2026年9月2日、大井競馬場で行われた第33回アフター5スター賞(SIII)は、単勝1番人気のティントレットが優勝しました。矢野貴之騎手とのコンビで記録した勝ちタイムは1分11秒0。2着には8番人気のナスティウェザー、3着には2番人気のマスターオブライフが入り、上位人気馬を中心としながらも、2着に伏兵が食い込む結果となりました。
アフター5スター賞は、大井競馬場のダート1200mで争われる南関東の短距離重賞です。東京盃JpnIIへの優先出走権がかかるトライアルであり、JBCスプリントの指定競走という位置づけも持ちます。歴代優勝馬や人気別・所属別の成績を振り返ると、単純な人気比較だけでは見落としやすい、前走の着順や距離適性、所属競馬場の違いが浮かび上がります。
【2026年の結果】ティントレットが優勝!全着順と払戻金を解説

東京シティ競馬(TCK)の公式レース結果によると、第33回アフター5スター賞は2026年9月2日、大井競馬場のダート1200mで行われました。出走頭数は16頭、馬場状態は良。ティントレットが単勝1番人気の支持に応え、重賞タイトルを獲得しています。
ティントレットは大井・荒山勝徳厩舎の5歳牡馬。父はホッコータルマエ、母はマニエリスムです。2024年の優駿スプリント、2025年のプラチナカップに続いてタイトルを積み重ね、3歳時から続く重賞実績をさらに伸ばしました。
レースでは道中5番手付近から進出し、直線で力強く抜け出しました。2着のナスティウェザーに2馬身半差をつけ、勝ちタイムは1分11秒0。2着馬は8番人気、3着馬は2番人気だったため、上位人気馬の信頼性と中穴馬の台頭が同時に表れた決着です。
なお、ティントレットの単勝オッズは1.9倍。馬体重494kg、負担重量56kgでの勝利でした。前走はさきたま杯JpnIで4着。交流重賞を経験した実力馬が、得意とする大井の短距離戦で結果を出した形です。
2026年の上位3頭は次のとおりです。
- 1着:ティントレット(1番人気、1分11秒0、矢野貴之騎手)
- 2着:ナスティウェザー(8番人気、1分11秒5、本田正重騎手)
- 3着:マスターオブライフ(2番人気、1分11秒5、御神本訓史騎手)
南関東4競馬場の公式成績・払戻金によると、単勝は190円、馬複は4710円、馬単は5280円、3連複は3420円、3連単は2万1720円でした。人気馬が勝利した一方、2着に8番人気が入ったことで、組み合わせによって配当の差が生まれています。
主な払戻金は以下のとおりです。金額は100円あたりの払戻額です。
- 単勝3番:190円
- 複勝3番:120円、13番:550円、8番:150円
- 馬複3-13:4710円
- 馬単3→13:5280円
- ワイド3-13:1210円、3-8:230円、8-13:1560円
- 3連複3-8-13:3420円
- 3連単3→13→8:2万1720円
2026年の結果から読み取れるのは、1番人気の勝利が予想の中心になっても、相手候補まで人気順に固定すると配当を取り逃す可能性があるという点です。次回の予想でも、軸馬の評価と相手馬の選定は分けて考える必要があります。
【歴代優勝馬】アフター5スター賞の競走の歴史と近年の勝ち馬
アフター5スター賞の前身は、1800mの準重賞として行われていたアフターファイブ賞です。1994年に重賞へ格上げされ、アフター5スター賞となりました。当初は中距離戦でしたが、2002年は1790m、2003年はスタンド改修に伴って1190mで実施。2004年以降は大井競馬場のダート1200mを舞台としています。
距離の変更は、競走の性格を考えるうえで重要です。現在のアフター5スター賞は、南関東の古馬短距離路線を代表する重賞の一つであり、秋のダートスプリント戦線へ向かう馬の力量を比較する場になっています。歴代優勝馬をたどると、短距離適性を生かして連覇を達成した馬や、他の重賞へと活躍の場を広げた馬が目立ちます。
地方競馬情報サイトの重賞競走優勝馬一覧とTCKの公式記録を基に、直近10回の優勝馬を整理しました。
| 開催年 | 優勝馬 | 所属 | 騎手 | 勝ちタイム | 単勝人気 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年 | ティントレット | 大井 | 矢野貴之 | 1分11秒0 | 1番人気 |
| 2025年 | ファーンヒル | 大井 | 笹川翼 | 1分10秒9 | 1番人気 |
| 2024年 | エンテレケイア | 浦和 | 吉原寛人 | 1分12秒2 | 1番人気 |
| 2023年 | ギシギシ | 大井 | 笹川翼 | 1分11秒1 | 1番人気 |
| 2022年 | プライルード | 大井 | 本田重 | 1分11秒4 | 2番人気 |
| 2021年 | ワールドリング | 船橋 | 張田昂 | 1分12秒3 | 4番人気 |
| 2020年 | サブノジュニア | 大井 | 矢野貴之 | 1分11秒7 | 1番人気 |
| 2019年 | キタサンミカヅキ | 船橋 | 森泰斗 | 1分11秒9 | 1番人気 |
| 2018年 | キタサンミカヅキ | 船橋 | 森泰斗 | 1分11秒8 | 1番人気 |
| 2017年 | キタサンミカヅキ | 船橋 | 繁田健 | 1分11秒6 | 8番人気 |
歴代の優勝馬で特に印象的なのが、キタサンミカヅキです。2017年から2019年まで3連覇を達成しました。2017年には8番人気で勝利しており、人気上位馬が強いレースであっても、実績馬の巻き返しが起こり得ることを示しています。
また、2020年のサブノジュニアは同年のJBCスプリントJpnIを制しました。過去にはハタノアドニスが2003年と2004年に連覇を達成し、アフター5スター賞と東京盃の双方で実績を残しています。アフター5スター賞は単独の重賞としてだけでなく、その後のダート短距離路線を占う競走としても注目されてきました。
【過去データを分析】人気別成績・所属別成績から見える傾向
アフター5スター賞の予想では、人気、所属、前走の内容を切り分けて見ることが欠かせません。TCKが2026年の開催前に公表した分析レポートでは、過去10年のデータから、人気上位馬の安定感と船橋所属馬の好走率が示されています。以下の数値は、同レポートの集計基準日である2026年8月19日時点のものです。
人気別成績では、単勝3番人気以内の馬が[8勝・2着6回・3着4回・着外12回]で、3着内率は60.0%でした。4~10番人気は17.1%、11番人気以下は0.0%です。過去10年の範囲では、極端な人気薄を軸にするより、上位人気馬の実力をまず評価する組み立てがデータに合っています。
ただし、上位人気馬だけで馬券を組めばよいわけではありません。2026年は1番人気のティントレットが勝った一方、2着には8番人気のナスティウェザーが入りました。人気は市場参加者の評価を反映しますが、個々の馬の能力や当日の展開を完全に表すものではありません。
所属別成績を見ると、過去10年の3着内率は船橋が31.0%、大井が20.7%、川崎が25.0%、浦和が8.7%でした。船橋勢の成績は比較的良好ですが、川崎は出走数が少ないため、単純に数字だけで優劣を決めるのは避けたいところです。
長期的な傾向も参考になります。TCKが2025年までの全31回を集計した公式資料では、所属別の優勝回数は大井17勝、船橋9勝、浦和3勝、川崎2勝でした。2026年も大井所属のティントレットが勝ったため、全32回終了時点では大井所属馬の優勝は18回となります。地元の大井勢が歴史的に強い一方、船橋所属馬にも複数の優勝例があります。
年齢についても、特定の世代だけに偏っているわけではありません。2025年までの公式集計では、優勝馬は3歳から9歳まで幅広く、5歳馬が8勝で最多でした。2026年の優勝馬も5歳のティントレットです。年齢だけで評価するのではなく、現在の能力、短距離適性、近走の内容を併せて見る必要があります。
これらの統計を予想に活用する際は、集計期間をそろえることが重要です。過去10年の成績と全31回の成績は対象期間が異なります。集計期間を確認せずに数値を比較すると、人気や所属の傾向を誤って解釈する原因になります。
【アフター5スター賞のレース傾向】大井ダート1200mと前走をどう評価するか
アフター5スター賞の予想を組み立てるうえで、舞台となる大井競馬場のダート1200m外回りコースの特徴は押さえておきたいポイントです。TCKのコース紹介によると、発走地点は向正面の2コーナー付近で、スタートから3コーナーまでの直線が長く、4コーナーからゴールまでの直線も長い形態です。
このコースでは、スタート直後の位置取りだけでなく、先行争いの中で無理なく脚を使えるか、直線で伸びる余力を残せるかが問われます。外枠だから不利、差し馬だから届かないといった単純な決めつけではなく、馬の脚質や相手関係を踏まえて判断することが大切です。
公式分析レポートが示す、前走の内容に関する主な数字は次のとおりです。
- 前走2着以内:3着内率38.6%。
- 前走3~12着:3着内率11.0%。
- 前走13着以下:3着内率0.0%。
- 前走1400m未満:3着内率27.6%。
- 前走1400m:3着内率17.4%。
- 前走1400m超:3着内率6.3%。
- 前走の馬体重480kg以上:3着内率26.4%。
- 前走の最終コーナーを5番手以内で通過:3着内率27.8%。
いずれも開催前の過去10年データに基づく数字であり、勝率ではなく3着以内に入った割合などを示しています。特に前走2着以内の馬は好成績で、近走の充実度を評価する根拠になります。一方、前走で大きく負けた馬が巻き返す可能性を完全に否定するものではありません。
距離については、前走1400m未満の馬が比較的優勢です。大井1200mへの適性を考える際には、前走の距離だけでなく、短距離戦での追走力や終盤の脚も確認したいところです。なお、過去6年に限った分析では1400m以上からの出走馬が3着以内に入っていないという結果もありますが、これは過去の標本に基づく傾向で、今後も必ず同じ結果になるという意味ではありません。
馬体重も、過去の傾向を把握するための補助材料になります。480kg以上の馬は480kg未満の馬より3着内率が高かったものの、馬体重は個体差が大きく、数字が大きいだけで優秀とは判断できません。前走からの増減、調教内容、過去の好走時の体重などを合わせて確認するのが実践的です。
2027年以降の予想に向けた基本方針としては、上位人気馬の能力を出発点にしつつ、前走で連対した馬、1400m未満のレースから臨む馬、近走で先行力を示した馬を比較する方法が考えられます。そこへ所属別の傾向や当日の馬場状態を加えることで、人気だけに依存しない評価ができます。
【東京盃・JBCスプリントとの関係】秋の短距離路線を読む
アフター5スター賞が注目される大きな理由の一つは、秋のダート短距離路線とのつながりです。TCKの公式レース情報によると、アフター5スター賞の1着馬には東京盃JpnIIの優先出走権が与えられます。また、JBCスプリントの指定競走にも位置づけられています。
東京盃は大井競馬場のダート1200mで行われるダートグレード競走です。アフター5スター賞と同じ競馬場・距離で行われるため、短距離適性を比較するうえで関連性の高い一戦です。過去にはキタサンミカヅキがアフター5スター賞と東京盃で実績を重ね、ハタノアドニスも両競走を制しています。
2026年は、アフター5スター賞を勝ったティントレットが10月8日の東京盃JpnIIにも出走しました。同馬は3番人気で5着、勝ちタイムは1分11秒3でした。アフター5スター賞での勝利が、そのまま東京盃での優勝を保証するわけではありません。相手関係や負担重量、レース展開が変われば結果も変わります。
一方、JBCスプリントは秋のダート短距離路線における大舞台です。2026年は11月3日に金沢競馬場で開催され、ダート1400mで行われる予定です。アフター5スター賞はその指定競走の一つで、短距離路線の有力馬を見極める材料になります。ただし、東京盃の優先出走権とJBCスプリントの指定競走という制度は別のものです。指定競走への出走や勝利だけで、JBCスプリントへの出走が自動的に確定するわけではありません。
レースを比較するときは、同じ1200m戦での走破時計だけでなく、相手のレベル、負担重量、馬場状態、位置取りにも目を向けましょう。短距離戦はわずかな展開の違いが着順に直結するため、単純な時計比較だけでは能力を正確に測れないことがあります。
【出走表・オッズ・払戻金の見方】予想で確認したいポイント
アフター5スター賞の出走表を見るときは、馬名や人気だけでなく、所属、騎手、負担重量、馬体重、近走成績を一緒に確認することが大切です。特に、同じ大井1200mでどのような位置取りをし、直線でどの程度伸びているかは、今回の条件への適性を判断する材料になります。
オッズは、多くの投票者が各馬をどの程度評価しているかを反映しますが、実際の勝率そのものではありません。2026年のティントレットは単勝1.9倍で優勝しましたが、2着には8番人気のナスティウェザーが入りました。軸馬の信頼度と、相手馬の評価を別々に考える必要があることを示す結果です。
払戻金は、的中した馬券の組み合わせによって大きく異なります。2026年は単勝190円に対して、馬複4710円、3連単2万1720円でした。勝ち馬を的中させることと、複数頭の着順まで正確に当てることは別の難しさがあります。高配当だけを追うのではなく、購入する券種と予算を先に決めておくと、判断がぶれにくくなります。
また、2026年の出走表やオッズは、すでに終了したレースの開催前資料です。次回の予想にそのまま転用するのではなく、次の開催で発表される出走馬、当日の馬場、最終オッズを改めて確認してください。過去データは候補を絞るための材料であり、未来の着順を保証するものではありません。
予想の判断基準を整理すると、次のようになります。
- 実力を重視する人:近走の着順、同距離の実績、前走の相手関係を優先する。
- 穴馬も検討したい人:人気だけで切らず、所属、脚質、距離適性、負担重量を確認する。
- おすすめできない判断方法:過去の好走データや人気順位だけで、次回の着順を断定すること。
公式記録の確認先としては、東京シティ競馬のレース情報・分析レポート、地方競馬情報サイトの重賞競走優勝馬一覧、南関東4競馬場の成績・払戻金、JBC特設サイトが役立ちます。出走表、結果、払戻金、過去データはそれぞれ用途が異なるため、知りたい情報に応じて使い分けるのが基本です。
【アフター5スター賞】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:アフター5スター賞2026の優勝馬は誰ですか? A1:2026年9月2日に行われた第33回の優勝馬はティントレットです。矢野貴之騎手が騎乗し、1分11秒0で勝利しました。2着はナスティウェザー、3着はマスターオブライフでした。
Q2:アフター5スター賞の過去データでは何番人気が有利ですか? A2:TCKの開催前分析による過去10年の集計では、3番人気以内の馬の3着内率が60.0%でした。ただし、2026年は8番人気のナスティウェザーが2着に入っています。上位人気を重視しつつ、相手候補も幅広く検討するのが現実的です。
Q3:アフター5スター賞と東京盃、JBCスプリントにはどのような関係がありますか? A3:アフター5スター賞の1着馬には東京盃JpnIIの優先出走権が与えられ、同競走はJBCスプリントの指定競走にもなっています。東京盃は大井ダート1200m、2026年のJBCスプリントは金沢ダート1400mで開催予定です。出走権や指定競走の制度はそれぞれ区別して確認しましょう。
2026年のアフター5スター賞は、ティントレットが1番人気に応えて優勝しました。2着には8番人気のナスティウェザーが入り、単勝190円に対して3連単は2万1720円。人気上位馬の実力と、相手候補を見極める難しさが同時に表れたレースでした。
歴代優勝馬を見ると、キタサンミカヅキの3連覇をはじめ、連続して好走する馬がいる一方、所属や人気にかかわらず勝ち馬が入れ替わる年もあります。過去10年の公式データでは上位人気馬と船橋所属馬に注目すべき傾向が見られますが、前走成績や距離適性、コースへの対応力も欠かせません。
予想で優先したいのは、人気だけではなく、前走の内容、短距離適性、位置取り、馬体重、所属を組み合わせて評価することです。東京盃やJBCスプリントとの関係も踏まえながら、最新の出走表と公式記録を照合すれば、アフター5スター賞の過去データを次回の予想へより具体的に生かせます。