種撮影などにも対応しています。屋内型で季節を問わず利用できることは、継続的な練習が必要な競技にとって大きな利点です。
一方、一般利用では、営業時間が日によって変わること、支払いが現金のみであること、駐車場が共用であることなど、事前に知っておきたい条件があります。コインロッカーは1回100円で、月極ロッカーも用意されています。利用者の評判を一律に決めつけるのではなく、競技施設としての設備と、一般客が利用する際の利便性を分けて評価することが現実的です。
有名選手の練習場所というイメージから、いつ訪れても選手の練習を見学できると考えるのは適切ではありません。リンクは現役の練習や貸切にも使われる施設です。選手の練習見学を主な目的とする場合は、公開の有無や見学条件を事前に問い合わせる必要があります。
【プロの結論】初めて訪れる人が知っておきたい準備と判断基準
アイスリンク仙台は、初心者がスケートを体験する場所であると同時に、競技選手が日々の練習を積む場所でもあります。訪問目的によって、事前に確認すべきことが変わります。
初めて滑る人や家族連れに向いているポイント
- 屋内型のため、季節を問わずスケートを体験できる。
- 貸靴が用意されており、基本的な装備をすべて持参する必要はない。
- 小さな子ども向けの貸出用具も案内されているため、必要な用具や利用条件を確認して選べる。
- 一般営業時間内の滑走時間には基本的に制限がないため、時間を気にせず練習しやすい。
訪問前に準備したいこと
- 長袖・長ズボンなど、動きやすく防寒できる服装を用意する。
- 手袋と長めの靴下を持参する。
- 必要に応じてヘルメットを利用する。公式案内では無料貸出が紹介されている。
- 貸靴のサイズや用具の在庫、当日の一般開放時間を確認する。
- 現金を用意する。クレジットカードや電子マネーは利用できない。
リンク内は夏場でも冷えるため、防寒対策は欠かせません。公式料金案内では、リンク内の温度について10度前後と説明されています。長袖・長ズボン、手袋、長めの靴下を用意しておけば、初めての利用でも準備しやすくなります。
一方で、夜間に一般客として自由に滑りたい人や、選手の練習を必ず見学したい人には、事前確認が欠かせません。夜間の貸切利用と一般滑走は異なり、選手の練習が常時公開されているわけでもないからです。利用目的を明確にし、営業時間、料金、見学条件を確認してから出かけることが、満足度を左右します。
アイスリンク仙台を評価する際に大切なのは、著名選手の名前だけで判断しないことです。国際規格のリンク、継続的な競技利用、世代を超えて選手を送り出してきた歴史、そして地域の子どもたちが練習を続けるための支援。そのすべてが重なって、施設の価値を形作っています。
【アイスリンク仙台】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:アイスリンク仙台は2026年現在も営業していますか?
A1:はい。2026年10月時点で営業を続けています。一般滑走の基本営業時間は平日12時~18時、土日祝日12時~16時ですが、貸切やイベントで変更される場合があるため、訪問日ごとの予定を確認してください。
Q2:羽生結弦が寄付した2500万円は何に使われましたか?
A2:震災後に出版した自叙伝2冊の印税として寄付された約2,500万円は、施設への支援となり、リンクで練習する子どもたちの送迎用バス2台の購入にもつながりました。その後も寄付は継続しており、運営会社が2026年2月1日に公表した累計額は109,971,996円です。
Q3:荒川静香や羽生結弦のギャラリーは写真撮影できますか?
A3:仙台市の公式観光案内では、アイスリンク仙台に併設されたギャラリーは写真撮影不可と案内されています。展示の見学条件や施設内のルールは、訪問時の現地案内に従ってください。
アイスリンク仙台は、2004年の閉鎖と2007年の再開、2011年の東日本大震災による営業休止と同年7月24日の復旧を経て、2026年も営業を続けるスケート施設です。羽生結弦の印税寄付約2,500万円と送迎バス2台の支援、荒川静香と羽生のギャラリー、そして佐藤駿や千葉百音につながる選手育成の歴史が、この場所の特徴を形作っています。
訪問する際は、営業時間と料金を最新の公式案内で確認し、現金や防寒具を準備しておきましょう。選手の練習場所としての役割を理解したうえで利用すれば、アイスリンク仙台を単なる観光スポットではなく、仙台のフィギュアスケート文化を支える現役の施設として捉えられます。
五色沼が日本フィギュアスケートの歴史的な原点であるのに対し、アイスリンク仙台は、競技の技術を磨き、次の世代へつなぐ現代の拠点です。過去の栄光を記念するだけでなく、これからスケートを始める子どもたちが練習を続けられる環境を守ること。その積み重ねこそが、名門リンクとしての価値を未来へつないでいきます。