2023年11月に開催された「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で、侍ジャパンは井端弘和監督の初陣を優勝で飾りました。大会に出場したのは、プロ野球の若手有望株を中心とする26人。投手12人、捕手3人、内野手6人、外野手5人という編成で、田口麗斗、今井達也、坂倉将吾の3人がオーバーエイジ枠を担いました。
この記事では、侍ジャパン公式サイトと日本野球機構(NPB)の大会記録をもとに、2023年大会の最終メンバーを守備位置別に整理します。背番号や当時の所属球団はもちろん、紅林弘太郎の負傷辞退、野村佑希の追加招集、牧秀悟ら注目選手の役割、大会の試合結果まで詳しく解説します。
【大会の基本情報】井端弘和監督が率いた2023年の侍ジャパンとは

アジアプロ野球チャンピオンシップ2023は、2023年11月16日から19日まで東京ドームで開催された国際大会です。日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリアの4チームが参加し、総当たりの予選リーグを経て決勝と3位決定戦を行いました。
この大会は、次の国際大会に向けた若手選手の育成を目的としています。出場資格は原則として1999年1月1日以降生まれの24歳以下、またはプロ入団3年目以内。加えて、29歳以下の選手を最大3人までオーバーエイジ枠として登録できるルールでした。
侍ジャパンの監督を務めたのは井端弘和氏です。2023年10月にトップチームの監督に就任し、同月24日に26人の出場選手を発表。現役時代から内野守備に定評があり、代表チームのコーチ経験も持つ井端監督にとって、トップチームを率いる初めての大会となりました。
選考では、優勝を狙う戦力を整えることと、将来の日本代表を担う選手に国際経験を積ませることの両立が求められました。実際、出場選手の多くはトップチームでの国際大会経験が少なく、若手の実力を見極める場としても注目された大会です。
なお、以下に掲載するのは2023年大会の最終登録メンバーです。2026年大会の代表選手とは異なるため、所属球団と背番号も2023年当時の情報として確認してください。
【最終26人一覧】侍ジャパン2023の背番号・所属球団を守備位置別に紹介
侍ジャパン公式サイトの選手発表と変更記録を整理すると、2023年大会の最終登録メンバーは次の26人です。紅林弘太郎は当初の発表に含まれていましたが、開幕前に出場を辞退し、野村佑希が代わって登録されました。
| 守備位置 | 背番号 | 選手名 | 所属球団(2023年) | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 投手 | 15 | 早川隆久 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 通常枠 |
| 投手 | 16 | 隅田知一郎 | 埼玉西武ライオンズ | 通常枠 |
| 投手 | 17 | 赤星優志 | 読売ジャイアンツ | 通常枠 |
| 投手 | 19 | 佐藤隼輔 | 埼玉西武ライオンズ | 通常枠 |
| 投手 | 20 | 横山陸人 | 千葉ロッテマリーンズ | 通常枠 |
| 投手 | 21 | 吉村貢司郎 | 東京ヤクルトスワローズ | 通常枠 |
| 投手 | 34 | 田口麗斗 | 東京ヤクルトスワローズ | オーバーエイジ |
| 投手 | 37 | 及川雅貴 | 阪神タイガース | 通常枠 |
| 投手 | 47 | 桐敷拓馬 | 阪神タイガース | 通常枠 |
| 投手 | 48 | 今井達也 | 埼玉西武ライオンズ | オーバーエイジ |
| 投手 | 50 | 清水達也 | 中日ドラゴンズ | 通常枠 |
| 投手 | 59 | 根本悠楓 | 北海道日本ハムファイターズ | 通常枠 |
| 捕手 | 22 | 古賀悠斗 | 埼玉西武ライオンズ | 通常枠 |
| 捕手 | 31 | 坂倉将吾 | 広島東洋カープ | オーバーエイジ |
| 捕手 | 58 | 石橋康太 | 中日ドラゴンズ | 通常枠 |
| 内野手 | 2 | 牧秀悟 | 横浜DeNAベイスターズ | 通常枠 |
| 内野手 | 5 | 野村佑希 | 北海道日本ハムファイターズ | 通常枠・追加招集 |
| 内野手 | 8 | 佐藤輝明 | 阪神タイガース | 通常枠 |
| 内野手 | 9 | 野口智哉 | オリックス・バファローズ | 通常枠 |
| 内野手 | 35 | 門脇誠 | 読売ジャイアンツ | 通常枠 |
| 内野手 | 51 | 小園海斗 | 広島東洋カープ | 通常枠 |
| 外野手 | 1 | 藤原恭大 | 千葉ロッテマリーンズ | 通常枠 |
| 外野手 | 23 | 森下翔太 | 阪神タイガース | 通常枠 |
| 外野手 | 55 | 秋広優人 | 読売ジャイアンツ | 通常枠 |
| 外野手 | 60 | 岡林勇希 | 中日ドラゴンズ | 通常枠 |
| 外野手 | 66 | 万波中正 | 北海道日本ハムファイターズ | 通常枠 |
最終的な構成は、投手12人、捕手3人、内野手6人、外野手5人です。投手陣では西武から3人、阪神から2人が選出され、野手陣にも阪神、日本ハム、巨人など複数球団の若手が名を連ねました。
背番号は侍ジャパンでの大会登録番号であり、所属球団で着用していた番号と必ずしも同じではありません。選手名鑑や当時の試合記録を確認する場合は、代表チームの背番号と球団の背番号を区別すると混乱を避けられます。
【投手・捕手・野手を分析】オーバーエイジ枠と牧秀悟の存在感
2023年大会のメンバー構成を理解するうえで重要なのが、通常の出場資格とオーバーエイジ枠の違いです。オーバーエイジ枠は年齢制限を補うための特別枠で、侍ジャパンでは田口麗斗、今井達也、坂倉将吾が選ばれました。
田口はヤクルトの投手として、今井は西武の先発投手として、坂倉は広島の捕手として、それぞれ異なる役割を担う選手です。投手2人と捕手1人を配置したことで、投手陣の経験値に加え、捕手の試合運びや投手との連携にも厚みを持たせる編成となりました。
一方、牧秀悟は2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を経験した選手です。大会後の侍ジャパン公式総括でも、牧は田口とともにチーム内で積極的に声をかけ、若い選手たちをまとめる役割を担ったことが紹介されています。
牧は2023年シーズンに横浜DeNAで打率.293、29本塁打、103打点を記録しました。強打の内野手としての実績に加え、国際大会の経験を持つ点でも貴重な存在でした。年齢だけを見ればオーバーエイジ枠と誤解されることがありますが、当時はプロ入団3年目以内という参加資格に該当しており、通常枠での選出です。
内野陣では、佐藤輝明の長打力、門脇誠と小園海斗の守備力、野村佑希の三塁を中心とした起用の可能性など、異なる特徴を持つ選手がそろいました。外野陣には、岡林勇希の打撃と走塁、万波中正の長打力、森下翔太の勝負強さなど、攻守の幅を広げる顔ぶれが並びます。
大会の公式記録では、門脇が最優秀選手(MVP)に選出されました。若手主体の編成でありながら、単に将来性だけを評価するのではなく、守備や走塁を含めた総合力が勝利につながった点は、このチームを振り返るうえで見逃せません。
【選手変更の真相】紅林弘太郎の負傷辞退と野村佑希の追加招集
当初の代表メンバーには、オリックス・バファローズの紅林弘太郎が内野手として選ばれていました。しかし、2023年11月6日、侍ジャパンは紅林の出場辞退と、日本ハムの野村佑希の追加招集を正式に発表しました。
侍ジャパン公式発表に記載された辞退理由は、左第4指手根中手関節炎(靱帯損傷)です。左手の負傷によるもので、発表資料ではこの診断名が理由として示されています。辞退理由を単に「コンディション不良」と表現するよりも、公式発表に記載された具体的な傷病名を確認することが正確です。
紅林に代わって選ばれたのは、北海道日本ハムファイターズの内野手・野村佑希です。背番号は5で、侍ジャパン公式発表では11月7日に宮崎で行われる事前合宿へ合流する予定とされました。日本ハム球団も同日、野村の追加選出を発表しています。
野村は本職の三塁を中心にプレーする内野手です。今回の変更は、同じ内野手の枠を埋める形となり、最終登録人数は26人のまま維持されました。紅林の背番号24は最終メンバーには含まれず、野村の背番号5が登録されています。
この変更から読み取れるのは、代表名簿が発表時点で完全に固定されるわけではないという点です。国際大会では、選手の負傷やコンディションによって登録内容が変更される場合があります。2023年大会の最終メンバーを調べる際は、10月24日の当初発表だけでなく、11月6日の変更発表まで確認することが欠かせません。
【試合結果と優勝】侍ジャパンは韓国との決勝を制して大会連覇
日本は予選リーグを3戦全勝で通過しました。初戦のチャイニーズ・タイペイ戦を4対0で制し、続く韓国戦は2対1、オーストラリア戦は10対0で勝利。予選3試合を通じて安定した投手力と得点力を発揮し、決勝進出を決めています。
決勝の相手は韓国でした。2023年11月19日の東京ドームで行われた試合は、終盤まで競り合う展開となり、延長10回のタイブレークを経て日本が4対3で勝利。2017年の第1回大会に続く優勝を果たしました。
大会の試合結果を整理すると、次のとおりです。
- 11月16日:チャイニーズ・タイペイ 0-4 日本
- 11月17日:日本 2-1 韓国
- 11月18日:オーストラリア 0-10 日本
- 11月19日・決勝:日本 4-3 韓国
優勝を支えた要素の一つが、経験豊富な選手と若手選手の連携でした。大会後の侍ジャパン公式総括では、決勝の延長10回に代打で起用された古賀悠斗が犠打を決め、ベンチの選手たちが一斉に祝福した場面が紹介されています。個人の打撃成績だけでは測れない、状況に応じた役割遂行が勝利を後押ししました。
また、MVPに選ばれた門脇誠に加え、隅田知一郎、佐藤輝明、森下翔太、万波中正ら日本の選手も大会のベストナインに選出されています。若手主体の代表が国際大会で結果を残し、個々の選手の評価も高めたことは、次の代表編成につながる収穫となりました。
一方、優勝だけを見て大会を評価するのは十分ではありません。侍ジャパン公式総括では、アジア各国の投手力向上や、盗塁をめぐる走塁面の課題にも言及されています。勝利を収めた日本にとっても、国際大会で通用する技術と対応力を継続的に磨く必要性が示された大会でした。
【侍ジャパンアジアチャンピオンシップ2023メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:侍ジャパンの2023年大会の最終メンバーは何人ですか? A1:最終登録メンバーは26人です。投手12人、捕手3人、内野手6人、外野手5人で構成されました。
Q2:2023年大会のオーバーエイジ枠は誰ですか? A2:投手の田口麗斗、今井達也、捕手の坂倉将吾の3人です。大会規定で認められた最大3枠を使い、若手中心のチームを経験面から支えました。
Q3:紅林弘太郎はなぜ辞退し、代わりに誰が選ばれましたか? A3:紅林は左第4指手根中手関節炎(靱帯損傷)のため、2023年11月6日に出場辞退が発表されました。代わりに日本ハムの野村佑希が追加招集され、背番号5で最終メンバーに登録されました。
侍ジャパンのアジアプロ野球チャンピオンシップ2023は、井端弘和監督の初陣を全勝優勝で飾った大会です。最終登録メンバーは26人で、田口麗斗、今井達也、坂倉将吾がオーバーエイジ枠を担い、牧秀悟ら国際大会の経験者が若手を支えました。
名簿を確認する際に押さえておきたいのは、当初発表と最終登録の違いです。紅林弘太郎は負傷によって出場を辞退し、野村佑希が追加招集されました。背番号や所属球団についても、2023年当時の情報と現在の所属・登録情報を混同しないよう注意が必要です。
大会結果は、日本が予選3試合と決勝をすべて勝ち抜き、韓国との決勝を4対3で制して優勝。門脇誠のMVP受賞をはじめ、若手選手が国際舞台で実績を残したことも大きな成果でした。2023年の侍ジャパンを振り返るなら、最終26人の顔ぶれだけでなく、選考の背景、選手変更の経緯、そして大会で得られた経験まで合わせて見ることが重要です。